【天杜】:もちーん。

【アカシャ】:もちもち。

【天杜】:もちん。

【RL】:ちょっと待って、テキスト準備が終わってないので10分ほどくれ。アカシャPLにサントラがいったらプレアクトだけはじめ るから。

【天杜】:ほい。

【アカシャ】:了解ですっ。

【雲外鏡】:ごゆっくりー、クロワッサン食べて待つ。もしゃもしゃ。

【アカシャ】:おいしそう。クロワッサン、奪います。

【天杜】:最近アカシャPLが雄雄しい。

【雲外鏡】:いけません。これはクロワッサン+2。貴重なマジックアイテム。

【RL】:+9 クワトロブル ベノマース クロワッサン。

【天杜】:おいそれ、それでなぐったら毒状態になるぞ。

【アカシャ】:大丈夫胃が痛いから。想像で、誤魔化す。サクサクおいしい。自分で言うのも何ですが。水族館で余計ワイルドになったか も知れない。

【RL】:はぁはぁ ごめんね、もうちょっとまって。

【天杜】:ぁぃ。

【アカシャ】:ういうい、頑張れ回線。

【RL】:アップされない…だと?ちょっとまってろOPテーマだけニコ動る。(笑)あ一個あがった!

【アカシャ】:頑張った!(笑)

【雲外鏡】:一方、雲外鏡PLは仮面ライダー龍騎の動画を見てテンションをあげていた。

【アカシャ】:しゅっしゅっ。

【RL】:さて。準備よろし?むしろ遅れてごめん。

【天杜】:いいぜー。

【アカシャ】:よいですよー。

【雲外鏡】:おうげい。

【天杜】:わー、やんややんや!

【RL】:はっ、たろっとたろっと確認。切り札ルールは、こっちのタロットから抜かないけど採用するから、自由につかって。

【天杜】:おげー。

【アカシャ】:了解ですー、切り札ありあり。

【雲外鏡】:おうけいー、もしゃもしゃ。



「――…… ああ、成程」

「似 ている、わけだ」



†BGM :『 RISE ON GREEN WINGS / いとうかなこ 』(http://www.nicovideo.jp/watch/sm4068606)


▼PreAct

・キー申告

【天杜】:カリスマ●

【雲外鏡】:ハイランダー●

【アカシャ】:アヤカシ●

【天杜】:おーランダ祭りなのにみんな、キーずれた。

【アカシャ】:被らなかったですね。

【RL】:すげぇ。


・自己紹介

【RL】:カリスマ⇒ハイランダー⇒アヤカシ。


■M∵C∵A/"黎明の海星"教団

 "星女" 天杜・ステラ

M∵C∵A/"黎明の海星"教団
"星女" 天杜・ステラ
玻璃乃真砂
カリスマ◎●,アラシ,ハイ ランダー
(経験点:150) 6/13 5/13 1/7 9/15
Category: アストラル/その他
ID: B+  Aj: 15  Jender: ♀  Heit: 142cm  Weit: 25kg
Eyez: 翠  Hair: 金  Skin: 白  BirthDay: 4/4

「信じちゃった君の負けだよ。残念だったネ?」

 M∵C∵Aの一つのロッジの中で、管理された愛の無い婚姻の元に生まれた――造られた神子。神の血の系譜/設計図。

 敵対する異能・異形集団への対存在としての在り方。

 黎明の海星の掲げる14233代目星女。実際年齢に対して、外見が極端に幼い――小学校高学年程度――のは、そのロッジにおける星女 としての"調 整"故である。

 聖女という立場にしては、――カルト集団の、ということもあるが――出自のために体が弱い事意外は、気さくで子供っぽく、明るい性格 で、そこらに いる少女となんら変わりはない。

 育ちも何も感じさせず、ただの少女である。

 特記:話数すすむごとに俺、神の一族のレベル上げるよ……!

読み:”せいじょ” あもり・すてら
元ネタ:神の香具山      天降アモりつく

▼能力値上昇
▼技能修得
▼常備化
150点キャンペーン用ゲタ経験点

▼一般技能 60
2●−−● 射撃
1●−−− 知覚
4●●●● 交渉
−●− 自我
4●●●● 操縦

▼社会 40
2−−●● 社会:N◎VA
2−●
● 社会:アストラル
1●−−− 社会:社交界
2●−−● 社会:ストリート
1−−−● 社会:M∵C∵A

▼コネ 10
1●−−− コネ:"黎明の海星"
1●−−− コネ:"虚神祭祀書"UR

■ブランチ 10
▼カリスマ
クレリック 1Lv

▼カリスマ 20
2●−−● ゲシュタルト崩壊
2●−−● サブリミナル

▼アラシ 50
4●●●● ジャックナイフ
2●−−● チェック6
2−●●− オーバーレブ(OS)

▼ハイランダー 50
1−
●− ※封印記憶 神族
▼無条件取得装備
ウェット
クレッドクリス
店舗/事務所
(White 隠:10 セ:15)

▽その他 50
救命符 -/10
レンのガラス球 -/40



【天杜】:報酬点はセレブなので9点もらいますね!プレアクト購入は、ポケロンを取り合えず買います。PLはM∵C∵Aはじまったな……の PLIです。よ ろしく!
   

■M∵C∵A “雲外鏡” 

M∵C∵A
“雲外鏡”
くらいす
レッガー,ハイランダー●, マヤカシ◎
(経験点:150) 7/14 7/14 2/7 5/13
Category: 戦闘系/殺し屋
ID: X  Aj: 20?  Jender: ♂  Heit: 180cm  Weit: 65kg
Eyez: Silver  Hair: White  Skin: White  BirthDay: ?

「フフ…… 鏡の中に、本当のキミが見えるよ」
                     ――――――鏡の中の悪意

 無限に連なる並行する世界を映し出す魔術師にして、
 己の存在意義を他者を“観察”することで追求する、観察者。
 他者に己の能力を貸し出し、その者が望みを叶える手助けをする。
 彼自身が行うのは能力を貸し出すまでで、それ以降は観察だけを続ける。
 そこに善悪の区別はなく、例え対象や、その周りが破滅しようが気にはしない。
 純粋善なる悪意。
 
▼鏡の中の悪意 - Alice in the mirror -
・ランク:EX  種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人 
 巨大な姿見の形をしたエニグマ。
 映し出した存在の劣化コピーを、並行する世界から召喚する能力を持つ。

■ブランチ:40
4:アヴァター

▼一般技能:15
1●−−− 知覚
1−●−− 交渉
4●●●● 自我

▼社会:0
2−−●● N◎VA
▼レッガー:20
4●●●● 派遣依頼


▼ハイランダー:45
4●●●● 過去よりの使者
1−−●− ※封印記憶:教授

▼マヤカシ:45
4●●●● 分心:鏡の中の悪意(カゲムシャ)
1●−−− ※合技

■鏡の中の悪意(80EXP)
 R:4/8 P7/9 L:6/8 M:4/7
4●●●● 知覚
4●●●● 慧眼
4●●●● ミミクリー
2●●− ※パントマイム
 オブジェクト・イン・ザ・ミラー
▼住居:10
“ミラーワールド”ウェブコンプレクス
 └幽屋

▼その他:10
 アストラルコンダクター
 反魔鏡
 コントラクト・タトゥ
“鏡見”使い魔
 ウェット

【雲外鏡】:PLはM∵C∵Aオワタ、Kです。最後までよしなに!

【アカシャ】:雲外鏡さん、背が高い。

【雲外鏡】:すらっとした長身です。

【アカシャ】:すらり。

【天杜】:すらっ。

【アカシャ】:そうか、三つ編みを解こう……!

【天杜】:君ら欲望しかいってないぞ、大丈夫か。

【アカシャ】:も、目標は、ちゃんと契約する、です!目的は、三つ編みを解くことです!あれ?

【雲外鏡】:アカシャPLがのにくさい。

【アカシャ】:分かった。自重します。のに。


■“神葬の黎杖”――環樹=アカシャ

魔導書(?)
“神葬の黎杖”――環樹=アカシャ
湧五澄朗
バサラ◎,ハイランダー,ア ヤカシ●
(経験点:155) 5/15 5/15 4/6 7/12
Category: アストラル/魔器・魔導書
ID: -  Aj: no-count  Jender: ?  Heit: 157cm  Weit: ?kg
Eyez: Purple  Hair: Purple-Black  Skin: brown  BirthDay: ?/?

コイ コイ コイ 
 燎原ノ火ヲ越エテ来タレ 
ユケ ユケ ユケ 
 凍原ノ氷ヲ越エテ往ケ 
創生シ 創世シ 創成シ
 回レ 巡レ 廻レ 螺旋ノ素子
  無限光 無形 
動的平衡ノ 波ヲ 伝エテ越エヨ

「知っています」

森羅万象、命、世界、ありとあらゆる存在・時空の“記録体”。 
その情報を取り出す“鍵”にして、その情報を実存化させる“杖”。 
“記録体”の端末であり、単体として“書”の形式を持たない。 
だが、“記録体”を紐解き、その情報素子を組み合わせて存在を出現させるという力の在り方は、神を呼ぶ“魔導書”と同質と言えるだろう。 
この“杖”の力をして“可変存在体”を創り上げる行為は、“神降ろし”に匹敵する。

その姿を現す時は、呼び求めた者が属する種族、その生命体の形状を取るという。 
また、その世界の記録を取ることがこの端末の役割らしく、世界を破壊する行為に対しては防衛機構として働くとも言われている。

正式名称“全世万界刻歴光素子第10132葉”。
生命の神秘に迫らんとする者達が求める魔法の“杖”。 
禁忌の泉。真理の扉を開く鍵。エメラルド・タブレット。世界卵を創るもの。黎明の時を告げるもの。
様々な呼び名で囁かれる存在。 

「ですが。――私はそれを理解していません」

※名前読み:環樹(えんじゅ)

▼能力値上昇
▼技能修得
▼常備化

▼一般技能(15)
1●−−− 知覚
1−●−− 交渉
4●●●● 自我

▼社会(0)
1−−−● 社会:N◎VA
1−−●− 社会:アカシック・レコード

▼コネ(10)
1−−−● コネ:占い爺
2−−●● コネ:未定
■ブランチ(30)
エトランゼ:3LV

▼アヤカシ(40)
1−●−− 人化(OS)
1●−−− 魔器の一族
4●●●● 永生者

▼バサラ(30)
4●●●● 変化
2●−−● 元力:生物

▼ハイランダー(75)
2●−−● 封印記憶:分心
3●●−● 隠れバディ
2●−−● バックアップメモリー

■分心:アヤカシ

▽SKILL(20)
4●●●● 魔器の一族
2−●●− 神の一族

▽OUTFIT(60)
【A-T.G-C】
40(ナイア相当。魔器本体)
 購:-/40 隠:- 
 攻:爆+8 速:2
 防(殴:6 刺:4 斬:6 爆:8)
 制:1 電制:15 部位:操縦 
 mで攻撃力、防御力のダメージ修正全て、速度の3種類に
 5ポイントを自由に割り振れる。
 3人乗り。
 オプションスロット:3

20クロスブリード


▽その他(55)
40カドケウス(魔器本体)
15サード・アイ
00ウェット


【アカシャ】:PLは、M∵C∵Aってオイシイ?のUです。


【RL】:今宵今夜のこの舞台、何処で見たかの顔ぶれですが、まずは皆様ありがとうございます。

 これより始まるは、そう、荒唐無稽なる御伽噺。けれども、いつもとは一味違います――……。

 お代は見てのお帰りに、お題は見てのお楽しみ。RLは私GT。

 どうか、最後までお付き合いくださいませ。


・キャストコネ

【RL】:天杜⇒雲外鏡⇒アカシャ。

【アカシャ】:アカシャからー天杜にー、こねーをおくろうー。

【RL】:おくれおくれい!

【天杜】:to 雲外鏡 From 天杜

 【理性/不審】何だろう、あの人。いっつもにこやかなのに、なんか…怖い。

 【感情/疎外】同じ人……なのかな?

 【生命/同属】組織の一員…だよね?

 【外界/記憶】……こんな人、黎明の海星にいたっけ…?

【雲外鏡】:おい。なぜ全部不信がる。

【RL】:うさんくさいから。

【天杜】:うん明らかに胡散臭いよね!

【雲外鏡】:ばかな。いいひとなのに。

【天杜】:うさん、くさっ。

【雲外鏡】:【理性】にて受領。

 to 環樹=アカシャ From 雲外鏡

 【理性/有用】全能なる螺旋の蛇。キミを待っていた。

 【感情/希望】キミこそが、僕のアリスなのかも知れない。

 【生命/同族】なぜなら。きっと、僕らは同じ存在だから。

 【外界/姿見】ほら、鏡の中に本当のキミが見える。

【RL】:うさんくさっ!?

【天杜】:こねまで胡散臭いぞ!?

【RL】:生命がやばい、プンプンす る。

【雲外鏡】:ばかな。いいひとなのに。

【アカシャ】:これは、ちょうせんてきな【生命】で 頂 こうっ(爆)【生命】にて受領。

【天杜】:なん……だと……。

【RL】:ゲェー!

【雲外鏡】:ぎら。

【アカシャ】:to 天杜 From アカシャ

 【理性】知っています。人にして、象徴。――その立場をはかる。

 【感情】情報を降下しました。面白い波形をお持ちです。――その心根に対して

 【生命】情報を降下しました。……なんでしょう、この、情報……。――何か、分 からないことが在るようだ。

 【外界】知っています。黎明の海星の14233代目星女。――情報として

 二文字が思いつかなかった悲しみ。

【RL】:しょうが、ない。

【アカシャ】:しょんぼり。

【天杜】:【外界】で受領。以上。

【RL】:よしまわったな!?HOいくぜ!

【アカシャ】:HO! HO!


・ハンドアウト


▼Page.1 "SainT of the STELLA"

 アクトコネ:"螺旋断簡逸書"MORI 推奨:自由


 "黎明の海星"。それが、君の世界の名前。

 魔術結社にて祀り上げられる偶像、人形――逃れられる筈も無い。この身体を持ち、このセ カイに生れ落ちた時から決まっていたそれは運命。

 今日もまた、静粛にて汚怪なる儀式の果て、君は神輿のように担ぎ出される。

 聖なる容。希望と絶望の匣。肉の棺。緩慢に流れる日々は、清流のようでいてじくじくと魂 を腐敗させる泥と血の大河。

 少女らしい成長を妨げられながら、それが君の前に横たわる現在であり、過去であり――未 来だった。

 その日。あれに出会わなければ。

 希望と言う名前の、最悪の絶望を見る事もなかったのに。

 ☆PS:【願いを叶える】


【RL】:コネのスートを宣言シテ。

【天杜】:【理 性にて受領。でも、希望こそが。

【RL】:ギラッ。


▼Page.2 "Face in the MIRROR"

 アクトコネ:"tOTEntanz" ザラストロ 推奨:感情


 廻り傅く七色の焔。水銀と鋳潰した緑柱石によって描かれた六芒星が、闇よりも尚暗き漆黒を切り裂いた。

 ぼんやりと浮かび上がる魔方陣を取り囲むのは、"Hexa-6-"。"黎明の海星"に六 人しか存在しない、恐るべき"小達人-Adeptus Minor-"たる魔術師達だ。

 そして、君もその場に在った。"闇"を司り、ヘキサの中でも最高の実力者と噂される "tOTEntanz"ザラストロの腹心としてだ。

 これより始まるは、話し合いという名の世界への宣戦布告。

 星詠みたる"黎明の海星"が今現れんとする直前、ザラストロは気だるげな様相を崩さぬま まに、小鳥の囀りのような麗しい声を響かせた。

「今から、君に二つの命令を与えるよ」

 それが、終わりの始まり。 水鏡に映る顔に、白き手を伸ばす時。

 ☆PS:【ザラストロの命令をどちらか 一つでも護る】


【雲外鏡】:【外 界】に て主命を受諾。さて、鏡に映るのは何だろうね?

【RL】:あ、キャンペーン中は全てのコネが累積ね。

【天杜】:おげ。


▼Page.3 "Akasha ChRONik" 

 アクトコネ:"APo mekhanes Theos"カニオ 推奨:生命


 君は、全てを知っていた。 ただ一つを除いて、過去も、今も、未来も全てを識る事ができた。

 唯一わからぬのは、自分。 ぽっかりと抜け落ちたように、君が"見る"世界に君は居な い。

 今のマスターは、それを不憫だと言いこの街へとやってきた。

 霧の都、ロンドン。自分のアトリエにある、とある秘蹟を求めて帰ってきたのだという。

 そして、契約は破られる。

 君の目の前で、契約者は死という名の零と虚数に取り込まれた。

 君は、それすら知る事ができたというのに。

 ☆PS:【己を知る】


【雲外鏡】:カニ雄……。カニオ……。

【天杜】:おい!おいいい!だめ。

【雲外鏡】:悪かった。今のは俺がわるかった。

【天杜】:それ以上はだめ!

【RL】:おい。やめろよ。

【天杜】:かっこいいぽーず!

【雲外鏡】:普通に誤字だよ!こいつもMCAなのかな。二つ名的に。と続けようとしたんだよ!

【RL】:うむ。

【アカシャ】:【感 情】―― 知っています。……。――情報を降下する際。赤と青の雑音が混ざる――。雑音とは、怒りと恐怖のようなそんな感情のこと。

【RL】:ながーい、アクトレが始まるから。(笑)

【アカシャ】:うい、トレーラーGOGO。

【RL】:おげ。BGMはハルモニアのナンバー6。


†BGM :『 レプリカーレ / Harmonia 』(http://www.youtube.com/watch v=Cn_zB0kFN0U)


      届かない声は、永劫無限の彼方に溶けて。


        「知りたい」


星の海より尚深き、漆黒の螺旋が煙り狂う。


        「愛したい」


     稚拙な感情の発露はならず、奇々怪々と世界は嗤う。


        「触れたい」


優しい彼に、世界はただただ優しくなくて。


        「会いたい」


     その日、世界は終末を知る。




  ゆらり、ゆらりと世界が揺れる。


     そのオトが、波紋を立てて流れていく。


 ああ。

         ああ。


                  ああ――……


     ただ、愛してしまった、だけなのに。


【雲外鏡】:愛。

【RL】:うまく、いきますよーに。


│  魔 │
│    │  「――あの子、可愛そうな子なんだ。長いこと、ろくな人生を送ってない」
│ 術 │
│    │ 「それが貴様のエゴでない という証明は誰がしてくれるのかね?」
│ 争 │
│    │ 「そんなに世界が好きかい? そうでもないね、俺は。女の子は別にして」
│ 乱 │
│    │ 「私は構わない。私は、道を違えてしまったのだから」
│    │
│    │
│    │           【 原案:伏見堂京児 】
│    │
│    │
│ 外 │
│    │ 「どうでもいいよ。なるようにしかならぬと、昔々の神様だって言ったじゃないか」
│ 伝 │
│    │
│    │     【世界観構築:Under Heven's Bar & 卓上遊戯集団"伏見堂"】
│    │
│ 第 │
│    │ 「人はこの世に神が居ることが許せない。 自分達が生み出し、祀り上げたモノだとしてもだ」
│ 一 │
│    │ 「いやいや、私はそうは言っておりません。ただ、愚かである、と」
│ 序 │
│    │ 「――……絶望とは、望みが絶たれた事を言うのではない。断絶の先にある、一抹の希望の事を言うのだ」
│ 幕 │ 
│    │
│    │  【協力:トーキョーN◎VAオンラインセッションサークル《難攻不落》っ!!!】
│    │
│    │
│    │ 「稚拙……そう。遊びで、終わらせておけばよかったのだわ、子供の――……遊びで……」
│ 儀 │
│    │ 「何が神だ、ふざけるなッ!!!」
│    │
│    │
│    │    【システム協力:有限会社ファーイースト・アミューズメント・リサーチ】
│    │
│    │
│    │ 「――君を、更に傷つけるであろう」
│ 神 │
│    │ 「くだらん、くだらん、くだらん、くだらん……地獄等生温いッ!!」
│    │
│    │
│    │    【イラスト:玻璃乃真砂&GT】
│    │
│    │
│    │ 「せかい せかい ひかり みちて   おわる」
│ 円 │
│    │ 「決着をつけよう。あの角笛が聞こえるのならば尚、疾く駆けるように」
│    │
│    │
│    │       【Player:玻璃乃真砂&くらいすPL&湧五澄朗】
│    │
│    │
│    │ 「――見ろ。この景色を、お前に全てくれてやる。俺の隣にあるならば」
│ 舞 │
│    │ 「                   幸せ                    」
│    │
│    │
│    │           【RL:GT】
│    │
│    │


TOKYO N◎VA THE DETONATION

GT Presents!!


【 儀神円舞 】

出会ってしまった、手と手が触れる。

出会わなければ、知らずにいられた。

希望と言う名の、最後の絶望。


これは。



運命という、仮面を被った。



"神の悪戯"に踊らされた――…

 


不幸で、幸福だった四人の話。




【アカシャ】:おおおおお。すごい!

【天杜】:すげえ。(笑)

【雲外鏡】:すげぇ。(笑)

【アカシャ】:どーん。

【天杜】:きゃっきゃっ。はじまったぜぇーー

【アカシャ】:開幕!

【雲外鏡】:もうやりとげたよね。

【RL】:じゃOP1いくぞ。プレアクトに40分かかるアクトであった。

【雲外鏡】:だいじょうぶ。なれればマイナーアクション1判定に60分かかりだす。

【RL】:おちつけ。えー、このシーンはRLシーンのようなそうでないような。変なシーンです。


●OPENING#1 : HARMONIA

◎Scene Card : KUGUTU ( 精神的・霊的な進化 )

○Scene Player: ALL

・Stage : ■■■■■.... / 御伽噺

†BGM :『 謳う丘〜Salavec rhaplanca 〜- Harmonia / 志方あきこ 』(http://www.youtube.com/watch v=CMTL30--Dzo&feature=related)

 彼は、とてもよく似ていた。

 何が、というわけでもなく。

 ただ、その在り様でもいったものが似ていたの だ。

「見ろよ」

 吹き抜ける風。

 薫る草の匂い。

「世界は広いだろう、巫女様」

 おずおずと、頷く。見たことの無いセカイ。あ の"楽園"に比べれば、きらびやかでもなければ平和でもなく。

 ただ。この景色は、美しいと思っ た。

  ――このときの私は、その理由を知る由もな い。

  ――何のことはない。隣に、彼がいたからこ そ――……。


【雲外鏡】:だれだこれ、ヒロイン臭がする。

【天杜】:ゲストだよきっと!

【雲外鏡】:しかも、とびきり病んだ。

【アカシャ】:……。する……な……。


  ――ザ……。

  ――ザ……ザザザッ!!!


「嫌だッ!!嫌だッ、嫌だ、嫌だ嫌だ…そんな の、嫌…!!」


 暴れる。

 四肢を振り回して、ただただ暴れた。

 僕にできることは、それくらいしかなくて。

 迫り来る■■■の中に消え行く、あの人の背中 をとどめることもできはしない。

「なんで!? 神 は強いんでしょ…! ■■■を倒す為に――……あるんだって……言ってたじゃないか!■■■を倒して僕らを、護るためにあるって――!!!」

【アカシャ】:はっまさか、ておどーる! (爆)

【天杜】:誰、ておどーる。

【雲外鏡】:誰、ておどーる。

【天杜】:あ、思い出した。雲外鏡PL、あれだ。何か妄言言ってた奴。

【アカシャ】:雲外鏡の、従者的な少年。エキストラ。

【雲外鏡】:うん?

【天杜】:リサーチで死ぬやつ。

【雲外鏡】:なん、だと。


 暴れた。

 喚いた。

 僕には、そのくらいしかできなかったからだ。

 それでも、あの人はくすりと笑って。

「……行っちゃ、嫌――………!!! 」

 僕は、それ以上喚くこともできなくなった。

 本当に、僕は無力で。あの人に唇を塞がれて、 僕は抵抗を止めてしまった。


【アカシャ】:ちゅー。

【天杜】:ちゅー。


「……あ…」

「聞いて、■■■■」

 あの人は、笑った。

 わらって。わらって。わらって。

 ――ないて。

「私は行くよ。君をおいて、行くの。けど、君が 嫌いだからじゃない。……君が、■■だから」


【アカシャ】:行ってしまう……。

【雲外鏡】:MORIにも、素直な頃が……。

【天杜】:MORIじゃないかもしれん。てか、MORIか、こいつ。


 背中。

 長い黒髪。細い身体。

 いやだ。いやだ。いやだ。いやだ。

 いやだ。いやだ。いやだ。いやだ。いやだいや だいやだ。

 だって。

 だって、僕は――……。

「――………ッ!!!」



【雲外鏡】:もりだ。

【天杜】:もりだな。

【雲外鏡】:間違いなく、ヒロイン。


 誰かが、叫んだ。

 視界が。

 黒い閃光に、染まった。


《神出鬼没》


       ――ザ……ッ

        ――ザ…ザザザ…ッ!!!!




「――……ねぇ」


 くい。

 ■■が、私の髪を引いた。 髪をつかむなと いっているのに、聴かない弟だ。

「何よ、■■。……やめなさい」

 自慢の金の髪を、くるくると指で巻く。

「あれ、なんだろう?」

 ■■が、天を指差した。

「――どれ?」

 つられるように、天を仰いで。

 見た。

 夏祭りに焚かれる篝火よりも。秋に一斉に視界 を埋め尽くす黄金の稲穂よりも。天に座します恵みの太陽よりも、尚まばゆい。

 ――それは、流星。

「ながれぼし…?」

「大きいー、それに……落ちてくるよ!」

 ■■がはしゃいでいる。

 ……え?

「……あ……」

「ほら、こっちにくる! すごいすごい、落ちた ら拾おうね、ねえちゃ――……っ」

「逃げなさいッ!!」

 どん、と■■を突き飛ばす。

 振り返り――……ぁ、と声が漏れた。

 視界いっぱいに、まばゆく流星が――……迫り ――………!!!



                          ――ザ……ッ!!!



「……あなたは、私の■■、ということになるの かしら」

 白い髪の女は、どこか苦笑するように笑った。

 その貌に、不思議な安らぎが宿っていたのを覚 えている。

「聴きなさい。――……あなたは、あなたのある がままに。それ以上は望まれていないし、それ以外は託されていない。……あなたは、一つのいのち。…………」

 女はそういうと、私の足元に縋り付いて、泣い たのだ。涙なんて、流れるはずもないのに。

「…………ごめんなさい……。私は、世界を殺す と思う、から」


 ああ。

 あなたは、だから、苦しんで――……。


  ――ザザザザザザザザザザ………



【アカシャ】:どきどきだ

【RL】:アカシャー。出番だ。

【アカシャ】:どーん。

【雲外鏡】:げぇぇ。

【天杜】:すごい無茶振り。

【RL】:「――……アカシャ。アカシャ?」

 ぱちぱちと、暖炉の薪が爆ぜる音。ゆらゆらと揺らめく橙色の光。

 耳朶を打つ、優しげな男の声。

【アカシャ】:すい、と顔を上げて――呼ぶ声を――その、主を見る――いや、見詰める、というように。紫の瞳が、代わりに問う。なん でしょうか、 と。w

【RL】: BGM、追想花 に。

【アカシャ】:これは、良い、ダンディ。

【雲外鏡】:ふつーにだんでい。いいな、こいつ。

【RL】:「いや。おきたのなら、いい」

 椅子に深く腰掛けるのは、今年で四十になるという魔術師。

【アカシャ】:「意識は、覚醒しています」 はっとして、 「いえ、半覚醒でした――情報を自動降下・更新をしていました。――すみ ません」

【RL】:「君が寝ている姿など、とんと見なかったものでね。つい、な」

 謝ることなどない、と。

【アカシャ】:少女の形をしたそれは、眉を少し寄せて、――笑った。

【RL】:年に似合わぬ行動力と、年相応の落ち着きを兼ね備えた男――現在のマスターである"黄金卿"カヴァラドッシもまた、笑っ た。

 ぱたん、と読んでいた分厚い、古びた本を閉じる。

「夢でも、見ていたのかね?……こういった問いが愚問であることは重々承知だ。だが、ついそう思えたのでな」

【アカシャ】:「夢――人においては、脳内の情報――記憶の整理。いえ、マスター。愚問ではありません。私の半覚醒時の作業はそれに 近いものですか ら……」

【RL】:「そうか。……疲れは取れたかね」

 立ち上がり、ステッキを手にする。

「少し準備をしてくる。明朝には出発だ。君も、荷物があれば纏めておきたまえ」

【アカシャ】:立ち上がったマスターを瞳で追い、

 「疲労はございません」

 そうだ、出発。このための、レコードへの接続・更新作業であった。知っていた――。

【雲外鏡】:知っていた。

【アカシャ】:「はい、整えてあります。後は、マスター次第です。むしろ――私がマスターをお手伝いしましょう」 微笑み。 「眼鏡 のスペア、洗面 所に。――スカーフは洗濯室。エメラルドのカフスボタン――」 あれやこれや、分散していた物の場所を述べ上げて。

【雲外鏡】:いいこだ。

【アカシャ】:しゅっしゅっ。マスターの持ち物の位置を把握している。というか、知っている(爆)

【RL】:「相変わらず、君は凄いな」

 純粋な賛辞。このマスター、強いて欠点を上げるとするのならば忘れっぽい。

【アカシャ】:「はい、マスターの持ち物の在処は、知っております」にこり、と微笑み。

【RL】:「……ありがとう、アカシャ。誓おう。必ず、私は君の記憶を取り戻してみせる」

【アカシャ】:「――……」

 目を見開き、一瞬、笑みが、張り付いたように――凍り付いたように。

「はい、マスター」

 ドクンと、心臓がはねた。

【RL】:切欠は、些細な一言だったように想う。何の話題だったか。"自分の過去"だけは、記憶の中に無いということを告げた直後。 マスターは、険 しい顔になってこう告げたのだ。

『それは、とても悲しい事だ』

 ――それからは、こうして旅をしている。どこにあるかもしれない、アカシャの記憶を捜し求める長い旅を。

 "黄金卿"カヴァラドッシ。本当に善意で動く紳士。

【雲外鏡】:ほう。おじさまー。

【RL】:俺、こいつの戦闘スタイルとかも、考えたんだぜ!ま、死ぬけどな。

【雲外鏡】:おじさま、しぶい。いいな、こいつ。(笑)

【アカシャ】:カナシイ――脱力感・無力感・意欲・行動の低下――。自身の記憶――記録――が無い状態というのは、人に、それらを引 き起こすという のか。アカシャには、まだ、それが、結びつかない。

 だが、対象が失われる――その、予期が。彼女の身体にある、心臓の鼓動を速めさせる。それは、身体とリンクし始めている――。

【天杜】:どうしよう、アカシャがはかない……。

【RL】:RLの仕事は、アカシャをヒロインにすることだと思う。

「準備は良いようだ。ならば、善は急げと極東は言う。明朝の予定であったが……」 ちら、と懐中時計を見て。 「たまには、満月を見ての旅も悪くは あるまい」

 行くぞ、とアカシャを手招いた。

【アカシャ】:「――はい」すでに、リュックを背負い。「月齢は15.00 輝度は99.77%――……」

【RL】:瞬間。

 垣間見える、無数の"未来"。

 大木の枝葉のように広がる"未来"を、アカシャは知識として保有する。

  死。

  死。

  死。

  死。

  死。

  死。

  死。

  死。

【アカシャ】:それは、電流が伝うように 光子が経路を辿るかのように、行き着いた、確定事項。

  イカナイデ イカナイデ イカナイデ。

【RL】:閲覧権限しかないから、予言は出来ても選べないんだぜ。

【雲外鏡】:おかしい、おおしくない。はかない。

【RL】:ほんとだ。けどあんしん。これで雲外鏡PLが、がヒーローになれる。

【雲外鏡】:がんばる。ヒーローって、他人操りながらククク笑うんだよね。もしくは、背後から切りつける。

【RL】:それクロマクや。

「行こう、アカシャ」

 彼は、私の為にロンドンへ赴き / 私を庇い、死んでゆくのだ。

【アカシャ】:動的平衡――秩序の綻びを確認。

  イキタクナイ イキタクナイ イキタクナイ。

「はい。参りましょう。マスター」

 その音を、発生することを、彼女は変えられない。

【RL】:もし、この時。彼女が、未来を選ぶことができたなら、この御伽噺は始まらなかった。

 それでも、彼女には選べない。

 彼女は、まだ。


                ――SceneEnd...


【RL】:いいペースだよな。(真顔)

【アカシャ】:マスターがぁぁあああ。

【RL】:マスターは死ぬ!次のシーンで死ぬ!

とりあえず、あもりとあかしゃん、ご飯だいじょうぶ?問題なければ、飯をくいに旅立つ雲外鏡を尻目に、アモリさんをRLがボコボコにするシーンが始 まります。

【アカシャ】:ボコボコシーン!

【天杜】:おい。ぼこぼこにすんなよ。

【RL】:よし、ボコボコにしよう。

【天杜】:おい、MORIぼこんぞ。

【RL】:おい、やめろよ。

【天杜】:ぼこっ、ぼこっ。

【アカシャ】:ぼっこぼっこ。


●OPENING#2 : SAINT / LIGHT

◎Scene Card : KABUTOWARI ( 罠に嵌る )

○Scene Player: アモリ【RL】:URLは

・Stage : "黎明の海星"本部

†BGM :『 永劫の開演―冥き空の彼方より / 機神咆哮デモンベインO.S.T Track02 』


 がちゃ。

 

 扉が開かれた。ということは、時間ということ なのだろう。

 今日も、ドコかにつれていかれて。ナニかをさ れる。

 入ってきたメイド服の少女が、地面に両手をつ いて頭を垂れた。顔にはヴェール。このロッジのニオファイトは、星女の顔を見る事も、声をかけることも許されてはいない。


【天杜】: そして。こちらから声をかけることも許されてはいない。

 白い。天杜の素肌よりもまだ白い、誂えの薄絹――この場合ローブというべきか――を纏、視線をそちらに向けて静かに椅子から立ち上がる。

 以前、話しかけて、世話役が酷い折檻を受けたと聞いてから、それも自重するようになったのだ。ただ、軽くあごを引き、小さくうなずくと、わずかな 衣擦れの音を響かせながら、彼女のそばまで向かう。

【RL】:びく、っと。少しだけ少女の体が震えたのが分かった。床に両手をついたまま、膝で下がる。その様 は、羽をもがれた小鳥を連想さ せた。

【アカシャ】:なんという、畏怖。

【RL】:魔術結社の下っ端なんて、こんなもの。

【天杜】:哀れ、と感じるには15年という、人としては年若い 少女だとしても、何度も繰り返し、見てきた光景だ。何も感慨を感じない――…………のだろうが、この天杜という少女は違った。

【RL】:なん、だと?

【天杜】:ため息をこぼすことなく飲み込むと、彼女が卒なく振舞えるよう、所定の扉の脇にたち、案内を待つ。

【RL】:彼女はゆっくりと立ち上がり。部屋の中へと、控えるように下がった。

「天杜様」 かかる声。 「今日は私が。」

【アカシャ】:だれだー、この少女。

【RL】:扉の先。真っ白な通路の奥から歩いてくる、一人の女性。胴だけを覆うローブ。手足を覆う、真っ黒な薄布。"黒腕"ノルマ。 齢18にして、 "星女"の護衛役を仰せつかった生粋の戦闘屋だと聞く。

【アカシャ】:かわいい。きゅん。カブト。

【RL】:チャクラ。カゲ。

【アカシャ】:まさに護衛。

【天杜】:ためらいがちに――彼女は聖女としては、よくボロを出す――口元に手を当ててから、 「ノルマ」 その名を呼んだ。

【RL】:「はい。ご案内致します」

【天杜】:「護衛役のキミが来たということは、……今日は外へ?」

【RL】:「……残念ながら」 頭を振る。

【天杜】:「……そう」 ため息。

【RL】:「ただ、御手を煩わせることになりますでしょう。ですから、私が」

【天杜】:「……?」

【RL】:彼女は、異能力をまったく持っていない。生来魔術と縁の無い体質なのだ。だからこそ、"星女"の直援が勤まる。星女の振る う奇蹟。それは ――。

「儀式が執り行われます。見事御してみせよ、とのお言葉を預かっております」

【天杜】:細い首をかしげる。さらさらと、天杜の長い白金の絹糸のような髪が音もなく肩から滑り落ちる。

【RL】:きらきら。まぁこの護衛もドグシャーするんですけどね。

【アカシャ】:ヒドイ。

【天杜】:「儀式」 何も聞かされていない。

【RL】:「はい」

【天杜】:難しいものなのだろうか? 「判りました。案内してください」

【RL】:「……はい。 天杜様」

【天杜】:隙だらけであった空気を、毅然と、凛と引き締める。

【RL】:「…………」 その姿を見て。――ノルマは、痛ましげに目を伏せた。

【天杜】:瞬きを数回。彼女は、ただの少女だ。だが、星女だ。そうあるのが勤め。何を疑う事が――嫌等と思う事があるだろうか。これ までも、これか らも。それが続くはずなのだ。

 ―――代が変わるまで。

【RL】:「来月には……外出許可が降ります。それまでご辛抱ください」

【天杜】:「えっ」 胸の前で手を組む。 「本当に?…っあ」 ニオファイトの少女の、事を思い出し咳払いをする。

【RL】:「……申請したのですが……ご迷惑だったでしょうか?」

【天杜】:「うう…いえ、有難う。ノルマ。あなたの心遣い、感謝します」

【RL】:「……良かった」 ほっとしたようにノルマは笑う。 「ご安心ください、護衛も私が引き続き勤めます――行きましょう」

【天杜】:「はい」

 そうしてかいま見せた少女の表情を、また、星女のヴェールが押し包む。望まれた、押し付けられた型どおりの姿を。

【RL】:部屋の中ではまだ少女がうつむいてたりする。廊下の向こうに消えたら掃除開始。

【天杜】:移動するならどーぞん。

【RL】:長い、長い、長い廊下。

 此処は、教団の本部だ。だが、此処が何処にあるのか実は知らない。

 同じ出口から出ている筈なのに、なぜか毎回出る場所が違うのだ。

【アカシャ】:ささり、ささり。(移動音)

【RL】:窓もない廊下を、ただただ歩き。通されたのは、十m四方程度の部屋。何も無い。

【天杜】:伏せていた目を上げ、ぐるりと周囲を見渡す。きょろきょろするのは、はしたない、と、世話役に申しつけられてはいたが、好 奇心が先にたっ た。

【RL】:多分壁にマジックミラー的なサムシングがある。

【天杜】:見られて、いる、だと?

【RL】:「天杜様。……あれを」

 脇に控えるノルマが、部屋の奥を指した。そこにあるのは――。

 何時の間にそこに現れたのか。 先ほどまでは居なかった筈の、一人の少女。

【天杜】:ここで、こいつ、だと。(笑)

【アカシャ】:だれだー。

【天杜】:私も詳しくは知らないw 絵頼まれただけだから。

【RL】:金色の髪。人間離れした――天杜もまた、そう称されておかしくはないのだが――まるで妖精のような可憐な顔立ち。

 どこか光の無い、透き通る水晶のような瞳。全身を覆う、囚人が纏うような拘束衣。

【アカシャ】:拘束衣……、だと……。

【天杜】:「っ…」 半歩、身を引く。 「ノルマ」 囁くような、縋るような声。

【RL】:「はい」

 アヤカシ◎な。人間離れした美貌相当。(笑)

【アカシャ】: (笑)

【天杜】:「あの人は……。人間なの?」

【RL】:「――……間違いなく、なんらかの魔的存在でしょう」

 悩むまでもなく、しかし躊躇う間を置いて答えが返ってくる。

「妖精、精霊、魔人、悪魔、天使、どれとも知れませんが……。――能力の無い私でも、威圧感を感じます。 あれを、御せよとのこと……ですが」

 ノルマが身体ごと前に出る。金の少女は、ふらふらと枯れ木のように揺れているだけで特に反応を見せない。

【天杜】:「御すって…ワタシが?」

【RL】:「はい」

【天杜】:「………。どうやって?」

【RL】:「………。……存じかねます」 沈黙。

【アカシャ】:が、がんばれ、天杜……!(外野からの無茶な応援)

【天杜】:「そう…だよね。………うん」

 左の人差し指を軽く噛んで。そろそろと、近づいてみる事にした。その、人あらざる、魔に。

【RL】:近づけば、その少女が「美しさ」という名の魔力を持ち合わせている事がはっきりと分かった。宝石のような、黄金のような、 花のような、星 のような――……。

 だが、少女/魔は何も反応を見せない。

 ただ。その胸元に、ふわりと浮かぶように、虚空から染み出すように――一冊の、本が顕れた。

『極光賛歌断片』

 魔・DO・SHOW!!

【アカシャ】:まーどーしょっ。

【天杜】:魔導書ですってまーどーしょう、って何かで見た記憶がある。多分、FE4コマ漫画。

【RL】:あった…気が…する。

【天杜】:手を伸ばせば、お互いに届く、という位置まできて脚を止めた。視線をその本の表紙に落とし、なぞるままに口にした。

 「きょっこうさんかだんぺん………?」

 何も無い空間に、二人の稀なる美貌の少女達は向き合ったまま、しばし時を止める。

【RL】:「むかえにきてくれたの?」

 沈黙を破ったのは、少女の漏らした、その一言。人形のように、機械的に口を動かして発せられた、鈴の鳴るような天上の美声。

【天杜】:「え?」 珊瑚色の唇から吐息とともに、疑念の声が上がる。 「迎え?ワタシが?」

【RL】:「あなたは、なかま。あなたは、わたし。わたしは、あなた。わたしは、あなたしは、あなたわたしは、あなしは、あなたたし はあなあなあな たたたたたたたたたた」

 がくがくと、少女の身体が痙攣する。

【天杜】:我知らず、踏鞴をふむように数歩下がる。 「な、な……にが!?」 引きつったような声、そこにあるのは恐怖。

【RL】:「天杜様、下がって!」

 ノルマが飛び出し――

 バヂッ!!

「あう――ッ! 」

 天杜のところにたどり着く前に、光のカーテンに弾き飛ばされた。ゆらゆらと揺らめく其れを発するのは、目の前の少女――では、ない。その胸元で、 ばらばらとやかましい音を立てて頁がめくれている本――!

【天杜】:「ノルマ!」

 体を反転し、彼女の方へ駆けよろうと恐怖にもつれる足を叱咤すると、前に踏み出す。

【RL】:「あああああなたたたたたたたたははははははあAHAHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH.... WWW.と…め めめめめ..HLD..LK...RA....G....N.....」

「げほッ………!! 天杜様、私は大丈夫です、そいつを――!!」

 背後から、何かが迫る気配。背中に目はない。

【天杜】:「あ、やっ…」 気配におののきながら、振り返る。

【RL】:一人はぶっ壊しとかないとね。

【天杜】:何いってんだ。

【アカシャ】:相変わらずである。

【RL】: ゴゥン………。

 手が、伸びた。拘束衣に包まれていた筈の、少女の手が。天杜の、細い喉を鷲掴み――。

【アカシャ】:手がのびたー!むぎゅう。

【天杜】:「……っは…ぐっ!?」

 その手を振り払おうと腕を動かすが、爪を立てても、その腕は……。

【RL】:「たすけて せかい ひかり を」

【天杜】:「……なっ。せかい?」

【RL】:その腕は、天杜を引き寄せて。抱きしめるように、逃がさないように捕らえたかと想うと。

 ――耳元で、"何か"を囁かれた。

   【■■賛歌断■】【■■ンロー■開始】 【■■■■から■■■へコ■■】【■■まで■■】

  ザッ!!!

                     ザザザッ!!!

 途端。

 すさまじいノイズが、文字通り脳を焼いた。

【天杜】:小柄な少女よりなお小柄な天杜は、金の少女に抱きすくめられ、首を竦め……、

「…………ッッッ」

【RL】:  【■■ クリ ア】【■送終了】【■■■■■は■■■まで■■】【■前を付■■■存】

【アカシャ】:伏せ字が一杯。

【天杜】:悲鳴。文字に表現できない、声にならない。そう表現される類の声が、細い少女の喉から搾り出されるように迸る。

【RL】:頭蓋骨の中に鉄串でも突っ込まれたかのよう。

【天杜】:焼ける。

【RL】:砕ける。

【天杜】:塗り替えられる。

ワ  タ シ が!

【RL】:じゅぅ、と。何かが、焼ける音がして。 

「……アモリ様ッ!!」 肩を、つかまれた。

 終了しました。謎フラグその1、取得。これはEDに関係します。

【アカシャ】:あもり、ふらぐをげっと!

【天杜】:意識の覚醒。 「え……」 焦点の定まらない視線をぐるぐるとさ迷わせ、声の主にやっとの思いであわせた。

【RL】:「お怪我は……具合の悪いところは……?」 顔を覗き込むノルマ。肩を支えてくれていたようだ。

【天杜】:「うん。……えと、何、してたんだっけ」

【アカシャ】:良いなぁ。天杜の少女っぽさ。扱われ方とのギャップがたまらない。(爆)

【RL】:「……」

 ぐい、と。手を捕まれ、目の前まで持ち上げさせられた。その手には。一冊の、書が握られていた。――知らない、内に。

「天杜様が……光に、包まれたと想って……そうしたら、すぐに光が裂けて、天杜様が倒れていて、御手に、それが」

【天杜】:「……魔、導書」 知らずのうちに、正解を口にする。

【RL】:「はい、そうですよ天杜様」

【天杜】:「魔導書。ワタシ、魔導書を」

【RL】:「はい、見事御されました」

 ばっ、とノルマが振り返る。

【天杜】:この声は、 「カニオ?」 まだ、ぼんやりとする頭を少し振ると視線をのろのろと、そちらに投げる。

【RL】:「はい、私めはカニオ。"光"を司ります、ヘキサが一人 "APo mekhanes Theos"カニオでございます」

 既に承知であることをわざわざしゃべる辺り、本物のようだ。

「流石は星女天杜様、私感服で御座います。ささ、その魔導書を此方へ」

 つかつかと早足で近寄り――ノルマに制される。おどけたように肩を竦める。表情は、変わらず微笑のままだ。

【天杜】:ゆっくりと、床にぺたんと手を置くと身を起こし、ふらふらと立ち上がる。

「今回の儀式、は」

 乾いた唇を、ちろと見えないよう少し舌で湿らせて、すべりをよくする。幹部と話すときはいつも、からからに喉が渇く。緊張、してるのだろうか。星 女としての自覚、度量が足りないからなのかしら、と。天杜はいつも、そういうときに少し自分を恥じる。

【RL】:きらきら。

【天杜】:RLがきらきらしておる。

「カニオ、貴方の?」 指示だったのですか?と。言外に添えながら。

【RL】:「はい」

 一礼が帰ってくる。能面のように変わらない微笑のまま。

「星詠みたる"黎明の海星"様に具申いたしまして、天杜様の御手を煩わせることを了承していただきました。いやはやまったく持って感謝感銘のきわみ でございます」

【天杜】:「心にもない世辞は結構です」 ぴしゃり、と言い放つ。

【RL】:「これは手厳しい」 肩を竦める。

 きらきら、カニオが一番RP楽だ。(笑)

【天杜】:「それで、この魔導書を貴方に託せば終了なのですか?」

 この男は、苦手だ。笑顔を向けているが、どこか、心がざらざらとする。誉めそやしながら、こちらを値踏みしているかのような、この男が苦手だっ た。

【アカシャ】:慇懃無礼ー。おのれ、いつか、かこいいポーズ取らせたい(爆)

【RL】:光魔法つかわねーよ、いや光学(正)なエニグマは使うが。(笑)

「はい、そういうことになっております。今後も似たような儀式が数件入ることが予想されますので、いかな星女様といえどお疲れになってしまうかもし れません」

【天杜】:ほら。相手を慮ってるようで、馬鹿にしているようなお決まりの台詞だ。

【RL】:「その際は、是非私めにご相談を。決して悪いようにはいたしません」

【天杜】:「……」

【RL】:「ささ、その書を――」

 ぱしっ。

 性急に伸ばしたカニオの手を、ノルマの手が打ち払った。

【アカシャ】:ノルマさん、かっこいいぞ。

【RL】:「無礼な。星女様の許可も得ず手を伸ばすとは何事か、小達人カニオ!」

 ノルマの顔には、明らかな怒りが浮かんでいる。

【天杜】:「ノルマ」 それを咎めるような、小星女の声色。

【RL】:「……」

【天杜】:「良いのです」

【RL】:「しかし…」

【天杜】:このセカイで。少女は、悲しいかな、自分の身のおかれている立場を、誰よりも理解していたのだ。

「良いのです」

 二度目は、反論はきかないという、強い意思を込めて。

【RL】:「……はい。出すぎた真似を、致しました」

「いやぁ、頼もしい護衛がついておりまして、まったく星女様の身も安心というものです。この件、星詠みたる"黎明の海星"様に具申しておきますの で、どうかご安心なされますよう」

【天杜】:幹部の反感を買えば、貴方の立場が悪くなるのだから。その言葉を飲み込み、少女は慇懃無礼なカニオを睨む。

【RL】:カニオの表情は未だに微笑のまま。

【天杜】:「どうぞ、カニオ」

【RL】:もらいましたー!

【天杜】:星女然とした態度で、今度はよろめくことなく両の手でそれを渡す。

――セカイを。

――ヒカリ。

……。

「お渡しいたします」

【RL】:「有難く頂戴致します、いやはや星女様から直接下賜していただけますとは、感謝感銘の極み」

 書を受け取り、カニオはそれを懐に仕舞い込むと慇懃に一礼した。

「それでは、本日の儀式は終了で御座います。明日もまた、我等矮小で無知なる子羊を導いてくださいますことを」

 かにお、退場。

【天杜】:「"黎明の星の導き"に誓って」

 決まり文句だ。無礼な男が出て行くのを見送ると、息を小さく吐いた。

 後は部屋に戻るだけ?

【RL】:うん。寄り道するとノルマが翌日ひどい火傷を作ってきたりする。あなたの行動がこのロッジの民に影響をあたえますよ、と教 えるためにな。

【アカシャ】:ろっじ……。

【RL】:「……あの男……天杜様をなんだと……」

 ノルマが小さくこぼすのが聞こえた。この女性は、恐らくこの仕事に向いていないのではないかと想った。

【天杜】:「ノルマ」

 二人だけになると、漸く星女は少女の顔を見せる。

【RL】:「……はい」

【天杜】:あぁ、これが彼女を先ほどのような行動を取らせてしまうと、わかってはいるのに。

「いいんだよ、有難う」

 少女は、そう小さく呟いた。それ以外に彼女に労うすべを知らなかったのだ。

【RL】:「……はい」

 はたして、彼女はその顔に喜びの色を浮かべる。

【天杜】:何も与える物を持っていなかったのだ。

「有難う」

 だから、繰り返し少女は礼を述べるほか無かった。


 それは、救 いようのない日常で。

 それでも、生きるしかなくて――……。



                     ――SceneEnd...


【RL】:さて、じゃ、雲外鏡PLさんが戻って来るまでちょっと待機。

【アカシャ】:ういー。(笑)

【天杜】:おけ。ぼちぼち戻るんじゃないかなぁん。

【RL】:ふー。このペースでも早いと思えるのがカオス。

【天杜】:なん、だと。

【RL】:けどまだOP2なんだぜ。これいつ終わるんだろう。

【天杜】:けどちょっとなんかやり終えた感。(笑)

【RL】:うん。(笑)

【アカシャ】:クライマックスがすごそうな予感。今から

【RL】:楽しんでもらえてるかな!?

【アカシャ】:それは、もう!カニオ、倒す。良い慇懃無礼さだ。あの、丁寧な言葉を殊更述べるあたりと ちょっと嫌みを入れるあた り。(爆)

【RL】:ギラ。楽しいよカニオ。(笑)

【アカシャ】:きらきら。

【天杜】:楽しくなってきた。(笑)

【雲外鏡】:もどーり。

【RL】:おかーり。

【アカシャ】:おかえりなさいー。

【天杜】:お、きたきたぁ。

【RL】:雲外鏡PLさんの準備がよくなったらOP3なんだぜ!

【雲外鏡】:ばっちこい!

【RL】:おうらい!


●OPENING#3 : MIRROR / TELLA

◎Scene Card : CHAKURA ( 利害の対立 )

○Scene Player: 雲外鏡

・Stage : "黎明の海星"本部

†BGM :『 七頭十角―逆さ十字の咎人達 / 機神咆哮デモンベインO.S.T Track19 』


 廻り傅く七色の焔。水銀と鋳潰した緑柱石に よって描かれた六芒星が、闇よりも尚暗き漆黒を切り裂いた。

 ぼんやりと浮かび上がる魔方陣を取り囲むの は、"Hexa-6-"。"黎明の海星"に六人しか存在しない、恐るべき"小達人-Adeptus Minor-"たる魔術師達だ。


【RL】:"火"を 司るは"PLUgatorio"イヤーゴ

【雲外鏡】:どっかでみたつらだ。刺さないと。

【アカシャ】:とすっ、ぐりっ。

【RL】:さすなよ。

 "水"を司るは "tragoIDIA"ヴィオレッタ

 "地"を司るは "DIEs irae"スカルピア

 "風"を司るは"bad ROar"ドゥルカマーラ

 "光"を司るは "APo mekhanes Theos"カニオ


 そして。雲外鏡は。

 "闇"を司りし、"tOTEntanz" ザラストロの脇に 伴われて、この空間に在った。

【アカシャ】:おお。地と風、奇妙なおじさんず!(こら)

【雲外鏡】:おおっものっぽい!

【RL】:上から、ペルソナこうかい。タタラ、カリスマ、カリスマ、マヤカシ、マヤカシ、カブキです。偏りまくってる!!

【雲外鏡】:きわもの。(笑)

【アカシャ】:偏っている……っ。ザラストロさんは カブキなのかー。

【RL】:ひどいよね。ザラストロは、誰もこいつが戦っているところを見た事が無いけど、噂だと最強という奴。

 集合こそしたものの、まだ"黎明の海星"の姿はない。しばしの待ち時間といったところか。――この空間では安らげるものも安らげないが。

【雲外鏡】:話し声はない。互いに牽制しあっているのか――否。そもそも、彼らに無駄な時が存在しないだけのことだろう。 呼吸の1つでさえ、崇高なる目的のためにしか行わない。 それこそが、魔術師であり、魔術師であるが故に、異端と追放された小達人。

 だから、これは必然というべきか。

【RL】:この場にいると、神業を18発くらって消滅とかいう貴重体験ができるよ。

【雲外鏡】:なん、だと。チャクラなら。チャクラならなんとかしてくれる!

「それで――。錚々たる顔ぶれですが、これはどのような集いなのでしょうか?」

 口を開いたのは、ただの、白い、男だった。

【RL】:「星詠みたる"黎明の海星"様から、新しい命令が下るらしいよ」

 ザラストロが面倒くさそうに口を開く。 白い髪が闇を吸い込むように跳ねた。

「いやはや、"ヘキサ"がこうして一同に解する等、汎元殿の"冬の使者"とやりあった時以来でしょうかね。"地"が理想に準じて一足先に精神世界体 への転進を遂げられましたが、いやはや今代の"地"の小達人様はいかほどの――おっと、失礼いたしました」

「………無駄口をたたくな」

 六芒星の向こう側では、カニオとスカルピアがいつものやり取りをしている。あの二人は顔を合わせればいつもこうだ。

【アカシャ】:冬の使者。りたさんのことかー!汎元殿の地の紳士のことかー!

【RL】:いや、なんとなく強そうな名前を出したかっただけ。(笑)

【雲外鏡】:「なるほど。少なくとも、オリジンと戦争を起こすと等しい機会であることは解りました」 眼鏡の淵に指を沿え。

【RL】:「そうだね。まぁ、どうでもいいんだけどね――……どうせ命令が下るだろうし……」

 ぽふ、と帽子を目深に被り、素材すら明らかでない漆黒の床に腰を下ろすザラストロ。

【雲外鏡】:「フフ…… 退屈されている様子ですね。"闇"を司りし、"tOTEntanz"。我が、主」

【RL】:主宣言です。

「そうだね、退屈だ。世は無常だよ」 欠伸すらしそうな調子で、雲外鏡を見上げ。 「雲外鏡。退屈しのぎに付き合ってくれないかい」

【雲外鏡】:「おや。何か、面白いことでも思いつきましたか?」

 微笑を浮かべ、まだ少年と読んで差し支えない主と、視線を交わす。

【RL】:「ああ」 その紅い瞳に映るのは、文字通りの闇。 「簡単な話さ。今から、君に二つの命令をするよ。君が二つとも護れな かったら僕の勝 ち。君がどちらか一つでも守り通せたら君の勝ちだ。期限は世界が終わるまで。どう?」

【雲外鏡】:「なるほど。なるほど。世界を盤にした遊戯とは、また華麗な」

【RL】:「盤を引っ繰り返してもいいよ。子供でも大人でも無理だろうけれども」

 出来るとしたら、神様ぐらいだといってザラストロは少しだけ笑う。

【雲外鏡】:「神様とは言い得て妙、ですね。それこそが、“我ら”の到達目標であったと記憶していますから」

 もっとも、目の前の“闇”に限ってはわかったものではない。彼の瞳は、真意を探らせないほどに、ただ、昏い。

【RL】:人間の会話じゃ、ねーなぁ。(笑)

【アカシャ】:本当に。

【RL】:「ああ、そんなものもあったね」

【雲外鏡】:「まるで、光を映さぬ鏡のようだ」

【RL】:「無用の長物のことかい?」

【雲外鏡】:「さて?どうでしょう」 微笑を深め。 「僕には、そのような鏡にこそ価値があると考えますが」

【RL】:ぼ、ぼ、ぼ、と燭台に点る炎が大きくなる。 そろそろ、だ。

【雲外鏡】:視界の隅に炎のゆらめきを映し。

「主、ザラストロ」

【RL】:「うん」

【雲外鏡】:「遊戯には――勝者には相応しい栄誉が、敗者には相応しい末路が。――結果が必要となりましょう?」

【RL】:「どうでもいいと思うんだけどね。きっと、神様はどうでもいいとは想わなかったんだろう。なるようになるさ。

 君が負ければ、きっと君は此処にはいないよ。僕が勝てば――……」

 ザラストロは、そこで言葉を切った。それこそが答えだといわんばかりに。

「さて、受けてくれるかい」

【雲外鏡】:「お受けしましょう」

 炎の揺らめきが、最高潮に達する。

【RL】:「じゃあ、命令。覚えておいて。

 一つ。これから"黎明の海星"が出す命令を完璧に遂行すること。

 二つ。僕を裏切らない事」

【雲外鏡】:わーい。裏切らずに世界を終らせば、勝ち か。

【RL】:マジで。

【天杜】:落ち着け。

【RL】:雲外鏡が返答したら、イベントくるよ。

【雲外鏡】:「受諾しました。貴方の希望を映しましょう」

【RL】:ぼぉうッ!!

 魔方陣を取り囲む炎が完成する。ゆっくりと、中央に光が集まっていく。

「そう。 よかった」

 それきり、会話は、無く。

 ィイイイイイイイイイイ………ン………。

 まばゆい光が、視界を生めて――……。




 二体のアガシオン/使魔が、そこに居た。

「はぁーい、"記憶者"でーす。"黎明の海星"様のご命令を伝えにまいりましたー」

 背に堕天使のような翼を持つ少女が、場にそぐわぬ明るい声を上げる。

【アカシャ】:何か2体、来たっ。鍵……フック船長!(違う)

【天杜】:使い魔らしい。

【RL】:「……"暴食者"、ご命令を伝えに参りました」

 獣のものとも爬虫類のものとも形容しがたい尻尾を持った青年が、言葉少なにそれに続く。

【アカシャ】:暴食者……、だと……てき……おとめの、敵。ネーミング的に(爆)

【天杜】:落ち着くんだ。(笑)

【アカシャ】:おのれ、でも、尻尾は可愛いぞ 斬りたくなる。って、あれ、アカシャPL、落ち着きますね。

【天杜】:アカシャPLの、テンションが高いな。(笑)

【アカシャ】:きゃっきゃっ。

【雲外鏡】:「さて…… 初手はどう動くかな?」

 使い魔達の口から、次の言葉が発せられるのを待つ。

【RL】:伝令の役目を担っているらしき"記憶者"が、続いた。

「ではでは、ご命令をよみあげまーす。ヘキサの皆様、心して拝聴なさってくださいませませー」

「ませは一回だ」

「ませー」

 スクロールを広げ、少女の声が響く。

『" 黎明の海星"全員への命令。以下に述べる七冊の魔導書を全て確保すること』

『" 兇獸怒啼きずり" 』

『" 白銀宮の歎き" 』

『" 毒王古韻律"』

『" 空の破滅"』

『" 宇宙樹の葉"』

『" 極光賛歌断片"』

【天杜】:宇宙樹の葉っていうのがあかしゃっぽい。気がする、違うのか。

【RL】:うむ。あれはべつ。アカシャPL、アカシャの正式名称教えて(笑)。そういやきいてなかったとおもった。

【アカシャ】:そういえば。 “全世万界刻歴光素子第10132葉”。10132は、10の132乗、ね。

【RL】:吹いた。

【アカシャ】:うん、仕事中に考えて要素を取り入れた らひどい、厨に なった。

【天杜】:なげー。(笑)

【雲外鏡】:……ひどい、な。(笑)

【アカシャ】:ヒドイだろう。自分でも、思う。

【天杜】:おち、つけよ!

【アカシャ】:番号が付いているのは、その瞬間に現れている魔導書としての、ナンバーのようなものというかなんというか、です。ぜん せばんかい こ くれき こうそし だい 10の132乗 よう。

【RL】:『“全世万界刻歴光素子第10132葉”』

『以上である。これは他の全ての活動に優先する。“黎明の星の導きあれ”』

「以上でーっす」

 ぺこり、と一礼。

 ざわめきがおきるようなことはないが、沈黙が流れる。

 ただ、カニオだけはいつもどおりの微笑を浮かべているようにみえた。

 雲外鏡の今回のアドバンテージは、ロッジの行動を大体把握できること。ちなみに、魔導書の名前は古典文学史と歌舞伎研究の授業中に考えました。

【アカシャ】:どめきずる。

【RL】:どめきずる。(頷き)

【天杜】:どきどきする。に似てる。

【RL】:にてない。

【天杜】:に似てる。

【RL】:にてない。

【天杜】:に似てる。

【RL】:に似てる。

【天杜】:だろ。

【RL】:よし。似てない。

【天杜】:そっくり。

【アカシャ】:心臓ドキドキするのは、きっと、一緒ですよね。どめきずる、と、どきどきする。

【雲外鏡】:「フフ…… そうか。そうか。魔導書、と来たか。どうやら、"黎明の海星"様は――。――ぁー、うーん」

 言葉を続けようと口をパクパク。思いつく言葉が見つからないらしい。

【RL】:雲外鏡がなんでいきなりちゃめっけだしてんだ。

【アカシャ】:なにか、ひらめいた、ようだ。

【RL】:「どうかしたの?」

 ザラストロが面白そうに声をかけてくる。少しは主の退屈を紛らわせたらしい。傾聴の姿勢を見せるザラストロ。

【雲外鏡】:「――そう。そうだね」

 それで思いついたわけでもないだろうが、自身で納得のいく答えが出たのか、人指し指を立てる。

「"争乱"を起こす気らしい」

【RL】:おまえ、うまいこといいやがって。

【アカシャ】:ざぶとん。(投げるしぐさ)

【天杜】:奪え!

【RL】:「なるほど。やっぱり君は面白い」

 気だるげな顔に笑みをにじませながら、ザラストロがゆっくりと立ち上がる。

【RL】:「それじゃ、ゲーム開始だからね。あ、勿論。死んだら負けだよ」

 "争乱"の始まりを告げたのは、それだけの会 話。

  ザラストロの姿が、じんわりと闇の中に溶け ていき――。


                  ――SceneEnd...


【幕間】

いえいえ、まったく、滅相も無い。そん なつもりは微塵もありませんでしたとも。

 私は、ええ、生来こんな性格で。 舌 を持たずに生まれたとは良く言われたものです。

 ――ええ、ええ。以前はとんとしゃべ れませんで。

 このような姿にしていただけたこと、 深く深ぁく感謝していますとも。ええ。


【アカシャ】:幕間の人物、謎の語り手。

【RL】:さて。というわけで、リサーチですよ。誰からいく?

【天杜】:あかしゃからじゃない?事件に時系列があるなら、それからだろうけど。

【アカシャ】:順番、フリーなら、いつでも。

【RL】:じゃ、アカシャー。

【アカシャ】:はーい。私は、寿司トランプを使う。

【RL】:しまった。カニオじゃないかもしれんなぁ。(笑)

【天杜】:ん?

【RL】:あ、違う。

【アカシャ】:ほふふ?

【RL】:まぁいいや!おげおげ、アカシャで。

【天杜】:なんだ。何かあったならいえよ!

【RL】:スカルピオだったかもしれないと思いながら、それもありかなと思った。ゲストのムーヴ方針とにらめっこしてた。

【アカシャ】:なるるる。

【雲外鏡】:ゲスト、いっぱいだもんなぁ。

【アカシャ】:ヒラメ、いさき、おおとろ、さば!(引いたトランプにある絵を読み上げる)

【天杜】:おす、くさい。

【RL】:たし、かにな。

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