●CLIMAX#1 : VALKYRJUR
◎Scene Card : KAGE-MUSYA ( 光と影 )
○Scene Player: ALL
・Stage : "天頂の煌星"本拠地 / イスラエル首都・エルサレム
†BGM :『 世界最後の詩−我等は歴史を紡ぐ者なり / 機神咆哮デモンベイン O.S.T Track09 』
そこは、天国のようであり、地獄のようでも あった。
空を舞うのは、光に包まれた神が一柱。
巨大。遥に巨大ながら、それこそ光の速度で駆 け回り、地上をなぎ払っていく。
地を這うのは、吼えたけり怒啼きずる神が一 柱。
異形。
それは街を這い回り、津波のように全てを飲み 込んでいった。
「壊せ!! 壊せ!! 壊せ!!」
「全ての証拠をかき消せ、星女を見つけて引きず り出せ!!」
惨劇の中央で男が、一人。オルケストラの指揮 者であるかのように、微笑のままで声を張り上げる。
【天杜】:カニオが、かませ臭がする。
【RL】:おい。
【アカシャ】:「天に一柱、地に一柱――あそこに あるのは"APo mekhanes Theos"……」
淡々とそれこそ、記録を読むように音声にする。
【雲外鏡】:「そう、“光”の小達人殿だね。アカシャとは浅からぬ仲だ」
【アカシャ】:「一度邂逅をしています。――それを浅からぬ、と」
マスターを見上げる目は、ただ、透き通ったビー玉のよう。記 録化されている。それは、一の言う記憶とは……異なる。
契約したことにより、ちょっとリセットされています。
【雲外鏡】:「うん。数は問題じゃないからね」
ぷらぷら、と脚を揺らす。倒壊しかけのビルの屋上は、不安定に揺れている。
【アカシャ】:「数ではない……」 不安定な足場に動じず、傍らに立ち続け。 「ならば質」
【雲外鏡】:「惜しい」 くすり、と笑い。
【アカシャ】:「……」きょと、と見上げる。
【雲外鏡】:「もっと単純に、中身、かな。アカシャは、彼に対して何かを感じたり、思うところはないかい?」
眼下の指揮を観察する。うん。あれは一種の芸術だろう。
【アカシャ】:「……"APo mekhanes Theos"カニオ。"黎明の海星"の小達人、"Hexa"が一人。テロと組織の財政を担う人間。……」
【雲外鏡】:「そうだね。だけど、それは記録であり、情報だ」
【アカシャ】:ざっ……ざっ……。
「……っ」 何かに、顔を曇らせるように。 「接続が不安定になります」
【雲外鏡】:「意地悪な質問だったかな?ごめんごめん」
【アカシャ】:「いえ」
【RL】:いいやりとりだ…。
【雲外鏡】:「それなら、今はゆっくり鑑賞しよう」
【アカシャ】:「鑑賞」
【雲外鏡】:「彼の指揮を。彼の奏でる物語を」
【RL】:傍観者……だと?
【雲外鏡】:さんか、するよ!きっと!
【アカシャ】:みーてーるーだーけー。(爆)
【雲外鏡】:「僕らの下りが出るまでね」
【アカシャ】:「鑑賞とは、作品に対して使う言葉……。マスターは、これを、彼の創作した物だと」
それは、疑問というよりも、確かめるような物の言い方。それならば、そうなのだろうという。
【雲外鏡】:「はは。彼は指揮者という役割を演じているに過ぎないよ。世界という物語は壮大だからね。とても、僕ら人間なんかに創作 できるものなん かじゃない」
【アカシャ】:「指揮者という役割……」 見下ろし。 「大樹の一葉ということですね」
【雲外鏡】:「……面白い例えをするね。アカシャならではか。そう。大樹の一葉だ。彼も、僕らもね」
【アカシャ】:「一葉は大樹を作る。世界を、構成する」
――深い、紫の瞳が、ただ、眼下の出来事を見詰め続ける。
【雲外鏡】:「うん。世界が造られてゆく。あるいは壊されてゆく様を、鑑賞するといい。きっと、それが僕らを知ることに繋がるから」
【アカシャ】:「はい」 はぜる音、燃え上がる火、空気を伝って、こちら側にまで届く震動。「――……」
瞬きもせず、ただ彼女の両手は組み合わさる。その手は、何かを押さえるように、硬く握られて。
【RL】:これは、アモリ側に移してから、という感じだな。
【アカシャ】:クライマックスはリサーチ出来ないんですよね。
【RL】:うん。なんかの特技があればしてもいいけど。
【アカシャ】:〈隠れバディ〉があるけれど、スートが合わないので。いやね、元マスターを一応情報で持っておこうと思って。
【雲外鏡】:黄金卿の情報、あげるあげる。情報の共有―。
【アカシャ】:お!もらいました!情報化されました!
【雲外鏡】:「……」
その目は、何かを確認するかのように、笑みを深めて
【RL】: ――ザザ……ッ
<交渉><自我><永世者><※威厳> 【感情】7+4(Skill)+C6=17。
対象:"兇獸怒啼きずり"
「……ふふ。これでいいでしょう」
【雲外鏡】:なん、だと?
【アカシャ】:操っている……。
【RL】:空を舞う光の機神が、地を這うけだものを誘導する。あれは、猛るものを使役することに長けている。これで、二体の神が手に 入った。
「後は――……」
【天杜】:おいぃ。
【RL】:ア モリさんどうぞ、おにげください。
【天杜】:うい。
【RL】:え え、どうぞどうぞ。
【天杜】:おいィ。
【アカシャ】:なんという、カニオ、輝いている
【RL】:どーしても、カニオがカリスマもってると勘違いする。
【アカシャ】:あ、そうかカニオ→極光賛歌断片→どめき という感じでしょうか?命令系統。
【RL】:うん。
【雲外鏡】:輝いてる! カニオ、輝いてる!PL的に、カニオ好きなんで頑張って欲しい。しゅっしゅ。
【天杜】:「あっ」
ずざっ。
その頃、行方を捜されている星女は、漸く彼の間から這い出し、歩き出したものの瓦礫に脚を取られて、転がっていた。こんな事、している場合ではな い のに、と唇を噛む。
飛び出した、あの神はどうしてるだろうか。と、破砕音の響く方を見やる。 空中に一極眩しく、 浮かび上がる光の神を見る。
【RL】:「美しいでしょう?」
カツ カツ カツ。
【天杜】:ちょ、 こないで。
【RL】:「あれが私の思う様に動く、思い通りにその手を紅で汚すかと思うと、あまりの優越感、あまりの愉悦にこの身が打ち震えま す、ああ。貴方様 を始めてみた時もそうでしたね」
カツ カツ カツ。
【天杜】:やべ、変態。
【アカシャ】:間違いなく、変態。紛う事なき、変態。
【RL】:ばか魔術争乱だぞ。変態くらい出る。
【天杜】:「なっ」
その声に、振り返る。
【RL】:ゆっくりと、だが――恐らくはわざと――靴音を高く。カニオが、歩いてくる。
【天杜】:紅い、血のにじむ膝をそのままに 立ち上がると、 「カニオ!」 仇の名を、口にした。
【RL】:「はい、”APo mekhanes Theos"カニオ。"光"を司ります、"Hexa"が一人にございます」 立ち止まり、一礼。
【天杜】:「何を……」 手を、振り。 「裏切り者がその身分を名乗るなんて……恥知らずな」
可憐な唇が、ぐいと一文に引き結ばれる。
【RL】:「いいえいいえ。私は裏切り者ではございませぬ。――あなたは、私が奉って差し上げましょう」
【アカシャ】:カニオが、絶好調です。
【天杜】:「まだ、繰言を重ねるというのですか……汚らわしい!」
【RL】:「おお、私の愛を分かってくださらないとは!これは悲しいことです」
【アカシャ】:愛を、かたった。
【天杜】:いやだ、この人、気持ちが悪い。素 直な、少女の感情。
【RL】:「想 像してみてください、私の思う様に動く貴女を」
【天杜】:「まっぴらだよ!」
【RL】:「生 意気な口も利けず、ものを見ることもできず、ただ恥辱にのみその身を震わせる貴女を!!――なんと愛しい!!」
【アカシャ】:き、きらきら……して……る。
【雲外鏡】:か、かっこいい。
【天杜】:「や……。気持ち悪いよ、キミ」
か細い、己が身を、庇うように掻き抱く。
【RL】:「ふ。ふふ。そうでしょうね。ですが、私は残念ながら、そんな自分のことを世界で一番好ましく思っております。私こそがこ の結社の頂点に立つべきであり、貴女を入れ た鳥籠を持つにふさわしき存在なのです」
狂っていた。だが、正常であった。狂人特有の異様な熱はなく、ただあるがままにそこに在り、あるがままに歪んでいる。
【アカシャ】:真性……。
【RL】:生まれたときから狂ってたら、どうってはなしですよ。
【アカシャ】:うん、しかたが、ない(爆)
【天杜】:「な……」
言葉を交わすのも吐き気がする。
ナニヲイッテイルノカレハ。
だから彼女は正常な、行動に出た。走る。逃げる。当たり前だ。
【RL】:「さぁ、小鳥が逃げますよ」
パンパン、と手を鳴らす音。
【天杜】:おい、やるとおもったよ。
【RL】:ゲラゲラゲラゲラゲラ。
【雲外鏡】:すげぇ。いい。いいよ。カニオ。その生き様。あますところなく。観察する。
【天杜】:本当に、RLは変態だな。
【RL】:ザッ!!
――回り込まれた。
目の前には、銃を持ったニオファイトが数人と――……
黒い手を持つ、少女が居た。
【天杜】:「あ……くっ……え?」
馬鹿な。何故、彼女が?
【RL】:思考の暇もなく、"彼女"は腕を振り上げる。
ぶん!!
風を切る音。
パンチ一発、乗用車を10mは弾き飛ばせる、と自慢なのか自嘲なのか分からないことを語っていた彼女の言葉が脳裏をよぎった。
【RL】:よけていいよ。(笑)へらへら。ぜつぼうしろぉ。
【雲外鏡】:テンションあがってきた
【天杜】:その風圧が幸いしたのか、彼女の軽いその身は、木の葉のように吹き飛ばされ後ろに、倒れた。それが、幸運にも被弾を避けた 形になった。
【アカシャ】:のるまさんーん!!!
【雲外鏡】:しゅっしゅ。
【アカシャ】:うわー、この光景を、ただみているのかー。(笑)PL的には、燃える。
【雲外鏡】:ただ見てるのですよ!いや、適当なところで介入するけどさ!(笑)
【アカシャ】:ひどいぞ、はかったな、RLぁあああっ!と、叫ばずにはいられない。
【RL】:ひゃははは。
【雲外鏡】:カニオ=RL。
【RL】:ゴバンッ!!
床が、割れた。足元のタイルがめくれあがり、軽い身体を持ち上げる。
「こらこら、ノルマさん。殺してはいけないといったでしょう」
背後からは、たしなめるような声。
「申し訳ありません、カニオ様」
ノルマは、淡々とそう呟いて、もう一度拳を構える。
【天杜】:「の……、ルマ?」
ぺたん、と尻餅をついた姿勢でソレを見上げる。 生きていたと喜ぶできか、何故彼女がワタシを殺そうとしたのかを、悲しんだらいいのか喜んだらいいのか、呆然とした顔でそれを見上げる。
【RL】:一人きりの夜、誰にも内緒で肩を抱いてくれた腕は、今天杜を捕らえんと伸ばされた。
「捕獲します」
物を扱うかのように。
【天杜】:「……っ」
ごろん、と横に転げて、無造作にのばされたそれを避ける。確かなのは、捕まっては駄目だということ。
【RL】:どこか緩慢な彼女の腕が、床を叩いた。
【天杜】:続けざまに起き上がると、その床から飛び上がった破片に、脚をいくらか打たれながらも走り出した。
【RL】:「――しょうがない」 カニオの声。 「翼は、もがねばなりませんか。残念です」
背後。見ないでも分かる、圧倒的な光を感じる。カニオの放った魔術だ。
【アカシャ】:にげてー……!
【RL】:ドキュゥーン!
【天杜】:「……ッ」
振り向いても、走っても、結果は同じだろうと。それならば、と、息をするのも忘れて、走った。
【RL】:迫る。
背後から迫る魔術が、躊躇なく、天杜の脚を砕く。
アカシャに見えた未来は、それ。
なのに。
バキィイイイイイイイイイイイイイインッ!!!
【天杜】:RLが、はしたなくこの曲つかった。(笑)
【雲外鏡】:きた!
【アカシャ】:みえた……!だがその、刻歴葉は、破損していたのだよ!あの時!刻歴葉=データのひとかたまり的な何か。
【RL】:「――……全く。君は頑固なのか、意思が強いのか……くだらんな。だが、面白い」
背後から聞こえた声は、どこかで聞いた声。
は、はぁ、はぁ。なんだこのマッチポンプ。やばい、恥ずかしい。
【雲外鏡】:赦す。突っ走れ!
【アカシャ】:なにをいうか、もやせー!
【天杜】:「え」
訪れるはずの、灼熱感は訪れず。その、 声に目を向ける。
【RL】:ゴウ……ッ!!
目に入ったのは、翻る皮の外套。擦り切れた布は、何百年と続く旅を想起させる。上半身は、黒く奇妙な布を巻いただけの姿。なぜか、古ぼけたオール ド・ジーンズ。
そこには。長身の――……死人のような肌色をした――一人の男が、立っていた。
【天杜】:「キミ……その声…あの、魔導書?」
【RL】:「然り。"螺旋断簡逸書"が精霊、MORI」
【アカシャ】:き たー!
【RL】:ゴゴゴゴゴ。
【アカシャ】:ガウンを脱いで、今、降臨。
【天杜】:やだ、きもい。
【アカシャ】:こう、リングの上に、花道に、ガウンを脱ぎ捨て て。そんな、舞台裏。
【天杜】:「逃げたんじゃなかったの?」
【RL】:「此れは魔導書だぞ。怪異を撃滅せずして、何が魔導書か。器物は、作られし目的に忠実なものよ」
「……攻撃開始ッ!!」
カニオが叫ぶ。
ガガガガガガガガッ!!!
放たれる弾丸。突き出されるノルマの拳。しかし、その全てをMORIは防ぎきる。虚空に浮かぶのは、魔方陣――旧き印。
【雲外鏡】:チャクラ臭しか、しない。
【RL】:ばきぃん。
【アカシャ】:あれ、もりさん、ちゃくら。
【RL】:「ふん――」
【天杜】:「どうして、助けてくれたの?」
その、ノルマから視線を外し、MORIの背を見る。
【RL】:「君に興味があったからだ」
【天杜】:「ワタシに?」
【RL】:「此れは、抗うものが好きでね。無駄としりながら足掻く君の姿が、とても滑稽であり。――……無駄としりながらも足掻ける その強さに、興 味を感じた」
【天杜】:「なッ」
【RL】:「おや、文句が言える立場なのかね……っと、下がれ!」
――ィン。
【天杜】:「えっ」
【RL】:――ィイイイイイイイイイイイイイイイイイイ ンッ!!!
閃光。
カニオの放った大魔術が、MORIが展開する障壁を叩く。 ぎし、ときしむ魔方陣。MORIの脚が、僅かに床を削り後ずさる。
【天杜】:「ちょ、ちょっと。大丈夫なの?」
【RL】:「……契約者無しではこんなものか」
【雲外鏡】:スーパーもりタイム。
【アカシャ】:くるぞ。ぶっちゅー、たいむだ。
【雲外鏡】:すたんばい、おうけい。
【RL】:「メイガス」
【天杜】:「メイガスじゃないよ」
【RL】:「……なんだ」
【天杜】:「天杜」
【RL】:「…アモリ?」
【天杜】:「女性魔術師なんかじゃない。基礎とかも学んで無いもん」 ごにょごにょと。
【RL】:「……ふん。分かった、アモリ、だな」
小ばかにするように、そう繰り返す。
【天杜】:「うん。そ、それで。何?」 小ばかにされたのを敏感に悟ったように、唇を尖らせながら。
【RL】:「では、アモリ。此れと契約しろ」
【天杜】:「嫌 だよ」
【RL】:「おや。断れる立場かね」
【天杜】:「魔術師を薪とかいう呪物と契約する人の気が知れないよ」
【雲外鏡】:だが、断る。はじまらない、だと?
【RL】:「言っておくが、一等級の大魔法をもう一発は……流石に防げんぞ」
【天杜】:「ぐ」
【RL】:眼前で、光が膨れ上がる。MORIの背に隠れて見えないが――…。
「それに、君は先ほど死ぬ筈であった。それを救ったのだから、良いと思うのだがね――」
【天杜】:「じゃ、じゃあ。条件」
【RL】:「ほう」 面白そうに。 「此れに取引を?言ってみろ」
【天杜】:「いち、マスターはワタシ。キミがワタシのものになる、……従うなら。に、薪とかいうな」
どう?と鼻を小さくならす。
【アカシャ】:薪、禁止令。
【RL】:「分かった。薪とは言わん。だが、それは君が此れの所有権を主張するということか?願い下げだ」 鼻で笑う。
【天杜】:「じゃあいや」 ×と、胸の前で大きくマークを示す。
【RL】:「此れは確かに器物であるが、最高位のアーティファクトなるぞ――……そうか。なら、死ぬぞ」
【天杜】:「死なない!」
【RL】:「……強情だな、君は。死ぬ!」
【天杜】:「死なない!」
【RL】:「死ぬ!」
【天杜】:「死なないもん!」
【RL】:「――人は死ぬのだ!」 叫び。
【雲外鏡】:ドラクエループ開始。
【アカシャ】:ぐるぐる。開始されました
【RL】:こいつ、めげねぇ。(爆笑)
【アカシャ】:さすが、だ。
【天杜】:かつる。
【RL】:――ィイイイイイイイイイイイイイインッ!!!
光が。
【天杜】:「そりゃいつかは死ぬけど、今すぐ死ぬわけには行かない」
【RL】:放たれ――……。
【天杜】:光の向こうにいた、あの、優しい……いや、優しかった、彼女がそう願ってくれたから。
「絶対死なない!」
【RL】:「――……〜〜!!」
【天杜】:「さぁ、螺旋断簡佚書!選びなさい」
【RL】:障壁が、軋みを上げる。視界を、まばゆい閃光が埋めていく。
「――君は、諦めていないのか。それとも、諦められないのか。どっちかね」
【天杜】:「諦めない、諦めるもんか。死ぬとしても、最期の一 瞬まで」
【RL】:障壁に、皹のような致命的なズレが生じ――……。
【天杜】:「ワタシは、ワタシを諦めない!」
【RL】: ―― ザッ
――ザザザッ
――「諦めないで、貴方を」
「――…………良かろう」
【雲外鏡】:しりに、しかれた。
【RL】:「アモリ」
障壁が壊れる直前。手を、引かれた。
「此れは汝と契約する」
MORIの身体を覆っていた布が、はじけるように拡散。球状の空間を形成する。
【天杜】:「……え?」
【RL】:作り上げられたのは、まるで二人きりの舞踏場。
腕を引き。腰を抱き。
【天杜】:不意打ちのように、引かれた腕に、どこかほうけたような顔をして。
【RL】:儀礼的に言うのならば、口付けを。世俗的に言うのならば、触れるようなキスを。
【アカシャ】:ぶっちゅー、は、しばらくたったあとか!
【雲外鏡】:変態という名の紳士。
【天杜】:「………」
「………」
「………………」
【RL】:「――……これでいい。さぁ、神を呼ぶぞ」
【天杜】:「………………!!!!!!!!!!! 」
【RL】:張りなおされた障壁に、満足げな笑みを浮かべるMORI。
「? どうしたアモリ、さっさと」
【天杜】:ば しーーーーーーーん!
少女の平手が、男の頬を打った。
【RL】:「……何の真似かね」
特に痛がる様子はないが、不機嫌そうに見下ろしてくる。
【アカシャ】:ひらてうちー!
【天杜】:「な、 ななななななななななななななんっ」
【RL】:「なんだ。気でも狂ったのか。それとも恐怖に震えて発声もままならぬのか?しっかりしてくれ」
【天杜】:「謝 れっ!」
【アカシャ】:あやまれときた!
【RL】:「……何をだ」 呆れたように首を傾げる。
【天杜】:「謝れっ!」
【RL】:「契約したことについてか? 君がしろと、いったの、だろうが」
指を突きつける。
【天杜】:「い、いいいいいいいいいま。な、ななななななななな!」
【RL】:「ちゃんとした言語をしゃべれ」
【天杜】:「いま、な、何をっ」
【RL】:全く、と呟いて外套を広げる。ボロボロの外套が広がり、翼となって飛び立つ。 眼下で、カニオが何かいっていたようだが ――。
「契約だ」
アモリをひょいと抱え上げ、飛ぶ。
【天杜】:「っ、きやーーーー!?」
慌てて、スカートを抑える。
【RL】:「喧しい!!」
【天杜】:「へ、変態!変態魔導書!」
【RL】:「子犬か、君は、きゃんきゃんと騒がしい!!その口、吼える以外にもっと高尚な使い道があるだろう!!」
空を舞い、近くの尖塔の上に降り立つ。
【天杜】:「えっ」 一瞬のチンモク。 「こ、この怒りを放つ ためにか、噛み付くとか…?」
【RL】:「……君は本当に子犬だったのかね?そこらの路地裏に放すぞ」
【天杜】:「見れば判るでしょ、人間だよ!」
【RL】:「見た目も若干平均の人間より小さく見えるがな」
【天杜】:「うるさいな、変態魔導書!」
【RL】:神呼んじゃう?雲外鏡とアカシャくる?
【アカシャ】:出て良くなったら……。
【天杜】:どうしようか。長くもらっちゃったので、カメラを一回そっちに変えそうかと、思うんだけど。
【アカシャ】:マスターをちらり。
【RL】:うん。いったん仕切りなおしてもいいし、このままカット(互いの神召還描写を交互にやってそのままカット突入)でもいいか なともおもって る。
【アカシャ】:アモリ・モリ組 神召還→それをみて、どう動くか、ですかしら。
【雲外鏡】:お、そうだね。そも、こっち、神呼ぶために不可触つかわないと。(笑)
【アカシャ】:そうでした……。モリもアカシャも どこか魔術師らしからぬ魔術師を主に持つという。(笑)
【RL】:「さっさとしろ、神の召還だ! 来るぞ!」
【天杜】:「……」
【RL】:「……」
【天杜】:「どうやって?」
【RL】:「……期待はしておらん。それと、此れは人ではない。だから変態という描写はふさわしくないな」
【天杜】:「じゃぁ…変書」
【RL】:「……禁書の仲間のようだな。ボキャブラリーの貧困なマスター様だ」
【天杜】:「と、とにかく。今は非常時だからいいけど、後で絶対謝ってもらうからね!」
初めてだったのに、と泣き言のようなうめき。
【RL】:「後でな」 明らかに軽く流しながら。 「どうせ君は一度しか唱えられんから、説明はせん。ただ、これの言葉を"翻訳"し ろ。それだけで いい」
【天杜】:ぼか!
【RL】:「……今度は何だ!!」
【天杜】:「死なない!」
【RL】:「……死ぬ」
【天杜】:「死なない!」
【RL】:「ああわかった、もう良い。言うなら無料だ」 諦めたらしい。 「いいから、此れの言う言葉を"訳"し、続けろ。ニューロ タングではない が、正しい訳である必要も無い。君の心に、此れの記述がどう映ったか。それを繰り返せ。分かったか?」
分かったら行くぞ、と何やら印を組み始める。
【天杜】:「う、うん」
印を組むためにはずされて、いささか不安定になった体を彼の首に腕を回し、支える。
【RL】:そうしている間にも、街は崩壊していく。光が、恨みが、全てをなぎ払い、そのたびに断末魔を"感じる"。命が消えていくコ エがする。―― 崩れていく生と死の狭間に、淡く、激しく、熱く、冷たく、水銀の火が荒れ狂う。
【天杜】:「……。……MORI、早く」
【RL】:「――分かっている、いくぞ、"翻訳せよ!!"」
それは、醜悪なる宴。深淵なる儀式。
なのに。どこか、清らかで、優しげな光がたゆたう。
どう、と世界が揺れた。何かがやってくる気配がする。
「─……The lingering lingo rang to ring hollow prayers.」
――――それは、約束の言葉。
【天杜】:理解するよりも、はやくそれは、唇からすべり出た。
「虚空を埋めるもの それもま た 祈り 願い それは 言葉の壁を越えて」
【RL】:「─Ring a ring o'ring ading ring a ding flame.」
【雲外鏡】:うお、かっけぇ。
【RL】:一言一言発す毎に、何かが踏み固められていく。
【天杜】:「炎の腕に抱きし者には祝福を、炎 環が隔てし汝が敵は、疾く疾く葬れ」
慌てて、口を押さえようとするが、手を降ろす、自然そのままに。
【アカシャ】:きらきら。
【RL】:「ring fence is this a story without the end.」
ベクトルを持たぬ力が、ただただ在るだけの魔力が、渦を巻いた。切り裂くように鋭く、抉り取るように激しく。立ち昇る光が世界を薙ぎ払い、ただ二 人 だけの幕を彩り、焼き尽くす。
【天杜】:「正しく無限の螺旋の如し、等しく 久遠の孤独の如く、望まれぬ終わりは希望のままに」
天上の、調べ。
【RL】:「I have a familiar ring a your name. It is burn out name.」
煉獄の、咆哮。
【天杜】:「其れは完結された未完、綴られ尽 くし磨耗しつくし擦り切れ果てた魂の名」
僅かに、眉ねを寄せる。悲しい、詩だ。そう思ったのだ。
【RL】:「――Please hear my wish ring hollow. 」
世界が、ずれていく。捩れていく無限の螺旋。
【天杜】:「ここに……契約はなせり。汝が、 絶望を問う」
【RL】:声無き声の慟哭が響く。渦は光に、光は影に。永遠を刻み、永き手を持つ神が啼く。
「名を呼べ、アモリ。此れが奉るは、即ち無限の螺旋の守護者」
「名を呼べ、アモリ。此れが司るは、即ち無敵の焔の異形」
「名を呼べ、アモリ。此れが、最後の煌きなれば」
アモリの細い身体を、抱き寄せるでもなく、突き放すでもなく。誇るわけでもなく、卑下するでもなく、その名を告げる。
【天杜】:唇が、からからに乾いてる。
恐怖?
ううん、これは。
「おいで、URITE。始りと終わりの刻を告げる、神よ!」
【RL】:<自我><永世者><分心:
URITE><コネ:天杜>。【感情】7+4
(Skill)+コネ+C8=20。
ズ ゥゥゥウウウ…… ンッ!!!
君臨するは、鋼の異貌。おぞましき異形の機神。世界を紅き焔にて包む――……螺旋の守り手。
「――……URITE。久方ぶりだな」 懐かしそうに、神を見上げ。 「乗るぞ。……どうした。」皮肉気に、口の端を吊り上げた。 「あまりにも醜 い神で、呆れたか?」
【天杜】:「う、ううん。これが、神?」
【RL】:「ああ。[URITE]――"焼き払う者"と いう意味だ」
【天杜】:「焼き払う…?」 遠くの助けを求めていた神たちを見る。 「助けれる?」
【RL】:「――……此れが振るうは、薙ぎ裂く手のみ。救うのは、此れではない。力を手にした、君自身だ。アモリ」
【天杜】:「ワタシ?」
【RL】:「此れは器物だぞ――君が使い手だ。そうだろう?」
【天杜】:「……うん」
【RL】:「"Master Of URITE"!」
抱え上げ、飛ぶ。聳え立つ異貌の神に向かって。
【天杜】:「……きゃっ…みっつ!」
身に打ち付ける荒々しい風を受けて、
「飛ぶ時は、断って!」
【RL】:「後でな!!」
【天杜】:三つ目の条件を、叫びながら少女はその身を、魔導書の精霊にゆだねた。
【RL】:そう。それが。もしかしたら、全ての始まり。
――荒唐無稽な御伽噺を、始めよう……。
――SceneEnd...
【RL】:ちなみに多分神4体が入り乱れるすさまじいバトルになるとおもいます。
【雲外鏡】:第一回とは、おもえん。
【RL】:早めに神減らし説かないと、収拾つかなくなる。(笑)
【RL】:ちなみに宣言したとおり、魔導書を屈服させるor手に入れる(残骸でも意識が残っていても、ただし状態によりパワーは変わ る)と、神に装 着できるヴィークルオプション的な何かが手に入ります。
【天杜】:わーい。
【RL】:スロットつかわないとおもいます。
【天杜】:やった。
【雲外鏡】:ぎら。
【幕間】
――……何だ、あいつは。
あいつも……――くそ。
予定が、崩れた。くそ。
運命か。
よほど、私が嫌いらしい。
●CLIMAX#2 : VALKYRJUR
◎Scene Card : LEGGER ( 命運の星の影響 )
○Scene Player: ALL (Side=MIRROR&AKASHA)
・Stage : "天頂の煌星"本拠地 / イスラエル首都・エルサレム
†BGM :『 神の摂理に挑む者達−魔を断つ剣は未だ折れず / 機神咆哮デモンベイン O.S.T Track12 』
< どくん >
コドウ。
< どくん >
イノチ。
< ど くん >
ヒカリ。
< どくん >
ウンメイ。
【雲外鏡】:「あははははは!」
ばしばし。笑い声と、掌が膝を叩く音が鳴り響く。
「驚いた。これは驚いたよ、アカシャ。見たかい?」
【アカシャ】:「見ています」 こくりと、首をゆっくりと縦に、1回振った。 「……あれは……」
【雲外鏡】:「そうだね」
眼下、光臨した“それ”を眺め、満足そうに頷く。
【アカシャ】:「レコードにありません。私に閲覧権限がなかったのか……」
双眸でただ、見詰める。
【雲外鏡】:「あろうはずもないさ。いや、あっても閲覧できるはずもない」
【アカシャ】:「……マスターはその理由をご存じなのですか」
雲外鏡を見る瞳に、僅かばかりの動揺。
【雲外鏡】:「アレはたった今、そう、過去も未来もなく、まさに、現在、この時、この場で、Now here。彼女のあるがままに、抗う余地もなく、たった今、産まれたばかりの存在」
【RL】:おい、のーひぁーいうな。(爆笑)
【アカシャ】:「……」
口を引き結び、その、出現した存在に鋭い視線を向けた――。
【雲外鏡】:「至高にして究極。あるいは根底にしてやはり究極。理解の狭間にあるモノ――、即ち、神なのだもの」
あれ、キャラが勝手にしゃべる。
【天杜】:落ち着いて
【RL】:おい、のっとられてるぞ。
【アカシャ】:雲外鏡に再び双眸を向ける――。
「――神――。人間存在における 絶対的支配存在。心象次元にて呼び出される……」
チガウ。そんな、記述ではあれは該当しない
「――ッ……」
ミエナイ、アカシャが降下した情報は――棄却された。
「…………」
【雲外鏡】:「無理に理解しようとしない方が良いよ」
【アカシャ】:胸の前で組み合わされた手が、一層力が込められて握られる。
「……はい」
【雲外鏡】:「その片鱗でさえ、僕――この場合は、人、という意味だけどね――が理解するには膨大すぎる。大瀑布を、プラスチック製 のプリンの器で 受け止めようとしたら、どうなるかは明白であるように」 肩をすくめ。
【RL】:神四体が暴れまわる戦場!どうかんがえても首都ニューエルサレム、オワタ。
【アカシャ】:えるされむ(ほろり)。
「はい。その情報素子は到底人間存在の許容を越えています――卵黄で作られた菓子の容器はその全てを収容は出来ません」
【雲外鏡】:「砕けちゃうよね。それを可能足らしめる器こそが、魔導書であると僕は勝手に定義しているけれども。それだって、せいぜ い自身の神の断 片を記述するのが精一杯だ。でなければ、極端な話だけれど、世界にはアカシャ一冊があれば全てが足りてしまうんだから」
【アカシャ】:「……。はい。私は大樹の一葉です――」
【雲外鏡】:「あれ?気に障ったかな?ごめんね。ふふっ」
【アカシャ】:「……っ !」
ばっと 雲外鏡に視線を向ける。人が見たら――やや頬の部分に赤みが差しているのが分かるだろう。
【雲外鏡】:「キミにも興味がつきないね。アカシャ。全てを識りながら、全てを知らない存在」
神の咆哮が空間を、世界を、小さな少女の身体を震わせている。
「果たして、キミにはどんな神様が描かれているんだろうね?」
【RL】:くどきモード。
【天杜】:なん、だと。
【アカシャ】:熱を帯びた葉に見えた瞳がすっと、湖面のように静かになる。
「それを マスターは望みますか」
【雲外鏡】:「望まない」
【アカシャ】:「……」 下から――覗き込むように見上げて、 「マスターは 私がそれを望むことを 望んでいるのでしょうか」
【雲外鏡】:「キミは――。――魔道書、“全世万界刻歴光素子第10132葉”ではなく、アカシャとしてのキミは――――頭の良い子 だね」
微笑み。
【アカシャ】:「……」 きょと、とした瞳。 "アカシャ"は“全世万界刻歴光素子第10132葉”ではないと言うのですか。マス ターはこれの何を また、見て……」
【雲外鏡】:「僕自身は神に興味は無いよ。だって、あれは理解できないもん。つまらない」
鋼の異貌を視界に納め、再び“アカシャ”へ視線を戻す。
【アカシャ】:「はい、人間存在には理解出来ないと、マスターが仰っていたことは先程の会話と、合一です」
だが、何か……何かが、検索事項にも上がらない 何かが、引っ掛かるのだ。
先程の瞳のまま、雲外鏡を見続ける――。
【雲外鏡】:「理解できない存在に、僕を投影することは出来ない。それじゃあ、意味が無い。だけど、キミは違う。魔道書とアカシャと では、全然別物 だよ」
――少なくとも、本などを頭が良いとか、可愛いとは表現しないだろ?と笑い。
【アカシャ】:「不可分ではないと……。……」
小首を傾げてやや、納得――しかけている、ような様子。
【雲外鏡】:「だからこそ、キミは僕の希望だ、願いをたくせるんだ。愛しい、アカシャ。君は何を願う?自身を知るために、何を見た い?」
【アカシャ】:首を真っ直ぐに。目も真っ直ぐに雲外鏡を見――。
【雲外鏡】:「僕はそれに応えよう。キミの望むものを見せよう」 視線を真っ直ぐに。 「だから、キミは僕の願いに応えてくれ」
【天杜】:雲外鏡が、スマートにすけこましてる。
【RL】:スマコマシ。
【天杜】:MORIも見習うといい。やっぱり見習わなくてい い。
【RL】:MORIが見習うと、へたれじゃなくなるぞ。
【天杜】:え、それは問題だ……。いや、どっち かっていうと、「愛しいアモリ」と か言われると薄ら寒いなって思っただけで。
【RL】:それはキモいが。
【天杜】:雲外鏡だから様になってるけど、MORIがいった ら……。
【RL】:おい。ディスんなよ。
【アカシャ】:そそのかされている……!(爆)
【天杜】:堕ちろッ。
【雲外鏡】:《不可触》
【アカシャ】:ふかしょくきたー!
【雲外鏡】:アカシャの瞳に映る雲外鏡。雲外鏡の瞳に映るアカシャ。それは、まるで1対の鏡。 同じ願いを映し出す、水面。そこに彼女の託せるものが、ある。
→ペルソナ 鏡=バサラ◎。
【RL】:げ。
【雲外鏡】:しゅっしゅ。おっす。おら、ばさら、いっちょ天変地異しちゃうぞ。天杜の帽子。ごめん。ほんとはぼく、バサラやない。
【RL】:おい、何をカタストロフするつもりだ。
【アカシャ】:―― 神を解せず。だが、"アカシャ”には投影可能という ――。
肉体を持ったからこそか。身体を、何かが、走る。それはまた一つ、刻歴葉を棄却させる。深く、頷くと
「顕現をさせます」
その言葉は今、ここで、発声された過去にも、未来にも、ない、記述。
音。
【雲外鏡】:くる!
【アカシャ】:マスターたる雲外鏡と向かい合ったまま、すっと手を伸ばし虚空へ。そこに、小さな球形が現れた。
【雲外鏡】:球、だと。
【アカシャ】:それは、白と黒が混じり合ったような、小さな球。それをはアカシャの掌の上に、包まれるように、そこにあり、
「複製を開始します」
その音声が鍵となり、空間に――……。
nulo nulo nulo | ||||
AinSoph Aur | ||||
Meetrikos = PropaTeer | ||||
┏ | AionhteT | ┓ | ||
〈●〉 | ┣ | Torah ahsakA | ┨ | Y |
┣ | GaeasomsoC | ┨ | ||
┣ | AranyakauhoT | ┨ | ||
S | ┣ | Gnosis soahC | ┨ | S |
┣ | TipherethinA | ┨ | ||
┣ | Chokmah neeG | ┨ | ||
P | ┣ | ChroniclesiseneG | ┨ | G |
┣ | AleeteiaatnematseT | ┨ | ||
┣ | Theleetos nohcrA | ┨ | ||
∴ | ┣ | AeinoushtohT | ┨ | I |
┗ | Geburah desehC | ┛ | ||
AinSophAur |
【雲外鏡】:げ、げぇぇ。(爆笑)
【RL】:あ、あほか。(爆笑)これ、セフィロトの樹じゃねぇか!すげー!
【アカシャ】:セフィロトを参考にしながら、色んな文字を当て嵌めてます。なので、正しい生命の樹とはまたチガウのと、大文字のアル ファベットはと ある配置をしているっ。
【RL】:ほんとだ、良く見るといろいろ違う。これって、遺伝子のアレか?
【天杜】:テーマがそれだしそれじゃないかしら!確認もせずいってるけど!
【RL】:ぴったりだな。どかーんときたな。
【雲外鏡】:これほどとは。
【アカシャ】:丁度、複製と鏡写しとって何か共通するところがあるっ。遺伝子のアレアミノ酸の暗号。
【雲外鏡】:よく、考えられてるなぁ。
【アカシャ】:「転写を開始します」
人の言葉で例えるなら、方陣が展開される。それは、雲外鏡と アカシャとの足下に水平に広がり、
【アカシャ】:「翻訳を開始します」
掌にあった球は、2……4……8……16……32……64……128……、倍々に分裂すると、2人を包み込み、増殖を繰り返す。
既に、中に取り込みました(爆)
【雲外鏡】:なん、だと。
【アカシャ】:質量の増大と共に、足下の瓦礫は崩れ去り、そこに現れるは、滑らかな――水銀のような――粘性を持った――人の形を模 した――巨躯。
【雲外鏡】:「!これが――…」
【アカシャ】:流れ、うごめき、光をかえす鏡のごとき金属の表皮。
「顕現完了」
〈自我〉+〈永世者〉+〈封印記憶:分心〉<コネ:雲外鏡> 【理性】5+SK+4+コネ――20。
可変存在体【A-T.G-C】
【雲外鏡】:「――神、か」
ぞくり。
背筋が震える。素晴らしい。これほどとは思わなかった。
「――フフ、それじゃあ、いこうか、アカシャ」
【アカシャ】:「はい、マスター」
人知を超えた存在を形容するならば、それは神に等しい。神という言葉に等しい。だが、それは、似て非なるモノ。なぜなら、これは"そこ=ここ"にあるモノを映したのだから。
【RL】: ゴ ウ ン ッ!!!
君 臨!!
光 臨!!
そ の場に在るは、偉大なる神、至高なる神。
その数たるや四!!
【天杜】:変態が一匹 変態が二匹 変態さ三匹…変態が4匹!
【雲外鏡】:変態じゃないよ!仮に変態だとしても変態という名 の機神だよ!
【RL】: 四柱の機神が顕現し、轟と大気が比重を増した。
「――……馬鹿、な」
微笑を浮かべたまま。瓦礫の尖塔に立ち、カニオは呟いた。
ありえない、アリエナイ、ありえない!!
“全世万界刻歴光素子第10132葉”の召還までは、ありうる事態であった。
それすらも、イレギュラーだが……だが、しかし!!
「2体――だと! 私と同数だというのかッ!!」
許されない。私は上位でなければならぬ。ここまで計画し、ここまで傾倒し、ここまで努力し、ここまで蹂躙し、ここまで愛し!!
その私が、何故同数に甘んじねばならぬのか!
【天杜】:愛しって、何を。
【アカシャ】:ら……う゛……?
【雲外鏡】:ばっか、かにおさん、ぼく、みかただよ。わるいう んがいきょうじゃないよ。
【RL】:「――……AURAァアアアアアアアアアア!!」
ゴウ……ッ!!!
天から舞い降りた光が、弾ける。
光の卵が孕んでいた、光の戦機神が招来する――!!!
【雲外鏡】:うお天使っぽい、スマート。
【RL】:ふわり、と。男の傍らに、一人の少女が舞い降りる。
「 ひかり みえる 」
「――……ああ、そうですね。私の手には、光がある」
微笑。微笑――……。にぃ、と、嗤った。
【天杜】:きゃーーあうらーーにげてー!変態よ!
【アカシャ】:にげてー!おとめのてきよー!
【RL】:拘束衣に包まれた、少女を抱き上げる。 そのまま、とんと瓦礫を蹴った。 光に包まれていく二人。 光の螺旋に包まれ、機神へと吸い込まれていく――。
Volooooooooooooooooooooooooooooooonn!!!
『――……そう、私です。"Hexa"が一人、 "光"を司りし "APo mekhanes Theos"カニオ!!勝者たるカニオ!!――さぁ、進軍せよッ!!』
ただ二機。なれど、軍に匹敵――否、凌駕。
天駆ける翼が。地駆ける獣が。 ――神闘、開 始。
「殺せ!!
殺せ!!
殺せ!!
殺せ!!
神をも殺せ、我が軍団よ!!」
【RL】:というわけで神搭乗シーンから。
●CLIMAX#3 : KI-BO-U
◎Scene Card : HILANDER ( 希望 )
○Scene Player: ALL
・Stage : イスラエル首都・エルサレム
†BGM :『 正義爆誕―憎悪の空より来る / 機神咆哮デモンベイン O.S.T Track07 』
一角。
廃墟と化しつつあるエルサレムにて、戦争が巻 き起こる。
数、僅かに四。しかし、それは確かに戦争。
「――アモリ」
気がつけば、そ こは真っ黒な空間。前も、上も、右も、左も――……黒く、黒く。だが、不思議とぼんやりと明るい、それは奇妙な球状の空間であっ た。手を伸ばせば壁に触れてしまいそう。足元は平らで、やわらかいのになぜかしっかと足元を固めている。
【天杜】:「……ん、ここは…」
明るい屋外にいたのだ、明暗の差に、目を軽く押さえる。
【RL】:「寝惚けるな。冥界の死者は夢を見ぬと聴く」
【天杜】:「な、何かやわらかいよ。何、これ…MORI」
【RL】:「こっちだ」 コエは、背後から。
【天杜】:「え?」 その声に誘われるように、体ごとぐるりと振り返る。 「冥界の死者なんかじゃ……。……。……何、それ?」
【RL】:そこには、魔導書の精霊が居た。しかし、平静とは少し趣が違う。アモリの背後に仁王立ちするMORI。その身体に巻きつい ていた布の一部 が解け、"壁"と繋がっている。
【天杜】:背後で仁王立ちて、な、なんか、威圧的だな。
【RL】:――漸く気づいた。この空間は、あの布で織り上げられているのだ。差し渡し2m程度の、それは――。
「何、とはなんだ。これが此れの此処での役目。此処は、URITEの"心臓"だ、 マスターよ」
【天杜】:「な……ナニしてるのカナ?」
【RL】:「だから何とはなんだ」 僅かにいらだった様子。
【天杜】:「え、だって。繋がってるよ?」
【RL】:「繋がらねば、意思を伝えられんだろう」
【天杜】:「誰に?」
【RL】:「URITEだ」
ヴゥン……。
目の前の"布"に、光が滲む。廃墟と化した古びた街が写る――……否。"外"が見えているのだと分かった。 これは、URITEが"見ている"映 像 なのだ。
【天杜】:「……」 それを把握して、首をかしげて。 「……えっと。じゃぁ、ワタシは後は見てればいいの?」
【RL】:「……何故わざわざ置物を此処に呼ばねばならんのだ」 呆れ顔が帰ってくる。 「動かすのは貴様だ、アモリ」
【天杜】:「だって、意思を伝えるのはMORIの役目なんだったら、ワタシはどうやって伝えればいいの?」
操縦桿も、コンソールも、何も見当たらないのに。
【RL】:「……」
2秒の沈黙。恐らくは苛立ち。
「――……神を操ることに理屈などいらぬ。アモリの意思を此れが受け取り、それがURITEの意思となる。魔導書、神、魔術師は三位一体だ。貴様は ただ、戦う事に集中すればいい。そのうち慣れる」
【天杜】:「ど、どうやるのさ!それ、説明になってないよね。口頭で言えばいいの?」
【RL】:「……〜〜…っと、来るぞ!!」
【天杜】:「えっ、ちょ、ちょっと」
【RL】:視界に、異形なる獣の姿がいっぱいに映し出される。
【天杜】:「よ、避けてッ!」
ところでさー振動とかどうなるのよー。鞠んなかで、はねまわるの?
【RL】:なんか、ある程度はキャンセラするんじゃね。
ゴ ゴンッ!!!
多少ぎこちない、が。視界が真横にスライドする。
【RL】:「そうだ、それでいい。忘れたのか」 巨体が動いたのだと確信。一泊遅れて、下からの震動。 「――此れとアモリは、"契 約"にて"繋 がっている"のだ」
何か質問は?と問う。同時に、"光"が一気に広がった。ほぼ360度が視界となる。
【天杜】:「けいや……」
【RL】:「……なんだ」
【天杜】:先ほどの契約の事を思い出し、MORIから慌てて視線をそらす。そして、周囲に開けた視界に驚きつつ、そちらに視線を向け た。
「なんでもないよ!じゃぁ、思い通りに動くって考えていいんだね!」
【RL】:「……理解に苦しむ。ああ、そういうことだ」
【天杜】:「…MORIは、ちょっと。色んな物事の機微について、後で話し合おうね!」
【RL】:「後でな、あるかどうかしらんが――――しかし、敵は三柱か? それなりに苦労しそうだ」」
【天杜】:「さ、三?」 いつの間に増えたのだ。
【RL】:「……あれだ」
視界が拡大される。映し出されるのは――……。
【天杜】:どんな外見なんだろう。
【RL】:描写してもらおうんだよぉ!
【雲外鏡】:神の描写はアカシャに任せるよ!
【アカシャ】:がんば……るっ。
突如、光球から発生したそれは、頭部・胴体・四肢――人の形 を模していた。鎧を着た人形その鎧は、鏡のような銀。時折外の景色を映し、時折、血流のように、蠢く様を見せた。粘性のある金属を、それよりも硬さをもっ た膜―― 鎧で覆われた人型の、巨躯。
外見はこんな感じですっ、ぜーはー。ぶっちゃけ、ちょっと、禍々しい。
【RL】:あの、はっきりいっていい?
【雲外鏡】:しゅっしゅ。
【アカシャ】:どうぞ。
【天杜】:やめろよ。味方が全員まがまがしいとか言うの。
【RL】:正義側ロボ一体と、敵側ロボ3体って感じ。
【天杜】:おい。
【アカシャ】:ぼく、わるい あかしっくれこーど じゃ ない よ。
【天杜】:ぼく わるい えむしーえー じゃ ない よ。
【アカシャ】:その機神中に、くるまれるように既に取り込まれた――雲外鏡とアカシャ。さらに、シャボン玉のような、透明な薄く、七 色明滅する膜で くるまれてその人型の――心臓部分に、あった。
【雲外鏡】:これは……あくっぽい……。
【RL】:あくっぽいよね。
【アカシャ】:シャボン玉のような膜に、ふわりと、包まれております。乙女!
【雲外鏡】:「ふむ」
2,3度。掌を開け閉め。対応するように動く“神”の手を視界に映し、微笑。
「悪くないね」
【アカシャ】:「マスターの生体コードを複製後、転写しています」 ――それは、意のままに動くと言うこと。
【雲外鏡】:「“神”を繰る、か。それは何者に赦される所業なのだろう?」 くすり、と笑い。
【アカシャ】:「これと契約した存在、のみ――」淡々と告げる。後ろに控えるようにいたアカシャの闇紫の短かった髪はいまや、伸びに 伸び――膜と同 じく、七色の煌めきを持って――膜の一部、あるいは、膜を通って、糸のようにこの巨躯と繋がっていた
【雲外鏡】:「へぇ。長い髪も似合うじゃないか。アカシャ」
【アカシャ】:「……。に、あう……」
【雲外鏡】:「可愛いってことさ」 口元に指を当て、くすくすと笑う。
【アカシャ】:「…………」 能面のような表情のまま、だが、瞳には確かに戸惑い。 「マスターにとって、面白いこと、でしたか」
【雲外鏡】:「とても。とてもね。柄にも無く、高揚しているのかもしれない。なるほど、“光”殿が夢中になるのも、少し理解できる」
【アカシャ】:左右、自分の広がる髪を見――きょとん、とした後――マスターたる雲外鏡に視線を戻す。
【雲外鏡】:「さて、アカシャ。舞台には“神”が4体」
【アカシャ】:「はい」
【雲外鏡】:「指揮者足るカニオの手すら離れ。物語は最高潮だ。ここから先は大樹の葉にすら記されていない、即興劇。フフ―― 存分 に鑑賞しよう じゃないか?」
【アカシャ】:「はい――静止秩序への終息は断たれ。場は、再びエントロピーが増大しています。鑑賞を」
そう、未来の出来事すら記された葉――刻歴葉が棄却された“今”。――見るしかないのだ。この場に起こる、出来事を。それは、後に、彼女がレコー ドと繋がる際、記録が更新されることとなる。
【天杜】:ねーねー言っていい?
【RL】:いってみるんだ。
【天杜】:表舞台にゲストが二名いるようにみえる。
【雲外鏡】:いないよ!
【天杜】:あれぇ?きのせいかなぁ?
【RL】:キャスト誰だよ。
【天杜】:え、アモリ一人?
【雲外鏡】:もり:ヒロイン。あもり:ヒーロー。
【RL】:なん、だと?
【アカシャ】:「分かりました」
マネキン人形のような表情。しかし、瞳には――“見よう”という意志が在る。それは、“全世万界刻歴光素子第10132葉”としての役割か、それ と も――アカシャの意志か。
【雲外鏡】:2対の瞳の中に映るものは――。
【RL】:<自我><永世者> <分心:Hildr>。【外界】7+4(Skill)+5+D9=28。
『――……成程、成程』
天を舞う戦機神が、ゆっくりと舞い降りる。崩れ落ちた尖塔の穂先へ、その細い脚が接地する。
『これは、厄介。目的達成を目前と控え、まさかこのようなことがおきてしまいますとは全く持って予想外。――もしや、どちらかの神にお乗りのお方。 星女・天杜様でいらっしゃいますか?』
聴きなれた声。歪んだ笑みを含む声。
【天杜】:声かけてきた、だと?
【RL】:だって、あっちの情報がそれくらいしかないし…。もう片方は完全に正体不明。
【アカシャ】:敵かな?味方かな?(爆)
【雲外鏡】:正体不明、いい響き。
【天杜】:「……MORI、声、ソトに出せるの?」 唇をかみ締める。
【RL】:「可能だ」 端的な答え。
【天杜】:「そっか……じゃあ、繋いで」
【RL】:「承知した」
【天杜】:すう、と息を吸い込む。
『そうだよ、咎人カニオ』
凛然とした声が響く。冷え冷えとした、灰燼の舞うこの都市に響く。
【RL】:『は、はは、ははははははははッ!!!これは仰天、これは動転!! まさかまさか、いかなる偶然奇蹟運命の類でございましょうか』
【天杜】:『白々しいッ』
【RL】:『いえいえ、本当に驚いておりますよ。まさか、貴方様が"何か"出来るとは!』
【天杜】:『…………ッ』
【RL】:『まさしく、完全に予想外。感服いたしました、と』
神が。慇懃に、一礼。良く、良く見覚えのあるしぐさで。
『――……敬意を表させていただきます』
【天杜】:ぎりっ、と歯を食いしばる。
『そんな見え透いた。ワタシを馬鹿にするのも、いい加減に……してよっ!』
取り繕った言葉を、引き剥がした。
『カニオ。キミだけは、赦さない』
【RL】:どん、と大地が揺れる音。崩れかけた尖塔の傍らに、"兇獸怒啼きずり" ――暴走する餓獣が駆けもどり、主人を守るかのように控える。
【RL】:『たいした自信でございますね。――……となると、矢張りあちらの機神は……お仲間でしょうか?』
【天杜】:『………』 ちら、と視線を横に滑らせる。 『知らないよ。……キミ達は、誰?』
最悪、三柱を相手どらないといけないのか、と、MORIが言っていた言葉を思い出す。
【雲外鏡】:きかれた!
【アカシャ】:きかれました!きっと、マスターを伺っているアカシャ。
【雲外鏡】:『ご安心を、星女様、“光”殿』
声が。涼やかな声が、正体不明の機神より響き渡る。
【RL】:『――……聞き覚えのある声……ですね、ええ、全くもって……何故、貴方が?』
多少ならぬ驚愕の空気。
【雲外鏡】:『おっとっと。名乗る前に察せられてしまいましたか』
【天杜】:『……誰?』 しかし、天杜には知らぬ声。
【雲外鏡】:『喜ぶべきか、残念がるべきか。ああ、これは僥倖。初めまして、星女様。僕の名は雲外鏡。“闇”の忠実なる腹心、といっ たところか な?』
【RL】:「――……変わった知人を持っているようだな。付き合う相手は選んだほうがいいぞ」
ぼそりと、精霊の忠告。
【天杜】:「しょうがないじゃないか……」 ぶすっとした声で。 『……闇の……。ザラストロの?その腹心が、何故神を繰るの?キミ は、どちらの味 方……いや、口ぶりからすると、カニオと共謀してるのかな!?』
【RL】:混迷してまいりました。
【アカシャ】:「排除対象として、双方に認識されつつあります」 ――状況確認・報告。
【雲外鏡】:『んー。困ったな。僕は敵じゃないのだけど』
【RL】:『――"闇"は、"黎明の海星"のもっとも忠実なる配下と聞き及んでおります』
神の持つ長大な槍の穂先が、ぶんと振るわれる。
【天杜】:『じゃぁ、主の命に従うというのなら、ワタシの味方なの?』
【雲外鏡】:『神を繰るのは、魔術師だから。“光”殿と共謀をしているわけではありません。そして――』
鏡の機神が、肩を竦める。人間的であるが故に、人外の仕草。
『誰の味方と問われれば。全て、でございます』
【天杜】:総て、だと?
『……』
胡散、臭い。心底思った。きれいなエメラルドの瞳が、半眼に すぼめられる。
【雲外鏡】:『お力がご入用でしたら、用立ていたしましょう』
【アカシャ】:「誰の敵でもないということと同意と判断しました。先程の解答と同一です」
【雲外鏡】:『そちらの“光”殿には既に納入してしまいましたが、……あれ?可笑しいな。アカシャ。どうも、僕はこの空間に歓迎され ていない様子な のだけど』
まさかのさんすくみ。
【RL】:『――成程、成程。そも、その神。“全世万界刻歴光素子第10132葉”――ですね?』
二柱――……ならぬ、三柱の神の視線を一点に受ける。
【天杜】:『キミは……』 その声は、カニオとほぼ同時。 『総ての味方ってことは、総ての敵になりえるってことじゃないか……』
胡乱気な空気。
【雲外鏡】:え。もしかして1 VS 1 VS 1だと……?
【アカシャ】:「はい。双方は 我々を、敵として認識しているようです。地にある、四つ足の機神においては判断しかねます」
【RL】:VoooooOOoooOooo...。
獣神は、二体の神へと油断無く視線を送っている――……ように見えた。
【アカシャ】:「そも、四つ足の機神においては――“光”の配下と見なしても誤謬率は低いかと存じますが」
【天杜】:『無効に力を貸したからこっちにもって……ワタシは、キミ達の手ごまじゃないよ!それで、双方の衝突を見て楽しむ心算な の?』
じりじりと、慣れない緊張に冷や汗を流しつつ、少女はアカシャ達と、カニオを双方交互に油断無く――つもり――で見る。
【雲外鏡】:『肯定、そして否定ですよ “これ”は正に、“全世万界刻歴光素子第10132葉”。ちょっとそこで拾いました』
【アカシャ】:「……」
【雲外鏡】:『おっと、ごめん。言い方が悪かった。不貞腐れないでね、アカシャ?』
【RL】:『――…………』
【天杜】:『……』
【RL】:『成程。把握いたしました』
一番最初に動いたのは。"光"であった。より正確に言うならば――。
『AURA!』
VOoooooooooooooooooooOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!
【アカシャ】:「その言い方は間違いではありませんが」とマスターにぽつりと告げる「!――動きました――」
【RL】:"兇獸怒啼きずり"――であった神が、大地を震わす咆哮と共に跳躍――!!鏡の巨人へと踊りかかる!!
【雲外鏡】:『それに、人様が争う様を見て楽しむって。困ったなぁ。僕は悪い雲外鏡ではないつもりなの――』
台詞が遮られ、鏡の割れる音。先ほどまで巨人の会った箇所から離れ、代わらぬ神の姿が出現する。
【RL】:悪い雲外鏡言うな。(爆笑)
【天杜】:ぷるぷる、おいら悪いうんがいきょうじゃないよ。
【雲外鏡】:ぷるぷる。
【天杜】:うんがいきょうは悪くないよ、悪いのは雲外鏡PLさ ん。
【アカシャ】:なっとく!(爆)
【雲外鏡】:え。ばかなおいらみてるつもりだったのに悪い雲外 鏡PLじゃないよ。
【天杜】:あまりの胡散臭さにカニオも警戒。
【アカシャ】:「――破損を確認」
【雲外鏡】:『うわ、びっくりした。無事かい?』
【アカシャ】:「はい。動作に影響はありません」
【RL】:『鏡像、ですか。大事の前の小事と申します、ならばこれは瑣末事、運命の齎した一握の遊戯と看做しましょう。"兇獸怒啼き ずり"、そちらは任せました。――……さぁて』
ぐるり、と。極光を纏う神が、URITEをねめつける。
『天杜様! ――"先ほど"の続きを参り ましょう!!』
――飛翔!!
【天杜】:『………』 ぐん、と頭上の神を見上げ 『……へん……たいっ!キミ、気持ち悪いんだ よっ!』 身構えた。
【雲外鏡】:ほえた!
【天杜】:そりゃ、変態って叫ぶよね。
【雲外鏡】:変態という名のアデプト。
【天杜】:芸術:変態。