●RESERCH#1 : DUX.

◎Scene Card : AYAKASHI ( 残酷な真実 )

○Scene Player: 天杜【アカシャ】:きゃろる!

・Stage : 教皇領氷原

†BGM :『 Carol Of The Bells / Celtic Woman 』(http://www.nicovideo.jp/watch/sm2423413)


【雲外鏡】:気をつけろ、旧支配者がくるぞ。

【アカシャ】:はいよるこんとん。


「この辺りだ な」

 白い息を吐き出しながら、MORIが周囲を見 渡す。

 一面の雪原。吹雪いてこそいないが、ちらちら と雪が降り積もる。

 教皇領氷原のほぼ中央部。空港から、MORI の翼でほぼ一直線にやってきたが──寒い。


【天杜】:え、ちょ、もりの……?飛びすぎじゃね。

【RL】:魔翼ならなんでもできる。

【雲外鏡】:ぼんぼんだ。掴んでふりまわしたい。

【アカシャ】:にげてー!

【天杜】:かちかち。小さな歯が鳴る。

「さ、さむ……さむ……い」

 言いながらも、少し身を乗り出して下をうかがってみた。

 しかし、なんだってこの、魔導書はすぐに人を抱えるのだろうか。

【アカシャ】:人を抱えたがるまどうしょなのです。多分。

【RL】:「降りるぞ」

 外套がぼん、と落下傘のように広がる。ゆっくりと降下。

 とん、と。氷の上に舞い降りた。

「地図の上だと、此処は湖だったようだな」

【天杜】:凍りついた湖面は、思っていたような涼やかな靴音がするわけではなかった。二、三度かかとで氷の強度を確かめ。

「うん、多分……」

 生命の存在を赦さないかのような極寒の景色。白々としたそこは、美しくもあり、寒々しくもあった。ぶるっと震えて腕を抱く。

【RL】:「寒いか」

【天杜】:「少し」 本当は大分寒いが。

【RL】:「だがもう着いた。……全く」 溜息。 「何でも聞く。何か願い事をいってみろ」

【天杜】:「え、そんなすぐに思いつかないよ。……ちょっと考える時間頂戴」

【RL】:「まぁいい。なら、先に入るか」 歩き出す。

 しかし、周囲は見渡す限りの雪原。入れるような場所など何処にも見当たらない。

【天杜】:「うん」

 目的の場所は目の前にあるの、下にあるの?

【RL】:下ー。一面の氷が天蓋みたいに上を覆ってて下に街がある。

【雲外鏡】:ロマサガの氷の城みたいなん?

【天杜】:下に見える町並みは、ガラスケースの中のおもちゃのようだ。

「……どこから入るのかな……」

【RL】:「端っこだろうな」

【天杜】:てくてくとその後ろに、追いすがるように歩きながら、

「だったら、隅っこで降ろしてくれればいいのに……」

【RL】:ここからは足場でしかない、天蓋のような氷が街の頭上を覆っている。

「此処が一番目立った」

 そして。巨大な──十数kmはありそうな街の中央には、聳え立つ巨大な城が見えた。

「あれだな。あの城が"機神"だ」

 比較的巨大なURITEと比べても、更に数倍。それは、あまりにも巨大な機神だった。

【アカシャ】:お城が、機神!

【RL】:ドドドドドド。

【雲外鏡】:なん、だと?

【RL】:常時召還中。

【アカシャ】:こう、FFのアレクサンダー思い出した。

【天杜】:「……これ、動くの?」 大きな瞳を、さらに見開いてそれを見下ろす。

【RL】:「今も動いている」

【天杜】:「うご…?」

【RL】:「最低限だがな。常識的に考えて、この大きさの空洞の上で、氷が保てるわけなかろう。常に結界を展開している。動力が生き ていれば、まぁ ──あの神も動くだろうな」

 あった、といって、ひっそりと雪原に開いた祠のような入り口を見つけ、くぐる。

【天杜】:「……すごいね、あ、待ってよ!」 慌てて自分も習ってくぐる。 「ねぇ、すんなり入れるのかな」

【RL】:「此処は隠れ里だ。条件が整わねばそもそも入り口が見つからんよ」

 ルール的には、セキュリティと隠匿がバカみたいに高い。方50前後だよ!

【天杜】:「条件……?」

 自分達は、そんなものをそろえたのだろうか。

【RL】:「簡単な話だ」 つまらなそうに。 「アストラルが見えるかどうか、だな」

 階段を下りていく。

【天杜】:「……そうなの?」

【RL】:巨大な擂鉢上に掘り下げられた街。あちこちに灯る魔力光。いや、電気の灯りもちらほら見受けられる。

「多分な」

【天杜】:「あ……ま、待ってよ」 幾度目かの声。

 息を切らし――幾分、前よりも疲れやすくなった気がする――階段を降りきると、街の様子に息を呑んだ。

「……人、住んでるんだね」

【RL】:「ああ。……町の規模に反しないくらいには住んでいる。ドイツが氷に閉ざされたとき、魔法使いの血族が土地を離れるのを嫌 がってな。各所 に隠れ里を作り、昔のままの暮らしをしていると聞いたことがある。その一つだろう」

 見下ろす。中央、城の程近くにある大きな広場に、巨大なモミの木が立っていた。

「──クリスマスツリーもあるぞ」

 何人かが周囲で作業をしているのが見える。飾り付けをしているようだ。

【アカシャ】:めりめりめり、めりくりすます!

【天杜】:「………わぁ……」

 疲労に沈んでいた瞳に、活力がみなぎる。瑞々しい緑が、白ばかりであった視界にまぶしい。

【RL】:「……とりあえず休むか。 君、大分疲れているだろう」

【天杜】:「え?」 奪われていた瞳を、同行者に向ける。

【RL】:「長旅の疲れか?」

【天杜】:「う、うん。ここ数日、移動が激しかったから」

【RL】:「もう少し頑張れ」

【天杜】:「うん」

【雲外鏡】:MORIデレ。おかしい。この数ヶ月でなにがあった。

【アカシャ】:あんなこと、こんなこと、あーったでしょー♪という歌詞が浮かぶ……。

【RL】:歩き出す。

【天杜】:とことこと、歩く。

 レンガで整備された地面は、御伽噺の世界のようだ。ものめずらしそうに視線を周囲に送り、行き交う人にぶつかりそうに何度もなった。街の家々の軒 先の、クリスマスの飾りが華やかな印象を添える。疲労――多分――をそれが幾分か和らげてくれた。

【アカシャ】:街並みっ。

【RL】:車道を走っていた車が、隣で停車した。無視していこうとするMORI。しかし、窓がういーんと開く。

【天杜】:「う?」

【RL】:「や。お二人、此処は初めて?」

【天杜】:はぁ、と息をつき横を見る。ため息ではない、足りなくなったの酸素の補給だ。

「え、ええ」

 あまりに気さくに話しかけられたので、そのまま頷く。

【RL】:視線が合う──いや、会わない。 運転席から顔を覘かせるのは、無貌の仮面。

「ははは、成る程。俺は"白銀宮の歎き"PAX.よろしくどうぞ」

【アカシャ】:ンなにぃ!顔が!うわ、想像していたのと違っていた その2!

【RL】:パークスと読む。

「ン何ッ!?」

 少し先行していたMORIが、ガっと振り返った。

【RL】:この街では奇妙といえる、サイバー化された服。顔を覆う仮面は、顎から額までをすっかりと覆っている。素材は恐らく、白 銀。

【天杜】:「え」

 あまりに探していたものに、ばったり、と出会ってしまった事に、呆気に取られる。

【RL】:「俺を探してたんでしょ?乗りなよ。ホテルまで案内したげる。 けど、城には泊められないから後で着てよ。クリスマスパー ティーやるから さ」

 ばたん、と後部座席のドアが開いた。

【天杜】:「え、え、え……」 口元にてをあてがい、ぱくぱくと口を動かし……。

【RL】:「……アモリ、乗るぞ」

【天杜】:「ええ!?」

 こんなに怪しいのに!?といった目で、MORIを見た。

【RL】:「なんだか知らんが好都合だ。それにこいつ、本物だ」 同じく、胡乱気な目だが。

【天杜】:「そ、そうなの?」

【RL】:「ああ。一応同属だからな」

【天杜】:「そ、そう……。じゃぁ、お言葉に甘えます」

 そういうと、礼儀正しくお辞儀をしてなれた手つきでスカートのすそを引き、後部座席に乗り込む。

【RL】:「お二人様ごあんなーい」

 その後、MORIがぶっきらぼうに腰を下ろすと同時。何が愉しいのか、歌うようにPAXが言った。

「揺れるよー」

【天杜】:「……あは……はは……え?」

【RL】:がたがたと発進。

「……い、いまどきガソリン車か!」

 大分ガタが着ているようだ。

【アカシャ】:ガソリン車!

【RL】:普通は水素。

【天杜】:「わ、わわ……」

 しばらく進むと、早速酔ったのか、蒼い顔をして必死で窓の外を眺めていた。

【RL】:しかし、存外すぐに車は停車する。中央区に程近い、四階建てのホテルだ。

「とうちゃーく。俺、城にいるからさ。なんかあったら着てね、電話線も通じてるから。後、夜は危ないから街の外出ないほうがいいよ。今此処戦争して るから。他に質問は?」

 ぺらぺらと良くしゃべる。

【天杜】:「戦争?」 蒼くなった顔に、口元にてを添えながら。 「どこと?」

【RL】:「そ。夜毎、ゴーレムやらドロイドやらが押し寄せてくるの。"黎明の海星"でしょ?」

【天杜】:「え。………。そ、う……」

 乗り物酔いだけではない。何か別の重いものを腹に抱えて。

「あ、あの。……後で行きます。訊きたい事が、あります」

 頷いた。

【RL】:「はい、いいよー。可愛い子は大歓迎。 んじゃ、まった後でねー」

「あ、おい……」

 ブロロロロ、と。何か言おうとしたMORIをあっさりスルーして、車は去っていった。排気ガスが煙い。

【天杜】:「っ、ごほ、ごほっ」

 見事にひっかぶってむせる。

【RL】:「……とりあえず休むか」

 呆れた様子で、ホテルへと向かう。

【天杜】:「……うん」

 ごほ、と咳き込みながら、その車が消えるまで眺めていた。

 黎明の海星。戦争。

 そうだ、組織はは、白銀宮の歎きを探している、必要としている。自分は、その魔導書の回収地点に向かって、彼らと会い、黎明の海星へ……。

 いや。毒王古韻律に、彼に会えといわれて……。

 ――会う必要があるの?

 何を聞くのだろう。この半年近く探し続けたものが見つかったというのに、それを考えていた。


──SceneEnd...


■舞台裏

・アカシャ

【アカシャ】:登場判定:S2、切り。

 リサーチ:"白銀宮の歎き"。

【RL】:<社会:アストラル><社会:楽 園> <コネ:白銀宮の歎き>、目標値:制 13 18。

【アカシャ】:手札……悲しみ。

【RL】:アストラル系のコネでもOk。

【アカシャ】:ふむりっ。

 <コネ:"白銀宮の歎き">+〈自我〉+〈永世者〉、【理性】5+4(永世 者)+2(エトランゼ)+S8=19。

【RL】:制:銀に包まれた城砦を奉ずる魔導書。結界敷設・陣地構築に長けており、防衛戦でこの書を打ち破ることは不可能に等しい。

  現在は教皇領・旧ドイツの雪原の下で、魔法使いの街を支える結界の御柱となっている。

 13:巨大な城砦型の機神"Dux"を喚起する。珍しい男性型の魔導書であり、契約する対象にかなりの制限がある。

  とある"契約者"を護るためだけに魔導書として作られたという。

  強力無比な火砲群を備え、小型の機神を多数搭載している。対称的に動きは鈍く、特に自らの陣地の外への攻撃力は皆無に等しい。

 18:"眠り姫"と呼ばれる少女を、己の城=機神Duxの中で護っている。それ以外の人間を城に入れようとしない。

【アカシャ】:なんという城塞兵器。

【RL】:かなりの女好き。

【アカシャ】:かなりの女好き。(笑)

【RL】:ついに登場。艦載機を搭載した神。(笑)具体的にはトループがわらわら出てくる。

【アカシャ】:なんという、基地。


・雲外鏡

【雲外鏡】:登場失敗D3。眠り姫について。

【RL】:<社会:アストラル><社会:楽園><社会:神話><コネ:"眠り姫 "><コ ネ:"白銀宮の歎き"><コネ:"天鎖鏡典"ORDO> 、目標値:制 13 16。

【雲外鏡】:<過去よりの使者> 、【理性】7+SJ=17。

【RL】:制:"白銀宮の歎き"が守護している少女。外見は15,6歳程、薄桃色の長い髪の美しい少女。

  ずっと眠っており、目を覚まさない。

 13:"白銀宮の歎き"の魔術師だといわれているが、定かではない。

  また、凡そ100年近く前から存在が確認されている。

 16:"黎明の海星"が彼女を狙っている。理由は不明。


【アカシャ】:100年っ。

【雲外鏡】:まさかの、100年越しのぷろぽーず。

【アカシャ】:な、何てロマンティック。ぷろぽーずっ。

【RL】:次ぎ、雲外鏡のシーン。アカシャと合流してていいよ。

【雲外鏡】:ごうりゅー。

【RL】:舞台どうする?

【雲外鏡】:よし、舞台はアカシャにおまかせしよう。

【RL】:なん、だとよしどこにする

【アカシャ】:場所の詳細分かってて良いのかな。

【RL】:いいよ。雲外鏡が知ってる。(笑)

【雲外鏡】:もう攻撃してるらしいし。(笑)

【アカシャ】:入る一歩手前あたりかな。前線に近づいている感じかも。

【RL】:野営地?(笑)

【アカシャ】:うい、黎明の海星の様子も見つつ的な。

【RL】:じゃあ、海星の拠点でいいかな。

【アカシャ】:うい。


●RESERCH#2 : GOING.

◎Scene Card : CHAKURA ( 不安定 )

○Scene Player: 雲外鏡

・Stage : 『黎明の海星:"白銀宮攻略作戦本部"』 / 教皇領

†BGM :『 待ち合わせは噴水広場で / TALES OF LEGENDIA O.S.T. Track03 』


【RL】:BGMがほんわかしたタイトルなのに勇ましいんだけど。

【アカシャ】:勇ましすぎる。


 ガタガタと、吹雪が建物をゆする音。

 旧ドイツ南西部。山岳地形に位置する、"黒い森"を意味する広大な森林、シュヴァルツヴァルト。その森の中央にひっそりと立つ洋館。誰が知ろう か?このようなうち捨てられた洋館の地下に、魔術結社の拠点があろうとは。


 二人にあてがわれた部屋は、一流ホテル並みの豪華さだった。ホテルと違うのは、走り回っているのが鍛え抜かれたホテルマンではなく、サブマシンガンを構 えた構成員であったり、てくてく歩き回るしょごすだったりすることだ──。


【アカシャ】:しょごすが、てけてけしている。(笑)

【RL】:ちなみに洋館はほとんど廃墟。地下がメインです。

【アカシャ】:ほーんてっどな、マンションを想像!

【雲外鏡】:「じんぐるべーる♪ じんぐるべーる♪ しょごすがなくー♪」

【RL】:おい、雲外鏡落ち着け。

【アカシャ】:おーあいふぁうんど、さたん、うぃず、べるぜばぶ。

【雲外鏡】:「豪華なのは嬉しいけど、部屋の外と中とのギャップが凄いのも考え物だと思わない?」

 ふんふん、と鼻歌を歌いながら、青年はいつも通りの微笑を浮かべ、なにやら作業をしている。いつもと違うのは、其の服装。

【RL】:まさか……。

【雲外鏡】:白のみで統一されている普段とは違い、所々に赤い色が混じっている。

【RL】:クリスマス仕様だーーーー!

【アカシャ】:「……ぇ」どことなく不安そうな面もち。

 尋ねられて、顔を上げる。部屋をぐるりと見回す。

【雲外鏡】:「うん? どうしたのかな、アカシャ。何か不安そうだけど」

荷物から探していたものを見つけたらしく、ソレを被りながら振り返る。

【アカシャ】:「……?」 尋ねられたことよりもその姿に、 「雲外鏡、それ……」

【雲外鏡】:「これかい? ふふ。キミには釈迦に説法と思うけどな」

 訪ねられ、くるりとその場でターン。赤と白のコントラストがふわりと舞う。色の鮮やかさもさることながら、この男のテンションも負けじと高い。

【RL】:たのしそうだなおまえ。まぁ、雲外鏡イベントすきそうだよなー(笑)。

【アカシャ】:「……じんぐるべるの歌 赤と白の格好……」 その様子をじっと目を見張り、 「――聖ニコラウス」

【雲外鏡】:「また随分と昔の原典が出てきたね。正解だけどさ」 はは、と笑い。

【アカシャ】:「……サンタ、さん!」 ふふと笑い、不安そうにしていた顔が微笑む。

【雲外鏡】:「そう。サンタクロース。今夜は聖夜だからね。1年に1度、良い子にしている者の願いを叶えに現れる聖者」

 あれ、良い子じゃなくてもいいんだっけ? と首を傾げ。

【アカシャ】:「トナカイのソリに乗って……?」くすり、くすり、笑いながら。

【雲外鏡】:「僕の天職というわけさ」 其の通り、と頷く。

【アカシャ】:「雲外鏡は、サンタさんだったの」

 その言葉には、幾分 “冗談”という要素が入っているようで――笑みのまま、そう喋った。

【雲外鏡】:「“キミ”はそういう笑い方も出来るんだね」 目を細めた。

【RL】:こんなテロリストの拠点で何故ラブコメが……。

【アカシャ】:「――……」 きょとん、とした顔が――再び、曇る。 「こういう、笑い方を、していない、時があった……?」

【雲外鏡】:「ごめんごめん何でもない」 何事でもないように、肩をすくめ。 「でも、僕がサンタだっていうのは、みんなには内緒だ よ?いくら僕で も、一晩で世界中にプレゼントを配るのは大変だからね」

【アカシャ】:「……ふふ、そう、ね。じゃあ」 笑みは浮かべるものの、 「誰にプレゼントをしに行くの?」

【雲外鏡】:「それはもちろん」

【アカシャ】:「――もちろん?」

【雲外鏡】:ふわ、と姿見に手を入れ、一冊の“本”を取り出す。

「“眠り姫”だよ」

【アカシャ】:「“眠り姫”――。機神Dux の中に眠る……」 一瞬、遠くを見るような目で呟くと、「……その子に会いに行くとい うこと?」

【雲外鏡】:「うん。魔導書――…、"白銀宮の歎き"の魔術師だとも言われてるね」

【アカシャ】:「わたし――、会わなきゃ。その"白銀宮の歎き"に……。」

【雲外鏡】:「どうしてだい?」 柔らかく問う。

【アカシャ】:「わたしを、知っているって――彼に聞かなきゃ」 焦った口調で言う。今、この結社はそこに攻撃をくわえている――そ れが、焦り、不 安の原因。

【雲外鏡】:「ふふ。アカシャは自分を知りたいんだね。少し、安心したよ」 対照的に、雲外鏡は安らかな微笑を浮かべる。

【アカシャ】:「――なぜ」

 ぎゅ、と両手を握り、不安と焦りと入り交じった顔で雲外鏡を見上げる

【雲外鏡】:「あの水族館の事件から数ヶ月――、キミは、目にする世界の全てを楽しんでいるように見えたから」

【アカシャ】:「……ええ」 それは、確かにそうだった。

【雲外鏡】:「それで満たされてしまっているんだったら、己の起源を知る意味もない」

【アカシャ】:初めて目にするもの、経験すること――全てが楽しかった。けれど、雲外鏡のその言葉に頷くように。

「知りたいの――知らなければならないの。わたしの、名前を」

【雲外鏡】:「……僕はね」

 手を伸ばし、少女の頬に触れる。

【アカシャ】:そのまま、顔を上げ――雲外鏡に視線を合わせる

【雲外鏡】:「“キミ”が望むのならば、どんな願いだって映しだしてみせる」 瞳に、少女の姿を映し。 「それを妨げるのが、悪魔だ ろうが、神であ ろうがね」

【アカシャ】:その瞳に写る自分の顔を捉え――。

【雲外鏡】:「だから」 ぱ、と手を離す。 「先ずは、"白銀宮の歎き"に会いに行こうか?」

【アカシャ】:「――いい、の?」

【雲外鏡】:男の顔には、いつもの微笑みが浮かんでいる。

「勿論。命令違反をしているわけでもないし。どちらにしろ、煙突を探さないことには“眠り姫”にプレゼントも届けられない」

【アカシャ】:「ええ――」同じように、和らいだ笑み。

【アカシャ】:命令内容は、状況から感じているのかな。多分、破壊まではしらない感じかしら。

【雲外鏡】:聞かれればこたえるし、知っててもいいよ。

【アカシャ】:お、ういうい。

「ありがとう」

 素直な、感謝の声。

【雲外鏡】:何かしらべる?

【アカシャ】:そうですね。

【RL】:リサーチするならしてもいわよ!しないならちょっと最後に描写が入る。

【雲外鏡】:こっちはとくにないかな!なんかちょー手札いいし。

【アカシャ】:白銀宮に対する攻略度はどれぐらいなんだろう? 念のため、現状リサーチ。

 だって、それは、危険なことだ。雲外鏡の所属している結社は、白銀宮の攻撃を加えているのだから。命令違反ではないとしても――現在の、彼等は、 白銀宮と敵対にある。

【雲外鏡】:おお、ごうごう。

【RL】:するといい…!

【アカシャ】:リサーチ:黎明の海星の白銀宮攻略状況。

【RL】:<社会:アストラル><社会:ス トリート ><社会:黎明の海星><社会:M∴C∴A>、<コネ:Hexa>。目標値:12 14。

【アカシャ】:先生、アカシックレコードはダメデスか

【RL】:これは難しいな(笑)。代用判定で-3で。

【アカシャ】:ういういありがとうです(笑)。

 〈社会:アカシックレコード〉+〈自我〉+〈永世者〉

 【理性】5+4(永世者)+2(エトランゼ)+KJ-3――18

【RL】:12:ほとんど進行していない。内部への侵入も難しく、数回行われた大攻勢も全て撃退された。

  主要兵力はゴーレムやドロイドの為人的被害はほとんどないが、スカルピアのゴーレム兵団がかなり規模を縮小。現在再構築中だという。

 14:陣地の外からのあらゆる魔術をシャットアウトする強固な結界の存在で、内部への干渉が非常に難しい。

  物理的に破壊することは可能だが、Duxの火砲群によって近づくこともできない状態だという。

  イヤーゴが単体での突入を成功させたというが、内部にも小型の機神が多数配備されており撤退を余儀なくされた。

  現在のところ、半年間の構成で与えた被害はこの際にイヤーゴが焼き払った小型機神十数機のみ。

☆BONUS!

 ただし偵察はかなり進行しており、内部状況なども把握できている。分かっていないのはDux機内──つまり、城の中だけだ。

【アカシャ】:ふーむ。

【雲外鏡】:いやいやいやーごに、進入ルート聞きにいくか!あるいはコネ判定すれば次のシーンで入れるかな?

【RL】:コネでいいよ。そしたらイヤーゴがくる。

【雲外鏡】:あいあい。じゃあ次のシーンで判定しよう。

【RL】:よし、じゃあ。

【アカシャ】:お、イベントを挟む感じですか?

【RL】: PIPIPI...!

鳴り響く警報。

【雲外鏡】:「あれ?」

【アカシャ】:「……え」

【RL】:『"DIEs irae"スカルピア様、ご出陣なされました。繰り返します。"DIEs irae"スカルピア様、ご出陣なされました』

【アカシャ】:「……!」

【RL】:『強行偵察の後、侵攻を開始いたします。各員は3時間後まで待機を』

【雲外鏡】:「うーん。“黎明の海星”にせっつかれて焦ってるのかな?ちょっとまずいかもね」

【アカシャ】:堅牢なる機神いえども――街の状態も分かっているという。

「……」

 こちらも焦りに瞳を曇らせて、時間の問題かも知れない、と。

【雲外鏡】:「じゃあ、行こうか」

【アカシャ】:「――雲外鏡」 本当に、良いの? という顔で返し

【雲外鏡】:「へいき。へいき」

【アカシャ】:そう、確かに、この人は困難な状況をこうして笑って――切り抜けてきた。

「……ありがとう」

【雲外鏡】:「今宵は僕の舞台だよ。ひきこもりのサンタさんなんて、聞いたことも無い。少し危ないかもしれないけど、一緒に来てもら えるかな? ト ナカイさん」

 手をさしだし。

【アカシャ】:「――じゃあ、お鼻を赤くした方がいいかしら?」

 その手に自分の手を重ねる。感謝、冗談を笑みに含ませ――同時に――ちくんと、胸が傷んだ――。

 自分の願いで、彼を危険にさらしているのだと言うことに――、果たして、それで、良いのだろうか? それとも――そんな想いは、見透かされないよ うに 映し出されないように。

 ――そうして、彼の手を握る。

【雲外鏡】:アカシャがなやんでいる。

【アカシャ】:おとめらしく 悩んでいます(爆)


──SceneEnd...


■舞台裏

・天杜

【天杜】:白銀宮の歎きは誰専用にしつらえられた魔導書なのか?

【RL】:<コネ:白銀宮の歎き><コネ:"眠り姫"><社会:楽園>、目標値:制。

【天杜】:コネ:MORIで、楽園のかわりはあり?

【RL】:あり。

【天杜】:<コネ:螺旋断簡佚書 MORI>+<交渉>感情5+8+コネ4=17

【RL】:制:"眠り姫"と呼ばれる少女──ではない。だが、彼女は限りなく"契約者"に近い存在であるため、契約が出来た。

  現在神を喚起しているのは、"眠り姫"が常に魔力を供給している為。彼女の魔力容量は人としては異常な値を示しており、常時現界させられている。

【天杜】:年齢的に、娘じゃねーかな?もしくは生まれ変わりとか?AIか………?ろぼろぼ?

【雲外鏡】:おぼぼぼ。

【アカシャ】:ふーむ……っ。

【RL】:ただし、そのことと"眠り姫"が眠り続けていることは無関係。

魔力取られてるから寝てるとかではないよ、ってことね。

【天杜】:ふむ。

【RL】:さて、雲外鏡組の突入シーンやろうか。

【雲外鏡】:お、こっち?

【RL】:うん、正確にはアカシャのシーンだけど。(笑)

【RL】:内部進入。イヤーゴに聞く?

【アカシャ】:聞きましょうー、いやいやいやーごっ。


●RESERCH#3 : ATTACK(1).

◎Scene Card : MANIKIN ( 変化しやすい状況 )

○Scene Player: アカシャ

・Stage : "白銀宮の氷原" / 教皇領

†BGM :『 征こう、恐怖と絶望と勇気と誇りに満ちた戦場に / 機神咆哮デモンベインO.S.T DISC1 Track07 』


 吹雪が激しくなってきた。視界の先では、無数 の巨大な人影がうごめいている。

 3m程の高さから、200m級までさまざま。 スカルピアの誇る、ゴーレムの兵団だ。


【天杜】:びゅおおおおおおおお

【RL】:アクションッ。イヤーゴよびたかったらコネれ!

【アカシャ】:「一杯……」 居並ぶゴーレム達を遠目に見て呟く。

【雲外鏡】:「くしっ。う、うん。壮観だね。まさに“地”を埋め尽くす兵団だ」

 がくがくと震えている。

【アカシャ】:フード付きのコートのフードを抑えつつ、雲外鏡を見上げ

「ええ――。あれだけ一杯創り出して――そして、それを凌ぐなんて……」

【雲外鏡】:「それが“小達人”。そして、それが“魔道書”だよ。どちらも理をもって理を超えた存在だ」

【アカシャ】:「……そんな力が、ずっとぶつかり合って……」

【雲外鏡】:「怖いかい? でも、ぼくらも、その仲間入りをしにいくんだ」

【アカシャ】:「……」

【雲外鏡】:<過去よりの使者>→イヤーゴ、【外界】5+D9=14。

【アカシャ】:ぞくりと、震えた――心が。

【RL】:「何をしている、雲外鏡」

 ゴォ……。

 氷が解けた。燃え盛る生ける炎──"Ira"を足場に従えて、ゆっくりと舞い降りてくる──"PLUgatorio"イヤーゴ。


「待機の筈だ」

【雲外鏡】:「貴方を待っていたんですよ。“火”の」

 うん、あったかい。顔に生気が戻る。

【天杜】:あったかい、だと。

【アカシャ】:な、イヤーゴ、何て、便利な……!

【雲外鏡】:「……いや、熱すぎる、かな?」

【アカシャ】:「……火の!」 反面、こちらは、さっと、雲外鏡の後ろに隠れるように。

【RL】:「未知」 じろり、と見やる。

【アカシャ】:「―― 」

【RL】:「何のつもりだ、雲外鏡」

【雲外鏡】:「“未知”を恐れるが故に、です」 だいじょうぶ、と少女の手を握る。

【アカシャ】:「――〜〜……」 睨むように、警戒するようにイヤーゴを見つつ、 「……」う、うん、と小さく、頷く。

 雲外鏡の後ろで様子をうかがうアカシャ。じー。

【雲外鏡】:「僕はあの街へと入ったことはありません。しかし、聞けば、貴方だけは単独での潜入を成功させた、と」

【RL】:「事実だ」

【天杜】:いけたのか、いやーご。

【雲外鏡】:「では、単刀直入に」

 くすり、と笑う。 先ほどから自らの命を燃焼させているような感覚。

「(これが、憤怒のIraか。紛い物とは別格だね)」

 冗談ではなく、急がねば、生命の危機だ。

「僕たちは、あの街へ降りたい」 しかし、その方法がわからない。 「貴方に、その未知を教授願いたいのですよ」

【RL】:「簡単な話だ」

 未知でもなんでもない、と。彼は鼻を鳴らした。

「先ずは砲撃を回避すること。こればかりはアドバイスはできん。そして、結界を力づくで貫くことだ」: 一拍。

【アカシャ】:攻撃を交わして! 力づくで!

【RL】:「それが一つ。もう一つは、"敵意を持たぬ"ことだ」

【雲外鏡】:「敵意を?」

【RL】:「ここの結界は思考を感知するタイプだ」

「単純な話だが、一切の敵対意識を持たなければ攻撃されず、また入り口は容易に見つかる。ただし、生半な隠心術では見抜かれる、そんなところだ。私 は前者の方で入った。するなら、スカルピアの軍勢が吹き飛ばされてからにしろ。一斉射の後のほうがよかろう」

【天杜】:ひょっとして、あもりも心を読まれてたのか。

【RL】:うむ。

【雲外鏡】:「そうだったのですか。なるほど」【RL】:後イヤーゴ先生は、砲撃を制御値でかわしつつIraを纏ってイナヅ マキックで結界をブチぬいて侵 入しました。

【天杜】:何言ってんだ。

【雲外鏡】:合点がいったように頷き。

「ありがとうございます。しかし――、其の口ぶりでは、これから何が起こるかを確信しているようですね?」

【RL】:「見るか?」 その口元に笑みが浮かぶ。 「面白い見世物だ。未知などではなく、あまりにも既知。恐怖などはなく──た だ、評価せざるを えない」

 地平線の向こう、ゴーレムの兵団がうごめく。異常ともいえる速度で前進、突撃。

【雲外鏡】:「……そうだね。アカシャ、ごらん?」 視線を其方へ。

【アカシャ】:「――……」雲外鏡の顔を見上げ――そして、視線を移動させる。

【天杜】:逃げてー。

【アカシャ】:ごーれむさん、にげてー。

【RL】: ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………!!!!

「あれが外周だ」

 氷の縁から、巨大な壁が競りあがる。ドーム型都市なら、二つ三つ包んでしまいそうな城壁。壁面には無数の銃眼──いや、砲眼。

【雲外鏡】:「――…」

【アカシャ】:「おお、きい……それに、あんなに……」 目を見開く。

【RL】:城壁⇒住居(廃屋・レッドエリア・ウェポントリガー・ルシファーズハンマー)*100。城壁⇒住居(廃屋・レッドエリア・ ウェポントリ ガー・ドミニオン)*100。

【天杜】:おい。このRLすき放題だぞ。

【アカシャ】:大盤振る舞いである!

【雲外鏡】:「まるで、規格外だ」

【RL】:*攻撃条件:陣地への進入

 ドドドドドドド ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!

 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド ドドドドドドドッ!!!

 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド ドドドドドドドッ!!!

 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド ドドドドドドドッ!!!

             ドッ!!!

 暴虐の嵐。

 なすすべもなく、ゴウレム達が土くれへと帰し ていく。

 鋼鉄で作られたゴウレムもまた、集弾に耐え切 れるものではない。残ったのは、見渡す限りの残骸のみ。

 ──否。

 200m級のゴーレムが一体。城壁に耐え、取 り付こうと──。

「あれが"Dux"だ」

 ゴ ゴ  ゴゴゴ  ゴゴゴゴゴゴ ゴ.....!!!

 氷が持ち上がる。顕れるのは、巨大な城。

【アカシャ】:腕、でかい……!

【雲外鏡】:「動く、城?」

【アカシャ】:以前対峙した毒王古韻律の大きさもさることながら――ああして地上にあって、日の光の元目にするのはまた――。 

「……っ」

 “DUX”に目を見張る――。

【RL】:グスタフ*護法童子*5。

「主砲だ」

 突き出す、五本の砲身。それは円を描くように配置される。

「対魔・対物68cm五芒砲。まぁ、食らえば──」

 ガンッ!!

 ゴーレムの胸に穿たれる、五発の砲痕。それは、五芒星を描くように着弾。砲痕を繋ぐように、ゆっくりと五芒星が刻印され──。

          ガ ァンッ!!!

 ゴーレムの上半身が爆砕する。

「ああなる」

 イヤーゴは、愉しそうに笑った。

【雲外鏡】:「あははは」

【アカシャ】:「……――」 呆然と佇む。

【雲外鏡】:なるほど、これは正面突破は、 「絶対、無理」 力いっぱい断言できる。

【RL】:「だろう。あれでもまだ、兵装の半分もつかっていない。あの機神の全力射撃-FullFire-は見物だぞ」

【雲外鏡】:「ふふ。世界を焼き払うつもりなんえすかね?」

【RL】:「いや。あれにそんな力はない」 断言。 「鳥篭に近づく猫だけを追い払う。その程度のものだ」

 ちなみに、ヴィークル腕がついてるオービタルベースね。心残りはカグツチがつめなかったこと。

【天杜】:おい。

【RL】:最大火力だと毒王に劣るのよね。まぁあっちスサノオだし……。

【天杜】:機神の差が出て、逆にいいんじゃないかしら。

【RL】:うむ! ちなみにサイズと防御力だとDux、破壊力だと毒王です。

【雲外鏡】:「よほど、鳥が大事と見える」

【RL】:「そうだな」

【雲外鏡】:「うん。それなら、問題なさそうです」 微笑み。 「それじゃ、行こうか、アカシャ」

【アカシャ】:「……ぇ」

【RL】:「どう行くつもりだ」

 黒いマフラーを靡かせ、イヤーゴが問う。

【アカシャ】:あれだけの攻防を見た後なのに――こともなげに、また、この人は――。

【雲外鏡】:「徒歩で。残念ながら、ソリは用意できなかったから」

【アカシャ】:見開いた瞳は、別の驚きにまた色を変えて。

【雲外鏡】:「心配そうだね? 大丈夫、あれはもう“未知”じゃない」

【アカシャ】:「“未知”では、ない……」

【雲外鏡】:「あ、それともキミは彼に敵意を持っているのかな?」

【アカシャ】:「雲外鏡、アナタは、知ったということ?――あ」 ぶんぶん、と首を振った。

【雲外鏡】:「じゃあ、だいじょうぶ」

 ※PS変更

【アカシャ】:お。PS変更来ましたっ。

【RL】:お。かえるか。

【天杜】:何になるんだろ。

【雲外鏡】:【白銀宮を破壊する】→【"白銀宮の歎き"の願いを叶える】

【天杜】:きたこれ。

【RL】:こいつ。(爆笑)

【雲外鏡】:「だって、ぼくらはサンタさんだもん」

【アカシャ】:えー!

【RL】:「──はははははははははは!」 乾いた笑い。

【アカシャ】:「――」 その笑いに一瞬、びくっとなる。

【天杜】:ある意味、雲外鏡は正しいテロリストだな。(笑)

【RL】:うむ。(笑)

【天杜】:むしろ、ファラリス信者だけど。

【アカシャ】:あ、雲外鏡の格好ってまさか、あのまま?

【RL】:さん、た?

【雲外鏡】:うむ。寒い。

【天杜】:おひげつければいいのに。

【雲外鏡】:そ、それだ!何か足りないとおもってたんだ。

【アカシャ】:ますとあいてむ!

【天杜】:だろ!

【アカシャ】:出すしかない!

【天杜】:白いひげ相当の、トレードマーク。20点、プライスレス。

【アカシャ】:間違いない。

【RL】:「成る程、真理だ。総攻撃は明朝だ、それまでに成すべきことを成せ、雲外鏡。次の侵攻は、私が"天の破滅"を出す、白銀宮 は確実に堕ち る」

【天杜】:げぇーー。

【雲外鏡】:「時間制限つきですか。ますますそれっぽくなってきましたね」

 文字通りの破滅へのリミットだ。

【アカシャ】:「……明朝」

【RL】:「──ああ」 コートを翻し、Iraが空を翔る。 「また会おう」

【アカシャ】:「――何故、そう、言い切れるの……」 その背中に、初めて声を掛けた。

【RL】:振り返る。

【アカシャ】:その双眸は、真っ直ぐにイヤーゴを見る。

【RL】:「神を遣わずに負けた。これは、土俵が違ったからだ。だからこそ神を遣う。ならば負けん」

【アカシャ】:「……神を屠るは神ということ……」

【RL】:「未知など何処にもない。それは、ただの確定された未来だ」

 そして、高く舞い上がった。

【RL】:イヤーゴ退場。

 ちなみに、分かりにくかったと思うので説明すると、白銀宮が強いのは無数の住居を周囲に構え、それにウェポントリガー(達成値14で自動攻撃)を アホほどつけているから。それと、本体の神がオプションスロット30(一応32まで拡張済み)もある化け物でそこに搭載兵器を満載し、尚且つそれに護法童 子(AR1で勝手に動く装備オプション)を装着しているのでARでいうと20発強の攻撃が1カットに相手に飛ぶ為。トループとかに強い。

【天杜】:相性が、わるかっただけか。

【RL】:イヤーゴは理性の制御値高いから、突破した。ちなみにこのDux、ゴゴゴゴゴゴって上に競りあがって登場、ゴゴゴゴッゴっ てもぐっていっ て何故か上にパキパキって氷が張って元通りです。トライダーとかあの辺。マジンガーZでもいいや。

【天杜】:なん、だと。

【アカシャ】:「……確定された、未来――」 ずきんと――頭の奥が痛みに疼く

【雲外鏡】:「? どうしたのかな?」

【アカシャ】:「……今の言葉――わたし――」

 この唇が、同様の言葉を刻んでいた感触が、ある――。思い出せない――いや、分裂した、繋がらない、感覚に暫し苦悩するが――。

「……〜〜っ」

 ぶんぶんと、首を振る。

【雲外鏡】:「――」

【アカシャ】:「雲外鏡、行きましょう」 手を取って――歩き出す。

【雲外鏡】:「そうだね」 問いを重ねることなく、頷く。

【アカシャ】:「――……」

 不安というものは――この、ざわつき、焦りは――“未知”から来るのか――。

「あの人は――怖いものなんて、ないのね」

 火のイヤーゴに対して――そう呟くように――、淡々と。しかし、どこが疑念が混じるように。

【雲外鏡】:「だからこそ、彼は“未知”を求めているんだよ」

【アカシャ】:「怖いものが、不安が、震える心が欲しいの……?」 きょと、と顔を上げ――。

【雲外鏡】:「そう。自分を知りたいんだよ」

【アカシャ】:「……自分を? わたしと、同じように?」 益々目を見開いて。

【雲外鏡】:「誰しもが同じ。生きる意味を考えたことはある?遥か太古からの命題だね。多くの哲学者が挑んでいった」

【アカシャ】:「――……え。……ない、わ。――分からない」

【雲外鏡】:「ふふ。なら、探してごらん。その一歩目が、あそこに居る」

【アカシャ】:「……」 白銀宮を見――、 「意味――わたしの」 いのちの――少しの間見詰め、頷いた。そうして、視線を雲外鏡に 移し――、 

「雲外鏡も――……」

【雲外鏡】:「ん?」

【アカシャ】:――自分の存在に意味を問うたのだろうか――“未知”と、恐怖や不安を覚えるのだろうか――そう思いつつも――口ごも り、

「――ううん。行きましょう、明日の朝までなのだから急がなくちゃ」

 たっ、と一歩前を行く。

【雲外鏡】:「……そうだね」 視線がその姿を追い――、 「時間は、そろそろ無さそうだ」

【RL】:雲外鏡が、なかなか強固なフラグをたてた。

【アカシャ】:何か、色んな所でタイムリミット的なものが発生していそうだなぁ……。


──SceneEnd...


【天杜】:ところでさー、もう、黎明の海星は星女どうでもよさそうだよね。

【RL】:星女は捜索してるけど見つかってないよ。

【雲外鏡】:眠り姫が星女の、プロトタイプなんじゃない?

【天杜】:見つかってない、だと。ワタシのかわりは、いるもの。

【天杜】:隠れて移動してるのか。

【RL】:MORIが頑張ってるから。

【天杜】:MORIがんばりすぎだろ。ご褒美に切なくさせてやるよ。

【RL】:やめろよ。


■舞台裏

・天杜

【天杜】:登場失敗でC5回しておく。リサーチは自分の体調、としてみよう。

【RL】:<自我><知覚>、目標 値:制。

【天杜】:<自我> 理性6+2=8 、理性制御 値 13な ので達成ならず。札が死ねっ言ってる……。

【RL】:まさかの失敗。

【天杜】:一桁の札しかない。しかもメインスートが無い。

【RL】:BONUS:風邪か、疲労か。なんにせよ、良く眩暈 がする。なんだ ろう。

【アカシャ】:眩暈……。

【天杜】:原因不明。

【アカシャ】:ドキドキ、ガクガク。


【幕間】

 こんにちは。

 あなたもここにこれたの?

 そう。やっぱり。よかった。とだえてなかった んだ。

 ううん、なんでもない。

 ねぇ、きいてくれる?

 わたしの、さいごのことば。

 あのね ──。


【アカシャ】:誰―!

【天杜】:ぴんくの髪の子の、予感。

【アカシャ】:かな……!


                                ⇒2 B NEXT NIGHT...!! 「この程度の未知なら、焼き尽くせばよかろう」


【アカシャ】:イヤーゴさんは 何でも燃やす。


⇒Next RESERCH04


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