「僕は、それでも正義の味方でありつづけ る」




・PreAct
†BGM : 「謳う丘〜Harmonics FRELIA〜」(http://www.nicovideo.jp/watch/nm4525171)

・キー申告

【雨秋】:カゲ●

・自己紹介

フリーランス/ストリートチルドレン/暗殺者

"月無"雨秋 玻璃枝

レッガー◎,カブトワリ,カゲ●


 バーブチカのツヴィートークから脱走してきたみそっかす暗殺者。

 露悪家で、人の善意が苦手。

 通称スレデレ。

 なんか巻き込まれて大変です、先生。


【雨秋】:プレアクトで、サタデーナイトと、銀の目、栄養ドリンクを購入。

   

 http://navyleague.sakura.ne.jp/invul/ndb.php?CMD=view&NO=4205  DB




再び再度廻りだす、金色に光る暁の輪。

世界が三度滅びても、今尚冷めぬ光の刃。

   

が 正義を只信じ、少は伏して目を背く。

これは、荒唐無稽で滑稽な御伽噺。

語り手はGT、どうか終幕まで─…




・アクトコネ

【RL】: 〈コネ:Paria〉+1Lv!!(=2Lv)

【雨秋】:感情で貰おう。

【RL】: こっちもわたしとこう。〈コネ:九社前夜長〉 / 〈コネ:十叶神在〉 推奨:【生命】 更に追加。どちらか選択。

【雨秋】:うーん。夜長だろうなぁ…。蓄積されるんだっけ?これ。

【RL】:んー、蓄積にしよう。r.U.n.キャンペーン中のコネは全部蓄積!もっていくがよい…。

【雨秋】:では、夜長をもらいます。じゃぁ、生命がかぶるので……シェフ。今宵のお勧めのスートは?(夜長的な意味で)

【RL】:【理性】にてある種の尊敬・憧憬

【雨秋】:ではいただき。

【RL】:進呈。


1.2.3...Over.


・PS

【●●を護る】 【●●を殺す】 【生 き残る】


【RL】: 選択。伏字の部分は自ら埋める事。

【雨秋】:プッペを……護る!しないよ。

【RL】:やってみろ…。

【雨秋】:夜長を護る。


「僕たちはどうして生きているのだろう」


受け継がれる思い


血塗られた贈り物


   

 無知なる咎人と、哀れな走狗

 

殉死者と生贄

 

そして

  

『僕たちはどうして生まれてこなかったのだろ う』

  

望まれぬ忌子

 

活目せよ。

今宵、災厄の街を異形達が疾駆する。

 

TOKYO N◎VA the Detonation

 "Under Heven's Bar" Present...Vol.2            

Script:Fushimidoh & GT Direction:Fushimidoh 

 

『 r.U.n. 』

 

rev.28(2nd)/Accel

 

“rebirth.Universal.nature.(5th)”

 


――Memento Vivere.

生きることを忘れないで……


 

【RL】:さて、OP。どこがいいかな、舞台。あれか? いってたあれか?

【雨秋】:あれでいこう。アレ

【RL】:あれか。あれだな。場所指定だけヨロシクゥ。

【雨秋】:服売ってるのって、ウェンズデイマーケットかしらね?

【RL】:…かなぁ。アサクサか。(笑)

【雨秋】: 他にあるかな。ショッピングモール。

【RL】:ホワイトエリアとかになりそうなんで、そこでいこう。

 



●OPENING: 1

◎Scene Card : INU ( 積極的な行動の時 )

・Stage :アサクサ・ウェンズデイマーケット / Yellow 雨秋 11/1

†BGM : 「Blue Onion(Inst)」(http://www.nicovideo.jp/watch/sm2495542)

 


【RL】:とりあえず、頭任せた(笑)

 


 ”概念迷 彩”、大仰な名前である。

 周囲の認識概念を婉曲し、そこにあるはずのも のを認識させない。

 そんな、オーバーテクとしかいいようのないも ので、


【雨秋】:(おせぇ……ッ!)


 角から、 にょっきりとヤングカジュアルっぽいお店にお使いに出した、夜長を見張っていた。いや、見張るといえば語弊がある。


【RL】:どう考えても、夜長うろうろしてる…。

 

 ある、が。目を離した隙に夜長の身に、何か あってからでは遅いので、見てるしかなかったわけで……。

15分経過。


【雨秋】:(おい、パリア。お前、マジ、パージして見てこいよ) 無茶を言い出した。

【RL】:【パリア】(それは出来ないと何度言えば判る?…心配なら自分で行けばよかっただろうに、宿主様) 呆れたような声で、返 答。 (概念迷 彩さえ起動していれば、商品をそのまま持ってこれるぞ?まぁ、ヨナガがうるさく言うだろうが)

【雨秋】:確かに。正直清算とかで脚がつくリスクを考えれば、そっちの方がいい。

【RL】:偽造IDとクレッド・クリス清算なら、いけそうだな。(笑)

【雨秋】:だが。 (こんぐらい、罰ゲームやらしてもいいだろ?) と、鼻をならした。

【RL】:【パリア】(………罰、か) ヨナガさんが、かわいそうです。


5分経過。



【RL】:【パリア】(…見えてるだろう?)


 九社前夜長は、店をぐるぐると廻っていた。


【雨秋】: か、可哀想。(爆笑)

【RL】:ひどいはなし。

 

 居心地が悪いのか迷っているのか両方なのか。


【雨秋】:(……はぁ……) 行き交う人を、ひょいひょいと避けながら近づいていと、夜長の服の襟を、ちょいと引っ張った。 『……夜長』

【RL】:【夜長】「うひぁっ」 驚いて少し飛び跳ねる。周囲の客と店員に、何故か愛想笑いで頭を下げる。 (な、なんだい、雨秋 ちゃん?もう ちょっと待っててね、今選んでるから) 小声で囁く。

【雨秋】:『(……後どんぐらい?)』 夜長の前にある、棚に並ぶ商品群を見る。

【RL】:【夜長】(…30、いや、40分…いや待って、まだ絞込みきれてないんだ。店員さんに聞くのも悪いよね) うーんと考え込 む。

【雨秋】:『(なん……だと。なげぇよ!?面倒だったら、流行とか聞いちまえよ)』

【RL】:【夜長】(ええええ) 夜長の顔が引きつる。

【雨秋】:『(店員も、声かけづらそうに困ってんだろ!?)』


 ちょっとレジのあたりで、愛想笑いを浮か べてる店員と目が合う。


 ざざ、と音。

 夜長が、1m程後退した音だ。


【雨秋】:『(……)』

【RL】:【夜長】(…その、最近の女性というか…ねぇ?ほら、僕みたいなのが来る場所じゃないし)

【雨秋】:『(……ソレは全くもって同意するけど。早くしてくれよ。待ちくたびれるだろ)』

【RL】:【夜長】(わ、判った。じゃあ、さっき良いなと思ったのを)


  そう言った夜長が、真っ直ぐ歩いていくコーナーは、どうにも、その……可愛かった。

【雨秋】: 何、する、気だ?

【RL】:【夜長】(これとかどうかな?) ピ ンク色

【雨秋】:やべ。店員さんやっていい?(笑)

【RL】:いいよ。(笑)


 そこへ、やっと決まったのか、と店員が やってくる。びしっとしたアイメイク。一言で言うと、ギャルギャルしい。

 その途端、夜長がフリーズした。


【雨秋】:【店員】「えーっと、妹さんへのプレゼントですかぁ?これ、先日はいったばっかでぇ。ここにある分だけなんですよ?あ、どうぞど うぞ。広げて見 て下さいネ」 営業スマイル。

【RL】:【夜長】「……………あ、」 逃げそう!

【雨秋】:ちょ!!!!(爆笑)

【RL】:左右見て。 【夜長】「…あ、あ、はい」 広げる。


(……今、逃げようとしたな。ヨナガ)

 パリアがぼそりと呟いた。

『(……)』

 それを見た雨秋は、笑っていいのかため息が出 るやら、複雑そうな顔。

   夜長は、店員さんの言う事にとりあえずはいはい頷いている。早く終わらせたい感が漂い始めた。


【雨秋】: やべー。(爆笑)


(このままだと恐らくあれになるぞ?悪い が、君に似合うとは……。ッく)

 パリアが噴出した。また彼のツボに嵌ったよう だ。


【RL】:言外に、シュールだといっているパリア。

【雨秋】:『(………)』 ピッ。ポケットロンを取り出す。ヨナガのポケロンを鳴らす。多分このポケロンは、逃亡用に買いなおしたん だろうなぁ。

【RL】:【夜長】「あ、あ、あ、すいませんちょっとすいません、電話が」 いらんことまで説明しつつ、これ幸いとばかりに逃げ、か なり距離を置い てから電話に出る。

【雨秋】:『(お、せ、え。ちょっと、店の裏まで来い)』

【RL】:【夜長】「…う、うん」


 店の裏。


【雨秋】:「……おい」

【RL】:【夜長】「…はい」

【雨秋】:変身を解き、仁王立ち。 「脱げ。その服かせ。自分で買ってくる」

【RL】:【夜長】「え、え、え、ちょっとちょっと。サイズ合わないよ!後、最近洗濯してないから」 生意気にも抵抗を見せる。

【雨秋】:「うっせーよ、どうせ十分やそこらなんだから、気にしねぇから」

【RL】:【夜長】「いや、僕が行く!大丈夫、今度は大丈夫だから!」

【雨秋】:なんだこれ。

【RL】:ヨナガさんもう駄目だ…。

【雨秋】:「本当だな?」

【RL】:【夜長】「ああ、僕を信じてほしい」 何処か悲壮感のある決意に満ちた夜長。

【雨秋】:「5分で買ってこい、正義の味方!」

【RL】:【夜長】「判った!」


4分後。


【RL】:【パリア】(……後一分だな) 時計を見て、パリアが呟く。

【雨秋】:「……」

【RL】:【パリア】(30...25...20...) しかし、ヨナガは几帳面であった…!!

【雨秋】:なん、だと!

【RL】:【パリア】(15...お。来たぞ) パリアが気付いたように顔を向けると、そちらからばたばたと走ってくる夜長。

【雨秋】:「……」 タバコをくわえながら、椅子がわりにしていた箱から降りる。

【RL】:手には─紙袋が六つ。

【雨秋】: む、六つ?

【RL】:【夜長】「お、お待たせっ」 どさどさと置いて、荒い息。 「とりあえず、良いかなと思ったの全部買ってきたよ!」 男の 買い物である!

【雨秋】:「……随分買ったんだな……っておい」 全部買ってきたという事に思わず突っ込み。

【RL】:【夜長】「これとか結構…何?」 きょとん。

【雨秋】:「……いや、いい……」 何か疲れた顔。 「えーと、まぁ。有難う。金は、ほら」 と、クレッドクリスを差し出す。

【RL】:【夜長】「いや、いいよ」

【雨秋】:「だって、安い服っつっても結構かかったろ?」

【RL】:【夜長】「そうだけど、僕は大人だからね、大丈夫」

【雨秋】:「……そうか。じゃぁ、ゴチ」 

【RL】:【夜長】「うん」 笑って、よっと紙袋を抱え上げた。

【雨秋】:取りあえず、紙袋の一つを開いてみる。どんな服なんだ!

【RL】:【パリア】(………これは…。子供の…着るものではないのか?) 何故か、子供服が入っていた…。

【雨秋】:「……」

【RL】:男の買い物の特徴、其の一無駄なものが混じる。

【雨秋】:「さすがにこれ、着れないだろ?お前、俺がいくつだと思ってんだ」

【RL】:【夜長】「いや、最近の子大きいし。可愛かったし、もしかしたら着れるかなって」

【雨秋】:「サイズじゃねぇ!デザインだ、デザイン!」

【RL】:男の買い物の特徴、その二。確かめない。

【雨秋】:「……」

【RL】:【夜長】「似合うと思うけど…」 花柄のワンピースを指して。

【雨秋】:「……本当にそう思うのか?」

【RL】:【夜長】「うん」

【雨秋】:うおー!と叫びたいのをぐっとこらえ、片手で頭をかきむしる。 「うーーー」

【RL】:【夜長】「これとかもいいかなぁって思ったんだー、あ、後これとかさ」

【雨秋】:盛大にため息。 「着てやる。向こう向け」

【RL】:【夜長】「あ、はいはい」

【雨秋】:「似合わなかったら、ぶちのめすからな」

【RL】:【夜長】「は、はは」

【雨秋】:で、似合うんですか?

【RL】:わけがない。(真顔)

 

 二分後。

 


【雨秋】:「納得したか?」 異常に短いワンピースを着ながら、腰に手をあてる。胸のあたりとか、ボタンとまんないうえに、脚はお水の商売 のような短さで ある。

【RL】:【夜長】「………」 しかし、彼は爽やかに笑った。 「うん、やっぱり似合うじゃない」

【雨秋】:「……分かった。俺が悪かった。節穴だったんなら、しょうがねぇ…」

【RL】:【パリア】(人生経験の足りない身で、発言させてもらっていいだろうかね、宿主様。似合わんぞ)

 

 

【雨秋】:「いいぜ、笑えよパリア。好きなだけな」

【RL】:【パリア】(いや、その…なんだ。……哀れだな) 慰めるような声。

【雨秋】:「ウルセェッ」 他の服も確認してみる。

【RL】:矢張り割と可愛い系とか、センスが疑わしいものとかが多かったが、数打ちゃ当たるの言葉通り、無難なのもいくつか見つかっ た。─紙袋一つ 分程。マシなので、コーディネイトするといい……。

【雨秋】:なん…だと…。「……」 何処か疲れた背中。

【RL】:【夜長】「此処で着替えるのもなんだし、ビジネスホテルでも借りる?僕の研究所でもいいんだけど、少し遠いから」 大し て、ヨナガは元気 そうだ。

【雨秋】:もそもそと紙袋から適当に見繕う。 「いや、いい。他のものも買わなきゃなんねぇし、往復面倒だから」

【RL】:【夜長】「判った」 紙袋を背負う。

【雨秋】:柄の入ってないものや、シンプルなものを選び、重ね着ていく。これなら、多少マシだろう。というか。 「…なんでパンツ… じゃ通じない か。ズボンがねぇの?」

【RL】:【夜長】「え?だって君は女の子じゃない」 またしても真顔。

【雨秋】:「じゃぁ、全部膝丈なのは若い子だから、か」

【RL】:【夜長】「うん」 間違いないね。

【雨秋】:「……」

【RL】:【パリア】(迷いが無いな…)

【雨秋】:着替え終えて、"Company"脱出から着ていた検査着を余った紙袋に詰める。 「行くぞ。次の店だ」

【RL】:【夜長】「うん、判った」


「ヨナガ、わかってると思うが」

「ん?」

「あんたは今狙われてる。まぁ、俺もだが」

 夜長は重そうにふらふらしながら、振り返って ─頷く。 

「うん」

「ある程度、近くにいてもらわなきゃ護れない。 分かるな?」

「そうだね」

 雨秋はワザとらしく最もらしい顔をして話しな がら、てくてくと歩き、とある店の前で立ち止まった。どうやら、そこが目的の店らしい。 

「着いて来いよ。これも正義の味方の好きな… えぇとそうだな。試練ってやつだ」

 余りにも、可愛らしい下着屋の前で。


 九社前夜長の頬を、一筋の汗が流れた。


【雨秋】: さんざっぱら、やられたからな。やり返す。


「………ぼくはそとでまってるよ?」

「駄目」

「は、恥ずかしいよ!」

「騒ぐ方が恥ずかしい」

「男の入る店じゃないよね!?」

「うるさい黙れ、拒否権は無い」

「ちょ あああっ、ちょ…」

 有無を言わさず、腕力に任せて夜長をずるずる と引っ張っていく。

(…覚醒人類種の筋力は、このようなことの為に あるわけでは─…まぁ、良い)

 面白そうに、パリアが呟く。

(お前の好きな、シュールな場面ってやつだ、別 にいいだろ)


【RL】:おわた。

【雨秋】:最後に一個言っていい?

【RL】:GO。


「そうそう、夜長。今の下着屋は彼氏とか一 緒に入れるんだぜ?試着室」

 こう脅しておいてやれば、夜長が面白い反応を するだろうと思って、わざとそう言って、引きずって行った。


【雨秋】: これで。


 予想通りというか、期待通りというか─…

            ─最後の辺りは、パリ アが笑ってしゃべれなくなっていた。


─SceneEnd...


【RL】:実に、素晴らしい。というか、まじでそんなのあるの?

【雨秋】:あるよ。試着室の中でカーテンがさらに仕切られてるんだけどね。

【RL】:さ、流石にそうだよな。そして、次の場面は何処がいいかいってみるんだ!

【雨秋】:そうね。襲撃とかがまだ無いなら、やりたいのは……。1.夜長の研究のあれとかききながら丸々(?) 2.プッペ調べて会 いに行く 順番 的にこうかなぁ。多分リサーチしたらその女何か知ってるんじゃねぇ?ってなりそうな気がする。

【RL】:OK.じゃあまぁ、落ち着ける場所かな。1:サテンとかなんか店 2:ホテル系 3:タタラ街のヨナガの研究所 とござい ます。それ以外 でもいい。公園とか。

【雨秋】:そうだね。言ってた研究施設かビジホのがいいんじゃない?

【RL】:じゃあ、ビジホでいこうか。

【雨秋】:うぃー。

 


●RESEARCH: 1

◎Scene Card : MAYAKASHI ( 相手の本心を知る )

・Stage :ビジネスホテル / Green

†BGM : 「女神転生IMAGINE」(http://www.nicovideo.jp/watch/sm2658660)


【RL】:エリアはイエローなんだけど、ホテルはグリーンってことで一つ。

【雨秋】:うぃー。

【RL】:斑鳩と、中央区の境くらいにしとこう。

【雨秋】: さーてリサーチしないとね。全く他の宿主わかんないぞ。(笑)

 【RL】:全くだ。(笑)


 どさどさどさ。

 大量の荷物を部屋の端に置いて、ヨナガが一 息。

「…だ、大分買ったね。とりあえず、この辺は冷 蔵庫入れとこう…」

 がさがさと袋を分けていく。

 ビジネスホテルの、避難階段に近くて端ではな い部屋。

 とりあえず、との事で、一室を借りてある。費 用は、また夜長持ちだ。

 対する雨秋は、出しそびれたクレッドクリスを 手の中でくるくると回しながら、無造作にベッドに腰を掛けて夜長を見た。


【雨秋】:えーっと、夜長が成功させたかった研究成果の詳細を聞くとギアが上がるっていうなら、聞かない。

【RL】:聞いただけじゃあがらない。何らかの手段で完成させたりすると上がる。

【雨秋】: よし。では、とりあえず聞こう。


「それで、色々聞こうか。前は外部のモル モット相手にゃ話せ無かった事でも、今だったら何でも話してくれんだろ?」

 雨秋は居心地悪そうにぱたぱたっと、脚を揺ら した後、軽く脚を組んだ。

「そうだね…うん」

 ぎし、と音を立てて、夜長も椅子に腰を降ろ す。 

「何から話そうか…あ、雨秋ちゃん。スカートで 脚は組まないほうがいいよ?」

 先ず出てきたのは、お説教だった。


【雨秋】:「………」 ベッドの上で、あぐらをかいた。 「レンギスはいてるから、平気だっつの」

【RL】:【夜長】「何それ」

【雨秋】:「これ」 と、脚を覆うタイツのようなものを見せる。これは下着屋で買ったものだ。

【RL】:【夜長】「見せなくていいから!」

【雨秋】:その反応を面白がりながら。 「まぁいいや。で、何処から聞こうかな」 リサーチ出来るのは、三つか。

【RL】:RP聞き出しなら、いくつしてもいいよ。(笑)

【雨秋】:なん、だと。

【RL】:この状況でコネ:夜長使うなら、+3の修正をあげよう。交渉組めば更にコネレベル。

【雨秋】:おお。まぁ、まずはRPで聞き出して、冗長になってきたらコネろう。

【RL】:カモン!RP聞き出しだと、ヨナガ科白での情報しか出ないけどな。(笑)

【雨秋】:「まずは、こないだ『今日の実験で成功すれば』って言ってた奴ってなに?

【RL】:【夜長】「r.U.n.の寿命を解決する実験だよ。不安定なr.U.n.は、他のr.U.n.を捕食しなければ崩壊してし まう。それは 知ってるね?」

【雨秋】:「ああ、パリアから聞いた」

【RL】:【夜長】「可能性というものを8ツに分けた代償だ。この辺りは、アドバイザーの意見が入っているんだけど…。兎に角、僕は 実験の過程に… そんな行為が入るのが嫌だったんだ。他の研究者達は、気にしていなかったけどね」 またこの顔だ。困ったように、夜長は笑った。 「だから、僕はそういっ た研究ばかりしていた。簡単に言えば─…代用品を作ろうとしていたんだ。生命賦活剤や、通常の延命作用を齎す手術等は全て失敗したんだけどね」

【雨秋】:「代用品……?合成食料みたいな?」 ぺりぺりと剥いたアイスを頬張りながら。

【RL】:【夜長】「うん、そんな感じかな。それらを使って寿命を解決した上で、カンパニーの実験をなんとかして止めさせて、其の 後、ゆっくり r.U.n.を単体で生存させる理論を完成させるつもりだった…」 ペットボトルを一口。

【雨秋】:「その、えーっと疑似餌?はどうやって作るんだ?何か機械とかで?」

【RL】:あー、研究資料とかは置いてきちゃってるだろうなぁ。

【雨秋】:置いてきてるのか!

【RL】:【夜長】「…色々実験したけどね。r.U.n.の餌には、矢張りr.U.n.しか成り得なかった。だから、"それ"の作り 方は、 r.U.n.と一緒だよ─…」 ちなみにここまでで色々聞いたとして、ヨナガの行動を説明すると。カンパニーで爆発騒ぎをおこして逃げた⇒自分の実験を完 成させるつもりと、r.U.n.構想の妨害の為r.U.n.を街に散らした⇒しかし、自分の研究所に向かう途中で十叶に捕捉された。以上。

【雨秋】:「人 に寄生させる、か。どっちにしろ、なんかえぐそうだ」

【RL】:【夜長】「今はまだ、危険だといわざるをえないしね。基礎理論は出来ていたんだけれど、流石に持ち出せなかった」

【雨秋】:「ふうん……危険ね。どういう風な意味の危険かは分からないけど…まぁ、八つに分けたんだったらさ」

【RL】:【夜長】「不安定だからね…うん?」

【雨秋】:「一つにする方法も、そのえーっとアドバイザーの天泉だっけ?そいつ、何かヒント知ってんじゃねぇかな?」

【RL】:【夜長】「うーん……一つにする方法は、矢張り捕食…だと思うんだけどね」

【雨秋】:「食う、か。あのさ。こいつらが着いたと言っても、俺達が永遠の命を得たってわけじゃねぇんだろ?」

【RL】:【夜長】「うん。……そうだね。マウスの実験では、寿命面での変化はさほど見られなかった…いや、進化すれば別なのかもし れないけれど」

【雨秋】:「つまり、その疑似餌を得たとしてだ、疑似餌をくっつけた人間が死んじまったら意味ねぇじゃん?その、餌をくれるやつの寿 命が俺達の寿 命ってことだろ?後は食い合うだけだ」

【RL】:【夜長】「………うん」

【雨秋】:「先延ばしになるだけ、じゃねぇの?」

【RL】:【夜長】「先延ばしにしたかったんだ」

【雨秋】:「なるほどね」

【RL】:【夜長】「─僕の知人がね」

【雨秋】:「ん?」

【RL】:「病気で倒れた事があるんだ」

【雨秋】:「ああ」


「大学の…二年かな。夏だった。冬を越せず に亡くなったんだけど、僕が大学を卒業する頃、その病気の治療法が確立されたんだ。………科学っていうのは、い つもそうだ。もう少し速ければ、後少し時間があれば」

 からん。空になったペットボトルが倒れ、テー ブルの上で乾いた音を立てた。

「その時間が、無い人だって、たくさん居る」

「その間に別の方法を探りたい、か」

「うん。根本的治療にはならないけれど─長くて も一週間、なんてのよりはよっぽど良い。それだけなんだ」

「ふぅん」

 雨秋は、目を細めた。それは、その年――雨秋 にとっての大人――になっても気遅れする事も無く真っ直ぐな彼に対して真っ直ぐに言える夜長を眩しく 思えたからだ。ソレと同時に、その裏にある事にも気付いた故に。

「その疑似餌の実験にはいつか、人間で、あるい はそれに類するものでしなきゃなんねぇわけだ」

 夜長の苦い追憶から、現状へ引き戻す。

「……夜長。あんた、自分で実験をやろうって 思ってるだろ?」

 再び、目を細める。

「図星だろ?」

「─……」


【RL】:良く分かったなぁ。さっき打ち込もうとして止めたのに。(笑)

【雨秋】:キラッ。まぁ、PL知識があるのもあるけど、こういう病気の研究者とかって、たいてい自分で実験してるしね。

【RL】:妥当妥当。

   

「参ったな。やっぱり、女の子には敵わないのか な」

 ははは、と笑って、夜長は頭を掻いた。


【RL】:【夜長】「それが一番だと思うからね。僕には知識もあるし、責任もあるから」

【雨秋】:「馬鹿だな。それでもし失敗して、研究を引き継げなくなったらそれこそ終わりだ。死ぬのは俺達さ。そうだろ?」

【RL】:【夜長】「そうだけど─…」

【雨秋】:「あんたはエゴイストだ。自分の後ろめたい気持ちを、自分を差し出して埋めたがってる」

【RL】:【夜長】「─…そうだね。僕が差し出せるものは、本当に少なくなってしまったから」 返って来るのは、困ったような微笑が 一つ。

【雨秋】:「だったら、そのリスクは犯すべきじゃない。夜長がその実験で失敗したら……あんたがばらまいた他のr.U.n.だって食 い合うしかな い。さりとて、あんたは他の人間を犠牲に出来ない……。向いてないよ、あんた。研究者にさ」 そういって、寝台の上で膝を抱えて座る。

【RL】:【夜長】「ほんとだね」 ペットボトルを摘んで、ダストボックスに放り込む。 「けど、今はそれしかないから。成功するし かないんだ」

【雨秋】:「……」

【RL】:2ndGearだからね。ゲスト側の行動で実験は成功しない。キャストがギアを上げれば成功する。(笑)

【雨秋】:それは暴走という意味ではないよね?

【RL】:うん。完成自体しない。

【雨秋】:OK。「はぁ。で、研究を手伝ってくれそうな人は?」

【RL】:【夜長】「カンパニーの内部の人ばかりだね…。あ、一人。外注の六波羅君なら」

【雨秋】:「成る程。じゃあ、その人を連れてくればいいか?」

【RL】:【夜長】「………」 渋い顔。

【雨秋】:「どうしたんだよ?」

【RL】:【夜長】「む、難しいんじゃ…ないかな。その…少し、気難しいというか─…癖のある人だから」 名言しないが、性格に問題 があるらしい。

【雨秋】:「何、問題ねぇよ。パリアの力と、元々の俺の力があれば。一人や二人、攫うのに問題はねぇよ」 物騒である。

【RL】:【夜長】「そういうのはいけない」 そして、予想通りの突っ込み。

【雨秋】:「言うと思った。だが、嫌だね」

【RL】:【夜長】「…止めるよ。僕は」 立ち上がる。

【雨秋】:「r.U.n.もないのにどうやって?」

【RL】:【夜長】「…頑張る」

【雨秋】:「……話になんねぇ。”割り切れよ。あんた達がやってる事はそういうことだ”。前に、俺はそういったはずだぜ?」

【RL】:【夜長】「それでも、僕は、正義の味方だから」 二歩だけ近づいて、ベッドの前で、膝をついた。丁度、ベッドに座っている 雨秋と同じ目線 に来る。 「そういう事は、駄目だ。お願いだから、止めてくれ」 ね?と、微笑んだ。

【雨秋】: せ、説得だとぉ!?

【RL】:うーむ。ヨナガプレイだな。実にヨナガプレイ。

【雨秋】:なん、だと……!ちょっとこっちが、NPCやってる気がしてるぜ!楽しい!(笑)

【RL】:パリア大爆笑だろうなぁ、引き笑いで。

【雨秋】:してるしてる。


「ほら、約束」

 そして、あろう事か─…、立てた小指を、ずい と雨秋の目の前に突き出す。

「……」

 胡乱な眼差しで、雨秋がその指を見た、次の瞬 間。


がぶ。


 その夜長の小指を、噛む。

 

ぺっ。


 そして直ぐに離した。


【RL】:噛んだ!?

【雨秋】:「やぁだね!あんたが言ってる事は、何も建設的じゃねぇ!」 ベッドの上に立ち上がる。 「あれも駄目これも駄目、人間と してやっちゃ駄 目。それで解決する事と、しねぇことがあるんだよ!相手はこっちを殺そうとしてんだ、分かってんのか?話通じると思ってんの?」 そういって、再びどかっ と座る。

【RL】:【夜長】「……」

【雨秋】:「利用しろっつってんだよ。俺を。あんたが出来ない事は引っかぶってやる。それはあんたの自尊心とか傷つけるかもしん ねぇ。でもな、その 傷を負うだけの代償をあんたはやっちまってんだ。俺は」 ずい、と指を夜長の鼻先に突きつける。 「お前に、ただ庇護される子供じゃねぇ」

【RL】:沈黙。しかし、九社前夜長は立ち上がった。 【夜長】「じゃあ、僕と一緒に行こう。

【雨秋】:「何処へ?」

【RL】:【夜長】「六波羅君のところまで。僕がお願いしに行くから、君が僕を護衛してくれ。これなら僕の自尊心も痛まないし、君と 対等の立場だ」  冗談めかした色が入っていたが、結局、夜長が返すのは─あの笑顔だった。

【雨秋】:「……場所知ってんの?」

【RL】:【夜長】「履歴書のアドレスが正しければね」 内心凄い反省してる夜長さん。

【雨秋】:「……」 ぼりぼり、と頭をかくと、ぴょんと、ベッドから降りる。 「いいぜ。行こう。ただ、一個言っておくぞ」

【RL】:【夜長】「何?」

【雨秋】:「あんたは、自分の身しか差し出せるものがねぇっつったな」

【RL】:【夜長】「うん。色々と置いてきちゃったからね…」

【雨秋】:「俺も一緒だ。何もない。無くすものもない。だから、俺に価値があるかどうかなんて、わかんねぇけどな。あんたが死んだ ら、俺も死ぬ。そ れが、あんたが無茶をするブレーキになるなら、差し出す。いいな?」

【RL】:【夜長】「判った、気をつけるよ」 頷いて。 「けど、僕からも一個言わせてくれ。─…ごめんね」 それだけだった。


 ビシイッ!!!!

 次の瞬間、雨秋は激しいデコピンを夜長に見舞 う。

「てめぇ、ここは有難うだろ!」

「…い、痛いよ?」

「痛くしてんだよ!」

「あ、ああ、うん。有難う、ごめんね?」

「……てめっ、馬鹿にしてんのか!」

 べしっ!

「いた、いたいって」

「謝るな!」

「ご、ごめんごめん」

「あ」 「…」


 ドスッ。

 鈍い音が響いた。


【雨秋】: RLはどんだけ、 「おすなよおすなよ!」 をする気なんだ!

【RL】:ぜったいおすなよ!

【雨秋】:あ、後、リ、リサーチッオオオオ!させてくれ!宿主情報をくれ!

【RL】:するといい!


「─……で。状況は全く進展していないわけ だが」

 パリアが、ぼそりと呟いた。

「……あ」

 雨秋は、夜長の襟首をつかみ上げながら我に 返った。


【雨秋】:・リサーチ 天泉 エルフプッペ

【RL】:〈コネ:『“r.U.n.”構想』関係者〉〈社会:“Company”〉 15.18.20。まだギアが2ndだから、 2nd段階の情報 しかでないからな!

【雨秋】:ういよー。あと、「まだ」、っていうのが新しいよね

【RL】:全くだ。いつギアが上がるかドッキドキ!

【雨秋】:まあ、プッペのアドレスがほしいんだよおっ!<コネ:夜長>は【生命】と【理性】だから……。

【RL】:コネ判定に+3は相変わらず。

【雨秋】: あかん。スートがあわん。

【RL】:セツナス。

【雨秋】:技能とっていいかしら?

【RL】:お。ええよー。

【雨秋】:<社会:■■■> 嘘。<交渉> 生命で。1レベル上げて組み合わせるよ。これで全スート交渉埋 まった。

【RL】:対応社会にでてねぇっつってんだろ!(爆笑)

【雨秋】:生命:6+札Q+交渉コネ2+補正3=21


15: 天泉・エルフプッペ。“Company”の秘匿計画『“r.U.n.”構想』関係者。白い色の女。乙女。


18:“r.U.n.”の宿主の一人であり『“r.U.n.”Lunatic』を身に宿している。


20: 『“r.U.n.”構想』のアドバイザー。"Company"本社にて座す。[Address Get]


【雨秋】:次、・ばらまいたr.U.n.の行方。

【RL】:適切な社会で判定。対応社会に応じて宿主の名前が出る。組み合わせ可能。というのがr.U.n.の宿主探る場合で、『〈コ ネ:九社前夜 長〉目標値:13』これが、夜長がばらまいた宿主のアドレス。

【雨秋】:成る程。夜長経由か、社会で知るかってことね。

【RL】:そうそう。後者これだと、ヨナガさんが判るのしか出ない。

【雨秋】:コネの場合は単品?組み合わせ無し?

【RL】:コネと社会組めば、全部割れることにしよう。

【雨秋】:なん、だと。かむいすたーと、あすとらると、よながのコネが組むよ?何も出なさそう……。

【RL】:何もでねぇ。(爆笑)

【雨秋】:しょうがない。<コネ:夜長>諦めた。<社会:N◎VA>と<社会:ストリート>を 組み合わせて、 外界6+4+銀の目=11……。うおおおおおおおおおお、死ぬ!死ぬ!手札が死んだ!

【RL】:あーあー。(笑)

【雨秋】: しかもこれ、情報でないんじゃないか?(笑)

【RL】:でない。(笑)あ、後2だ!がんばれ!

【雨秋】:ぼ、僕の報酬点を奪う気ね!?

【RL】:くっくっく、さしだせ!

【雨秋】:血の味のする報酬点2を吐き出します。うわーん。僕のお薬代がぁあーーーーーー。

【RL】:オワタ。で、宿主だけど、【一柳方歳】【二正寺令節】【三条弥生】【五十嵐メイ】【十叶神在】、以上。

【雨秋】:なんという僕らのいっちー。四子(四之宮修景の事)いないのか……ふつくしぃ(オーギュストの事)のもついてそうだけ ど。……でも、兎に 角いっちーをしらべます。

【RL】:欲望に流されおって!

【雨秋】: キラッ☆

【RL】:〈社会:企業〉〈社会:N◎VA〉〈コネ:九社前夜長〉 10.13.15。

【雨秋】:これ、こんなに夜長コネ使っていいの?(※ 別RLで、リサーチは1シーンその社会、コネ使ったらそれ以上は別のを使えと 言われる環境で 育ってきたため、不安になった模様)

【RL】:だってコネでも使わないと、まともにリサーチできないもの、r.U.n.!

【雨秋】:う、うん。

【RL】:社会カンパニーとか、ばっかじゃん。(笑)なのでいいのだ!社会テクノロジーとかな…こっちはまだあるが。

【雨秋】:分かった!<コネ:ヨナギャ>

【RL】:ギャて。

【雨秋】:ちょっと言いたかった。

【RL】:クジャマエヨナギャー。

【雨秋】:a:スリーアクション m:ドラッグホルダ ブーストハート 生命6+補正3+コネ2+札2+ヤク2=15 薬った。出 る!アドレスよこ せっ!


10: 一柳方歳。“Company”のブラック・オプチーム"再殺部隊"の荒事担当。粗雑で乱暴、露悪的な態度の男。


13:“r.U.n.”の宿主の一人であり『“r.U.n.”Jankie』を身に宿している。“Company”の秘匿計画『“r.U.n.”構想』の 関係者。


15: 現在は“r.U.n.”の宿主との戦闘のために戦闘行動中。[Address Get]


【RL】:ついにヤクまで…。

【雨秋】:しょうがないでしょ!【生命】札が、2しかなかったんだよ!大丈夫。ほら、あれだ。ドラッグホルダなのでらりったの見えな いよ。夜長に。 見られると怒られそうだ。後、いっちーが露悪家とか……、「同じ匂いがする……」

【RL】:おま、タタラなめんなよ!

【雨秋】:なん、だと?

【RL】:けど今は、気絶しているのでわかりません。

【雨秋】:なん、だと。分かった。気絶してるんだな。

【RL】:あ、このやろ。なにするきだ!

【雨秋】:何して欲しい?

【RL】:きらきら。


 ぴ、ぴ。とポケットロンをいじるのを止め る。

 これだけ情報が出れば一先ず充分だろう。

(私達らしい戦い方になってきたな)

 身体に引っ込んでるため見えないが、パリアは その情報に満足げに頷いているようだ。

 雨秋は、ため息をつきながら先程の猛攻で伸び ている夜長を見た。

(ヨナガは放っておけ)

 パリアが呟く。

   

【雨秋】:(ほうっておくって、どういう意味で?)

【RL】:【パリア】(捨てろ)

【雨秋】:(成る程) 目を回している夜長の眼鏡を取ってかけてみる。

【RL】:な、なにしてんだ。

【雨秋】:意外と度がきつくて、目をしかめた。

【RL】:【パリア】(…何をしている、何を)

【雨秋】:(何って見ての通りだけど。眼鏡を見てる)

【RL】:【パリア】(……時間つぶしか?)

【雨秋】:飽きたのか、横のランプのついている棚に手を伸ばす。届かない。 (あ、パリアそれそこおいて)

【RL】:【パリア】「私はマジックハンドじゃない」 溜息をつきながらも顔を出す。

【雨秋】:「いいじゃん、減るもんじゃなし。便利なんだからさ。置いてくんないの?」

【RL】:若干大きくもなった。物くらいは持てるサイズだ。 【パリア】「…………そのくらいの我侭は聞こう。宿主の頼みだ」 眼鏡 を両手で持っ て、よっ、と棚まで手を伸ばす。ああ、足くらいまでは伸びるんだ、と初めて知った。

【雨秋】:「お、殊勝だな。じゃぁ、このわがままも聞いてもらおうかな」

【RL】:【パリア】「なんだ、まだ何かあるのか!」

【雨秋】:「俺は夜長を見捨てねぇよ」

【RL】:【パリア】「………」

【雨秋】:パリアの生えた片腕は伸ばしたまま、もう片方で寝台に肘を突く。

【RL】:【パリア】「私を納得させうる理由を言えるか?」

【雨秋】:「多分せざるを得ない。俺がBET出来るのはこの身一つだ。夜長が死んだら俺も死ぬ。お前も死ぬ。そうだろ?」

【RL】:【パリア】「─……その認識が間違いだ、ウシュウ。ヨナガの死は、我々の死には直結しない。違うか?それとも、ヨナガの語 る現実味の無い 夢に当てられたか?─生き延びる為の手段は捕食、進化だ。それ以外には無い」

【雨秋】:「生きる意味とか、希望とかってのはさ、パリア」

【RL】:【パリア】「……?」


 彼の生えている腕を引き寄せる。 

「無駄なところに転がってるんだ」

 そう言って雨秋は、苦く笑った。

「……先ず、生きねば。…生きなければ…希望も 何も無いだろう」

「生きながら死ぬって言葉を、そのうちお前も分 かると思うよ」

 諦観したような、哀れむような眼差しを尚も反 論しようとしたパリアに向ける。

「…ふん」

 その視線を受けてか、パリアは顔を背け、引っ 込む。

「お前も難儀な奴だ。俺につかなくて、他のやつ につきゃよかったのにな」

 パリアの生えていた辺りを一撫ですると、ごろ んと、大の男に占領され狭くなった寝台に横になった。


【雨秋】: こんな感じでどう、かな?

【RL】:OK。では、きろう!

【雨秋】:シーン外の夜長の横で丸まって寝てる、たぶん。しかし、長くなったね、ごめんYO。

【RL】:いやいや。大事なしーん。(笑)さて、次なんだが。

【雨秋】:うい、イベント来る?

【RL】:選択性にしよう。

【雨秋】:ほう。

【RL】:ホテルでイベント起きるか、六波羅さんのところに行くか、どっちか選べよぉ

【雨秋】:なん、だと。

【RL】:前者だと、「ああ、眠っちまったのか」になる。

【雨秋】:それ、死んだ!?

【RL】:いや、時間がほんの少し進むだけ(笑) 襲撃かどうかはわからないぜ!俺もまだ決めてないからな!(トランプ引きつつ)

【雨秋】:なん、だと。よし、前者で行こう。なんかよくわかんないけど!

【RL】:OK。久々に、ランダム制の導入であるよ。



●RESEARCH: 2

◎Scene Card : MISTRESS ( 女性の進歩 )

・Stage :ビジネスホテル / Green 雨秋:9/2

†BGM : 「Nikopol」(http://www.nicovideo.jp/watch/sm1217074)


 「……ウシュウ。ウシュウ、起きろ!」

 ふと、目が覚めた。

 咄嗟に時間を確かめれば─小一時間といったと ころか。

  想像以上に消耗していたらしい。 まさか、あのまま寝こけてしまうとは。


【RL】:三時とか、四時かなー。午後の。

【雨秋】:夜長いるの?いるならぶつかるけど。

【RL】:いるよ。寝てる。


 くぁ……と小さく欠伸をして、ごろんと転 がる。と、鼻が夜長の背中にぶつかる。意外と転がる勢いが良かったので痛い。手で鼻を押さえながら身を起こす。

 

【雨秋】:「…ふあ…どうした、ぱりあ?」 目を、こする。

【RL】:【パリア】「……r.U.n.の気配だ」 言ってから。 「…ああ、そうか。まだ判らないか。…臭いというか─同属の共感 というか… まぁ、そんなものだ」

【雨秋】:「ふぅん……その、カクセイジンルイシュってやつの?」

【RL】:【パリア】「そうだ」

【雨秋】:「で、何処にいんの?」

【RL】:【パリア】「近くだな。クレアならともかく、私ではそこまでは─。ただ、このホテルの中だ」

【雨秋】:「……」 夜長の体をゆする。 「夜長、起きろ」

【RL】:【夜長】「…んー…」

【雨秋】:「r.U.n.が近くにいる」

【RL】:【夜長】「ぅ」 もそり、とおきた。

【雨秋】:「夜長。悪いが、こっちに襲ってくる奴は、容赦はしないぜ。それだけは勘弁しろ、な?」 横から、顔を覗き込み、諭すよう に。

【RL】:【夜長】「僕は非殺主義者でも、無抵抗無暴力をスローガンにした偉人でもないよ」 判っている、と頷く。

【雨秋】:「なら、いい」 自分の身は護れるか?と見る。

【RL】:【夜長】「"人並み"には」 苦笑。爆破工作ならちょっとしたもんなんだぜ。爆破工作!マルチアクション!とかいいなが ら、三体同時爆破 するヨナガさん。

【雨秋】:「出来るだけ、巻き込まれないような位置にいてくれ……その」 言うか言うまいか、躊躇うように手を揉む。

【RL】:【夜長】「…何?」

【雨秋】:「俺は、殺すのは得意だが。護るのはやった事がねぇんだ」

【RL】:【夜長】「─うん。大丈夫、足手まといにならないようにするよ」

【雨秋】:「……もしも離れ離れになってしまったら……」 と、適当な落ち合う場所をいくつか指定する。……ちょい、今ルールブック の地図を見る と、時間取りそうなので省くけど、いくつか落ち合うに良さそうな場所をチョイスした、でいいかな!駄目なら選ぶのでちょっと待って。

【RL】:おうけ。(笑)N◎VAはそういうゲームだ!後から決めろ! 「判った、覚えておく」

【雨秋】:「行くぞ、変身だ。その方がやりやすい」 ぱちん、と指を鳴らす。

【RL】:【パリア】「─ああ」 ギョリーン。

【雨秋】:パリア、便利だよね…。

【RL】:べんりべんり。

【雨秋】:変身したままホテル内闊歩できるんだぜ?

【RL】:人前で戦えるんだぜ。

【雨秋】:うむ。

【RL】:さて、どうやって出る?こっちの侵攻ルートは決めてある。(笑)

【雨秋】:ほう。じゃあねー。んー。ここは脱出するか奇襲するか、だな。

【RL】:うむ。あ、えーと、そうだな。ホテル自体は10階立てで、ここは9階。ホテルの構造は長方形で、左右に部屋があり、真ん中 に通路がある。 端っこにエレベーター。反対側の端っこに非常階段。と、しよう。大体わかるよね!(笑)

【雨秋】:「夜長、派手なのは好きか?」

【RL】:【夜長】「それなりにね。被害がでないほうがいいけど。個人的にはね」

【雨秋】:「じゃぁ、物損?人損?」

【RL】:【夜長】「…物損の方がいいなぁ」

【雨秋】:「OK」そう言うと、トイレに向かう。

【RL】:【夜長】「どうするの?」

【雨秋】:「まぁ、8名中何名不幸な奴にあたるかわかんねぇけど」

【RL】:【夜長】「─まさか」 縦か。(笑)

【雨秋】:うん。しかもトイレ。(笑)これなら、用を足してる運の悪い人間は諦めてもらうぐらいで、人損も少なめだろう。多分ユニッ トバスかな?

【RL】:うむ。(笑)


「取り出しましたるは、カンパニー本社の隔 壁すら切り裂くパリアの刃でござい」

 芝居がかった、丁寧なお辞儀をし、優雅にパリ ア御自慢の鋭い皮膜をひらひらと躍らせる。

「ちょ、雨秋ちゃんッ!?」

 ヨナガが慌てて駆け寄るが……。

「こうすんのさ!」

 近づいてきた、夜長の腕をそのまま取り、引 く。もう片方の手で、極薄の刃を翻し、床を切り裂く。

「俺達、空も飛べるしさぁ!これがいいかなっ て!」

 ゴトッ、という思ったよりも軽い音を立てなが ら。床が抜け……。


 バンッ!!


 息つく間もなく、扉が蹴破られる音。

 それを背後に─


 ガガガガガガガガガガラッ!!


 パリアの伸ばした刃は、9階分を一気に貫き、直滑降した。


【RL】:【夜長】「……確かに、その、速かったけど。これはどうかなぁって思う」


 一階、ホー ル。

 受付のドロイドが困ったように壊れたトイレを 見ている。


【雨秋】:「どっきりの看板でも見せてやれよ」


 姿を見咎められないよう、夜長をも、"概 念迷彩"の皮膜で覆いながら。そのまま、ホールの風を切って外に飛び出る!


【雨秋】:「さぁ、迎え撃ってやろうぜ!」 空中で、ぐるりと軌道をかえると、ホテルの方を向き直り、夜長を放す。 「今度、仮面でもつ くっとく?」

【RL】:【夜長】「…結構好きだけど、今度ねっ!」


 夜長がそそ くさと身を隠し─


 ダラララララララララララッ!!!


 直後。

   

 玄関を内側からブチ抜いて、無数の重力塊が飛 来した。


【RL】:【パリア】(たたき返すぞ!) パリアが叫ぶ。


【雨秋】:「あぁ!びびらせてやれっ!」


 ぶわり、と皮膜が広がった。同時に、足元 の影がゆらりと揺れる。


【RL】:フレーバーA.V.E.。

【雨秋】:あヴぇーの香り。


 "Maria" の斥力操作、そして"Paria"の外面鏡像。空中でぴたりと静止した重力塊が、同軌道逆ベクトルでホールへと吸い込まれ─。


 ド─…ドドンッ!!!


 小爆発。

   

 中から、一体の異形が飛び出してくる。


【RL】:【パリア】(─…"Foul"、だな)

【雨秋】:『あの、生意気そうなツラの奴か』


 左腕が、弓 の様に膨れ上がった異形─。


【RL】:(ああ。長距離射撃戦を得手とする。小五月蝿い奴だが、能力だけは上々だ。注意しろ)

【雨秋】:やっぱフツクシィ奴(オーギュスト)かなぁ。

 

 異形は、ゆっくりと身を起こすと、

『三近!協力者が其の辺りに居る。僕が抑えるか ら、確保しておけ!』

 男の声で、そう叫んだ。

「は、はいッ!!」

 近くの車の陰に隠れていた女性が、頷いて駆け 出す。(http: //motiron.hp.infoseek.co.jp/html/NOVA/rakugaki/3tika.jpg


【雨秋】:げ、げえええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!?ふつくしいいいいいいいいいいいいいい いいいいいいい いいいいいいいいい。

【RL】:【???】『─r.U.n.の宿主だな。動かないでくれ。次は此方もA.V.E.を使う。そう易々とは返されないぞ』

【雨秋】:『理性的な物言いだな。あんた、何もん?』 ゆら、と陽炎の中からにじみ出るように姿を見せる。 『ツレに手をだされる と、困るんだけ ど』

【RL】:【オーギュスト】『ケルビム所属、捜査官。オーギュスト・フィーユユイット。安心してくれ。研究主任を保護するだけさ。 ─……僕の躯を治 すためにね』 壊れきってないギュストさんでした!

【雨秋】:『……保護』

【RL】:【オーギュスト】『妨害するというのなら、君を拘束する。協力するなら、君の身についても便宜を図ろう。君も僕と同じ口か な?─こんな生存戦争に巻き込まれて、真っ平だと思わないか!』 壊れ始めたオーギュストさん。

【雨秋】: この場で聞いていた相当のリサーチって出来る?

【RL】:できる。

【雨秋】:リサーチ!r.U.n.と宿主を生きたまま切り離す方法。まぁ外科手術って言う、あの情報がほしいわけで。

【RL】:〈コネ:『“r.U.n.”構想』関係者〉〈コネ:宿主〉〈社会:テクノロジー〉 10.13。ちなみにオーギュストさん は、<コ ネ:夜長>で夜長を追ってきたのでした。カンパニーよりはやかった。(笑)

【雨秋】:成る程。えーと、<コネ:夜長><交渉>で、達成値+3はつけて良いんだね。【理性】7+J+3 +2=19 こ んなに!? ふつくしぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!(手札が)ゴミすぎる。(爆笑)

【RL】:後、その美しい手札をどうにかするんだ。(爆笑)

【雨秋】:神は死んだ!(手札的な意味で)


10: 他の“r.U.n.”を喰らうことで進化し、特性を吸収するコトが出来る。

 また、受肉直後は大変不安定であり、特定数を 捕食して安定させない限りは、崩壊の危険性がある。

 この際、崩壊直前までは宿主の生命力に依存し ているため、“r.U.n.”の崩壊と宿主の死亡は同義である。

 捕食された側の“r.U.n.”の宿主は、捕 食時に生命力を奪われ死亡する。“r.U.n.”と宿主は一心同体である。

 

13: ただし、例外的に“r.U.n.”を切り離された場合も死亡しない場合がある。死亡後に蘇生処置を加えた場合である。

 しかし、蘇生する確立は大変低い。


【雨秋】:オーギュストの言葉を吟味する。慎重に言葉を選んで口にした。 『……成る程、まっぴらだ。確かに、俺は助かる方法を、聞いた し、知ってる。主 任の奴が言ってたんだから、嘘じゃねぇだろうさ』

【RL】:【オーギュスト】『なら話は早い!一緒に助かろうじゃないか!!無駄に争いたくはないだろ、君だって?』 あー駄目だ、い つものオーギュ ストになってしまった。

【雨秋】:『ああ、……あんたを助けるのに、夜長も反対はしねぇと思うよ。一つだけ、条件を飲んでくれるなら協力してもいい』 え、 駄目なの!一生 懸命ロールして、綺麗なままに押しとどめようとしてるのに。(笑)

【RL】:【オーギュスト】『ああ、聞こう』

【雨秋】:『あんたをそのr.U.n.……ファールから助ける。その代わり、あんたはこの件から手を引いてくれ』

【RL】:【オーギュスト】『─どこまで、かによるな』

【雨秋】:『この、生存戦争…からだ』

【RL】:【オーギュスト】『それなら願ったりだ』

【雨秋】:『日常に帰ってくれればいい』

【RL】:【オーギュスト】『"Company"の調査が、今の僕の日常なんだけどね─…まぁ、交代人員を出してもらうのが楽かな』

【雨秋】:『それがいい。そこの彼女も、こんな化け物同士の戦いに巻き込みたくないだろ?可愛い部下じゃないのか?』 三近と呼ばれ た女性が走って 行った方向を見る。

【RL】:【オーギュスト】『─後輩、かな。まぁ、好んで巻き込みたくはない』

【雨秋】:『俺は、"Company"の者じゃねぇ。とんだ、割をくっちまった』

【RL】:【オーギュスト】『なるほどね。─じゃあ、交渉成立ということで?』

【雨秋】:頷く。 『あんたに代わって、いわゆるその組織に鉄槌とやらを下してもかまわねぇ。俺がしたいのは……夜長を護りたい。あ んたが奴に手を 出さないなら、俺は戦う意思は無い』

【RL】:【オーギュスト】『OKだ』

【雨秋】:『聞いたか、夜長!』 声を張り上げる。

【RL】:【オーギュスト】『武装─変身を解除して、僕の車に乗ってくれ。落ち着いた場所で話を聞こう…ああ、言い忘れたけど、三近 は、警察格闘術 なら既に有段者だ』

【RL】:【夜長】「いててててててッ、痛い痛い痛い…!!」

【三近】「先輩、か、かくほっ!かくほしましたっ!どうすればいいですか先輩っ!」

【雨秋】: 三近ーーーーー!?

【RL】:【パリア】(…あれは足手まといだと思うぞ) パリアの溜息。

【雨秋】:(……夜長が?)

【RL】:【パリア】(…………両方だな)

【雨秋】:(同意) 『分かった、信じる。だから、そんなに手荒にしないでやってくれ。多分、逃げやしない。……奴は、その。……一 番この事件に心 を痛めてる奴だから』

 夜長と、三近には聞こえないだろう声で、そ う、伝える。

【RL】:【オーギュスト】『─ああ。 三近!協力を取り付けた、離していいぞ!』 一瞬、考えるように黙ってから、そう叫ぶ。

【雨秋】:変身を解く。


「オーギュスト・フィーユユイット。俺はあんた と、三近というあいつを信じる。あんたらには俺達が、胡散臭く、確保したい対象なんだろうってことは わかってる。でも、こうして、体を張ったという分は信じてくれ。頼む」

 頭を下げるなんて事を自分の意思で、した事な ど数えるほどしかなかった。

 だが、争わないですむなら、安いものだ、と 思った。

 それは、平和とかいうそんなものじゃなく。限 りない打算ではあったけれど。

(パリア。世の中は、無駄な事ばっかりだ。で も、力が温存出来るなら……夜長が助かるなら、俺は頭なんかいくらでも下げる。多分、お前はまだ、わか んないだろうけど)

 そうパリアに言って、抱えていた銃を地面に投 げた。


【雨秋】:これでどうかなぁ。オーギュストに誠意を見せる!


(─……)

 パリアからの答えは無く。

『─……判った』

 目の前で、男――オーギュストが変身を解く。


【RL】:【オーギュスト】「君の誠意に敬意を示そう。─雨秋玻璃枝君」 改めて、ケルビムのバッヂを見せる。 「捜査線上に君の名 前が出ていた よ。死亡したと目していたが」 銃を向けることも無く、車の扉を開ける。

【雨秋】:「夜長に救われた。……これで通じる?」 夜長達が乗り込むのを確認してから、自分も乗り込む。

【RL】:【オーギュスト】「─研究者に向いていない男だな」

【雨秋】:「……俺もそう思う。今でも、正義の味方気取りなんだ」 あの年で、と続ける。

【RL】:波長が合うのか、何故か朗らかに言葉を交わしている三近と夜長を見て。聞こえないように、呟く。【オーギュスト】「早死す るぞ」

【雨秋】:「……俺もそう思う」

【RL】:【オーギュスト】「…そういう研究者も、そういう研究者に手を貸す者も、だ」

【雨秋】:「分かってる」

【RL】:【オーギュスト】「深入りしていることも?」

【雨秋】:「ああ」

【RL】:【オーギュスト】「じゃあ、僕からは何も言わないよ」

【雨秋】:「助かる」


 その言葉に頷くと、オーギュストも運転席 に乗り込む。

 静かに、車は4人を乗せて走り出した。


【RL】:ああああギュストが、綺麗にもどっちゃった……。だめだろ!ギュストに絶望を見せないと!

【雨秋】:ぇー。いつもと違うギュストが見たかったんだもん。これはいわば、ファンディスクだよ、ファンディスク!

【RL】:対雨秋PL用FD。

【雨秋】:なん、だと?

【RL】:じゃあ、きっていいかな!

【雨秋】:おう!



「誰 も望まない。それは、"誰の為の正義"かな?」



【雨秋】:プッペっぽい、台詞きた。

【RL】:さぁて、前のシーンはきれギュスト(綺麗なオーギュスト)捕まえたところだったな…。

【雨秋】:うん、きれぎゅー、フツクシイ。

【RL】:よぉし、やるか…!!

【雨秋】:おう!

【RL】:舞台は、どうするー?

【雨秋】:手術シーンが必要かどうかによって変わるなぁ。

【RL】:もう切り離すなら、ヨナガっちの研究所とかかなぁ。

【雨秋】:んー、かなぁ。切り離してる最中とかなら、他の宿主こないように見張りつつ、パリアと対話するかな?

【RL】:ああ、なるほど。

【雨秋】:切り離し終わったら食べに行く。

【RL】:裏で切り離してて、会話か。(笑)

【雨秋】:うん、ソレが一番効率的かなぁって。

【RL】:じゃ、研究所でいいかしら。

【雨秋】:うん。



●RESEARCH: 3

◎Scene Card : CHAKRA ( 調整 )

・Stage :木更津タタラ街・九社前夜長個人研究所"秘密基地" / Yellow 8/2

†BGM : 「月光」(http://www.nicovideo.jp/watch/sm1913874)


【雨秋】: 秘密基地自重。


 ブ……ブゥ ン…。


 羽虫のような音を立てて、古臭い蛍光灯が点滅する。

 オレンジ色に輝く灯が、其処を照らし出した。

 掘っ立て小屋のようだが、中は広い。


 使われなくなった古い倉庫をそのまま改造した、其処は─彼だけのひみつきち。


【RL】:アクション。今裏でしゅじゅちゅちゅう。

【雨秋】: この腐敗した世界に生まれちゃったのかよ!(BGMタイトル見ながら)

【RL】:うむ。この腐敗した世界でな。

 


「労無く捕食が出来そうだ。君の交渉術も大 したモノだな」

 それにしても、こいつはどうしてこんなに皮肉 気なんだろうか。

「まぁね」

 簡素な長椅子に腰掛けながら、腕から生えるパ リアを見る。 

「正面から殴りあうだけが、方法じゃない。お互 いの折れれるところ、利益。譲れるところを見極めて、後はそこにプラスアルファ…かな」

 皮肉屋が、同属同士で皮肉りあってもしょうが ない。頭のどこかでそう思いながら、チープな手術中のランプを見る。この古臭いランプもどっかで、ヨ ナガが調達してきたのだろうか?

 ─機器は最新式なのに、それ以外の備品は、軒 並み古臭い。

 錆の浮いたベンチに、三近という女性捜査官は 座っていた。不安そうに、たまに瞬くランプを眺めて。

 雨秋も同じようにそのランプを眺める。自分が 生かしたいと思っていた、r.U.n.を殺す行為は、夜長にどんな想いを齎すのだろうか。

 ふと、そんな事を思いながら視線をパリアに戻 した。

 パリアは、じっとそのランプを眺めていた。彼 にしては珍しく、どこか感傷的。



【RL】:【パリア】「……ん。どうした、ウシュウ」 視線に気付いたのか、少しバツが悪そうに見上げる。

【雨秋】:「いや……」 (…珍しくお前が、何かに浸ってるような顔をしてたからな) 後半は、いつものような、二人だけが使える” 通話器”を使っ て話す。

【RL】:【パリア】(………。くだらん)

【雨秋】:(お前が何かに、浸っちまってたってことか?それとも、考えてしまった内容、か?)

【RL】:【パリア】(両方だよ、宿主様。そんな事をしている暇は無いのだ、本来はな。生きねばならん、私は。敗者の事を想う暇等在 りはしない。無 駄は無駄でも、それは私の生に全く必要の無い事だ)


 語る、語る、語る。

 パリアの言葉が止まらない。

(─いい気味だ、奴も今頃喚いているだろうな ─…ああはなりたくない)

 それは、矢張り。彼が、"死"を畏れていると いうことなのだろうか。


【RL】:パリアさんが、珍しくべらべらと。

【雨秋】:ぽん、とパリアの頭に手を乗せ、指先でわしゃわしゃと、そのざんばら頭を撫でる。

【RL】:【パリア】「…何の真似だ」

【雨秋】:「可愛いとこ、あるじゃん」

【RL】:【パリア】「………君はたまに飛躍した発言をするな」

【雨秋】:「お互い様だろ」

【RL】:【パリア】「同感だ」

【雨秋】:「パリア、俺が……おっと」 三近の方を見て、再び"通話器"に切り替える。 (学んだ事を教えてやる……いや、教えない ほうがいいか……)

【RL】:【パリア】「─なんだ」 憮然とした顔。

【雨秋】:(……まぁいい。真似はしなくていい。お前がさっき感じた事は多分、生きていくうえで大事な事、だ。だが、俺は無駄な事を 享受する中で、 自分で学んだ事がある。殺す相手の事を、人となりをあまり知らない方がいい。その方が、随分"楽"だ) 泥のような目をして、雨秋は言う。

【RL】:【パリア】(……)

【雨秋】:(どっちにしろ、最後はヤっちまうんだ。関係ねぇんだけどな……でも。お前は真似なくていい)

【RL】:【パリア】(それが生の先達からの言葉か) むっつりと押し黙ったまま、何処か気だるげな視線が左右する。

【雨秋】:(そうだな。さっきお前が感じた事を大事にしろよって事だ)

【RL】:【パリア】(…それでは私達は生きていけん)

【雨秋】:(いける)

【RL】:【パリア】「君の言う事は不可解だ、ウシュウ」 苛立った様子で、口を使って言葉を発する。

【雨秋】:「分かったよ、分かりやすく言ってやるよ」 壁にもたれる。 「お前は、俺を嫌でも見なきゃなんねぇ。……悪いが、ちっと もいいお手本に なれそうもない。だからつまり、反面教師。俺のようにお前はなるな。図体ばかりでかくて……いや、サイズじゃなくって大人に見えるって意味でな。お前は、 もう成熟した精神かとも思ってたから、そう接してた。でも、お前はまだやっぱ生まれたばかりなんだな。そう思っただけだよ」

【RL】:【パリア】「それは確かに事実だ。だが、私の親にでもなったつもりか…?……いや。……ああ、事実だ。認めよう。生まれた ばかりである我 々の精神は、歪で未熟だ」 常の平静を取り戻そうとしているのか、言葉を改める。 「知識はあるが、経験は無い。感情はあるが、それは外部からの刺激で生 まれたものではなく模倣と入力によるものだ。だが、それだけだ。妙な事を気にしなくてもいいだろう…」 雨秋の、腕に腰掛ける。 「それとも、それは我々 の生存に何か関係があるのか?」 パリアさんが、かわいそうな子みたいになりはじめた。

【雨秋】:かわいそうな子というと、ぶれいばーさんですか

【RL】:うむ。

【雨秋】:「ある。動物の赤ん坊が、何であんな可愛いと感じるか知ってるか?」

【RL】:【パリア】「知らん」

【雨秋】:「一般的に可愛いと、愛されるように作られてるから、育ててもらえるんだ。だから、可愛がられるって言うのも生きる上での 手段なんだよ。 生まれた時から備わるな。自分で言うのもなんだが、俺は可愛げがない。お前はもうちょっと可愛がられるような奴になった方が、いいだろ?」

【RL】:【パリア】「君に可愛げが無いのは認めるところだが、そのような生き方は趣味ではないな。─……必要ならばするが」

【雨秋】:その言葉に、ふ、と息を吐いて笑う。 「親になったつもりか?っていったよな。そうだな、そんなもんじゃねぇの。だってお 前ったら、口を あけたら『ご飯ご飯』って。雛鳥か」

【RL】:【パリア】「………君の生存の為でもあるんだぞ。親鳥と雛鳥の関係を例に出すのは不適当だ」

【雨秋】:「でも、お前は俺を生かしたいんじゃなくって、自分を生きたいために言ってるんだろ?……それとも何?情でも沸いちゃった か?」 つんつ ん、とつつく。

【RL】:【パリア】「主観の問題だ。それに、情ではなく因果関係だな」 やめろ、とうざったそうに払う。そして、おかあさんがうざ い反抗期の少年 みたいなムーヴに…。

【雨秋】:「だったら、親鳥と雛鳥みてぇなもんじゃねーか」 そう言い終えてから、じーっと何かを考えるようにパリアを見る。

【RL】:【パリア】「…雛鳥は親鳥が死ねば死ぬしかないが、親鳥は雛鳥が死んでも─…なんだ」

【雨秋】: こっそりパリアに何かします。判定必要ですか?

【RL】:パリアにデータはないので、好きにやるといい。(笑)

【雨秋】:<隠密><影化> 札を回してやるっ。【感情】2+4+6=12。 「パリア、ちょっと目瞑って ろ」

【RL】:「……」 抗弁する気もないのか、黙って目を瞑る。


チョキ 

  チョキチョキーン


【雨秋】:「……よし」

【RL】:【パリア】「……何の真似だ」

【雨秋】:パリアの髪がうっとおしかったので、女の子の秘密道具”眉切りバサミ”で髪を切った。

【RL】:ウホッ、切りやがった。(爆笑)

【雨秋】:「いや、見てて鬱陶しかったんで、切った」

【RL】:【パリア】「…?」 前髪を触り、がしがしと髪をいじる。

【雨秋】:手鏡を見せる。

【RL】:【パリア】「……我々r.U.n.の頭髪というものに、どれ程の意味があるか知らんが…、……君は私を着せ替え人形か何か と勘違いしてい ないか?」

【雨秋】:服の上にぱらぱらと落ちた毛を払いながら。 「人付き合いをする上で、身だしなみっていうのは大事なんだよ」 ちゃきちゃ き、と小さなは さみを鳴らす。

【RL】:「君以外の誰と付き合えというんだ」

【雨秋】:「だから、俺がそのざんばら頭を見てて鬱陶しかったんだっつの。分かりましたか、ぱりあちゃん」

【RL】:【パリア】「私も好きでこの髪型になったわけではない…まぁ、変えたければ好きに変えろ」

【雨秋】:「じゃあ、細部を整えるかな?」

【RL】:【パリア】「………くだらん」 腕を組み、目を瞑る。抵抗しないパリアさん。

【雨秋】:ハンカチを取り出し、パリアの首に巻いてやる。美容院で巻くあれのように。意外と可愛い、キャラグッズものの柄だったが、 結ぶ強張った手 が、それについては突っ込むな、と物語っている。

【RL】:【パリア】「……」 ぴくりと身を揺するが、特に其れ以上は反抗しない。流される時は流される奴だ。

【雨秋】:逃げまわるか、とおもった。(笑)

【RL】:徹底抗戦するのはブレイブさん。(笑)

【雨秋】:徹底抗戦ぶれいぶ!


「……パリア」


  チョキチョキ

        パラパラ


「なんだ。髪質についての質問なら答えられんぞ」

「……髪質なんて言葉、ダレに習ったんだ……夜 長か?まぁいい……さっきのあれだ」


「あれ」


 チョキチョキ


「一心同体とはいえ、指示は明瞭に頼む」


「親鳥は雛が死んでもってやつ」


      パラパラ


「死ぬよ」


 チョキ……


「人は悲しみや、絶望でたやすく死ぬ」


「脆いな」

 

 


【RL】:モロロ。(意味不明)


「……ああ、脆い。だから……俺は誰がいな くても平気……とは、お前の前では言わねぇよ」

 それが、本心だ。一心同体だからこそ、誤った ものを教えてはならない、と彼女が見せた母性だった。


【雨秋】:「よっと。こんなもんか。どうだ、男前が上がったろ?」 ハンカチを外しながら、手鏡をパリアの前に。

【RL】:【パリア】「……私は君から不要なものばかり貰っている気がするな」 髪を払って、手鏡をじっと見る。特に文句は出ない。

【雨秋】:「物を貰ったら、言う言葉があんだろ?不出来な息子君」

【RL】:【パリア】「…有難うございます。 言葉一つが対価になるのは、自尊心の交換行為だからだな」 そういいながら、素直に礼 を言う。

【雨秋】:「後の言葉が余計だっつの、まぁいい」 ぽんぽん、とパリアの短くなった頭を撫でる。

【RL】:良くなったらしゅじゅちゅおわるよ。

【雨秋】:ウン、こっちもそういおうかなっておもってた!しゅじゅつそろそろかな?って。(笑)  「視界がひらけたろ。……見せれ るかわかんねぇけど。………綺麗なものを、お前には見せてやりてぇよ」 叶う、叶わないかは分からないけ れど。

【RL】:【パリア】「私が要らんといっても、君は見せるんだろうな」

【雨秋】:「見てから、判断するのはお前だからな。三つ子の魂百までなんだ。ちっちゃい時の教育が大事なんだよ」

【RL】:【パリア】「私に見せるくらいなら、君が見ろ」

【雨秋】:「俺が見ても……なぁ、どうなんだろ。まぁ、くっついたままなら嫌でも一緒に見る事になんだろ」

【RL】:【パリア】「まぁな。精々、その時に開けた視界を堪能するとしよう」

【雨秋】:「そうしてくれ、後なパリア」

【RL】:【パリア】「ん?」

【雨秋】:「さんざっぱら、脅しに近いような事言って悪かったな」 

【RL】:【パリア】「君も謝罪が出来たのか」

【雨秋】:「口が付いてる以上はね」 夜長助けるというのを、自分の身を盾にとって脅してたことね。 

【RL】:【パリア】「私は気にしていない。謝罪が通じる人間にしておけ」 うん。大丈夫、パリアさん従順だから。

【雨秋】:なん、だと!?


 かちかちと明滅し、手術中のランプが消える。


【雨秋】:「終わったみたいだな」

【RL】:【パリア】「ああ。行くぞ」


 がちゃりと扉が開いた。

 中から出てくるのは、ヨナガ一人。

 三近が何言かヨナガと言葉をかわして、手術室 へと駆け込んでいく。


「終わったよ、雨秋ちゃん」


《タ イムリー》


 疲れたように笑って、夜長が手袋を外した。


【雨秋】:「お疲れ様。ファールは?」

【RL】:【夜長】「ん」 水平にした掌を突き出す。

   

 そこには、林檎とも桃とも形容できない、黄金色の─果実のようなもの。


【RL】:【夜長】「休眠期に入ったr.U.n.だよ」

【雨秋】:「……休眠……?」

【RL】:【夜長】「単体では生存できないr.U.n.が、僅かでも寿命を延ばそうとした結果だ」 眼鏡の奥の瞳は、良く見えない。  「焼け石に 水、だけどね。捕食するなら早い内にしたほうがいい」 夜長さんは、切なくなっています。

【雨秋】:「……」 夜長の顔と、金色に輝く果実を見比べる。

【RL】:【パリア】「どうしたウシュウ。早くしろ」

【雨秋】:「……あんたは自分を責めるのに、余念が無いんだな。俺を恨んでいいぜ、夜長。……パリア、食え」 手を、差し出した。

   

 ゴキャ…ッ。


 果実が、割れた。


【RL】:寿命一枚引くといいよ。

【雨秋】:お、そーだったそーだった!ふふ、神は私が大好きらしいよ!ハートのK!

【RL】:なん…だと…。くそ、いっちー!君のBGMチェンジをみせてやれ!

【雨秋】:や、やめろぉおっ!!!!


雨秋:【寿命】18/【A.V.E.】2


†“Foul”

・特性 :〈射撃〉

・武器化:〈射撃〉種別:刺 (物理/射撃攻撃として扱う)

・変異 :“射程延長”…… 常に一段階、射程が延びる(至近→近 / 遠→超遠)

●暴走 : [フルオート]攻撃のダメージに+5、[フルオート] 攻撃以外の達成値に-10

☆A.V.E. “ヌディ・ムバの弩弓”

 腕部を巨大な弩弓へと変化させ、重力塊の矢 を放つ。 発現はオートアクションである。

  *A)〈射撃〉を使用した攻撃のダメージ に+[〈射撃〉Lv*3] する。

   その際にダメージの種別を[刺]にし、 オート係数を+[〈射撃〉Lv]てもよい。

  *B) メインプロセス中、対象に〈運動〉判定に-10 〈操縦〉判定に-5の修正を加えることができる。


【RL】:ほい。


 九社前夜長は、最後まで目を逸らさなかっ た。


「君は恨まれる事はしていないから。」

 はは、と力無く笑う。

「これでいいんだよ。これで─…時間は、有限だ からね」

 一回り大きく。腕一本分程の大きさになったパ リアが、其処に居た。

 びしっ!

 パリアの姿を確認した後、夜長の鼻面を、パリ アのいない方の手で弾く。

「辛れぇ、なら辛いって言え。そのほうが見てる 方は楽なんだよ。それは、大人とか子供とか関係ぇねんだ」


【RL】:【夜長】「…。そうだね」

【雨秋】:「ただでさえ、あんたはでっかい子供みたいなもんなんだから、泣いたって誰も何もいわねぇよ」

【RL】:【夜長】「酷いなぁ」 苦笑。

【雨秋】:「それに。それに、ファールへの心からの冥福を祈ってやれるのは、この世でおそらくあんただけだ。そうだろ?」 じ、と。 夜長の眼鏡の 奥を見る。


「─…けど」

「僕は、まだ泣けないんだ」

 少しだけ目をくして、九社前夜長は笑った。

「今から、知り合いのトコロに行かなくちゃいけ ないからね」


【RL】:よながっちは九社前さんのところにコノママイクツモリ。

【雨秋】:まて、同一人物だ。それは、六波羅だよね?

【RL】:…。なん…だと…。今本気で意味がわからなかった。六波羅です!(笑)

【雨秋】:RL……あなた、疲れてるのよ……。(すかりーっ面で)

【RL】:天元突破モルダスカリ。


「分かった。 顔を洗ってこいよ。待ってる」

「うん、ごめんね」

 革靴の音を響かせて、機材の間を抜けていく。

「─…進化は十分だ。今なら、まだ捕食していな い個体には先ず負けないだろう」

 パリアが語る。

「しかし、そろそろ他の個体も動き出す頃だ。用 心しろ。それに─。"Company"がこのまま黙っている筈が無い」

「ああ……取りあえず、一柳と十叶ってやつは、 殺る。それで取りあえず、夜長を殺す奴は、納まるだろ……」

 殺すしか術を知らない自分が、二人も護れるだ ろうか。

 雨秋は、次第に小さくなり扉の向こうに消えた 夜長の背中を見ながら、そう、思った。


【雨秋】: こんなかんじかな。

【RL】:じゃ、きるかね。

【雨秋】:うぃー。


   ザ……ザザー………。


【雨秋】:なんか、ざざとかいってるぞ。


『臨時ニュースをお知らせします。つい先ほど 入った情報です。私立清和学院にて、謎の爆発事故が─』

   


【雨秋】:七障子が動いたんだろうなぁ…。(←七緒が今回いた事を忘れている)

【RL】:次ごめん、RLシーンね!

【雨秋】:うい、三条ヤヨイザーン、が死んじゃうかな。ゴメンネヨナガ。(冥福を祈り始める)

【RL】:ヤヨイザーン。

【雨秋】:ナンデジンジャッタンデズィーカ。



●RESEARCH: 4

◎Scene Card : CHAKRA ( 秩序の崩壊 )

○Scene Player:RL Scene

・Stage :清和学院高等部・校舎二階-渡り廊下 / Green

†BGM : 「片翼の天使」(http://www.nicovideo.jp/watch/sm1378297)


 ゴシャァアアアアアァアァアァアアアアッ!!!


 長い長い渡り廊下を、建材を砕きながら滑って いく。

 ただの一撃で吹き飛ばされた異形。

   

 その胸甲は、硝子のように容易く砕け散ってい た。


『………なん…だと』


 呻きながら、身を起こす。

 全身の水晶体が、力無く光る。


【雨秋】:れいせつーーーーー!(笑)

   

『─……だが…負けん!!』


 落ちた木刀を拾い上げる。

 踏込。

 抜刀。

   

 唐竹割に振り下ろした一撃が─。


『迎撃続行』


 パキィイイイ─……ン


 

 ──砕け散る。

 真正面からの激突にて、"Bighead"に 敵う者無し。


【雨秋】: とがのおおおおおおおおおおお。(笑)

 

■戦闘開始!!

・十叶神在:戦闘値9

・二正寺令節:戦闘値4


【雨秋】: にしょーじとクレアとか。(爆笑)

【RL】:何この、勝ち目のなさ。(笑)

【雨秋】: 逝きろ!

【RL】:雨秋PLさん、十叶側お願い。(笑)

【雨秋】: まじで!?わかった。(山札を引く)

 

▼Round1!!

『れ、レイセツ…ッ逃げたほうが…』

『敵に背後は見せん!!』


【雨秋】:ぶッ。(爆笑)十叶、ダイヤAで合計、20……。オワタ。

 


・十叶神在:9+DA=20

・二正寺令節:4+H4=8


 ゴッ…。


『……か…ッは』


 突き出した拳を、一瞬にして払いのける。

 ニ正寺の胴体を、打ち貫く"Bighead" の生体杭。


 《黄泉帰り》


 しかし─…。


『悪に…屈せず…』


『悪…即…斬ッ!!』


【RL】:あ、あれ?こいつ ぼうぎょかみわざが ない。(データベースを見ながら)

【雨秋】:まかぶればいいとおもうよ。

【RL】:あ、あるある。これ5thVerじゃねーか。(笑)

【雨秋】:うん。「めであい…」 とかいってたという噂の、にしょーじさんでーた。(笑)

【RL】:あのやろう。(笑)


▼Round2!!

【RL】:ほい。次どうぞ。山札引いて。

【雨秋】:ぶっ。(爆笑)ダイヤ9。十叶さんが、本気です!本気!


・二正寺令節:4+HQ=14

・十叶神在:9+D9+5(A.V.E.)=23


 しかし。

 正義とは、力が証明するものである。


『A.V.E.起動』

(承知した、カミアリ)

『"ペーザルの毒槍" / 射出』


  ゴッ…


 渡り廊下が、折れた。

 振り下ろしたその一撃が、二正寺令節を叩き潰 す。

   

 地上へと叩き付けられ─その腹に突き刺さる、 赤熱した巨大な杭。


『カ…っは…が……ァァ…ッ!!』


『捕食開始』

『─……?』


《死の舞踏》


【雨秋】:ニ正寺、神業バランスいいよね。


 ピキ─…


 バラバラと音を立てて、"Bighead"の肩部装甲が、砕けて落ちた。

《黄 泉還り》


『損傷軽微』

『追撃続』


  『バァァンッ』

 十叶神在の背後で、ピストルのように構えた指 を、突きつけて。


【雨秋】:だれだだれだー。


   『……先輩。二正寺先輩』

    『逃げて!!』


【雨秋】:ヤヨォオオオオオオオオオオオオオオイ!!!!

 

《チャ イ》


【RL】:オワタ。さて、次の舞台は六波羅さんのアパートメントでいいかしら。あなたのじゅみょうを もぎとるの。(雨秋の寿命カウントを 削りながら)

【雨秋】:げぇー!?うん、そうだねぇ。六波羅の仕事帰りを攫うでもいいんだけど。

【RL】:仕事は、行ってません!

【雨秋】:なん、だと。


■舞台裏

【雨秋】:第三次暁計画って抜いてたかなー?

【RL】:名前は出てたけど抜いてはいなかったかなー。

【雨秋】:実はランも抜いてない…気がする。いやぬいたっけな?アブナァイ。下手にPL知識があると、この辺知ってるかどうかの記憶 が妖しすぎる。

【RL】:全くだ。(笑)取りあえず、第三次暁計画は、〈社会:企業〉〈社会:軍事〉〈社会:ストリート〉〈社会:テクノロジー〉、 成功. 10.13.15。

【雨秋】:夜長コネでまかりませんか。

【RL】:まかりましょう。

【雨秋】:いぇー!交渉組んでもいい、ですか?

【RL】:いいよ!

【雨秋】:<コネ:夜長><交渉> 【生命】でもろもろで15!


10: “Company”と呼ばれる集団によって行われている秘匿実験。“r.U.n.”という存在が絡んでいる以外、詳細は不明。


13: その名は“rebirth.Universal.nature.”――『全世界自然再生計画』の頭文字に由来する。

 “r.U.n.”を用いて“災厄”後の自然 を、ありのままの姿に戻すことを目的として行われる壮大な計画。


15: 研究関係者は次の通り。主任研究員:九社前夜長 / 研究員:六波羅林鐘 / 実験体:十叶神在


#“高次人類種”とでも称するべき、人類の進化を促すための計画で“r.U.n.”と呼ばれる個体を使って行われる。


【雨秋】: あばば。



●RESEARCH: 5

◎Scene Card : Fate ( 無法 )

・Stage :木更津タタラ街-六波羅林鐘宅 / Yellow 雨秋:17/3

†BGM : 「からくり屋敷」(http://www.nicovideo.jp/watch/sm1034055)


「此処」


 よっ、と車から降りて、ヨナガが首をコキコキ と鳴らす。

 すっかり日が沈み、周囲は暗い。

 しかし、そのマンションに灯はついていなかっ た。

「私、此処で待ってた方がいいですかー?」

 折角だからと運転手を買って出てくれた三近 が、窓から顔を出す。

 オーギュストは研究所でまだ寝ている。体力が 回復次第、このままN◎VAを離れる予定だ。


【雨秋】:「……そうだな……そういや、夜長聞き忘れてたけど」

【RL】:【夜長】「ん、何?」

【雨秋】:「六波羅って奴は、宿主なのか?」

【RL】:【夜長】「違う筈。というか、r.U.n.の基本構文を組んだ時点で契約が切れちゃったからね」

【雨秋】:「そっか」 ううん、とうなる声。脚は必要だ。六波羅がただの人間であるならば、確実に。問題は、だ。「俺が工作員なら、 ここに来る事を 読んだとしてだ。一人になった奴から潰す。うまくいけば、人質にして脅せるし。戦力も殺げる。言ってる意味、分かるか?」 二人を、見る。

【RL】:【夜長】「皆で一緒に行動しましょうっていうこと?」 【三近】「え、私狙われませんよね?」 同時に答えた。 というか この二人、雰囲 気が似ている。雰囲気=こういう状況で何故かほわほわした感じ。

【雨秋】:「……ソレも厄介なんだが」 なんで、三近を連れてきたんだ、と夜長を見る。多分通じないだろう。

【RL】:【三近】「運転していきましょうか?」 【夜長】「ああうん、お願い。有難うね」 勝手に決めたヨナガの一例。

【雨秋】:だめぽ。駄目だよ、夜長お前生存戦争生き残れないよ!PC1じゃない限り! 「後一つ。六波羅はもうお陀仏してて、待ち構 えてる奴かいる か、だな」

【RL】:【夜長】「…かもね」 灯のついていない窓を見上げる。 「居るみたいだけど、本当に彼女かは判らないな─…」 ぜっ てー、六波羅は夜で も明かりつけない…。

【雨秋】:「……」 胡乱気に、同じく窓を見上げる。 「パリア、r.U.n.の気配はするか?」

【RL】:【パリア】(しない。隠密に特化したr.U.n.─つまり、私でもない限り、この距離ではそうそう隠蔽はできんと思うが な) 例外は有る が、と付け加える。

【雨秋】:「例外?」

【RL】:【パリア】(そも、r.U.n.の気配は物質的なそれではない。証明ができん。意図的な妨害はできんが、意図的に放つこと もできな い。……つまりは、何がどう作用するか判らんと言う事だ)

【雨秋】:「成る程な……」

【RL】:ぶっちゃけ神業使ったら、顰めるよね。

【雨秋】:不可知!不可触!そういうわけね。(隠密行動の出来るエージェントの一柳が生き残っているので、警戒している)

【雨秋】:「……よし」 三近の方を見る。 「あんたは帰れ」

【RL】:【三近】「…は、はい」

【雨秋】:「……あーでも、そうだな。」

【RL】:【三近】「…え、駄目ですか?」 既にエンジンをかけ始めている。

【雨秋】:手を握る。その中にあるのは、レシートが一枚。 「そこのコンビニで落ち合おう」

【RL】:【三近】「はーい」

【雨秋】:「あんたが、追跡者を巻けるとはおもわねぇから…」 ついたとして、だが。直接、あの秘密基地に行くのは、蚊もネギ過ぎ る。

【RL】:まぁひみつきちといいながら、何も隠れてないんだが。

【雨秋】:うん、場所把握されてる気がするしねー。 「で、夜長は俺と同行して彼女の部屋へ行く」

【RL】:【夜長】「判った」

【雨秋】:「先に言っておくぞ。何かあった場合、その六波羅って奴を俺は見捨ててもお前を助ける。俺は一人で攫ってきた方が楽だっ つったのにあんた はそれでも、来たんだ。ソレは覚悟してもらう」

【RL】:【夜長】「うん」 頷く─が。 「けど、僕は見捨てない」 全てを判った上で、この男は苦笑を浮かべた。

【雨秋】:「言うと思ったよ」

【RL】:「…二階だよ。階段、軋むから気をつけて」

【雨秋】:「ああ」 心の中で盛大なため息。うしゅーは夜長に何か言おうと思って諦めました。

【RL】:みっちゃんは、コンビニへGOした。

【雨秋】:行かせた!多分おかしをどれかおうかまよってる。【三近】「うーん、今月苦しいけどぉ、新商品が食べたいなぁ…」 とか。

【RL】:だ、だめなこだ…。カラアゲ5ツ入ってる弁当を買うかどうかで迷ったりする。

【雨秋】:迷う迷う。【三近】「や、野菜が最近足りないんだ けど、う、高い…」とかいってる。

 以下、無駄な三近話に。興味の無い方は、青文字部分を飛ばして続きをどうぞ。


【雨秋】: 多分、さー。ケルビム本部とかで干からびてたりした時、オーギュストにご飯とか、他の同僚のお弁当わけてもらったりとか、してると思うんだ。

【RL】:さもしい子…!!

【雨秋】:Xランクに、無茶言わないで。


  三近雛子。イヌ◎=カブト●=チャクラ。外界値2、Xランクの乙女。彼氏募集中。

 

【雨秋】:アパートメントの、階段に脚をかける。


 ギシ…。

 今時木造の、二階建て。

 腐りかけた板が、不気味な音を立てる。


【RL】:【夜長】「彼女、電気つけないんだ。多分鍵もかかってない」

【雨秋】:「自殺志願者?」 無用心にも限度と言うものがある。

【RL】:ぎしぎしと音を立てながら、二階の廊下へ。 【夜長】「いや……面倒臭いんだってさ」

【雨秋】:「ふうん……。詳しいね。何か関係があった、とか?」 暗に、からかう。

【RL】:【夜長】「うん」 けろりとした顔で。 「言ったじゃない、外注でね。あんまり外出したくないっていうから」

【雨秋】:「なるほど、元カノ……って、そっち、あそ」

【RL】:【夜長】「僕が直接来て、色々機材とかを─え?」 どうしたの?と無垢な顔。

【雨秋】:「……」

【RL】:【パリア】(……)

【雨秋】:「夜長って、彼女いない暦何年?」

【RL】:【夜長】「……高校の時以来だから…そろそろ人生の半分行くねぇ」 遠い目。 「あ、此処だよ此処」

【雨秋】:「……うん」 夜長の、今までの半生をリアルに想像する。だが、直ぐに振り払い、警戒して、ドアの前に。ゆっくりと、イン ターホンを、押 した。

【RL】:【パリア】(……鳴らないな) 【夜長】「鳴らないね」


 カチカチと何度か押すが、反応しない。


【雨秋】:首に巻いていた布を外し、ドアノブに引っ掛ける。念のため、ちょっとはなれてそれをひっぱって戸を開く事にした。

【RL】:ほんとに鍵かかっていないのだった。

【雨秋】:ぐいっ。

【RL】:立て付けの悪いドアが、ぎしぎしと軋んでゆっくりと開く。

【雨秋】:「……本当に開いてたな」

【RL】:【パリア】(この街の泥棒は、さぞや儲かるんだろうな)

【雨秋】:(もう、盗む物もねぇんじゃねぇの?)

【RL】:【夜長】「自分家の鍵持ってないらしいからねぇ…」

【雨秋】:「……」

【RL】:暗い廊下が伸びている。

【雨秋】:ゆっくりと入り、手探りで廊下の電気を探る。

【RL】:微かに月光が差し込むが、視界は悪い。


 カチ。

 廊下の電気のスイッチに手が触れるが。


【RL】:【パリア】(……点かないな)

【雨秋】:(パリア、お前は夜長の方向いて見ておけ)

【RL】:【パリア】(判った) 【夜長】「電気も多分切れてるんじゃないかな…」

【雨秋】:ゆっくりと、廊下に脚を運び、 「六波羅林鐘、死んでなかったら返事しろ」 と、声をかけながらゆっくりと進む。

【RL】:【夜長】「…六波羅君?九社前です」 そーっと続く。


 居間。

 まるで引っ越した後のように、何もない其処 に。

 一人の女が座っていた。

 月光を背後に、窓枠にもたれかかるようにし て。

http://ukaie.awg-fsmd.jp/_nova/archives/T_Ukai/20080908_6.gif


【雨秋】:「……やべぇ、夜長……」 少し、情け無い声。 「俺、怖い」 理解できない、といった顔をして、六波羅を見る。

【RL】:【夜長】「…寝てる…かな?」 【六波羅】「………何か…用?」 夜長がゆっくりと前に出た─途端、六波羅が顔を上げた。

   

「お久しぶり…ええと……今大丈夫かな」

「…………」

「…大丈夫みたい」


【雨秋】:「……それが大丈夫のサインなのか」

【RL】:【夜長】「いや、大丈夫でも大丈夫じゃなくても何も言わないんだけど、ぱっと見何かしてないから多分大丈夫」 怖くない よー、と雨秋の背 中を押す。

【雨秋】:「そうか、じゃぁ。説得、頼む」 おすなおすな。

【RL】:【夜長】「うん。あ、ポケットロンで灯頼めるかな」

【雨秋】:「あいあい」 ポケロンを出すと……。「……まぁ、無いと思うんだが。夜長。窓からの射線は外しとけ」 物騒な世界にいた せいか、そうい うのばかり気になる。動いたのを確認してから、明かり代わりのポケロンをつける。


「……でね、前はなした例の計画なんだけど…。 構文と、仮想ゴーストのマテリアライズで君にも協力してほしいんだ。報酬は払うから…」

 交渉は難航した。はっきりいえば、リアクショ ンが無い。

 しかし。

「………あなたは。何故、九社前主任に手を貸し てるの?」

 初めてあったリアクションは、雨秋に向けて だった。


【RL】:シカトされるヨナガ。

【雨秋】:「……」 生き人形のような女に、いきなり話を振られて面食らう。 「……何かソレが、あんたのやる気と関係あんの?」

【RL】:【六波羅】「ない…。不思議に思っただけ…。……あなた、私と同じにおいがする…から」

【雨秋】:「……どういう意味だ?」

【RL】:【六波羅】「………何故、生きるのを止められないの?」

【雨秋】:ギクリ、と内心驚く。「おいおい、初対面で随分な踏み込みだな」

【RL】:伽藍の様な瞳が、何も映さない漆黒の瞳が、此方を見上げている。 【六波羅】「…………」 反応はせず、反応を待ってい る。

【雨秋】:言わない限り話がすすまないのか、とため息をつく。 「……気づいたら生き次いでる。……多分、死ぬってのがどんなのかわ かんなくって、 怖い……から」

【RL】:【六波羅】「何故死ぬのが嫌なの?生きていても、怖いことは、苦しいことは、たくさんあるのに…何故、死は特別なの?」

【雨秋】:「……」

【RL】:夜長が息を飲んで、二人の会話を見ている。

【雨秋】:夜長さんが可哀想です。【六波羅】「……生まれてくるのは、完全なランダムなのに、……死は場合によっちゃ、選べるか ら……かな」 ぎゅ う、と。細い、己の手首を痛いぐらいに掴む。

【RL】:【六波羅】「…………生に、意味を見出せないのに、死ぬ事はいや…。だから生きるのね。 「……」 そして、俯く。もう言 葉は無いと言う ように。

【雨秋】:「……で」 気まずい沈黙を破ったのは、耐え切れなくなった雨秋の方だった。 「OKなのか駄目なのか、決まったのか?今 ので」

【RL】:【六波羅】「………………」 【夜長】「…OK…かな?多分」

   

 10秒。


【RL】:【夜長】「六波羅君、OKなら頷いて」


 こくん。


【RL】:【夜長】「OKだって」

【雨秋】:「よし、じゃぁ。撤退するぞ」

【RL】:【夜長】「うん」

【雨秋】:パチン。と指を鳴らす。変身って意味で! 「パリア」

【RL】:「ああ」


 夜の中に、一際深い闇が現れる。


【RL】:【夜長】「…急ごう」

【雨秋】:「ああ、コンビニへ」

【RL】:夜長が、六波羅の手を引いて起こす。全く自分で立ち上がろうとしないため、少し苦労しながらたち上がらせた。

【RL】:【夜長】「……僕が抱えて言った方が良い?」

【雨秋】:「……うーん」 六波羅さん、扱いが面倒!(笑)

【RL】:まぁ、そういう人だから!(笑)ちなみに、首に手とか回しません。

【雨秋】:「そうだな最初は任せる」 いざとなったら、夜長ごと抱きかかえればいい。

【RL】:【夜長】「判った」 よっ、と六波羅を抱える─。


 ちなみに。俗に言うお姫様抱っこは、抱え られる側が協力しない場合。

「………ッ……」

 大分辛い。


【雨秋】:「……」 首にかけてた布を解く。赤ん坊にするようなスリングの要領で、夜長の体に巻く。 「ちょっとはまし?」

【RL】:【夜長】「……うん。」

【雨秋】:「行くぞ」

【RL】:【パリア】(………ッ…) 尚、パリアのツボをまた突いていた。

【雨秋】:あれ、パリア先生が!…パリアさー、意外とシュールなお笑い番組とか喜んで見そう。チャップリンの映画とか好きそう。

【RL】:うむ。あ、何事もなく合流できます。というわけでエンド。

【雨秋】:うぃー。ここで仕掛けられるかなーと、心配しちゃった。


         ザ…ザザザー…ザ…


【雨秋】:お、またニュース?七障子大暴れかな。それともいっちーが動くか?

 

『では、次のニュースです。隅田川にて発見さ れた死体は、私立清和学院高等部二年、五十嵐メイ(17)さんと判明しました』

『本日未明、橋に引っかかっているところを通 行人によって発見され─』


【雨秋】: メェエエエエエエエエエエエエエエエエイ!おい、だれだ食ったの!(笑)

【RL】:さぁなー!さて、次ハドコダー!(笑)

【雨秋】:んー、プッペにそろそろ会いに行かないといけない…。問題は、夜長を連れるか連れないかなんだ。 おいていくと、死ぬパターンだからなぁ、ゲスト。

【RL】:キラキラ。(←嬉しそう)

【雨秋】:夜長達を護るために、神業使うか……。場所はプッペに会いに行く。

【RL】:オウライ。カンパニーな。

【雨秋】:夜長は……。(悩んで)《不可触》

【RL】:オウケイ!

【雨秋】: 不可触は、どのタイミングで言えばそれでいいか、教えてくださいな。



●RESEARCH: 6

◎Scene Card : KABUTO-WARI ( 破壊 )

・Stage :(株)特異進化人類研究機関-本社ビル / White

†BGM : 「All Hail Britannia」(http://www.nicovideo.jp/watch/sm3243461)


 白亜の塔。

 全き牙城。

 中央区オフィス街という、N◎VAの昼の世 界。

 しかし、そこにも矢張り影は在る。


 "其処"から街を見下ろしたのは、僅か数日前の事。

 帰ってきた。其の言葉は、出来れば使いたくは 無い。


【RL】:というわけで、表舞台で、裏での諸々の処理について述べたり神業したりするといいよ!

【雨秋】:もうさー、基本的なことリサーチし忘れてたのよ、あたし!完全体についてまったくあけてねぇべ!

【RL】:そしてそうだな!(笑)


【雨秋】:《不 可触》


 もろもろの心配の種達は、これまでの、雨 秋のウェットワークのコネを総動員して安全な場所に匿ってきた。

 そこで、おそらく研究を続けるなり、養生して 旅立つ準備をするだろう。

   

 一人がやはり気楽だ。――パリアがいるけれ ど。

 パリアを護るということは、自分も護る。賄え る。

 でも、肉体を共有しない他人を護るのは、ここ 随分で雨秋の精神力も、体力も削っていた。

(慣れないものはすんもんじゃねぇな……)

   

 半眼になりながら、白牙の塔を見上げる。

 ついでに、研究資料とやらもちょろまかせれ ば……後、その。


 天泉・エルフプッペ。

   

 そいつに、何か聞ければ、と。


(─それで、どうする)

 窓の無い塔を見上げて、パリアが呟いた。

(足止めをされれば、"Company"の実験 体が来るだろう。得策ではないぞ)


【雨秋】:こんな感じかな?こう、天泉さんに訊いてみたい部分とかはきっと、夜長さんが質問リストとか。技術面とか。のは、フレーバーで纏 めてあるに違い ない!

【RL】:OK。(笑)ちなみに正面からの侵入はかなり辛い。神業か、もしくは物理的突破か、隠密突破になる!

【雨秋】: 裏道入るー。

【RL】:オウライ、隠密で25を出すといい。

【雨秋】:(社員通用口からいく)

【RL】:【パリア】(セキュリティは厳しいぞ)

【雨秋】:<隠密><影化><運動><猿飛>。ラン特性っぽい奴等は組み合わせて いい感じ?

【RL】:OK。

【雨秋】:(お前は、概念すら欺くんだろ?)

【RL】:【パリア】(─そういうことだ)

【雨秋】:感情2+札K+猿飛4+影化4+r.U.n.14 …ばかな。34?

【RL】:なん…だと…。突破シテイイヨ。(笑)中まではいれる。

【雨秋】:あ、ついでに、パリアに完全体とかについてきいてみてもいいかな?

【RL】:ええよん。


(余裕だったな、さて……とその、奴の場所 は)

 真っ白な長い廊下。突き当たりに、エレベー ターが見える。階段の類は見当たらない。

【雨秋】:(そういえばパリア。進化して……最終的に、どうなるんだ?)


 エレベーターの手前まで来ると、ボタンを 押した。


【RL】:【パリア】(完全なる生命─とでもいおうか)

【雨秋】:(どんな風に?)

【RL】:【パリア】(誰にもその生を頼らない。誰にもその生を害されない。最強であるということは、即ち何者にも依らない生命だと いうことだ。間 違いなく生態系の頂点に君臨する─そう。もう、死を恐れない)


 そこが、r.U.n.達の終着点なのだろ う。


【雨秋】:(飲まず食わず、最強……それじゃ、寿命もなさそうだな。それって、お前だけ?くっついてる俺も?)

【RL】:【パリア】(……判らん) 2秒だけ悩んで、そう答える。

【雨秋】:(ふぅん)

   

 ぶぅん……低い静かなモーターの駆動音。エレ ベーターが動いてるのだろう。


【RL】:【パリア】(だが、恐らく─……君の助け無しでも生きていけるようになる…かな。そうすれば、君も私と生きたまま分離できるだろ う)

【雨秋】:(あのさー。言ったっけ、俺結構ウェブ小説って言うのを暇で読むんだけど

【RL】:【パリア】(いや、聞いた覚えが無いな)

【雨秋】:(そっか。ちょっとファンタジーっぽい話の奴があってさ。その中で、老いも病みもしない……まぁ、最強でも、他の生命に頼 らないってわけ でもねぇんだけど)

【RL】:【パリア】(ほう)

【雨秋】:(それだけで、一種族として成り立つって言うのが出てくる話があってな。永遠の時を生きる。つまり、子孫が必要ねぇんだ)

【RL】:【パリア】(r.U.n.との類似点があるな)

【雨秋】:(それゆえに、段々滅んでくって言う話だった)

【RL】:(何故だ?)

【雨秋】:(淀むんだ、必要が無いから。それ以上の進化が止まってしまうんだ)

【RL】:【パリア】(当然だ。それ以上が無いゆえの、完成・完全だ)

【雨秋】:(外からの刺激がないっていうことは、それ以上の展開が望めない。つまり、頭打ちなんだよ。ジ・エンド)

【RL】:【パリア】(それはそれでいいだろう。死なないということは命題だろう?ゲームクリア、だ)

【雨秋】:(馬鹿だな。お前。もしかして、夜長にゲームとかも見せられたのか?)

【RL】:【パリア】(まぁ見たが…馬鹿とはご挨拶だな)

【雨秋】:(ゲームクリア後も、物語は続いてるんだよ)


 ゆっくりと、エレベーターの扉が開く。


【雨秋】:(プレイヤーには、見えてないだけ、でな) 扉が開ききると、それに乗り込む。

【RL】:【パリア】(何が言いたいのか良く分からんな)

【雨秋】:(クリアは、課題をクリアしただけ。終焉じゃねぇってことさ)

【RL】:【パリア】(………)

【雨秋】:(えーっと何階っつってたっけ?)

【RL】:【パリア】(いや、一つしかないな) パリアの言う通り、ボタンは一つしかない。

【雨秋】:(んな、馬鹿な…え。まじだ)


11 階。


【雨秋】:(行きますか)

【RL】:【パリア】(ああ)


 罠だな、とは言葉にせずに。ボタンを押し た。



【雨秋】:よいしょよいしょ。(フラグを準備しながら)

【RL】:さて、クライマックスじゃわよ。

【雨秋】:キタコレ。

 


●CLIMAX: 1

◎Scene Card : KABUTO ( 無力 )

・Stage :(株)特異進化人類研究機関-本社ビル11階 / White 16/3

†BGM : None...


 そこは、白い白い白い白い白い部屋だっ た。


 エレベーターの扉が開いた瞬間、視界を埋め尽くす白。

 正方形の、異様に広い一室。柱も無ければ、扉 も窓も机も無い。

 体育館程度ならすっぽり入ってしまいそうな─ 恐らく、ビルの一階層を丸ごと一室にしたこの部屋で。


【雨秋】: でけぇwwww

 

 中央に、白い椅子が二つ。向かい合うように置 いてあった。

(………技術の無駄遣いだな)

 パリアが背後を指し示す。

 入ってきた筈の扉は消えていた。というより も、あるのだろうが継ぎ目が全く見えない。


【雨秋】:(……思ったよりも……、……ヤベェ相手なのかもしんねぇな……)


 ざわ。と首の辺りがあわ立つのを感じる。

  人外。

 そんな単語が頭をよぎるのを、首を振って振り 払う。


【RL】:【天泉】「そんなところに立っていないで、座りなよ」 唐突に、声。

【雨秋】:弾かれるようにそちらを、見る。

【RL】:二つある椅子の内片方に、その女は座っていた。(http://ukaie.awg- fsmd.jp/_nova/archives/T_Ukai/20080908_00.gif

【雨秋】:「……なるほど、来るのは分かってた……とかそんなクチ?」

【RL】:【天泉】「いや、いつかくる時までと思ってずぅっと待ってた。待ちくたびれちゃったよ?」 白く白く白く白い女は、童女の ように笑う。


 その場に張り付きそうな、脚をかろうじて 上げると椅子に向かって歩く。随分と、距離がある。体育館の半分ほどの距離があるのだ。当たり前か。

 病室のようなあの白い部屋を思い出すが、あれ とも、少し違う違和感を感じる。

 照明設備も見えない─天井も壁もまっ平らだ─ 部屋は、白が眩しい程明るかった。

「そうそう、こっちこっち」

 ようやっとの思いで、椅子にたどり着き、そこ に観念したように座る。当然、白い女と正面から向かい合う事になった。


【RL】:【天泉】「素直だ。良い子だね、君は」 二十歳くらいにしか見えないその女は、ころころと笑う。

【雨秋】:「そう言われると、何か気味がわりぃな」 夜長が口にする「良い子」という言葉とは違う、一種のざらりとした生理的な嫌悪 を感じる。

【RL】:【天泉】「そういわないでよ─で、何の用?」 面白そうに笑みを浮かべながら、話を促す。

【雨秋】:「色々、聞きたい」 答えてくれるか分からないけれど。

【RL】:【天泉】「色々じゃ判らないなぁ」 顎に組んだ手を当てて、身を乗り出すように。

【雨秋】:「じゃぁ、まずは。完全な生命を作るのと、世界再生がどうやっても結びつかねぇ。何か、あんだろ?」

【RL】:【天泉】「世界の再生って、どうやると思う?」

【雨秋】:「わかんねぇな。よくある話じゃ…。全部ぶっ壊して一からっていうのがセオリーだが」

【RL】:【天泉】「そうそう。世界最大の宗教だって歌ってるじゃない」

【雨秋】:「俺は、神様じゃなければ空想家でもないんでね」

【RL】:【天泉】「まー、破壊の末の再生、で間違ってないよ。そこに、隠し味で地球自然至上主義を混ぜてみよう」 ピリっとくるだ ろ?と笑う。

【雨秋】:「r.U.n.のその異様な戦闘力は、世界を滅ぼすため、か?」

【RL】:【天泉】「その為じゃない」 断言する。 「けど、そういう風に使われることを想定されている、かな」

【雨秋】:「……」

【RL】:【天泉】「莫大なエネルギーを生み出す為に合った核融合技術は、あっさりと軍事兵器に転用されちゃったねぇ。まぁ、人間だ からしょうがな い。大目に見てあげようよ」 ネ、と舌を出す。

【雨秋】:「……そうだな」 頷く。 「ガイア主義者ってあれか。自然最高、人間シネっ!ってやつだよな」

【RL】:【天泉】「10文字以内で表現されちゃう辺りが底が浅いよねぇ。邪魔なのは現行人類種の方なのさ」

【雨秋】:「ノアの箱舟の再現でもやりたいのか?覚醒人類種っていうのを、生き残らせる手段をして」

【RL】:【天泉】「それでいえば、君は覚醒人類種。ノアの箱舟に乗る事を許された、稀有な人材の一人ってことだね。この星に蒼を取 り戻すため。そ れ以外にやりたいことなんて無いんじゃない?」

【雨秋】:「成る程。そのための完成された命。自然を食わなくても生き残れるようになれば、破壊もせずにすむ、か」

【RL】:【天泉】「地球は、人間には相応しくなかったのさ。どちらかというと」 白い顔に、三日月の様に、笑みが広がる。

【雨秋】:「その言い方だと別のものが、相応しい種族がいるって言うように聞こえるぜ」

【RL】:【天泉】「いあいあ、そんな事は言っていないよ。僕はね」 笑う、笑う、笑う。 「まぁそんなところさ。乱暴な使い方だよ ねぇ」

【雨秋】:「……あんたがそう思ってはいないが、誰かがそう思ってるってこと、か。乱暴?」

【RL】:【天泉】「らんのつかいかた」

【雨秋】:「なんかそういうと可愛らしいな」

【RL】:【天泉】「女性に受けそうだよね」

【雨秋】:パリアを見る。

【RL】:【天泉】「後は疲れたさらりまんとか」 【パリア】(…なんだ)

【雨秋】:「もうちょっと愛想のいいのにしたほうが受けると思う。いやでも、別の支持層があるか…」

【RL】:【天泉】「まぁ売る気はないけどね?」 はっはっは、と笑う。

【雨秋】:「寿命のつくマスコットなんざ、いらねぇよ」 脚を組んで、ひじをつき、ふん、と鼻を鳴らす。

【RL】:【天泉】「全く。いや、本当は寿命なんて無かったんだけど、色々問題が起きちゃってねー」

【雨秋】:「それだ」

【RL】:【天泉】「うん?」

【雨秋】:「なんで、八つに分けた?必要ねぇだろ。完成したのが作りたいなら、最初からわけなきゃいい。あんたが分けるように指示し たってきいた ぜ」


「そう」


まるで、殺し合わせたいみたいだ


 目を、細める。


【RL】:【天泉】「制御できなかったんだよ」 にこにこと笑いながら。 「分けて、再結晶化させたほうが希望に近いものが出来る。それだ けさ。殺し合わ せは、ただの手段さ。目的ってわけじゃぁないよ、うん」

【雨秋】:「つまりでも、食い合うのは必要だったってわけだ」

【RL】:【天泉】「うん。必要な行程だね」

【雨秋】:「……」 顎に手を置いて思案。


【雨秋】: |・ω・)

【RL】:( ゚-゚)

【雨秋】:|・ω・) (ギアを)上げる?

【RL】:( ゚-゚) お好きにどうぞ。

 

「例えばだ。これは、凄く昔に聞いた……習っ た話」

   雨秋は瞑目していた瞳をゆっくりと開くと、言葉を紡ぎ始める。

「ほうほう?」

「とある信仰をもつ、どこかはわすれた。未開 の地の方の習わしさ。双子が生まれる。凶兆だ。その場で引き離されて、彼等は別々に育てられる。16に なった時、彼等は武器を持たされ、引き合わされる。目の前の者を殺せばこの、監禁された生活から解放されて、神の神官になれると信じて」

「へー」

   それで?と天泉は興味深そうに促す。

「彼等は殺しあう。お互い、鏡を見た事がな かったから、自分達が双子である事を知らない。最後に、体に付いた血を洗い流す時に水鏡を見て、初めて気 づくんだと」

 足の上で組んでいた手を解き、利き手をこめ かみに副え、悩むしぐさをする。

「何でそんな残酷な事をしなければ、神官にな れないのか、そう子供の時は思った。簡単な理由だった。生贄を求める神を信仰する、土地だったんだ」

 組んでいた、脚を下ろす。

「あっはっはっはっははっははははは!」

 白い女は、楽しそうに爆笑する。

「あんた達は、いや。ガイア主義者は世界を淘 汰し、新しい緑溢れる世界を作ろうとしている」

 その、笑い声をききながら、雨秋は尚も続け る。深淵を覗き込むのを、今更止めれないというかのように。

「じゃあ、その八つに分けて、殺し合わせるの が必要だ、といったあんたは」


「一体何を作ろうと、いや」


俺たちに何をさせようとしている?


【RL】:【天泉】「聞きたい?」

【雨秋】:「聞きたいね、是非とも」

【RL】:【天泉】「OK。じゃあお答えしよう。完全な生命─いや、r.U.n.の完全体。"それ"が完成して欲しいのさ、僕は。そ の段で、僕の目 的は終わる。そう、終わるんだ」


「この世界の終わりを持って」


《天 罰》


【雨秋】: なんかきた!


【完全体】

・成: 地球を本来の姿に戻すための白血球としての役割を果たす生命体。不要な生命体の天敵として存在し、地球の環境を改善するために生まれた。

 “Outsider”が最後のキーとなりう るのは、自らと同等の存在を増殖させえるためである。

・神業: 完全なる生命体。

 完成体となると、自らで完結した存在とな り、捕食としての対象としてすら他の生命体を必要としない。

 あらゆる生命の天敵。完全体は動植物全てを 駆逐し、最終的には地球すらも破壊するだろう。 

 #完成体が存在したまま、特に対策なくエン ディングを迎えると世界は滅亡する。


【雨秋】:すげー情報を、張られた!

【RL】:おっと、アウトサイダーとか混じっちゃった。まぁいいや。

【雨秋】:ぶ。(笑)


※アウトサイダーは、まだ出てない” Fake/r.U.n.”の名前です。コピペ情報項目だっただめの暴発。アウトサイダーについては、読み進めてゆけば 何なのか分かります。

 


ガゴン


               ガゴン


         ガ ゴ ン


   

TOKYO N◎VA the Detonation

"Under Heven's Bar" Present...Vol.2            

Script:Fushimidoh & GT Direction:Fushimidoh 


 『 r.U.n. 』

 

rev.28(3rd)/Accel

 

   

“ruin.Unknown.number nine.(XXX)”



【RL】:面倒だからサードとして換算しねぇぞ、これ。(笑)

【雨秋】:うい。(笑)

 


「研 究は完成するよ」

「九 社前夜長の研究」

「正 義の味方が犯す、必然の禁忌だ」

「そ れが、"Company"の望みだとも」

  それが、僕の望みだとも

「知 らずにね」


【RL】:《PLZ!》 ⇒"Outsider"の完成。

【雨秋】:「……」

【RL】:ほい。今、"Outsider"が 完成した。

【雨秋】:オワタ。■■■っていうとさー、まずい、よね。

【RL】:まずい。

【雨秋】:神様、ならいいかな。

【RL】:いんじゃね。KさんとUさんのアレも、そこまでならセーフだったじゃん。(笑)

【雨秋】:うん。(笑)■神、だとまずいかな。なんつー(ギア調節の)相談してんだ。

【RL】:ほんとにな。

【雨秋】:「……。……なぁ」

【RL】:【天泉】「なぁに?」

【雨秋】:「……世界を滅ぼすって、……何処の、■神?」

【RL】:【天泉】「あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは ははははははは ははは!!!」


「そう。かみさまだ。君のパリアは、かみさ まになれる」


【RL】:【天泉】「─…ねぇ、気に入った?」

【雨秋】:「何が?」

【RL】:【天泉】「その選択」

【雨秋】:「この後を見てみないとわかんねぇ」

【RL】:【天泉】「九社前夜長が、何を選ぶか、判ってるよね?」

【雨秋】:「判ってる」

【RL】:【天泉】「…くく…っぷ…。…ごめ、ちょっとごめんね」 横を向いて肩を震わせる。

【雨秋】:椅子の上に胡坐をかいて、肘をつく。 「奴は正義の味方だから、良かれと思って、最悪の選択をする」

【RL】:【天泉】「…ッは、は、あはは…ッ!!あはははははッ!!!そうそう!そうだよ、全くそうだ!」

【雨秋】:「奴はわかってねぇのさ。自分の手の大きさを。小ささを。奴を殺すのは、正義、なんだろうな」

【RL】:【天泉】「いつだってそうさ。人を殺すのは、何処かの誰かの正義っていう名前の、凄く醜い何かだよ」

【雨秋】:「……。……醜いな」

【RL】:【天泉】「うん。全く。だから、人間の正義なんてのは、存在しないんだよ」 あー、おかしー、と、目元の涙を拭う。 「正 義が本当に為せ るのなら、そいつはもう人間じゃないからね。……それで、うしゅーちゃん?」


「君は これから」

「どうするのかなぁ?」


 パチン...。

 指を鳴らす。


【雨秋】: 何かくる!何かくる!

   

 白い壁が、一瞬にしてその材質を変換した。

 一面が、鏡張り。

 床も、壁も、天井も、全てが鏡。


【RL】:えーと、実はもう。宿主が残り5人です。 アウトサイダー含めて。

【雨秋】:宿っちゃったんですね、判ります。えーとニ正寺とヤヨイは死んだか?

【RL】:死んだ。

【雨秋】: 十叶はいきてるとして、後は七障子と私。ヨナガ、いっちー?(←まだ七緒が出た事を忘れている)

【RL】:いっちー。(頷)

【雨秋】:い、いっち……。因みにどうするって言われても、キャストは気づいてないので、(PLはがんがんにわかってるけど) どう しよっか? (笑)

【RL】:プッペたんはイケニエ用意してるよ、此処に。(笑)


「是非、教えて欲しいね。後学の為に」


 ガゴン…。


 壁の一枚が、ゆっくりと開いていく。


【雨秋】:キタコレ。どう考えてもいっちーか七障子です有難う御座いました。いやいっちーか?

 

 奥にあるのは、培養槽が一つ。


【雨秋】:「後学ね、あんた何か繰り返すのか?この実験…いや、”儀式”が終わっても、次のこんな、大掛かりな準備の必要そうなものを?」

【RL】:「そうそう。実験であり、儀式だからね。実験は何度も繰り返さなくちゃ意味が無いし、儀式は何が起こるか分からない。そう なんだよ、準備 が大変でねー。ま、便利なリセット機能があるわけだけど」


 そこまで言って、天泉エルフプッペは、何かを 思い出したように振り返った。

「そうそう。さっき、一人此処に着たんだ。正義 を背負った男の子が、また一人ね」


 培養槽が迫り出してくる。ごぼり、と泡が立ち上る。


「正義は人を殺すんだ。生き残るのは、悪か偽善だよね」


「やってみる?」


「そして、君がまたいっぽ、かみさまに近づくんだ」


http://motiron.hp.infoseek.co.jp/html/NOVA/rakugaki/ph.jpg


 ごぼり…


 培養槽の中で。

 死んだ筈の少女が、その目を開いた。


【雨秋】:あれ?……て、てめぇ。(爆笑)

【RL】:なんだよ!再生怪人だよ!

【雨秋】:なん……だと……。ダレをベースに改造したんだよ!

【RL】:死体回収したんだよ!後、二正寺成分。

【雨秋】: ルナティック?

【RL】:うん。

【雨秋】:あ、そうか、七緒出たから七障子いないんだぁあああああああああああ!

【RL】:うん。(笑) 【パリア】(─……ッ。面白いな…。ウシュウ、見た事も無いr.U.n.が居るぞ…?)

【雨秋】:(面白い……?反吐が出る)

【RL】:【パリア】(─……あれを食えば、俺の力は更に増す)

【雨秋】:(俺?お前、口調変わってネェか?)

【RL】:【パリア】(─…?そうか?)

【雨秋】:(確か、”私”っつってたぞ) やべ。パリアが、危ない動きをしてきた。

【RL】:【パリア】(覚えていないな)


 ざわざわと、身体の内側が蠢きだす。

 生命の鼓動。

 ─……何かが起きた。この街に、何かが起きた のだ。


【RL】:【パリア】(奴を捕食するぞ、ウシュウ。一度勝った相手だ、不足はあるまい)

【雨秋】:(それは、拒否するつもりはねぇけど……手早く片付けるぞ)

【RL】:【パリア】(ああ)


         夜長が、心配だ。

 とは、口にしなかった。


【雨秋】:パチン、と指を高く鳴らす。 「行くぞ、パリア!」

【RL】:【パリア】(─ああ!)


 見る間に、その鏡にすらゆらゆらと映るのをた めらう陽炎が出現する。


【RL】:カットだよーもーん。

【雨秋】:『天泉』

【RL】:【天泉】「なにかな?」

【雨秋】:『憎まれ役は、かみさま”には”なれねぇよ』 別のならなれるかも、と言ってます。


「そうかなぁ?そうかもね?」

「君がすべきは、ただ一つさ」

「自 らが汚れているという、その証明に他ならない」


【雨秋】: 汚れてるー汚れてる!きゃっきゃっ!(←何故か喜んでる)

 


 ガシャァァ…ン


 培養槽が、内側から突き破られる─……


■CUTIN!!



●CLIMAX: 3

◎Scene Card : KAZE ( 勝利 )

・Stage :(株)特異進化人類研究機関-本社ビル11階 / White

†BGM : 「 」(http://www.nicovideo.jp/watch/sm2108072)

 

・状況説明

 

 

 (雨秋) ( ) (七緒)

 

 


【雨秋】:AR2 セットアップ無し。ぶ、札がひでぇ。

【RL】:AR2 SetUp:None

・AR2:雨秋 With Paria


(先手必勝というやつだ)


 どくん、と脈動するからだ。


【RL】:ヤッチマエー。

【雨秋】:えーっと、射撃組み合わせても 斬ダメージかなぁん。

【RL】:銃使わない限り、斬ダメージ。

【雨秋】:肉体が射撃になるんだっけ?

【RL】:射撃攻撃にはならない。Foulがメインだったら、生身が射撃になるんだけどねー。

【雨秋】: レベル分ダメージ上がるんだっけ?

【RL】:うん。それは上がる。生身とアーマーは全部特性の合計。そろそろヤバいことになってるとおもう。

【雨秋】:Aスリーアクション m1:ドラッグホルダ アルジャーノン イリュージョン、m2:タイプD。<射撃> <隠密><運動><白兵><猿飛><影化>  理性7+ドラッグ2+10+影化4+猿飛4+r.U.n.20 なんだこれ?

【RL】:えええええ。(笑)

【雨秋】:47……。隙狙い7して、40の達成値。


・七緒NoReAction!!

【RL】:…あ、無理だ。

 

 がくん、と培養槽の中にいた少女は顔を上げ る。

 その顔は、半分を眼帯に覆われていて。


─笑っていた。


【RL】:カモンナウ。DNGPLZ!!

【雨秋】:斬20+CQ=30 隙狙いは7あります。


 残影を振りまきながら、皮膜を翻し……。


【RL】:30-7(Armor)=23。〈硬化〉S3。23-4(Skill)=19 五感消失。ギャ、ギャギャー!!

【雨秋】:くれあああああああああああ!

 

※ 七緒はクレアボヤンス(ニ正寺がつけてい たもの)を積んでいる。これは、<知覚>を組み合わせるr.U.n.なので実質クレアボヤ ンス分の達成値上昇を奪ったようなものであるため、RLが悲鳴を上げている。


 ヴン…ッ。


 一撃で、吹き飛んだ。

 否─…自ら飛び退った。

   

 深い、深い傷を負いながらも、致命的な損失を 防ぐ。

 それは、生命の齎す生存本能。


【RL】:【パリア】(─…ッ入った…が、まだ動くッ!!)

【雨秋】:(パリア、相手の付いてるr.U.n.は判らないのか?)

【RL】:【パリア】(─…あの形状からすれば、“Clairvoyant”を捕食したらしいな。だが─…ベース個体は判らない)


 七緒の背には、大きな光の輪。互い違いに 回転する、二つのリング。

 ばきばきと其の身が甲殻に包まれていき─…。


 『懲aaア芥償Bq』

 声ならぬ声を発した。


【雨秋】:狂った!

 


・AR2:七緒 With Lunatic


【RL】: 1.拘束衣(マスターウェイト相当):解除 2.拘束衣(白面相当):準備 3.ラスト・バタリオン:摂取 M.〈白兵〉〈自 我〉〈運動〉 〈地走り〉〈ベイルアウト〉

【雨秋】:『この聖堂に復讐はない』(←使用されてませんが、七緒のラスト・バタリオンのコマンドワード)


【RL】:【理性】11+7(r.U.n.)+3(白面)+SK=31


 ド ゴンッ!!


 床を蹴り砕き、跳躍。

 背後。

 振り上げた脚を、棍棒の様に叩き付ける。

 技術も、理性も何も無い。獣の様な、それは─


『AHhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhAAAAAAAAaaahhhaahaaaaaaaaaahHHHHHHHHHHAAAAAAAHHHHHHH!!!!』


 ─狂人。


【RL】:オラー!

【雨秋】:回避に射撃組あわせてもいいのかなぁん。(ファール的な意味で)

【RL】:演出イレレバイイヨ。

【雨秋】:<射撃><隠密><運動><白兵><猿飛><影化 >< 空蝉>


 それは、人の限界を超えた動き。

  ファールから得た、可能性。小さな重力球を打ち出し、軌道をそらしたところへ…。


【雨秋】:こんな演出でいいカナ。生命6+ドラッグ2+r.U.n.20+影化4+猿飛4+A 達成値47!


《不 可知》


(─囮だッ!!)


 拳は牽制。

 背の光輪が、不気味に明滅する。

 次の瞬間─


【RL】:割り込み攻撃。これ終わったら空蝉の追加行動ねー。精神攻撃。 M.〈自我〉〈ベイルアウト〉 【生命】12+7 (r.U.n.)+3(白面) +HK=32


  ヴァン……ッ!!!


  その時、全てが汚染された。


【RL】:不可知だから不可知を組み合わせないとリアクションと軽減ができない。

【雨秋】:《不可知》 自我、だと?

【RL】:特性攻撃。ルナティックの『武器化:〈自我〉種別:精神攻撃 (〈交渉〉〈自我〉で対抗可能)』だぜ!

【雨秋】:演出ができればくんでいいのか。

【RL】:うん。ファジーにね!


 だが。

 その、精神的な概念からすらも、己を隠す、欺 く。

 それが、概念迷彩!


【雨秋】:言ってやった!

【RL】:OKだ!判定するといい!

【雨秋】:<隠密><運動><白兵><猿飛><影化><交渉 >

【RL】:ちゅーてももう、成立すれば超えそうだな

【雨秋】:生命 6+薬2+r.U.n.20+猿飛び4+影化4+札8 よ、よんじゅうぐらい!(計算が面倒になってきた)

【RL】:44だな!やべぇ、全くきかねぇ。(笑)

 

 ヴァン……ッ


 何かが、通り過ぎていく。

   

 全てを犯す、何かが─

 しかし。


(…今だ)


・〈空蝉〉:雨秋 With Paria

【雨秋】:<隠密><運動><白兵><猿飛><影化><射撃 > 生命  6+薬2+r.U.n.20+猿飛び4+影化4+J。48-隙狙い10=38。……あー……マイナーでブースター飲みたい事を忘れる私。さらに A.V.E.”ジブリールの翼”で、AR増やすために、まずは達成値+10、その後もう一ポイント消費でARを追加!


☆A.V.E. ”ジヴリールの翼”

*B) メインプロセス中に行う、移動攻撃の達成値に+10する。

  この効 果中に、更に[A.V.E.ポイント] を追加で1点消費することで即座にプロットを一枚追加する。


【RL】:まだ、ブースターつかってねぇのかよ!

【雨秋】:潜り抜け、懐に入り込み、切り刻む!

【RL】:《突 然変異》⇒《天罰》


『あ は  は は  は』


 ばす…ッ。


      ざく ざく ざく ざく  どしゅッ…


 躯が、細切れになっていく。

 四肢が飛び、胴が千切れ、頭蓋が裂ける。

 それでも。

 それでも、その生命は生きていた。


『コレと、同列の化け物扱いは、されたくねぇ な』

(同感だ)

 


・AR1:雨秋 With Paria

【雨秋】:<隠密><運動><白兵><猿飛><影化><射撃 > 生命  6+薬2+r.U.n.20+猿飛び4+影化4+8=44-10隙狙い、34!

【RL】:死ぬっつーの。(笑)A.V.E.!


" ホルスの瞳" ×3⇒制御値+21!!


【雨秋】:こいつ。(爆笑)

【RL】:【生命】制御値:35。そして弾く!!ジヴ使って押し込んでいいよ。(笑)

【雨秋】:あ、いいの?

【RL】:うん。オートアクションだし。

【雨秋】:A.V.E.!


 ” ジブリールの翼”


【雨秋】:『奴の可能性を覆してやれっ!パリアっ!』

【RL】:【パリア】(─ああ。そして、俺が、勝者だ)

【雨秋】: あ……。 「今の未来予知は、お前の見た幻だ」 ってやつですね。馬鹿な、余地すらも偽装するというのか……。

 


 ヴン…ッ


 概念迷彩。

 その迷彩は、ついに"可能性"の世界にまで及 んだ。

 短期未来予測。

   

 その予測すら、迷彩する。


(最後だッ!!)


【RL】:カモーンナウ、DMGPLZ!!


『あぁあああああああああああああああああ ああぁああああああああああああウああああああああああああああああああああああああああ!!!』


【雨秋】:20+C7=27。


           斬ッ!

 

【雨秋】: ダメージによって演出変わりそう。(笑)


27-4(r.U.n.)=23。 肉体戦 DMG21〜:頭部破壊。


【RL】:あー。軽減しても、繰り上げて死ぬ。(笑)

【雨秋】:ほんまや。(笑)

【RL】:ほい、どうぞ。(笑)

 

 

  ゴト。


   

意外と軽い音を立てて、その首は鏡面を汚した



【雨秋】: これで。

【RL】:ちんだ。後は締めて、次回への引きでおわりだぜ!


 



「あ ははははは……ははははは……はははははは…ッ」

 

「は ははははははッ!!!あはははははははははははははははははははははははははははッ!!!」





【RL】:というわけで、最後のシーン。

【雨秋】:うぃー。

 




●ENDING: 1

◎Scene Card : KAGE-MUSYA ( 自己犠牲 )

・Stage :(株)特異進化人類研究機関-本社ビル11階 / White

†BGM : 「尽きる」(http://www.nicovideo.jp/watch/sm684025)



   「ほら、雨 秋ちゃん」

   「見てごらん」


 かつ、かつ、かつ。

 鏡面に、革靴の音を響かせて。

 天泉・エルフプッペが、壁を叩いた。

 

 シャ─…

 

 開く。いや、硝子へと転じた。

   

 見下ろすのは、N◎VAの街。11階とかいて あったが─もっと高い筈だ、此処は。


【RL】:あ、七緒のr.U.n.はもう食ってていいよ。

【雨秋】:背景で食ってるですね、わかります。

【RL】:そうそう。


†“Clairvoyant”

・特性 : 〈知覚〉

・武器化: 〈知覚〉種別:刺(〈白兵〉〈運動〉〈隠密〉で対抗可能)

・変異 :“完全知覚”…… 全ての[対決:不可][対決:※<●●>]の物理攻撃に対してリアクションが出来る。

●暴走 : 物理攻撃を行った時、対象の防御力を無視する。物理攻撃を行うたびに[バックファイア]を受ける。

☆A.V.E.“ホルスの瞳”

 散在する“可能性”を識別し、短期的な未来 予知を行う。発現はオートアクションである。

  *A) 全ての[制御値]を+〈知覚〉Lvする。これはそのカット中継続する。複数使用した場合、効果は重複する。

 

†“Lunatic”

・特性 :〈自我〉

・武器化:〈自我〉種別:精神攻撃 (〈交渉〉〈自我〉で対抗可能) 

・変異 :“精神汚染”…… 常に精神攻撃のダメージを5点上昇させる。

 ☆A.V.E. “レムーリアの黒石”

 胸部の“核”を解放し“存在”に対しての概 念干渉を行う。以下の効果を使用できる。

  *A) 単体に対して[山札3枚]点の防御力を無視した肉体ダメージを与える。発現はメジャーアクション。

   相手にダメージ適用後、使用者は[山札1枚]点の精神ダメージを受ける。このダメージは軽減できない。

  *B) オートアクションで発現し、“A.V.E.”一つを無力化する。

   指定された“A.V.E.”はシナリオ 終了時まで、使用するコトが出来ない。


【RL】:もういらないと思うけど、寿命も山札二枚フエル。

【雨秋】:ぶっ。(爆笑)4とジョーカーで、寿命+15。

【RL】:おま。(笑)


雨秋:【寿命】29/【A.V.E.】2


【RL】:あほい。

 

 ”お食事”を終 えた、パリアとともに、その窓際まで行く。


 街。

 この街は眠らない。

 煌びやかな灯が、夜を駆逐する。


 しかし。

 その一角─木更津タタラ街に、異変が見えた。

 光が、消えていく。

 じわじわと、染みが広がるように。


「消えていく、気得ていく」

「光と共に、人の命が消えていく」


 歌う、歌う。

 呪いを歌う乙女。

「ほぉら、どんどん消えていくよ」

「─……見てごらん」

「あれが、正義の味方の為した末路だよ」


 タタラ街が、暗闇に埋め尽くされる─…。

†BGM : 「雲路の果て」(http://www.nicovideo.jp/watch/sm2260335)


   


「……夜長……」

   

 窓ガラスに手を添え、その様子を何処かわかっ ていたような眼差しで見下ろす。

 長い、夜がその街に影を落とす。

   

                                   「嘘つき」


 明確には、何が起きたかは判らない――判りたく無かったが、漠然と雨秋は呟いた。


【RL】:キターーーーーーッ!!

 


「夜明けには、この街は死ぬね。そして、完 全体が生れ落ちる。君か、彼か、どちらかが死ぬからだ。ああ、嗚呼、なんて哀しい喜劇、なんて愚かしい悲劇だろ う」

   

「少女は涙すら流さない、ああ!」


【雨秋】: 流そうとしたらプッペさんが言ったのでひっこんだ。打ち込んでたんだよ演出。(笑)

【RL】:(爆笑)

 


「馬鹿につける薬も、愚か者に流す涙も持っ てねぇよ」


「正義は人を殺す」

      「まさに然り だ」


 ―……馬鹿野郎、あんたは、本当に馬鹿だ。

   

      ―……馬鹿だから、どんなに頑張っても あんたは俺を止めれない。


 ―……俺を止めれるのは、正義の味方じゃな い。


 ぎ、と傷一つ付かない窓ガラスに、添えていた指に力を込める。


【RL】:【天泉】「泣きたかったら泣くといいよ?涙は女を癒してくれる。涙は男を傷つける。…あれ、逆だったかな?」


  耳元で、囁くコエ。


【雨秋】:「やぁだね」 目だけで、エルフプッペを見る。 「俺は効果のある場面じゃなきゃ、泣かねぇんだ」

【RL】:【天泉】「策士だねぇ。こわいこわい」

【雨秋】:「あんたほどじゃねぇさ」

【RL】:【天泉】「あは」 とん、と床を蹴り、ふわりと後ろへ飛ぶ。

【雨秋】:「天泉・エルフプッペ」

【RL】:【天泉】「なぁに?」

【雨秋】:「あんたは、完成された”ソレ”に意味があるっていってたよな」 確認するかのような声色。

【RL】:【天泉】「うん。僕の目的はそこにある。つまり、君か彼かにとてもとても期待しているわけだ」

【雨秋】:「……成る程、判った」

   

 かつ、と鏡の床を靴がたたく。


     「また会おうぜ」


   「うん。またね」


 横を、穏やかにすれ違い。椅子のところま で来て、盛大にヤクザキックで片方を蹴り壊す――明らかな、r.U.n.の与える過剰な身体能力のせい――と、 そのままエレベーターに乗り、部屋を去る。


【雨秋】:けりっ。やつあたりっ。

【RL】:こわした!

【雨秋】:(……。……パリア。俺はこれから夜長を殺しに行く) あの、女がそういう事はおそらくそういう事態なのだ。

【RL】:【パリア】(そうか)

【雨秋】:(お前には最後まで付き合って貰うかもしんねぇ。……これからやる、盛大な我侭に)

【RL】:【パリア】(………。博打か?)

【雨秋】:(大博打だ)

【RL】:【パリア】(チップは?)

【雨秋】:……思案。 (……柄じゃねぇけど、世界。かな)

【RL】:【パリア】(なら良い。死ぬのは私だけではないからな)


 私、と言って、パリアは、皮肉気に笑っ た。

   

【雨秋】:(……一人で死ぬのは寂しい?)

【RL】:【パリア】(悔しいな。全員が死ねば平等だ)

【雨秋】:(お前、ろくでもない思考回路になっちまってねぇか?)

【RL】:【パリア】(親のせいだな)

【雨秋】:(……そりゃ仕方ないな)

【RL】:【パリア】(ああ、全くしようがない)

【雨秋】:(全員じゃねぇかもしれないけど、少なくとも、俺はお前と一緒だ) だから、安心しろ、というのも変な話だが。 (行く ぞ)

【RL】:【パリア】(─……ああ。我が母親に、息子の成長を見せてやろう)

 

 めき…。

 まるで、横に並ぶように。

 ほぼ等身大となったパリアが、上半身だけを出 して。

   

【RL】:【パリア】「そろそろ、クリアが見えてきた。私と君、どちらの価値観が正しいのか。その時、見えるだろう」


 雨秋の肩に手をおいて、そう言った彼は。 きっと、もう、答えに気づいているのだろうと。


【RL】:ゴゴゴゴゴ。(←何か勝負に出たような顔)

【雨秋】:「……」


「……ご……いや、有難う……」

 その言葉と同時に、零れたものは。

 少し痩せた彼女の顎を伝い、狭いエレベーター の床を少しだけ湿らせた。

 



【RL】:キラキラキラ。雨秋が泣いた…泣いたぞ…!!

【雨秋】:RLが喜んでいる。

【RL】:さて、切っちゃっていいかな。

【雨秋】:うぃっ。

 



           「さぁさぁお立会い」


              一人だけになった 部屋で。

              白い女は、災厄の 街を見下ろして。



           「最強の矛と最強の盾」

           「即ち、矛盾」

           「今まで幾千の正義の味 方が打ち破れなかった」

           「"矛盾"という壁を」


           「─……君は、突破できるかな?」


   

             "そちら"を向い て、笑う。



【雨秋】: きゃっきゃっ。きらきらきら……。(←見られて喜んでいる)



 

†BGM : 「Sprinter」(http://www.nicovideo.jp/watch/sm4379853)


   

【RL】:このBGMの歌詞が、合ってたりあってなかったり。(笑)

【雨秋】: ほうほう……何だコレ、セツネェ。雨秋視点と言いたいのか!

 

■CAST

    「また 会おうぜ

  

       「嘘 つき


               ─"月無"雨秋 玻璃枝 


 


             THANKS CAST & PLAYER!!





三度目の暁が終わりを告げる。

絶望の中在る希望。

   

一握のそれを掴む為。

長い長い、夜が始まる。



「絶対に助かるよ。だから、我慢してくれ」 

 


              「正義の味方は、女の子には優しくないとね」 

 

 「………。そうやって笑うと、うちの姪に良 く似てるよ、うん。かわいいかわいい」

 

   

           「やってみせる。こう 見えても、僕は偉いんだよ?」

 

 

               「ありがと う」

 

               「─…ごめん ね」

 



   

物語はもうわり。

物語はもうまり。


【雨秋】: 最後一瞬のっとっていい?

【RL】:お、ええよ。(笑)

【雨秋】: もう暗転してしまってるところに、音声だけが聞こえる状態の、部分がきたら下さい。

【RL】:じゃあ、コールの後にしよう。



       TOKYO N◎VA the Detonation

         "Under Heven's Bar" Present...Vol.2            

           Script:Fushimidoh & GT Direction:Fushimidoh 


               『 r.U.n. 』


            rev.28(3rd)/Accel


          “ruin.Unknown.number nine.(XXX)”


                       ――I AM JUSTICE.

                        正義の味方に、なりたかったんだ─

 


【RL】:GO!




『結局、本気のお願いは。あんたは何一つ叶えちゃくれなかった……セイギノミカタ』



                いや。


『魔術師』


【雨秋】: おわり。




                       XYZ...




【RL】:おっつかれ、さまー!

【雨秋】:おつかれさまー。

【RL】:お疲れ様でした。これにて、第二話終幕となります。ぶへぇー。第三話どうすんだこれ。(笑)

【雨秋】:エーット、アレデスヨ。アレ。

【RL】:( ゚-゚)



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