【雨秋】:RL、RLー!
【RL】:何ですか。
【雨秋】:凄くどうでもいいんだけど、凄い事を見つけたんですけど。
【RL】:何ですか。
【雨秋】:夜長と雨秋、誕生日がすんごい偶然なんだけど同じ日なのよ。9月15日。
【RL】:まじで。(笑)
【雨秋】:うん。折角だから、これ何かシナリオ中に使うわ。(笑)
【RL】:あいよ。(笑)さて、やるか…!!
【雨秋】:やりますか……どうなることやら!
「世界 はそんなに正しくない」
「それでも、僕等は此処に居る」
・PreAct
・キー申告
【雨秋】:カゲ●
・自己紹介
フリーランス/ストリートチルドレン/暗殺者
"月無"雨秋 玻璃枝
レッガー◎,カブトワリ,カゲ●
(経験点:238) 7/12 2/13 6/11 6/12
Category: 犯罪組織/その他
ID: C Aj: 18 Jender: ♀ Heit: 165cm Weit: 50kg
Eyez: 蒼 Hair: 黒 Skin: 白 BirthDay: 9/15
「あんたが、正義の味方である限り、救われてなんかやんねぇ。あんたが世界全てを救ったとしても、だ」
ウェットワークをこなし、生計を立てるストリートキッズ。元バーブチカのツヴィートークのなりそこないである。今は、なるようになってます。
【雨秋】:プレアクト購入。栄養ドリンク、銀の目、サタデーナイトいっぱい。(数明記ならば4個とします)よろしく。 ま、負けねぇ!
・アクトコネ
【雨秋】:なんだこの肉体関係祭り。(※ N◎VAでは生命はそういう関係をしめす場合もある。この場合は、命のやり取りか、命の恩人、一
心同体等の意味
合いだろう)いや、うそだけど。うるうもかよ!出るのか!?
※ 零余うるう。普段の3rdだと、 "Alice-V"をひっさげて出てくる少女。キャストにソレを渡し、人類の守護者になる事を乞う。
【RL】: 合計5Lvまで選択。重複可能。今までのアクトのコネは全部累積・重複な!
【雨秋】:夜長を【外界】と【感情】で、パリアを【理性】と【生命】持ってたはずだから……外界と感情で。プッペを1レベル【生命】 で貰 おう。合計これ で5レベルだ。
【RL】:固めたなぁ。(笑)
【雨秋】:絞る方が良いかと思って。
【RL】:好きに決めてください。(笑)
・PS
【RL】: 自由に決定せよ。
【雨秋】:正義の味方を護る。こうしよ うか。
【RL】:OK。
お手元袂のプログラム、大変お手数かけますが、お手元の屑篭へとお納め下さいますように。
【雨秋】:なん……だと……くずかごだと!?
歯車は三、走るは 戦争、正義の味方に擬似英雄。
人類の希望に最後の絶望、迫り迫るは世界の壁。
語り手はGT。
さようなら、皆様。この幕上がり揚がる時、この 場には誰も─…
【雨秋】:おい、不吉だぞ!?ww
・†BGM : 「Distorted Pain」(http://www.nicovideo.jp/watch/sm3345673)
「おはよう、今日も良い天気だね」
別離は突然に。日常は彼方に。
「お初にお目にかかります。そして、さような ら」
邂逅は唐突に。異常は傍らに。
「この─……バケモノめ…ッ!!俺は、お前等な んかに─……ッ!!」
決断は曖昧に。受容は断絶に。
「分かっているんでしょう?貴方だって、人間だ もの」
人類は生存を。野獣は殺戮を。
「約束しよう、僕と」
正義は純白を。少女は光明を。
「嘘つき」
せかいは、せんたくを。
巡り廻って上がる紅紅朱幕。
彩る死闘演ずる九ツ獣々路。
只今刻より始まる跳梁跋扈。
荒唐無稽御伽噺に華が咲く。
慟哭せよ。
今宵、終末の街で最後の舞台が幕開く。
TOKYO N◎VA the Detonation
"Under Heven's Bar" Present...Vol.2
Script:Fushimidoh & GT Direction:Fushimidoh
『 r.U.n. 』
rev.28(3rd)/Birtht
“ruin.Unknown.number nine.(XXX)”
死の淵から運命を奪い取れ。
【RL】:さぁて、OP1舞台はどこがいいかな。
【雨秋】:言ってた、過去シーンかな。
【RL】:OK、ヨナガのヒミツキチ?
【雨秋】:うん、場所はそこで。二話のラストで「嘘つき」呼ばわりしたので。その約束を、しよう。ぷっぺのとこ行ったのって、六波羅 を説得して連れ 帰ってから数日ぐらい間ありそうだよね。
【RL】:ありそうね。ぼかされたもんな。
【雨秋】:ぷっぺのとこ行ったら、クライマックスになっちゃったんだもの。一日でアウトサイダー完成しないだろうし、その間の一幕み たいなのをイ メージ。
●OPENING: 1
◎Scene Card : ARASHI ( 無理強いする )
・Stage :木更津タタラ街・九社前夜長個人研究所"秘密基地" / Yellow 【9月13日 夜】 雨秋:29/1
†BGM :「君が光に変えて行く」(http://www.nicovideo.jp/watch/sm2116390)
【RL】:しんみりBGM。
【雨秋】:無理強いって……。(シーンカードのイメージを見ながら)
【RL】:頭から、任せよう。(笑)
【雨秋】:状況決めちゃっていい、ってことかな?
【RL】:うん。回想だし。
後ろ手に、安っぽい扉を施錠する。
ガラクタの積み上げられた、そこは彼の――九 社前夜長の巣めいていて、その中心からそれた場所に、簡素な折り畳みの寝台があった。
【RL】:巣て。
【雨秋】:巣じゃないかなぁ。捨てれなさそうじゃない、物を。うずたかく積み上げられちゃってるんだよ。ガラクタ(彼にとっては宝 物)が。
【RL】:まぁ確かに。
その上に、茶色 の見覚えのある頭を見つけて、ゆっくりといつものクセとしかいいようのない忍び脚で近づく。
寝台の直ぐ傍のテーブルの上には、すっかり冷 めて時間がたち、既にいくらか蒸発してしまってるかのようなコーヒーのカップがある。
【雨秋】:夜長って甘党だっけ?
【RL】:甘党というか、子供舌。ブラックはのめないだろう……。
その横に、ざらざらと空になったスティック シュガーが数本転がっており、ソレを見て緩く、微笑んだ。
r.U.n.の寿命を取り払うもの……として の新しい、"Fake/r.U.n."の作成に、それこそ命を削るように没頭し、それでも、幾分か休 もうと部屋に戻り、一息……ついたところで糸が切れたかのように眠ってしまったのだろう。眠るつもりが無かったその証拠に、彼の童顔の顔に、眼鏡がかか りっぱなしになっている。
ふぅ、と自分自身の疲労も感じてため息をつく と、雨秋は起こさないように寝台に腰をかけた。
じ、と眠る夜長の寝顔を見る。
【雨秋】:さて。夜長起きるまで、RLアクション起こせないよねぇ。のしかかるかー。
【RL】:キラキラ。
【雨秋】:寝言とか言う?(笑)
【RL】:規則正しく、長い寝息が響く。かさかさの唇がもぞもぞと動き、何かを呟く─…が、まともな言葉にはならない。いえなかった (笑)
【雨秋】:指を伸ばしかけて、一瞬ためらって引っ込めて……。もう一度ゆっくり伸ばすと、夜長のここ数日で余計にこけた頬に触れた。 無精ひげも伸び 放題だ。ちくちくとして、手触りはよくない。じ、と身を乗り出してしばらくその様子を見ていたが、
少し迷ってから、ゆっくりと夜長の上下する胸 に頬を乗せた。
【RL】:ノッタァーーーーーーーー!!
【雨秋】:どっこいせ。(待て)
布越しに伝わる体温は、確かに彼が生きている という事を、雨秋に伝えた。
【RL】:【夜長】「ん…」 少し眉が動いて─……起きなかった。
【RL】:よなが、つかれてるのよ。やすんだほうがいいわ。栄養ドリンクの空瓶がゴロゴロしてる。しかも結構、美味しいからって好き 好んで飲んでそ う。
【雨秋】:夜長・・・・本当におこさまだなぁ。ソレを見て、随分疲れてるんだな……と、ぼんやりと思う。
横目に、床に落ちている栄養ドリンクの空瓶を 見る。そういえば、外の出歩けない自分達にかわって、まだオーギュストと一緒に残っている三近が、コ ンビニで大量の栄養ドリンクを買っていたのを思い出す。
まさか、全部は飲んでないだろ、と思いさらに 横に眼を走らせると、一ケースの半分が消えていた。因みに1ケースは12本入りで、これを三近が買っ てきたのは今日の昼のはずだ。
【雨秋】:「……流石に毒じゃねぇかな、あんだけ一気に飲んだら……」 声になるかならないかの、小さな声でつぶやく。
――全く。
「無茶すんなっつってんのに」
手を伸ばして、ごろごろと顎のあたりをくす ぐってみる。どうせおきやしないだろう、とたかをくくって。
【RL】:【パリア】(………何をやっているんだ?) ぼそり、という声。
【雨秋】:(……!) 見られてはいけないところを見られたような。そういえば、自分には一心同体同然の……。(……な、なんでも ねぇよ。なんとな く、何となくだよパリア)
【RL】:【パリア】「何となくで行うにしては」 やれやれ、という声。 「随分と大胆だな、宿主様」 わざわざ大声で喋る。間違い なく嫌がらせ だ。
【雨秋】:(……お前、意味わかって言ってんのか?パリア。黙れよ!夜長が起きちまうだろ!)
それは、雨秋のあまり望むところではない。
【RL】:【パリア】「…君の行為も、起こさないようにしているようには見えないがね」
【RL】:「後五分…」というムーブです。
【雨秋】:(いいから、黙れよ。ほら、これくらいじゃおきないだろ) 苦々しそうに、パリアに抗議をする。
ぽん。
意識を逸らした瞬間だ。何気無く、といった動 作で、夜長の手が、頭に乗った。
猫か何かだと勘違いしているのか、ぐしぐしと 撫でる。
【雨秋】:頭撫でるの好きだな、RLさんは…。そろそろ起きる?前振りするけど。
【RL】:隙あらば撫でます。そろそろ起きると思う。
【雨秋】:(………) ぐしぐしと撫でられて、半眼になるが。 (……ほらみろ、まだコレでも起きねぇで、寝ぼけてるじゃねぇか。大 丈夫、だいじょ う……)
眼が、合った気がした。
「…………えーと…」
眠たげな目で、数度瞬き。
「…退こうか?」
姿勢的には逆である。
【RL】:おきた。
「……いや、いい。……寝とけば?」
「……いや、あ、うん。…何でそこに?」
当然の疑問。困ったように笑いつつ、どこか 焦ったような顔。
【雨秋】:「な、なんと…………なく」
【RL】:【夜長】「薬臭いでしょ、あんまりくっつかないほうが」 いつものこととはいえ、何処かピントがずれている。矢張り動揺す るのだろうか、 この男も。
【雨秋】:「……うん、湿布の匂いがするな……」 他のもしてるけれど。
【RL】:【パリア】(─説明ができんのなら、私が代弁するが、どうかな。宿主様) くつくつと笑うパリア。
【雨秋】:(したら、舌噛んで死んでやるからな、パリア!)
【RL】:【夜長】「あんまり着替えて無いし…あ、あの、雨秋ちゃん?邪魔とか重いとかじゃないんだけどね」 脳内での笑い声が激し くなる中、夜長 は良く分からない弁明をしていた
【雨秋】:「……なんだよ」
逡巡。どうかえそうか。
からかうか、それとも、ごまかすか。
自分らしいのはどれだ。
【RL】:さぁ どっち。
二秒も経たない間に、雨秋は、決断した。
【雨秋】:「あれだけガキ扱いしてて、意識でもしてんの?」
【RL】:スレたァーッ! 【夜長】「いや、まさか、そんな。って、いや、雨秋ちゃんは可愛いからね?それは認めるけれども。ガキ扱 いというのも ちょっと語弊がね、けど流石に僕はおじさんであるわけだし。そんな事は…」 顔を赤くして、一気にまくし立てて。 「─……いや、うん。少ししちゃうか な。だから、退いてくれると僕的にはありがたいんだけど」 観念したように、両手を挙げた。
パリアが、一気に噴出した。
【RL】:パリア、爆笑。
【雨秋】:(うるせぇ、黙れよパリア。何がそんなにツボってんだよ!)
【RL】:【パリア】(…ッく……っく、っく、……)
【雨秋】:「……検査の時に散々見たとか、むちゃくちゃ言ってたくせに、いまさら………」 口に昇るのは、そんな憎まれ口だった。
【RL】:【夜長】「そ、そういうのとは違うじゃない!ほら…女の子だしさ、あんまりこういうのはね?」
【雨秋】:「こういうのって?」
【RL】:【夜長】「………」 え、反撃。
【雨秋】:意地の悪い、笑み。
「……… 〜…わ、判ってるんでしょ?」
何故か両手を挙げたままで、夜長が懇願する様 相。多分、手が触れちゃうと駄目かなぁ、とか思ってるんだろう。
「……へぇ」
雨秋は一瞬眼を右上に彷徨わせ、
「……わかんねぇな〜」
にっこりと笑った。
【RL】:うーむ、どうしようかなぁ。間違いなくキラキラしてる。
【雨秋】:RLが?
【RL】:うむ。
【雨秋】:(じっと、暖かい眼差しでRLを見る)
【RL】:……。んだよ。九社前夜長32歳…ッ!!選択の時…ッ!! 【夜長】「……お、大人をからかうのは止めなさい」 必死。
【雨秋】:「夜長は、でっかい子供だからいいんだよ」 余裕。
【RL】:【夜長】「うわ、ひどい。……〜…、…んー」 頬を掻いて。 「……こういうのは、恋人同士でするものだからね。あんまり 独り身の男相手 にやらないでください」 かくんと首を落とした。降参。パリアは爆笑中。
【雨秋】:連撃。 「こういうのって?肝心なのが抜けてますよ、夜長さん」 にやにやと、ますますのしかかって笑う。完全に、遊んで いる。
【RL】:【夜長】「ちょ、ちょ、ちょ。く、くっついたり抱きついたりする奴だよッ!過度のスキンシップというか!!」 あわあわ。
【雨秋】:「ぶっ」 溜まらず此方も噴出した。咄嗟に口に手は添えていたから、惨事にはならなかったが。 「あはは、はは」
【RL】:【夜長】「……」 憮然とした顔。
【雨秋】:すねた! 「怒った?」 顔を近づけ、覗き込む。
【RL】:【夜長】「……ち、近いって。…怒ってはいないよ」 拗ねた。すねよなが。すなが。後、パリアさんがキラキラしてる。
【雨秋】:「嫌?嫌ならどくけど」 頬を膨らませそうな勢いの、夜長の頬をつつく。
【RL】:【夜長】「……嫌っていったら怒るでしょ」
【パリア】(嫌では…くっく、……ないらしいな)
【雨秋】:「怒らねぇよ。どうせ、俺は魅力が御座いませんから」 RLがもっとキラキラしてる。
【RL】:【夜長】「だから雨秋ちゃんは可愛いって!」
【パリア】(……ッ…!!…ッ、…!) 相方はもう駄目だ。
【夜長】「違うんだよ、そういう…も、もう降参!降参するから降りてってば!」
【雨秋】:「なんだ、結局嫌なんじゃん」 そういうと、ゆっくりと身を離す。
【RL】:【夜長】「嫌というか…勘弁してくださいというか」 ほっとした顔。正常な男なら、おなごとくっついたら嬉しいに決まって んだろ!
【雨秋】:「……ふうん」 理解しているような、していないような顔をする。
【RL】:【夜長】「…君は魅力的なんだから。そういうことは控えたほうがいいよ、その─…大事にしたほうがいい」
【雨秋】:「大事に……ね」
【RL】:【夜長】「そう。ちゃんと生き残って、えーと…まぁ、その内好きな人を見つけたら存分にしてあげるといいよ、うん」 そう だそうだ、と何 度か頷いて、転がっていた栄養ドリンクを一本開ける。ぐいっと一気飲みにして、机の上に転がした。そして予想通り、研究に戻ヨナガ。
【雨秋】:「おい、夜長の飲み過ぎだっつの。それ、一日一本って書いてあるの読んでるか?」
【RL】:【夜長】「え、僕の先輩が一日10本からが本番だって」
【雨秋】:「その先輩、今生きてるか……?……後、まだ朝じゃないんだ、寝とけよ。俺の寿命もまだ余裕あるし。あんたが先に死んじま うだろ?」
【RL】:【夜長】「いや、けど…早くしないと」 はは、と笑う。
【雨秋】:それを、胡乱気な眼で見て、がし、と夜長の肩を掴むと、片手で寝台に逆戻りさせる。こういうとき、コウジジンルイシュとい うやつの筋力は 便利だな、と思う。 「朝までさっきみたいに押さえつけててやろうか?嫌だったら、寝ろ」
【RL】:【夜長】「……寝ます」
【雨秋】:「よし」 というと、自分はその寝台の端に腰をかける。 「見張ってるから、抜け出そうとしても駄目だからな」 さて、そ ろそろ約束を、 しない、とな!
【RL】:【夜長】「…雨秋ちゃんも寝ないと……って、ずっと其処にいるつもりッ!?」 うむ…!!しかし、具体的にどれを約束しよ う。(笑)
【雨秋】:「うん」
【RL】:【夜長】「………」
(※ このシナリオ開始前に、ある程度約束の 内容を相談していたが、数個最後まで絞りきれていないものがあった)
【雨秋】:バイクかな。でも、俺が戻るまでアウトサイダー作るなとか、死ぬなとかその辺の約束もしたいので、ライトな約束から入っ て、重いのをす るってところかなー。
【RL】:OKOK。
【雨秋】:「どっちの意味で?」
【RL】:【夜長】「…どっちって?」 眼鏡を外して、机の上に置く。こうすると、益々童顔に見えた。
【雨秋】:「いや、降参ってするから。頼むから出てけっていみか、参りましたもう何も言いませんって意味かって」
【RL】:【夜長】「前者って言っても聞かないでしょ」
【雨秋】:「当たり前」
【RL】:【夜長】「だから後者」 はぁ、と溜息。
【雨秋】:「大丈夫だって。疲れてるから、俺なんか気にせず直ぐ眠れるって」 そういうと、かいがいしくも掛け毛布をかけてやる。 「夜長さー。 眠っちまうまで、話しかけていい?」
【RL】:【夜長】「………〜」 気恥ずかしそうに─"困ったように"とはまた微妙にニュアンスが違うのだ─毛布を引き寄せた後、頷 く。 「うん、 いいよ」 そういいつつ、既に眠そうだ。
【雨秋】:「ここのガレージにあった、バイクって夜長の?だよな。夜長ってバイク乗るの?」
【RL】:【夜長】「うん、最近乗ってないけどね」
【雨秋】:「コレ終わったら、乗る?」
【RL】:【夜長】「そうだね、久しぶりに乗りたい」 少年の様に、笑う。 「最初は、ヒーローの条件だと思って乗り始めたんだけ ど。─……なんだ かな。どうも、性に合ってたみたいだ」
【雨秋】:「そっか。じゃあさ」 パイプ製のあまり作りの良くない、ベッドがきしんで嫌な音が鳴らないように気を使いながら、腰から ひねって振り向 く。 「俺も、乗せてよ、後ろに」
【RL】:【夜長】「良いよ?」 やわらかく笑う。
【雨秋】:「うん。そんでさ、景色の綺麗なとこにいきたいんだ。パリアに、見せてやりたい。世界ってのを……」 俺も余り、世界を見 てないけれど も、と続ける。
【RL】:【夜長】「じゃ、ヘルメット用意しないとね─…ああ、うん。セト・ロード辺りまで行けたらいいなぁ。房総幹線道も、夕方辺 りは凄い綺麗だ よ。走ってるときに見る景色は、また違うんだ。世界が流れていくっていうか─…風が風景に混じるっていうかね?」
【雨秋】:「そうなんだ。N◎VAにきてから、目まぐるしくて……何もやってなくて、行った事ねぇな……。そんなとこもあるんだ」
【RL】:【夜長】「こういっちゃなんだけど、君も美しい景色はちゃんと見てるよ」
【雨秋】:「そうかな」
【RL】:【夜長】「うん。ただ、それに気付く余裕が無かったんだと思う」
【雨秋】:「そっか……」
【RL】:【夜長】「このタタラ街だって、僕は凄く綺麗な場所だと思うんだ」
【雨秋】:「このゴミゴミした場所が?」
【RL】:【夜長】「風情があるよね」
【雨秋】:「タタラの考えることはわかんねぇ」
【RL】:【夜長】「─…朝方になると、流石に半分くらいの家屋の電気は消えるんだけどね、そのくらいが、一番綺麗だ」 遠くを見る ように話す。
【雨秋】:「ふぅん……」
【RL】:【夜長】「落ち着いたら、僕の知ってる場所全部廻ろう。きっと、綺麗だなって思えるよ。─……ほら、僕、今無職だし」 最 後だけは困った ように。どんなルートでも、大体無職なヨナガ。
【雨秋】:「全部、結構時間かかんじゃねぇ?……って」 嗚呼、とうなずく。 「直ぐ見つかるよ。今回の事が片付いたら。……でも、 N◎VAは居心 地悪いかもな。まだ研究者やるなら、M◎●Nでもいけば?」
【RL】:【夜長】「んー…M◎●Nかぁ、一回だけ行ったけど─…」 忙しそうな場所だよねぇ、と笑う。大分、瞼が重そうだ。
【雨秋】:「……夜長」
【RL】:【夜長】「んー…?」
【雨秋】:「……俺、カンパニーに行って来る、明日」
【RL】:【夜長】「………危ないよ」
【雨秋】:「危なくないわきゃねぇだろ」
【RL】:【夜長】「もう決めてるんだよね」
【雨秋】:「うん。確認したい事がある」
【RL】:【夜長】「…何を?」
【雨秋】:「あんたが、今やってる研究の”Fake/r.U.n.”だっけ。それの……あり方というか、”r.U.n.”のあり方っ ていうか。素人 の俺が言うとあれだけど……あんたが宿主にならなくても、そのままの状態で俺がパリアに捕食させれば平気なんじゃねぇか、と思うんだ。それを、その、アド バイザーだっけ。その女に確認する」
【RL】:【夜長】「…………そうだね。基本構想に関しては、彼女の方が詳しい…。判った。気をつけて行ってきて」
「─ただ」
「うん?」
す、と。いつかの光景のように、目の前に突き 出されたのは小指。
「約束しよう、僕と」
「……いいよ。でも。俺からも約束していい?」
「勿論」
笑って。
「俺が戻るまで、死んじゃ……嫌だ」
【RL】:ヘイッ!!ヘイッ!!YO!キラキラ。(←異様なテンションを見せるRL)
【雨秋】:どうした。
優しく、雨秋の手を取る。えい、と小指を立た せて、夜長は自分の小指をそっと絡ませた。
「─…もっと自分を大事にして、雨秋ちゃんは」
「……」
「君は、幸せになれるし、望むならもっと他のも のにだってなれる。いいかい、君は─……君は、まだ18歳の、女の子なんだ」
【RL】:君はなんにだってなれるし、どこにだっていけるんだ!!
【雨秋】:「……………夜長が……自分を大事にして、……俺を、記号として見なくなったら、考えるよ」
【RL】:【夜長】「─……記号? 雨秋ちゃんは、雨秋ちゃんじゃない」 優しく笑う。判ってない。
【雨秋】:ゆっくりと首を振る。 「あんたが、俺を通して向こうに見てるのは、あんたの見てきた正義の中で護られるべき存在、弱者、 正しい人、だか ら。……あんたのその言葉は、真に心から俺に向けたものじゃない。あんたは………夜長は。……俺を知ろうとも、しない」
【RL】:【夜長】「………じゃあ、知りたいな。教えてくれるかい?バイク乗ってる間なら、時間もあるでしょ」 ぶんぶんと手を上下 に振る。ヨナガ・ヘコタレーヌ。
【雨秋】:なん……だと……。うーんこれは、好意的に見ていいのか迷うな。間違いなく、わかってないよね?雨秋の言ってる意味。 (笑)
【RL】:判ってないよ。(笑)
ここで話しになっているのは、夜長の正義の 味方に対する浪漫。護るべき無辜の民への無償の献身と、希望です。犯罪者である雨秋はそれは自分に向け たものではなく、その偶像へ向けたものだからと、拒否をしています。
【雨秋】:「無理だよ。『じゃあ』って言ってる時点で、あんたは……護るべき対象から外れた場合の、雨秋個人には興味が無いんだ」 何でこんな事 を、口にしてるんだろう、と自問自答をしながら、続ける。 「……」
【RL】:【夜長】「…雨秋ちゃん?─どうしたの?」 なんか変だよ、と、困ったように笑う。キラッキラッ。(←RLがすげー楽しそ う)パリアが、 また笑ってそうだなぁ。
【雨秋】:「……なんでもねぇよ」 判定するぞ。
【RL】:しろよ。(笑)
【雨秋】:m:アルジャーノン <交渉><虚言>=7+札2+4+r.U.n.6=19 「何でもない」
「─……うん」
少し首を捻りながら、頷いて。
「僕は、正義の味方だから、─……けど、だか ら、僕は護り続けるよ」
それは、自分に向けて言っているようにも見え た。
【RL】:やくそく!
ゆっくりと指きりをする。彼が、自分がいわん としていることが伝わる事は無いのかもしれない、とそう思いながら。
【RL】:さて、切り方向だなぁ。キラッキラッ。
【雨秋】:アレやるか。アレ。言ってた、あれ。
【RL】:ん、どれだ!
【雨秋】:多すぎるのか!
【RL】:うむ!どれとか言う程妄言が多いのだ。
【雨秋】:分かった。思い出させてやる………。
【RL】:なん…だと。はっ、思い出したッ!(笑)
【雨秋】:思い出したか。しかしやっていいのかな。(笑)
【RL】:いいよ。(笑)どんどんやれい!
【雨秋】:なん……だと……。
【RL】:ガリッ。
【雨秋】:噛むほうじゃないぞ?(笑)
【RL】:なん…だと…。ごめん、噛むほうだと思ってた。(笑)だがやれい!
【雨秋】:なん……だと。あーいや、やっぱりそれは次の機会にとっとこう。なので、今回はこうしてくれるっ!
にらむようにシーツを見ていたが、
「指切った」
「はい、指切った」
絡めていた指が離れる、そのときに顔を上げ る。引っ込めようとした夜長の手首を、掴む。
「え?」
夜長の、きょとんとした顔─。
手首を掴んだ方とは違う、もう片方の手で夜長 の襟を掴むと手前に、強く引いた。
【雨秋】:こうするしかない。
【RL】:筋力増大中!(フレーバー)
一瞬、唇を重ねて。
【RL】:( ゚-゚)
(゚-゚)
( ゚-゚)そ げぇえええええええええええええっ!!
「寝ろ」
有無を言わさずそれだけを言って背を向ける。
「…………」
(フリーズしてるぞ)
いらん報告。
(……うるさい)
【RL】:キ
タァッ!キタァッ!
【雨秋】:キラキラしてるようだ。
(寝れなくしてどうする)
パリアの引き笑い。
(……知るか)
とりあえず、背後の人物は横になることにした ようだ。
何処か緊張したような、妙な空気が流れる。し かし、不自然な沈黙も束の間。
【RL】:【パリア】(……考えてる内に落ちたらしいな。つまらん) 静かな、寝息へと代わった。
【雨秋】:(……お前面白がってるだろ。……お前も寝ちまえ)
【RL】:【パリア】(寝ないのかね) 言いながらも多分寝る。 (それとも、柄に無く緊張でもしているか?)
【雨秋】:(緊張?俺が?) 肩をすくめるしぐさ。(……何故奴等(カンパニー)がここを、攻め込まないのかを考えてたのさ)
【RL】:【パリア】(ほう)
【雨秋】:秘密基地とは名ばかりの、どうぞ入ってくださいと言ってるようなこの場所に何故こないかを。
【RL】:【パリア】(興味深い考察だ。結論は?)
【雨秋】:(……奴等に、俺たちを泳がせておいたほうが特であることがある……のかもしんねぇな) 言ってる間に、心拍数が落ち着い てきた。ふう、 と息をつく。
【RL】:【パリア】(成程、興味深い。まぁ、私としては、君の心拍数をグラフ化したほうが興味深い結果を生みそうだと思うがね) 筒抜けらしい。
【雨秋】:(……お前……ッ) 何故殴れないのか!
【RL】:パリアなら、 「まんざらではなさそうだし、押し倒してしまえ。何、私の事は気にするな」 とか言う。いや、言ってないけ ど、今は。 (笑)
【雨秋】:なん……だと……。憤慨して、雨秋はその怒りの先を……何処にぶつけようかしばらく迷って、栄養ドリンクを一本拝借して、 一気にあけて、 溜飲を下げることにした。
なでなで、と何時もされている事をやり返して みる。
(……ああ)
どこか、諦めたような吐息。
(……何で、夜長がいいのかなぁ……)
【RL】:パリアさんは背景モード。
た だの、約束。
【雨秋】:長いシーンだった……が、キラキラした。この後との、落差がでけぇ……!
【RL】:なげぇぇこのOP1。(笑)じゃ、リサーチ1いこうか。舞台はどうする?
【雨秋】:そうねーRLとしては想定はある?こっちはおもいつくのは、いちおを呼び出すぐらいかなぁん。アドレス割れてるから呼び出 せるかなぁ、 と。
【RL】:複製体との遭遇ぐらいだけど。場所は自由で。けど、それ以外でもいい。
【雨秋】:んーじゃ、いちおが襲われてるとこに行ってみようかな?夜長の元に駆けつけてるところに、遭遇するみたいなの。
【RL】:いちおおおおおおおおおおお!
【雨秋】:っていうか実際いっちーは何やってるん?
【RL】:r.U.n.狩ってるよ(笑)後はもう雨秋だけだねー。
【雨秋】:うん。この後は夜長に行くかこっちにくるか、だよね?
【RL】:うん。
【雨秋】:十叶と夜長の戦闘はRLシーンで見るとして。
【RL】:なん…だと。
【雨秋】:いっちーはこっち担当かなぁ、と思って。
【RL】:まぁ、そうなる。(笑)OKだ。で、ステージだけど、どっこがいいかなー。
【雨秋】:場所はタタラ街に向かう途中、でいいんじゃないかなぁ。
【RL】:OKOK。
●RESEARCH: 1
◎Scene Card : LEGGER ( 利己主義 )
・Stage :木更津タタラ街/ Yellow 【9月14日 深夜】 雨秋:28/1
†BGM :「片翼の天使」(http://www.nicovideo.jp/watch/sm1378297)
【RL】:今、夜中だよね…!!
【雨秋】:うん。
次々と寸断されていくライフライン。
文明の光が儚く掻き消え、真の闇が広がってい く。
そして。
暗闇には、けだものが棲む。
ギィ……ッ
キィ……ギィィ…
けだものは、人を襲う。
けだものは、人を喰らう。
『チィイイイイイッ!!』
ズガンッ!!!
木更津タタラ街、一区。
中央区に隣接する此処は、既に謎の化物に満ちていた。
r.U.n.に似た、異形の生命体。人を襲 い、人を喰らい、絶望となって湧き上がる無数の"複製体"。
『なんだ、なんなんだコイツラ…ッ!!オラァッ!!』
そして。
群がる其れを、揺らめく幻覚と10m近い巨躯 を持って、薙ぎ払う"r.U.n."。
一柳方歳。
【雨秋】:ぶ、いちお。(爆笑)
【RL】:はーいどうぞー(笑)
【雨秋】:10m?……あれ?うぃちゅぱじゃないの?
【RL】:ごめん、素でウォークライと間違えたので、うぃちゅぱで強化したヴィークルに乗ってるという、擬似デンダンだと思って。 (笑)
【雨秋】:おげ。
【RL】:こないだウォークライ使ったからさぁ!(笑)
【雨秋】:なんかまた全部のr.U.n.でてくんのかと、思ったよ。
【RL】:そんな毎回やらねぇよ!(笑)そして、回想シーン(夢)からさめるんだ!
(あ、ああ。いや。……)
半分ぐらい明かりの消えた、タタラ街。
それは、夜長の言った夜明け前の、深々とした世界ではなく、打ち壊され、消えてゆくこの街だった。
ソレを見たから、茫と思い出してしまったのだ ろうか。
消してしまいたい、一瞬の穏やかな時間を。
【雨秋】:(何だ、と思う。あれ) 眼下で奮闘するr.U.n.を見下ろす。
【RL】:【パリア】("Jankie"を素体として、"Wisper"で外殻を強化しているな。敵ではないだろう─…それとも、周 りの奴等の事 か?r.U.n.ではあるが、r.U.n.ではありえない。ならば、ヨナガの作り出した"疑似餌"とやらがあれなのだろう─と、推測しか立たないな)
【雨秋】:(ジャンキー……あぁ。あの可哀想な名前の……。再殺部隊、一柳方歳……だったけ。そっちは……やっぱりそうなのか……) 落胆した、 声。
夜長が無事であ れば、このような事――彼の護りたかった、正義の元に庇護される存在たちが殺戮されているというような――が起こっているはずがな い。
【雨秋】:(どうするか……こいつ等に食われて、r.U.n.は疑似餌達に吸収されちまうんだったら、ここであいつを放置しておくの は得策じゃねぇ が…) ゆっくりと、建物の上に降り立つ。 『おい、あんた。一柳方歳』 上から見下ろしながら、声をかける。
【RL】:【一柳】『…ッ!!─アァンッ!?』
ズガンッ!!!
外殻をパージ。
一柳は巨大な鏃の様になった其れを、けだもの の群れへと突撃させる。
【RL】:【パリア】(─この辺りのは、今ので一層したようだな。だが、すぐに次がきそうだ)
【RL】:【一柳】『なんだ、手前ェは』 誰何の声を上げかけて、 『─…!!"Paria"の─…雨秋玻璃枝…だったか?クソ、外 に出てやがった か』
【雨秋】:『外?……あぁ。あんた、俺が脱走したのまだ知らなかったのか?』 何のことを言ってるんだろ、いちお。
【RL】:【一柳】『ちげェよ!─……っかしいな。まだ九社前の研究所に居る筈なんだがな』 このこと。いっちーと十叶で、結集して 研究所を襲撃す る予定だった。で、データだとそこに雨秋もいるはずだった。(笑)
【雨秋】:『………?ダレがいる……て?』 なるほど。さっきまで雨秋が、カンパニーに侵入していた、って事を知らなかったのか。
【RL】:プッペたんの悪戯ですわ。話し合い中断されっからね。
【雨秋】:『まぁいい……』
【RL】:【一柳】『ああ、全くどうでもいい。此処で会ったがなんとやら、ってな』 ほんとは2対1の手はずだったから、ビビリは いってるいちお。
【雨秋】:『殺る気か?』
【RL】:【一柳】『ったりめェだ!』
【雨秋】:『へぇ……イイコト教えてやろうか?』
【RL】:【一柳】『─…んだよ』
【雨秋】:『あんたのとこの、アドバイザー。天泉・エルフプッペ。知ってるよな』
【RL】:【一柳】『それがどうした』 何処か脱力したような、独特の構えを取る。
【雨秋】:『実験は最終段階に入ったんだと……。俺か、夜長のr.U.n.が最終的な候補だと、言ってた』 ああ。ちなみにはったり だお。
【RL】:【一柳】『─……はァ?莫迦言ってんじゃねぇよ、r.U.n.は俺と、十叶と、手前ェの持ってるので全部だ。……!─い や、まさか─…… さっきの連中かッ!?』 少し焦ったように声を荒げる。
【雨秋】:『さっきの連中?』
【RL】:【一柳】『手前ェも見たろ、あの雑魚共だよ!九社前は何をしやがったんだ…?』
【雨秋】:『あぁ。そういうことか……そうだ。アレは……r.U.n.の擬似餌。人の手で創った"Fake/r.U.n."。名前 は……アウト…… サイダーとか言ってたかな……そんな名前だと思う』 名前、夜長がいってるだろうと推測。
【RL】:うん。【一柳】『………』
【雨秋】:『あんたのジャンキーも、そいつを倒して吸収したら、寿命が延びたろ?』
【RL】:何かを考えるように押し黙る。しかし、戦闘態勢は解かない。 『ああ─…そうらしいな』
【雨秋】:『そこで、だ。何故俺がなんでここまで知ってる、と、思う?』
【RL】:【一柳】『……まさか、手前ェ…』
【雨秋】:『答え合わせをしてみるか?……俺はさっきまで、あんたらのアドバイザー様と会ってたんだよ』
【RL】:【一柳】『あンのクソアマ─…!!』 ぎり、と奥歯を噛み締める音。
【雨秋】:『そこで、直接話をした。さっきの話は嘘じゃねぇ。そこで、選択肢が二つある』
【RL】:【一柳】『…言ってみろよ』
【雨秋】:ぴ、と指を一つ立てて振ってみる。 『ジャンキーを置いて、あんただけ助かる、か。ここで死ぬか。ああ、協力はしたがらな いだろうから、 省いたぜ。天泉はもう、あんたと十叶を俺か夜長の生贄としか見てねぇ。義理立てするか?それともあんたも何かの、正義って奴があるか?』
『…………。返事は一つだ、クソガキ』
ガッ!!
中指を立てる。
『舐 めンじゃねェぞッ!!こっちゃあ戦闘のプロだ、進化回数が違かろうが、ストリートのイモ引き屋と一緒にするんじゃねェ!!』
『……はは』
(執念深い奴だな)
パリアがからかうように笑う。
【RL】:恨みがね。
【雨秋】:何の恨み?まさか。と、トレーニングマシンとか?
【RL】:うん。
【雨秋】:『先に言っておくけど。トレーニングマシンの時は、俺。パリアだけだったぜ』 やれやれ、と腰に手を当てる。
【RL】:【一柳】『…ッいけすかねぇガキだな、クソッ!!』
【雨秋】:『うっせぇな。俺もあんたに好かれるように生きてるわけじゃねぇんだよ』 同レベルである。 『でも、あんたはシンプル だ。分かりやす い。俺もあんたみたいなのを相手にする方が、楽だ』
【RL】:【一柳】『─……ブッ殺されるのと、隅田川に素っ裸で放り込まれるのどっちがいい?前者をオススメするけどよ』 全身の装 甲が光り、周囲 に幻覚が投影される。
【雨秋】:『両方御免こうむるぜ。なぁに、あんたが負けたら両方やってやるよ。あんた自身で、だけどな』 対して、急速に気配が消え てゆく。 『行 くぞ、パリア。ほえ面かかせてやれ』
【RL】:【パリア】(─……ああ。これで、7ツだ) 7ツかぁ…アウトサイダーと正面からやれそうだな。よっし、カットいくぞぅ!
■CutIn!!!
●RESEARCH: 2
◎Scene Card : EXEK ( 良かれ悪しかれの前進 )
・Stage :木更津タタラ街/ Yellow 【14日 深夜】 雨秋:27/2
†BGM :「-Rock the Carnival-」(http://www.nicovideo.jp/watch/nm3540526)
・状況説明
(雨秋) (一柳)
・ビルの屋上同士であり、〈運動〉で達成値20以上を出さないと移動できない。
【雨秋】:普段だと、「20とか莫迦言うな!」見たいな数値だ。
【RL】:あ、勿論飛行してれば、その<運動>の達成値は必要無い。
・AR&SETUP:申告
【雨秋】:AR2 セットアップnon
【RL】:一柳 AR:2 / SetUp:None
・AR2:雨秋 With Paria
【RL】:【パリア】(見せてやろう。私達の力というやつをな)
【雨秋】:パリアが、尊大である。(笑)
【RL】:確実に勝てる勝負だもの。(笑)パリア的思考だと、「此処は正面から叩き潰すのが最も正しい」とおもってる。
【雨秋】:『ああ』 A:スリーアクション m:タイプD M:<運動><白兵><自我> <隠密 ><知覚><影化><猿飛> 【理性7+r.U.n.22+技能8+札8=45。隙狙い10、最終達成値 35。
【RL】:な、なんだこれ。(達成値を見て愕然)
【雨秋】:とん、と地を蹴ると、マリアから奪った翼で、皮膜の刃を構えながら切り込む!これ、ファール分の【射撃】抜いてるから NE!入れたら+6 上がる。ドラッグも使ってない。
【RL】:…ちょ、ちょっとまって。(笑)
・NoReAction!!
【RL】:く、駄目だ。マリアがない時点で、組みあわねぇ!あ、そうだ。至近距離に入るとジャンキーの特性で、達成値が-5されちゃうんだ
けどさ。ファー
ルあるから近距離から攻撃できるんだよな。………。DMGPLZ!
【雨秋】:ダメージはさ、食べた特成Lv分あがるんだよねぇ?
【RL】:あがる。合計値。
【雨秋】:28+札 クローバー2=30 斬。
【RL】:しぬわ。(笑)
【雨秋】:シヌヨネ。
《チャ イ》
『ぐゥォオオオオオオオッ!!』
ジャギンッ!!
(─……浅い!)
思い切り身体を投げ出す。皮膜の刃が、その脇 腹を抉り─僅かに、致命傷には及ばない!!
【RL】:よけた。
【雨秋】:避けおった。
【RL】:しまった、A.V.E.で防げば…!!って、対して軽減できねぇ。
・AR2:一柳 With Jankie
【雨秋】:【ジャンキー】(ダーリンがんばって!愛してますから負けないで!) とかいってるんだろうな。
【RL】:うむ!
【雨秋】:さぁこい、いちお!
【RL】:1.コンバットリンク:起動 M.〈運動〉〈操縦〉〈交渉〉〈猿飛〉〈ブラフ〉 【感情】5+7(r.U.n.)+4 (Skill)+ CQ=26
『ぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ ラァッ!!』
黒い霧。
一柳が突き出した右腕から、そうとしか形容で きないモノが噴出する。
それは視界を埋め尽くすよう、一瞬で広がり─
■精神攻撃(特性)
【RL】:で、至近へ移動。あらゆる行動に-5のペナルティをかけてくれるわ!
【雨秋】:なん……だと。これ、空蝉できないのよねぇ……。
【RL】:できないんだぜ…!!神業使って殺しちゃえば一発だぜ…。
【雨秋】:んー。そうなんだけどねー。温存したいオトメ心。
【RL】:うひひ。(笑)
【雨秋】:くそ、リアクションするか……。
【RL】:キャハー!
【雨秋】:くっ…美しくない事をするかで迷ってる。具体的にはトラウマパッチ。(笑
【RL】:なん…だと。美しくねぇえええええ。(爆笑)
【雨秋】:でも、防御神業持ってないから握ってても赦される気しない?(笑)
【RL】:まぁそうだけどさぁ。A.V.E.つかっちゃってもいいんだぜ。
【雨秋】:違うんだ。聞いてくれ。
【RL】:なんだよ!
【雨秋】:ここであヴぇるとパンドラの匣をルナれない。リアクションすると、ARが尽きて次も殴られる。詰んでるんだ。(笑)
【RL】:A.V.E.後2発あるだろ!(笑)
【雨秋】:あるけど!奴のアレが面倒なんだよ!ほら、あれ!イシュタム!(笑)
【RL】:そりゃ使いますよ!
【雨秋】:そりゃそれ封じたいだろ!
【RL】:いいじゃん、どうせアウサイと闘うとして、次の次のシーンなんだから。
【雨秋】:ひいっ。まぁそうねー。
【RL】:7体食うとして、3体喰ったアウサイなんてA.V.E.無しでも……楽勝だな。封じれば。
【雨秋】:ねーこのさー、ファールのさ。運動-10、操縦-5って、それぞれ組み合わせてたら加算?
【RL】:加算。両方組んでると両方にいく。
【雨秋】:じゃぁ15減るのか。
【RL】:うん。
【雨秋】:勝機!
【RL】:なん…だと?
【雨秋】:A.V.E. ヌディ・ムバの怒弓!達成値運動と操縦で-15下げる!制御値以下で弾くぜ!
【RL】:ぶ。(爆笑)
【雨秋】:よし!(満足そうな顔)移動もさせないのであった。
『そら、パリア。あれだ、あれ!』
(どれだ)
『あぁもう、重力球のやつ!』
(ああ、それか)
ヴァンッ!!
恐らく既に判った上で言っていたのだろうが。
巨大な重力球が、空間を捻じ曲げる。黒い霧が文字通り霧散し、一柳が弾き飛ばされた。
『…ッ!!!チィイイイイイイイイイイッ!!』
【雨秋】:パリアてめぇ、雨秋で遊んでるな(笑)
【RL】:そりゃ遊びますよ!(笑)
・AR1:雨秋 With Paria
【雨秋】:『おらっ!次ぎ行くぞっ』 M:<運動><白兵><自我><隠密> <知覚 ><影化><猿飛><射撃> 今度は射撃も組み合わせちゃう。
【RL】:ゲェッ本気ッ
【雨秋】:【外界】6++r.U.n.28+技能8+札A(11)=53 隙狙い10 最終達成値43
遠慮会釈なく、空中から振るわれる斬激!
・一柳 NoReAction!!
『う……っく!!ジャンキィィッ!!』
(はぁいっ、ダーリンッ!!)
全身の装甲が、眩く光る。
【RL】:防ぐつもりまんまん
・DMGPLZ!!
【雨秋】:28+山引きしちゃおっかなぁーん!
【RL】:このやろう。(爆笑)
【雨秋】:ダイヤの6!斬34。
【RL】:うわ死ぬ。 【一柳】『"イシュタムの楽園"だァッ!!』
【雨秋】:……。ぶははははははははは。(突然爆笑し始める)なんか、ちょっと今さー!
【RL】:ど、どうした。
【雨秋】:南 国に水着でやってきた、いっちーがその、嬉しそうに、「楽園だー!」に見えて。
【RL】:ぶ。(爆笑)
【雨秋】:ちょ、くるしっ。(笑い転げながら)
しかし、判定は淡々と進む。
【RL】: A."イシュタムの楽園"×2。34-16=18→18-16=2。最終ダメージは2に。
二重に展開された幻覚が、実体を持つかのよう に斬撃を押しとどめる。
パチン。
その時、雨秋がPariaに合図を送る。
【雨秋】:やばい、ルナ子の技名思い出せない。(笑)
【RL】:レムーリアの……。
【雨秋】:えーっとヒヒイロカネの……。
【RL】:黒石。ヒヒイロカネは違う!確か俺が混成発動で適当に吹いた奴だ。
【雨秋】:ああ、そうだ!
『A.V.E. レムーリアの黒石』
灰色の、光彩を失った世界が、その幻影の色彩をも奪い滅っしていく。
『な』
バシュッ
一度、鈍ったかに見えた皮膜の刃は─
あっさりと、異形の首を、吹き飛ばした。
■CutOUT!!
【雨秋】:これで達成値がさらに、+6上がります。
【RL】:えええええ。(笑)
†“Jankie”
・特性 :〈交渉〉
・武器化:〈交渉〉種別:精神攻撃 (物理攻撃)
・変異 :“攻性幻覚”…… 同じエンゲージに存在する、宿主が望む全てのキャラクターの[達成値]を-5する.
☆A.V.E. “イシュタムの楽園”
全身の生体装甲表面が発光、五感全てに作用し、肉体にまで影響する幻覚を作り出す。オートアクションで発現。
*A) 指定した対象への攻撃を全て肩代わりし、ダメージを吸収する幻覚を作り出す。
肩代わりしたダメージが[〈交渉〉 *4]点に達した時、もしくはクリンナッププロセスに消滅。
*B) 対象に任意のバッドステータスを一つ与える。
[強度]は[〈特性〉Lv]点になり、BFの場合は使用者の手札から出してよい。
性格は宿主偏愛 / 女性。
†“Wisper”
・特性 :〈操縦〉
・武器化:〈操縦〉種別:爆 (物理攻撃)
・変異 :“誘導操作”…… 常に所有する全てのヴィークルの操縦者として扱い、全てのデータを+[〈特性〉Lv]する。
☆A.V.E. “ギヨームの王冠”
細い糸状の体組織を射出し、接触した無機物を自由に操る能力。オートアクションで発現。
*A) 所有するヴィークル一つを対象とする。
速度・攻撃力・防御力のいずれかを+10する。この効果は1シナリオ中継続し、複数使用した場合累積する。
また、A.V.E.ポイントを1消費する事で、対象となったヴィークルが受けたヴィークルダメージ、[故障][破壊]を全て修復できる。
*B) シーン中に存在するアウトフィットを一つ、自分が所有するものとして自由に扱える。カット終了まで有効。
性格は被虐的 / 男性。
【RL】:ほいよー(データを投げつつ)。ところで7体だから、飽食期に突入して宿主以外の人間殺すようになったんだけど。
【雨秋】:宿主、意外の人間、殺す、だと?
シーンに登場するたびに“宿主”でない ゲストに対して [山札+5]点の精神DMGを与える。
エキストラは[失神][昏倒][精神崩 壊]のどれかが適用される。この効果は任意では止められない。
【RL】:で、次。舞台どうする?殺した直後にするか、それとも─って、とりあえず希望だけきいたらRLシーンいれるか。うん。(笑)
【雨秋】:まぁ、殺した直後かな?
【RL】:OKOK、じゃ、十叶シーンは後にして、直後でいこう。
【雨秋】:9シーンで今回は終わらない悪寒。
【RL】:間違いない。
【雨秋】:でも、寿命がなくなったから大丈夫。
【RL】:うむ。
●RESEARCH: 3
◎Scene Card : KABUTO ( 征服 )
・Stage :木更津タタラ街/ Yellow 雨秋:26/0 【14日 深更】
†BGM :「尽きる」(http://www.nicovideo.jp/watch/sm684025)
街の灯が消えていくのが、判る。
(─…しかし、其れ以上に)
(此処が、飽食期のようだな)
【雨秋】:『飽食……期?』
【RL】:【パリア】(もう、寿命は無い)
【RL】:【パリア】(欠損した可能性は全て補完されたということだ。後は、ただ進化するのみ
【雨秋】:『……?』
【RL】:【パリア】(名実ともに最強だろうな─…これならば、トガノ・カミアリ相手でも遅れはとらない)
【雨秋】:自分の手を広げて、閉じてみる。何も特に変わった、と自分では思わない。 (……まだ、進化したいのか?)
【RL】:【パリア】(─……。どうだろうな。良く分からない。其の思いはまだあるが─……生存には不要だろう?ならば、 r.U.n.としての本能 ということになる。私個人としては、生き延びられればどうでもいいのだがな…)
【雨秋】:お、パリアがなんか落ち着いてる。ルナティック食ったからもっともっとっていうかと思ってた。
【RL】:言うけど一応。 【パリア】(─しかし。この身は、更に進化をと訴えるのだ…中毒症状のようなものだと思っておけ)
【雨秋】:(……そうか。天泉が言ってたみたいなのに、なりたいか?その……神様ってやつに)
【RL】:【パリア】(……。どう、だろうな。正直──…何をすればいいのか、良く分からない) これが生きる、ということか?と、 自問するよう に、呟いた。
【雨秋】:(だろうな。多分、それが生きること、だ。今ここで消えてしまった奴も……まだ生きてる奴も……。今日、明日、飯を食うた
めに働く……何
がしたいでもなく、生きるために。
そりゃ、さ。生きがいってのを見つけて其れに向けて生きてる奴も大勢いる、でも。それは、幸福な奴なんだろう……と俺は
思う。
一人じゃ、食って寝るだけで充分だ……それだけで、息をしてるだけで”生きる”ってだけの条件なら満たしてる。でも、それだけじゃ、生きる意味が
ねぇ、生きる屍だとかいう奴もいるだろうし。色々無駄な事とか、必要な事とかを見つけたり取捨選択して。
そっから、そっからだよ。多分、面白くなるのは)
【RL】:【パリア】(……そうか) どこか茫洋と、答え。 (……いや…ああ。そうだな。…すまない、少し疲れたようだ) パリア さんが、戸惑い 始めた。
【雨秋】:(……いや、いいよ。でも、悪いパリア。急がせてすまねぇけど……いいか?) 落ち着かない心を、持て余すように雨秋は言 う。
【RL】:【パリア】(……ああ)
【雨秋】:(……早く、夜長のところに……行きたい)
【RL】:【パリア】(─…) 「そうだな。どうせやる事も思いつかない。もう少し進化もできそうだ。急ごうか、ウシュウ」
【雨秋】:『悪い。気休めにしかなんねぇだろうけど。お前は俺と、運の悪い事に一心同体だ。其れが終わってから一緒に考えよう』
【RL】:【パリア】「そうだな。それがいい」
それに頷くと、 ビルの屋上に、無残に転がる一柳だったものを見て。
ああやって、終われたら楽だったろうか?
そう、考えて。これがパリアに伝わらない事だ けを、一心に祈った。
【一柳方歳:死亡】
●RESEARCH: 4
◎Scene Card : KAGE-MUSYA ( 自己犠牲 )
・Stage :木更津タタラ街・九社前夜長個人研究所"秘密基地" / Yellow 【14日 深更】
†BGM :「鎮-requiem- ※-mai-」(http://www.nicovideo.jp/watch/nm3345604)
ズガァァアアアァンッ!!!
闇に落ちたタタラ街。
月明かりより尚眩い、光の粒子がたゆたい踊 る。
無数の粒子は、男の手に集い─炸裂。
"巣"に群がる、無数の異形を一撃の下に粉砕 する。
『見敵必殺』
進む、進む、進む。
異形の士は、立ちふさがる全てを薙ぎ倒し、進 む。
放つ蹴足は、異形を砕き。
突き出す拳は、異形を裂いた。
『─……ッ!?』
しかし。サムライの足が、止まる。
九社前夜長の研究所─バラックのような建物 の、屋根の上。
満月を背に立つ、一人の男。
『九社前、夜長』
ゴッ!!!
ガッ!!ゴガァッ!!
ガヅ…ッゴッ!!
ドンッ!!!
進む、進む、進む。
異形の侍は、高く跳躍し、尚進んだ。
それは、かつての友への手向け。其処に居るのは、最早九社前夜長ではない。
見れば、判る。
そう。
奴は、もっと、強い瞳を持っていた。
『我 身 歯 車』
『仇 敵 滅 殺!!』
【雨秋】:特攻しちゃったー!?
─つまり、そ ういうことだった。
─十叶神在は。
─ただ、友の為に、その身をギアと化して。
『神』
『風』
『特』
『攻』
その身を、哀れな運命から解放する為に。
命すら、賭けるのだ。
【RL】:さて、舞台はどうする?えーと前回はいっちーはったおして十叶が特攻したところで終わったか。
【雨秋】:うん、そうだね。
【RL】:てことは、研究所かな。ひみつきち。
【雨秋】:秘密基地行こうか。
【RL】:OK。
「次 の夜など、ありはしない」
「それが、生者の掟である」
●RESEARCH: 5
◎Scene Card : KAGE ( 新時代の始まり )
・Stage :木更津タタラ街・九社前夜長個人研究所"秘密基地" / Yellow 【15日 早朝】
†BGM :「EXEC_DESPEDIA/.」(http://www.nicovideo.jp/watch/sm1849434)
(これは─…… トガノ・カミアリだな)
クレーター。
先ず受けたイメージは、それだった。
あの場所を中心に、同心円状に爆発でも起きた かのよう。
建物は薙ぎ倒され、路面は捲れ上がり。
無数の異形の、亡骸が散っていた。
あの場所。
─……高く聳える、研究所─…
【雨秋】:ちょ、高く聳えちゃうのか!
【RL】:聳えます。イメージ的に。周囲の地面が凹んでるから。(笑)
【雨秋】:あー、なるほどね。何やってんだ夜長……。というかアウトサイダーか。
【RL】:いや、トガノ。(笑)テイアの光で、爆裂拳やらかしたから。というわけでまぁ、中に入るなり外から攻撃するなり。ガラガ ラーって崩れる ぜ。
【雨秋】:外からて。いや、ここはさ中の様子を身に行くとこじゃね?
【RL】:うむ。
息を呑んだ。
嫌な予感は、まず間違いないだろう。
外がこんなに無残で、
研究所が全くの無傷なのだから。
【雨秋】:『いくぞ、パリア……こういうとき、俺についたのがお前で良かったよ』
【RL】:【パリア】(適任ということか。否定はせず、肯定しよう)
【雨秋】:中へ!
研究所の……彼の秘密基地の中へ……。
ギィイイイイイイイイイイッ!!!
(はッ!!)
ジャガッ!!
入った瞬間、頭上より襲い来る異形。
しかし、パリアの気合一閃。迷彩の一部が解 け、皮膜の刃となり伸び上がった。
断末魔の声すら上げず、上半身と泣き別れた下 半身が同時に落ちる。
【雨秋】:なんかパリアが、雄雄しいぞ。
【RL】:【パリア】(─……入った瞬間見つかったな)
【雨秋】:(相手には見えてるって事か、ならかまやしねぇ)
【RL】:【パリア】(群体恐るべし、といったところか。気をつけろ、此処は敵の体内のようなものだ)
ギィィ…!!
ギィ、ギィ…!!
見覚えのあるがらくたの山から、いくつもの影 が沸きあがる。
【雨秋】:行軍は演出ですか?
【RL】:演出ー。エキストラが行く手を阻む。
【雨秋】:なん、だと。
【RL】:【パリア】(まぁ、敵ではあるまい。やるしかないんじゃないか)
【雨秋】:『まぁ……な。奴さんのお出ましだ』
軽い音を立てて、安物の銃を抜く。
【雨秋】:『引き金を引く方が、体力も使やしねぇ』
空になったら弾は込めず、銃ごと捨てては、次 ぎのサタデーナイトを抜く。
ギィァアアアアア!!
どす黒い体液と、肉片を撒き散らしながら異形の群れが崩れていく。
【RL】:【パリア】(─そこだッ!) 鋭い声。
複製体の溢れ出 る、扉の向こう。
ざわ…
一瞬にして、全身が総毛立った。
居る。
そこに、"敵"が居る。
(―……あ……)
ざわ…ざわ…
怖いのではなく、見たくないのだ。
いや。
識りたくない。
【RL】:【パリア】(ウシュウ、どうした?) 怪訝な声。 (来ている。いくら敵ではないとはいえ、これ以上の交戦は無意味だ)
乾いた唾液を、飲み干そうと何度も無意味に喉を鳴らす。
【雨秋】:(……わかってる。分かってるさ、パリア)
キッィン。
甲高い、小さな音を立てて扉を切り裂いた。
そこには、一人の男の背中があった。(http://ukaie.awg- fsmd.jp/_nova/archives/T_Ukai/20080908_10.gif)
【RL】:【パリア】(……トガノ…カミアリ、か?)
その全身は牙や爪にて引き裂かれ、紅血に汚れ ている。そして、足元には砕け散った甲殻の残骸。
【RL】:【パリア】(─死んでいる、な)
【雨秋】:死んだ!アウトサイダーに食われたか……。
広い、広い、広い部屋。視界の端に、ベッドが 映った。
そう、ここは─…
【雨秋】:おい!(笑)
【RL】:なんだよ!
【雨秋】:なんつー微妙な場所で、十叶殺して食ってんだよ!(笑)(※)
【RL】:意図はねぇよ!(笑)
【雨秋】:バラックの上で食えよ!(笑)なんで、巣に持ち帰って食うリスみたいなことやってるんだ!
【RL】:ばっか、撤退したんですよ、トガノの猛攻に。
【雨秋】:なん……だと。
【RL】:で、巣に誘い込んで、一斉攻撃ですよ!
【雨秋】:ひどい、な。
【RL】:にやり。
ざざ ざざ ざわ…
一瞬。
視界を、異形が埋め尽くす─。
【RL】:(……居るぞ)
決して見たくはなかった、決して識りたくはな かった、その真実。
(http://ukaie.awg-fsmd.jp/_nova/archives/T_Ukai/20080907_1.gif)
【雨秋】:アウトサイダーって変身しないの?
【RL】:するよー、今はしてないだけ。
【雨秋】:なうほど。
かつて、そう呼ばれて居た男が、其処に在っ た。
【雨秋】:あーあ。(笑)だれだよ、夜長をこんなにしたの。
【RL】:9割くらいそこにいるハリエ・ウシューじゃないですかね。残りの11割はその中の人です。
【雨秋】:ばれたらしょうがないな。
パリアに言われずとも、見つけていた。
人は、無意識に探してしまうものだ。
"その人"を。
【雨秋】:『………夜長……?』 最初に出たのは、そんな言葉だった。
【RL】:【夜長?】「否定の意思を示す」 ゆっくりと、"彼"の口が動いた。 「その個体名称は、この肉体の前所有者である人間を 指す呼び名だと 推測する。故に、否定。此れの個体名称は、"Outsider"」 ゆっくりと、彼の、死を告げた。
【雨秋】:『前……だと?どういう意味だ』 いや、判っている。判っているが、納得が出来ない。受け入れられない。だから、次ぎの言 葉に繋がる。 『お前が、夜長じゃない……なら、夜長は何処にいっちまったんだ?』
【RL】:【夜長?→Outsider】「九社前夜長は、何処にも行く事は出来ない。死亡した人間は、それ以上の生命活動を行わな い」 うーん、い いよね。 死んでて。
【雨秋】:いいんじゃないかな、死んでて。
【雨秋】:『……たのか?』 カット入る前なら、近づいてきたのは適当に撃っていい?
【RL】:いいよ。データ的にはまだ呼んでねぇもの。(笑)
【雨秋】:パンパンと、軽い音でその異物達を排除していく。
【RL】:【Outsider】「質問が不明瞭だ。明確に」 眉一つ動かさず、新たな複製体をその身より生み出した。
【雨秋】:『……が殺したのかって聞いてんだよっ!』 まだ、分離している途中の複製体すら打ち抜き、殺す。 『お前が!』 瞬間激 昂し、直ぐに声 のトーンが落ちる。 『いや、俺か。俺が殺したんだな。俺が、……追い詰めたのか?』
【RL】:【Outsider】「肯定の意思を示し、否定の意思を示そう」 そこまでいって、ゆるゆると首を振る。 「─…言語野の 開発が不明瞭 だ、前所有者の其れを使用する」
【雨秋】:こら。(←嫌な予感がしているらしい)
【RL】:なんだよ! 【Outsider】「" 君"が殺したわけではないよ」 其の口から滑り出たのは。 「殺したのは、"僕"自身だから」 寸 分違わず、"彼"の口調で。僕=アウトサイダー。キラキラ。
【雨秋】:変なサービスすんな。(爆笑)
【RL】:キラキラ。
【雨秋】:お前!(爆笑)100面ダイスでRLを攻撃します。
【RL】:なん…だと。
【雨秋】:『……あ……』 はっきりと、違うと否定の言葉であるのに、夜長が、戻って来たかのような、聴覚が、視覚が矛盾を孕む。ぎ り、と。肌を覆 う甲殻さえなければ、唇を噛み締めた時に、血が流れていただろうに、それすらもすることが出来ず、同じく異形の少女であったものは、その現実と幻想の齟齬 からの強い眩暈に耐えた。
【RL】:雨秋が、ダメージをうけておるわ…。 【Outsider】「それで、君は何をしにきたんだい?確かに"彼"を殺したのは"僕"だけれど ─」
彼がまだ意識があったなら、自分の今の体が行っている凶行を止めて欲しいと言うのだろうか。
『僕はどうなってもいい』
というのだろうか?あの、夜長が決まって浮かべる笑顔で。
酷く癪だ。全く持って納得出来ない。
でも。
【雨秋】:『正義の味方を助けにきた』 からん、と手に握っていた銃を床に捨てる。プラスティックの安物の銃は、床をいくらか滑って 止まった。 『……俺なりの方法で、だけど』 ざ、と肩幅に脚を開く。 『そうだな』 ここから、声色が普段の彼女の物に戻る。 『"Outsider"、てめぇを ぶっ殺しに来た。かかって来いよ』
【RL】:【Outsider】「つまり、君は僕 を殺しにきたわけだ」 薄く、笑う。無機的な笑み。
つまり、あれは。
九社前夜長という男が浮かべるからこそ、笑み だったのだ。
【RL】:【Outsider】「じゃあ、やろうか。僕だって死にたくないし、其の為に生きてるんだから、捕食を開始しよう」
指を弾く。其れは、奇しくも雨秋の"変身"の合図に似ていた。
【雨秋】:アウトサイダーてめぇっ。(笑)
『はっ』
はははははははははははははははははははっ!
『助かった、有難う。"Outsider"、あんたの笑顔は俺に、やる気をくれたよ、いや本当だ』
九社前夜長と、"Outsider"の決定的な違いを識って、彼は彼のまま逝ったのだと判った。今は、それだけで良かった。
それ以上は、……後で考えよう。
【雨秋】:そぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお おおおおおいいいいい!(気合を入れた声)
【RL】:【Outsider】『A.V.E.─……"パンドラの匣"』
終末が湧き上がる。
"彼"の顔が、甲殻の向こうへと消えていく。
無数の複製体が、津波の如く噴出した─……。
【RL】:えーと、判定判定。〈製作:r.U.n.〉 【生命】5+6(r.U.n.)+2(Outfits)+H10=23。
【雨秋】:RLが罠をおおおおおおおおおおお。RLがパンドラの匣、AVEポイント戦闘までにはたまるって……くっ、罠か!(笑)
【RL】:たまる!たまる!(笑)具体的には、戦闘はいったら解除すればいい。ま、トループは消えないけどな!
【雨秋】:だから罠か!っていってたんだよ!うぬれっ。(笑)
【RL】:いや、本当に大丈夫だろうと思って言ったんだけど。そういえば、戦闘の開始前に使うんだと今さっき気付いた。つーてもおま え完全体じゃ ねぇか!
『パリア。ここでクリアじゃない。その先まで行 くぞ』
(其のサキ、か。何があるのか、ウシュウ。君は 知っているか)
『いいや。だから、未知って”言葉”があるんだ よ』
そう言うと、構えを取った。
●CLIMAX: 1
◎Scene Card : HAILANDER ( 希望 )
・Stage :木更津タタラ街・九社前夜長個人研究所"秘密基地" / Yellow 【15日 早朝】 雨秋:-/1
†BGM :「 」(http://www.nicovideo.jp/watch/sm2108072)
■CUTIN!!
・状況説明
(雨秋) ("複製体"1〜20) ("Outsider","複製体"21〜23)
・AR&SETUP:申告
【雨秋】:AR2 ノン。
【RL】:"Outsider" AR:4 / SetUp:ブランチ・ゲームマスター⇒"複製体"1〜23。
・AR4:"Outsider"
【RL】:【Outsider】『砕け』
山が、崩れる。
異形の津波が、がらくたを薙ぎ倒しながら迫 る。
ガラン─…ッ
ガラ……ガララララララッ!!
【RL】:A.暴走、M.〈製作:r.U.n.〉〈白兵〉〈電脳〉〈爆破工作〉〈※タイムマジック〉、【生命】5+19 (r.U.n.)+2 (Outfits)+HJ=36。どりゃー!ちなみに、この行動の後10体増える。後、複製体の制御値が、噂の40です。
【雨秋】:ちょ、制御値40とか莫迦だろ!あれ、クレア食ってたかな。あー食ったな…
【RL】:JOKER / PMFLCJW、雨秋はこれのはず。
【雨秋】:もうここで封じるぞ!"A.V.E. レムーリアの黒石"。
【RL】:ヤッチマエー。う。封じられると、トループ消費するアレが使えないじゃん。速攻でやられると死ぬ。(笑)
【雨秋】:ファール食べてるから、移動しなくても攻撃届くんじゃないかな。
『パリア』
パチン、と指を鳴らす。
『レムーリアの黒石』
(もうやっている)
笑みを含んだ声。即ち、以心伝心。音を立てて 現出し、崩壊する黒い石。
複製体達が、苦しむかのように身を捩る。
『それは─………9番、か』
『そうだ』
『ならば、それも捕食しよう。そうすれば、僕は 生き延びることが出来るから』
【RL】:けど、こっちの攻撃は止まらないぜ!
しかし、止まらない。指揮者の様に振り下ろし た腕。連動して、再び動き出す、異形の雪崩。
【RL】:グオゴゴゴ!後、届くよね攻撃。後、この攻撃避けられるんだよね。
【雨秋】:これって空蝉出来るの?
【RL】:できる。(笑)タタラの《爆破工作》は対決が運動なんだけど、「物理攻撃に対するリアクション」として「〈運動〉を使用す る」「避け」っ てのしか書いて無いから、避けでいいんじゃねーかな!
【雨秋】:う、運動を上げないと………特性で上がる特技が組みきらない。(爆笑)インスタントしたくないんだけど、コレ全力でいきた いからする よ……。インスタント許可あり、無し教えて。
【RL】:あり。基本的にGTRLでインスタントはオールオッケーだぜ!
【雨秋】:OK、運動レベル+2。(笑)これで、<運動>レベルが8。"Mari"の特性が乗って、10レベルだ。全部 これで組める。
【RL】:ちょっ、ほんとに全部組む気だな。(爆笑)
【雨秋】:行くぞ!
【RL】:こいこい!
【雨秋】:m:タイプD M:<白兵><射撃><運動><空蝉><自我 ><知 覚><隠密><交渉><空蝉><猿飛び><影化> 生命6+札7+r.U.n.と技 能44=55!
【RL】:ぶっ。(爆笑)
しかし雨秋はその雪崩を身軽に交わし、あるも のは騙し、去なしきる!
(雑魚を幾ら叩いても無駄だ。ならば、手段は一つ。頭を獲る)
・〈空蝉〉:雨秋 With Paria
【RL】:オラァこいよぉっ!
【雨秋】:硬いのかなぁ、クロキヨナガ。M:<白兵><射撃><運動><自我> <知覚 ><隠密><交渉><猿飛び><影化><操縦> 【理性】7+札10+r.U.n. と技能46=63。隙狙い「-15」ぐらいでいいかな。最終達成値48。
【RL】:おまっ。
・NoReAction!! / DMGPLZ!!
"Outsider" は無言で腕を、指を突き上げる。
地面から噴きあがる複製体が、壁となってその 刃の前に立ちはだかり─。
【RL】:カモーン。
【雨秋】:斬38+CJ=48、斬!
【RL】:48-4(r.U.n.)-1(斬)=43。〈死者の一族〉C6、43-6=37。
(即ち、其れが"迷彩"だ)
パリアの誇るような呟き。
刃は、その壁の向こうではなく、 "Outsider"の背後より、その胸を貫いた。
【RL】:《霧 散》
『─……やれやれ。凄いなぁ、一撃でこれか。こ れ以上は厳しいね』
胸部を丸ごと抉り飛ばされながら、異形は動 く。
・AR3:"Outsider"
【雨秋】:『それ以上その口調で喋んじゃねぇ、その、そっ首叩っ落とすぞ』
【RL】:【Outsider】『怖い怖い』 薄ら笑い。 『じゃあ、聞こえないようにしてあげるよ。"雨 秋ちゃん"』
【雨秋】:吹いた。
ガ ゴン…。
複製体が、絡まり集う。
形成されるのは、巨大な破城槌。
『それじゃ、バイバイ』
ゴッ─……!!!
【RL】:《タイムリー》 ⇒雨秋 / 肉体戦DMG21。ほい、これで神業零。(笑)演出次第で不可知か不可触で打ち消してもいいぜ! なぜなら、タイムリーは何かを作ってそれでなんかやる神 業だから。
【雨秋】:えぇえええ!? (ι ´=ω=`)ノΣ 笑止!
【RL】:何その地球拳。
【雨秋】:えぇえええええ。クーデグラで撃ち殺すのが早いんじゃないかなぁ……。
【RL】:あ、殺しちゃってもいいよ。行動前にぶち殺す ならタイムリーの差し止め+行動前の神業効果まで認める。ただし、夜長は確 実に死ぬ。 (笑)
【雨秋】:今のデクラは、ダメージが選べるじゃないか!
【RL】:なん…だと気絶ダメージでもいれるつもりか!
【雨秋】:うん。昔のは即ししかなかったけど。Dになって変わったなーと思った。
【RL】:けど、気絶してても、神業は使えるんだぜ。死んだら使えないけど…な…ッ!!「殺してタイムリーを阻止する」か、「気絶さ せる⇒タイム リーの阻止を別の神業でやる」から、選べって事だよォッ!(笑)
【雨秋】:なるほどね!
【RL】:メジャーアクション相当でやってると思って。そりゃRLもキラキラするわけである
【雨秋】:なん、だと。うーん。駄目元で訊くけど、デクラで物品破壊は駄目だよね。
【RL】:…うーん、いや、認めよう。タイマンな上、神業等価だしなぁ。(笑)
【雨秋】:しぶしぶであるならいいよ?不可知とか吐くし。
【RL】:いや、かっこよければなんでもOK。俺は神業を最低でも一発使わせたいだけなので。(笑)
【雨秋】:なん……だと。判った。
【RL】:このヨナガを助けたいなら、今の雨秋だと神業が、多分3発要る事になるんだぜ。自分が死ぬ覚悟だと2発になる。
【雨秋】:無理だよ、助けらんないよ。(笑)
【RL】:うん。(笑)
【雨秋】:というかメタ発言をすると、助けられないのを楽しむシーンだよね(真顔) 嘘御免。
【RL】:全くである(真顔)
【雨秋】:《と どめの一撃!》
『遅せぇよっ!』
パンッ。
打ち抜く。
『寄り固まったって、一匹一匹は生きてんだろ。一匹殺ししゃ脆くなる』
バタバタと重い音を立てながら、詰みあがっていた複製体達が崩れていく。
【RL】:【Outsider】『……─成程、勉強になった。変に大味にするのは逆効果だね』 サタデーナイトでここまで来る女、雨秋。
【雨秋】:ほんとにね。(笑)
【RL】:【Outsider】『じゃあ、基本に立ち返ろう。僕の存在意義という奴だ』
『捕食』
【雨秋】:やばいちょっと、ツボった。
【RL】:どうした!(笑)
【雨秋】:いや、夜長が「捕食」って何か、凄いシュールでさぁ。
【RL】:あー。(笑)
【雨秋】:画面前で吹いた。だって、無機質な声じゃなくって、夜長ヴォイスでしょ。
【RL】:うん。(笑)
ぞぶ…ッ
湧き上がる複製体達が、360度全方位から襲 いかかる!!
【RL】:M.〈製作:r.U.n.〉〈白兵〉〈電脳〉〈運動〉〈※タイムマジック〉、M.【外界】8+19(r.U.n.)+2 (Outfits)+JOKER=40。一段階ぜんしーん。
【雨秋】:リアクション!<白兵><射撃><運動><自我><知覚> <隠密 ><交渉><空蝉><猿飛び><影化>。理性7+ジョーカー+もろもろ44=62。
・〈空蝉〉:雨秋 With Paria
眼下で、複製体達が無様に激突する。
【雨秋】:<白兵><射撃><運動><自我><知覚><隠密>
<交渉
><猿飛び><影化><操縦>。理性7+札9+もろもろ46=62-隙狙い19=最終達成値43。
【RL】:NoReAction!!DMGPLZ!!
【雨秋】:38+C10=48、斬!ざしゅー。
そのまま急降下すると、クロ キ ヨナガの肩 から、心臓まで、貫く。
『………』
ばきり、と。顔面を覆う甲殻が、裂けた。
「…私は死ぬのか?」
その口調は、最早夜長の其れではない。
【雨秋】:よながーーーーー!ちからがおさえられない!ってGさんが言ってた。
【RL】:影響力投げるぞ。(爆笑)
【雨秋】:えー。それ使って、AVE回復していいの?(笑)
【RL】:やらねぇよ。(爆笑)
【雨秋】:(´3`) ちぇー。
しかし、先ほどまでの無機的に過ぎる其れとも また違った。
『……そうだ』
パラ……。
雨秋の細い躰を覆っていた皮膜も、ゆっくりと 剥がれて行く。
「……死にたくはない。どうすればいい?」
その男の躯から力が抜けていく。刃が突き立っ たまま、がくんと膝が落ちた。
「……そうだな」
装甲に覆われていた時の、どこかくぐもった声 でなく、少しハスキーではあるけれども、透明な、少女らしい声が。
「夜長を生き返らせてみろよ……」
あいつが、一番、お前達を死なせたくなかっ た、あいつが一番お前達を護ってくれる奴だったのに。そう、言おうとして、言葉には纏まらなかった。
「でも無理だから、お前は死ね」
「しにたく、な…い」
ずしゃ……ッ。
上半身が、ずるりと崩れる。人間としては、あ まりにも無様。袈裟懸けに裂かれた身体が、床に落ちた。
周囲に渦巻く複製体達が、灰化して流れてい く。
【RL】:【パリア】(─……死んだな)
【雨秋】:「あぁ……そうだな……」 どこか、ぼうっとした様子でそう答えると、ゆっくりと"Outsider"―クロキヨナガ―の 傍にしゃがみ込 む。
【RL】:喰うか喰わないか、もしくは何か言うか言わないかだけ決めて切ろう!
【雨秋】:うい。夜長の意識が浮上する事はなさそうなのかなぁん?無いなら食う。
しかし。その顔が。困ったような、あの笑みを 浮かべたから。
【RL】:浮上し、死んだァーッ!!
【雨秋】:「……あっ」
【雨秋】:「………!!!」
決まって、最後は若干上がり気味。
こちらの機嫌を伺うような、慮るような、疑問 系。
【RL】:な、なんで判った。
【雨秋】:わかるよ。そりゃ!
声にならない声、で夜長の体に伏して、今度こ そ雨秋ははっきりと泣いた。自分が殺した人間の事を思って涙を流すなんて、何て、欺瞞で贅沢なのだろ う。
その滑稽さが、酷く空ろだった。
【雨秋】:次ぎのシーンで食うYO!
─SceneEnd...
【RL】:さって、このシーンだけど、リサーチしていいよ、例のあれ。(笑)
【雨秋】:ああ。というかプッペさん来るんだよね?それのことでしょ?
【RL】:うん。
●CLIMAX: 2
◎Scene Card : MANIKIN (試練の失敗 )
・Stage :木更津タタラ街・九社前夜長個人研究所"秘密基地" / Yellow
†BGM :「月光」(http://www.nicovideo.jp/watch/sm1951659)
「ウシュウ。─……何故、泣くんだ。これで、君 の寿命も完全に解決された。ヨナガの希望した通りじゃないか」
【RL】:パリアが、ウシュウを気遣ってる。まぁ、気遣いポイントが違うんだけど
【雨秋】:「だって……夜長がいない……」
【RL】:おまえちょっと、それはかわいいぞ!【パリア】「─…………君の生存に、クシャマエヨナガは必要ない。寧ろ、君の生存をヨ ナガは望んでい た。君は喜ぶべきでないのか?」 戸惑ったような声。
【雨秋】:「そこには俺の希望は何一つ含まれてなかった……」
【RL】:【パリア】「……早く捕食しよう。それで、終わり。ウシュウ、ゴールだ。泣いたってヨナガは生き返らない、君らしくない ぞ、ウシュウ」
【雨秋】:「……お前の知る、俺って何?」 涙に濡れた、潤んだ声。
【RL】:【パリア】「……合理的な考え方をする。多少無理をしていたようだが、そういう考えを自らの規範としていた。正直、私に とって其れは好ま しかった」
【雨秋】:「……そうだ、そうじゃないと俺は今まで生きてこれなかった。だから、色々割り切った。殺したし壊した。それで良かった。 平気だった」
【RL】:【パリア】「…過去形だな」
【雨秋】:「人間は、上等なもんを知ると、それ以下には下げる事ができねぇんだよ、パリア」
「俺は」
「夜長が欲しかったんだ」
【RL】:ッヒョー!
俯くと、瞳に溜まっていた涙が零れ落ちる。
それは、床に広がる紅の絨毯に混ざり消える。 しかし少女一人の涙では、この、死と生命の象徴を洗い流す事が出来ない。
【雨秋】:「生き返らないから泣いてもしょうがないんじゃない。死んでしまったから泣いてるんだ」
【RL】:【パリア】「─………ウシュウ、君は…」 驚いたような、声。 「君は、そんなに、小さかったか─…?」
【雨秋】:「……。……何だと思ってたんだよ、俺をお前は」
【RL】:【パリア】「…………。もっと…─君は……いや、……そうか。ヨナガの言う通りだったのか、君は」
再び肩に置かれる手。
「……君は、ただの人間の少女だったと?」
どこか。壊れることを恐れるように。そっと。
【RL】:パリア的には、良く知ってるのウシュウしかいなかったからなぁ。結構特別な存在だと思ってたフシがある。(笑)
【雨秋】:あれだね、子供が親に最初の頃抱いてる、幻想だ。(笑)
【RL】:うん。(笑)
ゆっくりと、首だけを動かし、パリアの方を見 る。その顔は、冷徹に、人を殺める、ツヴィートークの殺し屋でも、ストリートで荒事を請負い、生計を 立てながら、組織からの制裁に怯えて暮らす暗殺者でも何でもなく、ただの、年相応の、いや、幾分かいつもよりも幼く見える少女の泣き顔があるだけだった。
顔をあげる間にも、頬を顎を伝い、雫が重力に 引かれ床に吸い込まれてゆく。
「………」
パリアが、手を伸ばす。指で、その涙を拭っ た。
「殺す相手の事を、人となりをあまり知らない方 がいい。その方が、随分"楽"だ。君の言った言葉だ。─……ウシュウ、君は。─……ヨナガと親しくな りすぎたんだ。油断しただけだ、君の失策だ。……なんと言えばいいんだ」
【RL】:パリア混乱中。多分、こう。あわあわしてる。
「……。泣かないでくれ、宿主様」
【雨秋】:「……ぁ……っ……」 それが余計に火に油を注いだのか、顔を伏せ覆う。 「俺が、……俺が。研究の手伝いをしなければ、 研究所を離れな ければ、あんな仕事を引き受けなければ。夜長が、あの時俺の命を救わなければ……」 囈言のように掠れた声でつぶやく。
【RL】:【パリア】「……だが、その条件を満たさなければ、君がヨナガと出会う事もなく、君がヨナガを欲しいと思う事も無かった。 無駄に自らを責 めるのは止めてくれ、ウシュウ」
【雨秋】:「何故?」
【RL】:【パリア】「…悲しむよりは、悲しまない方が良いだろう」
【雨秋】:「無理だ、無理だよパリア。俺は夜長を識ってしまったから。悲しまないわけがない」 いつものような、棘のあるすれっから し口調から、け れんみの落ちた素の言葉が返る。
何か、何か、何か。
何か無いだろうか?
【RL】:【天泉】「哀しいよね、雨秋ちゃん。愛しい人を失って、どうしようもなく心が痛い」
【雨秋】:よし。電波が通じたようだ。プッペ様が来てくれた。
【RL】:【天泉】「ただ、君は泣くしかない。自らを護ってきた殻を失って、裸になった弱い君には、ただ嘆く以外に、その痛みから逃 れる術が無いか らだ」 其の声は、背後から聞こえた。
【雨秋】:ぐるり。体ごと振り返る。涙を拭う暇もあらばこそ。悲嘆に暮れるとはいえ、殻が砕けようとも、体が、頭が覚えている事は再 現される。
「天泉。……やっぱ見てやがったのか」
急ごしらえの、 鎧を脆い心に纏う。パリアは安心したかもしれない。不安になるかもしれない。しかし、その切り替えこそが、彼女が今まで生きてこれ た、才能。
【RL】:【天泉】「─……そう、ずぅっと見ていたよ?」
【RL】:【天泉】「その涙を、もう一寸早く流していたら」
【RL】:【天泉】「彼は止まってくれたかもしれないね?─……君を護る為に」
白く白く白く白く白い女。
口元に浮かぶ、童女の様な笑み。
【RL】:くすくす。
【雨秋】:RLがキラキラしている。
【RL】:当たり前じゃないですか!
【雨秋】:「うっせぇな」 むっすりとした、いつもの声で。
【雨秋】:「……随分とここは、あんたの実験場はご立派な」
【雨秋】:「蟲毒の壷みてぇな、とこだな」
【RL】:【天泉】「マイナーなの知ってるねぇ、君は」
【雨秋】:「実家がそっち系だったんでね」 雨秋は多分、あれだ。フィジカルアデプト。(また、シャドウランをつい引き合いに出して しまう)
【RL】:良く分かった。(笑) 【天泉】「なぁるほど。だからか、君は面白い。素質がある。素養がある。そう、此処は孤独の壺。最 後まで生き残っ た、たった一人が君さ」 指差す。「泣くのもいいけれど。僕はとても面白いからね、君がかわいそうでかわいそうで─…置いておいて、速めにそれ、食べ ちゃってくれない?ああ。最後に、よぉく別れを惜しんでおくといいよ。それとも、死体を相手に何かするかい?」そういう性癖も僕は否定しないけれど」 本 当に愉快そうに笑う。
【雨秋】:【天泉】「何だよ、フィナーレを見に来たんじゃなくって、俺を嬲りに来たのかよ」 斜に構える。
【RL】:【天泉】「うん。僕が見ている必要はないからね。─……なんなら、慰めてあげてもいいんだよ?」
【雨秋】:「慰め?今度はありがたくて涙が止まんなくなりそうだから、勘弁してくれよ。食うぜ、それは安心しろ」
【RL】:【天泉】「お」 助かる助かる、と手を叩く。
【雨秋】:「それより、だ。ちょっと、興味があるんで聞くんだけど、ここまで頑張ったご褒美に聞かせてもらえるとありがてぇんだけど な。あんた好み の、悲劇的、あんたにとっちゃ随分な喜劇が見れたはずだろ?」
【RL】:【天泉】「うん、そうだね。全くだ。君もそのくらい欲しいよね。ヤケ食いするようなものかな?─ああ、太っちゃうかなぁ、 あんまり豪華な ものだと。ま、いいか」 くすくすくすと笑いながら、ゆっくりと近づいてくる。 「何が聞きたいの、雨秋ちゃん?」
【雨秋】:「今まで、どんな実験結果があったのか、聞かせてくれよ」
【RL】:【天泉】「─……第二次暁計画の事かな?」
一瞬、動きを止めて。
笑みを深くしながら、細い指を伸ばす。
雨秋の喉元へと伸ばして、皮膚を撫ぜるよう に、嬲るように、顎へと這わせた。
なすがまま。微動だにせず、強い眼差しで、エルフプッペを見る。
「其れも知りたいけど、……何度も繰り返したって言うこの実験もかな」
「何 で?」
【RL】:詳しくは次回、語りのシーンからはいろうか。ただプッペたんを返答で、喜ばしてあげてください。
【雨秋】:うん?
【RL】:悦ばしてもいい。
【雨秋】:「何で?」に彼女的に面白おかしく答えればいいのね。
【RL】:うん。
【雨秋】:「あんたに、本当の愚者って奴を見せてやるよ」 口元には、笑み。それも、少女らしい少女が、浮かべてはいけない類の。
【RL】:キラッキラッ。
【雨秋】:これで駄目かなぁん?
【RL】:【天泉】「─………輝く物の全てが黄金とは限らない。けれども、君は手を伸ばすんだね」
に ぃ。
其れは、恍惚とした笑み。
其れは、淫靡な笑み。
其れは、悲痛に歪む笑み。
其れは、憤怒を秘めた笑み。
天泉・エルフプッペは、ゆっくりと語りだす。
呪いを歌うかのごとく。
【雨秋】:三話目の濃度が1話の比じゃない件について。後、悦ばせるって字を見て、何をしろといわれてるんだろう、と思ったのは内緒 です。
【RL】:全くだ。後、ぷぺたんはいじられると悦ぶんじゃないですか。
【雨秋】:いじられるのか。(爆笑)
「僕 の事はいいんだ、君だけでも─…」
【RL】:どうなるんだコレ。
【雨秋】:さぁ……。私は取りあえず目標に向かって邁進!
【RL】:するといい…!!神業あれば何やってもいいよ。
【雨秋】:ふぁいともらわなきゃーはわわー。
【RL】:ファイトどっかで、本物ヨナガから貰わんと、絶対無理だな。(笑)
【雨秋】:うん。
【RL】:倒したのはクロキヨナガだから、ヨナガとは別なんだぜ……。
【雨秋】:クロキヨナガもでも、雨秋の記憶あったのか。
【RL】:いや、最後に黒くないのがちょっと顔出したんだけど、退場しちゃったから……。
【雨秋】:ほみゅ。でも考えてみたらさー超メタな事いっていい?
【RL】:ん?
【雨秋】:クロキヨナガか九社前夜長かどっちかわかんないけどさ、本があるから蘇って来るんだよね、確か?そのうち。
【RL】:……。う、うん。(笑)けど俺その設定どこまで適用するのかわかんねぇ。(笑)
【雨秋】:うん、いやまぁメタ名話なだけだし、雨秋が目指すのはそこじゃないので、プッペと交渉するつもりなんだけど。ちょっと、そ の何て言うか。 まじで道化!とか思っただけ。
【RL】:道化だなぁ。てか、蘇ったら、クロキヨナガになるんじゃねぇかな。
【雨秋】:だろうねぇ。今回のクロキヨナガ戦の分はどっかでやり返さないとな……シュッシュッ。(シャドウボクシング)
【RL】:きゃっきゃ。散々キラキラした。次はシロキヨナガで、雨秋をボコボコにすればいいんだな。
【雨秋】:何か……よし!
【RL】:( ゚-゚)
【雨秋】:いや、RLが楽しそうなのが一番だなとおもって! かかってこいよ! あれ?
【RL】:なん…だと…。PLが楽しそうなのが一番なんだぜ!(笑)
【雨秋】:いや、充分楽しませてもらってるから。その、長引かせて申し訳ないっていう気持ちだけがな?RL楽しいかなぁって不安だっ たんだぜ!
【RL】:楽しいよ!(笑)長いのは気にするなー。長い時は大抵、俺がゲストRPたのしくてだらだらやってるだけだから。
【雨秋】:判った!気にしない!RLを……きゅんきゅんきらきらさせてやる……。
【RL】:さって。やるか!なんかアレなアレを!
【雨秋】:あれであれを。
【RL】:交渉シーンからだよね!
【雨秋】:うん、でも先に、プッペの情報吐きモードからのはずだ!
【RL】:おお、そうだそうだでは吐こう。
●CLIMAX: 3
◎Scene Card : KABUTO-WARI ( 避ける事が出来たかもしれない災難 )
・Stage :木更津タタラ街・九社前夜長個人研究所"秘密基地" / Yellow
†BGM :「The Carol of the Old Ones 〜旧支配者たちのキャロル〜」(http://www.nicovideo.jp/watch/sm102579)
【RL】:BGMは勿論アレ。
【雨秋】:この曲かよ!くんなよ!旧支配者くんなよ!絶対くんなよ!(きらきらしながら)後、夜長の研究所が舞台なの長過ぎる。三話 殆どだ。(爆 笑)
それは、まるで呪いのようだった。
「何人、何十人、何百人という役者-CAST- が、君のようにこの円錐を走り抜けていった」 それは、まるで瘴気のようだった。
「上手くいった"実験"はさほどないけれどね ─……」
「壱原正陽は、後少しというところで挫折した」
「神崎正義は、己の正義に殉じて眠ったし ─…朱音ヶ崎マヒルの時は惜しかった、子守唄が流れてしまった!」
彼女の口から零れる言葉が、重圧となって意識を圧迫する。それは、知りえてはいけないモノ。
「鬼連坂沙絢は最終構文に欠落を生んでし まったし」
「相羽健太郎も同じだ─…もう、やんなっ ちゃうよ。君達、そんなに愛って言葉が好きなのかい?」
溜息をついて、白い女が首を振る。
「月臣大河くらいかな、まともに上手く いったのは─……けど、彼も僕の言う通りに動いてくれたわけじゃないしなぁ」
「今頃何処で何をしているのやら」
案外本当に銀河の果てにでもいってたりして ね、と乾いた笑い。
「そういうあんたは、愛って言葉は嫌いなのか?」
対極に立つ、少女。髪も服も宵闇に溶けるよう に黒い。肌だけが、夜に浮かび上がるように白かった。唯一彩度を持つ瞳は蒼く、白い女をまんじりとも せず見つめている。
「うん、大嫌い」
その顔は、愛を語る時に良く似ていた。あまり にも純粋な、それは悪意。
【雨秋】:「なるほど、あんたは愛が大好きなんだな」 天泉の言葉をききながらもそう、返す。
【RL】:【天泉】「そういう君はどうなんだい、愛の僕に墜ちた君は?」
【雨秋】:「糞みてぇな気分だよ」 唾棄するような、応え。
【RL】:【天泉】「だろぅ?だからさ、早く食べちゃおうよ。今まで君と同じ立場だった人達だって、その男にゃそこまで入れ込まな かったさ」
【雨秋】:「そう、急くなよ。メインディッシュはとっておくから、”とっておき”なんだ。そう、さっきの月臣大河、だっけ」
【RL】:【天泉】「うん?ああ、成功例だね」
【雨秋】:「そいつは、世界を滅ぼしちまったのか?…その、完全体……荒御魂になって」
【RL】:すぅ、と。目の前に、白い女が現れる。普通に足を動かし、前に出ただけの筈だ。だが、其の挙動は、悪意あるもののそれ。殺 気を全く放たぬ 故の、警戒。 【天泉】「─……何処まで感づいているんだい、君は?」
【雨秋】:さっきのシーンの最後で確か、雨秋の顎触ってなかったか。離れたのか!
【RL】:話ながら歩き回るのが、プペ流!
【雨秋】:なんという!白熊(※)流。
(※ 動物園の
白熊が落ち着きなくうろうろしているため。全部の動物園がそうかは知りません)
【RL】:【天泉】「面白い。ほんとに面白いね、けれど不快だよ」 透き通るような、満面の笑顔。 「答えを言わせて貰うなら、NO だ。壊れ始めて はいたけど、クレアの言葉ですぐに外に逃げちゃったよ。どの道、一周すりゃ戻るんだけどね。りせっとぼたーん」 かち、と何かを押し込む仕草。プペなら 「ぽちっとな」とか言っても許される
【雨秋】:「ふぅん」 一瞬だけ思案するような顔。 「リセットボタン、ね。巻き戻しや早送りは出来ねぇのか?」
【RL】:【天泉】「そんなシステムは作ってないよ」
【雨秋】:「じゃぁ、作ればいけるってわけか」
【RL】:【天泉】「造れればいける、だね」 踊るようなステップ。雨秋の周りを歩き回る。
【雨秋】:なんという落ち着きのない子…。
【RL】:視界に何度も入っては通り過ぎていく白い闇。立ち止まってられない子。 【天泉】「─……どうしたの?興味でも沸いた? キャラクターが死 んじゃったから、思わず押したくなっちゃうんだよね、わかるわかる」
【雨秋】:「そうだ、ゲームで思ったようにうまくいかなかった。最初からやり直す。人は、リセットボタンがそこにあるから押す。で も、人生にリセッ トボタンはないから、人は慎重になる……ならねぇ奴もいるけど。だけど、あるなら。押す、だろ」
【RL】:【天泉】「押しちゃうかもねぇ」 ひょい、と。脇から、雨秋の顔を覗き見るように笑顔が突き出した。 「─……けど、その ためにリセット ボタンを造ろうとする奴はそうそういない。そんなにあの擬似英雄が好き?」 恋バナでキラキラしだすプペ
【雨秋】:プペ自重しろよ。 「そういう話題を話してるときは、あんたも外見年齢相応に見えるな」 横目でその笑顔を見る。
【RL】:【天泉】「あれ、これでも永遠の女の子のつもりなんだけど」 えい、と雨秋の頬をつく。 「あらあら、そんなに目ーぎらぎ らさせちゃっ て。─……早送りは無理だけど、巻き戻しはいけるかもね?」
嘆息。
「取引をしよう、天泉・エルフプッペ」
その様子を見て、踏み切る事にした。面白けれ ば、奴はある程度乗ってくるはずだ、と考えて。
【RL】:キラ…ッ。
「中身を聞いてからにしようか─……言ってごら ん?」 人間って、おもしろ!
「リセットボタンのセーブの位置を変えれれば、 巻き戻しの短期のリセットも出来るんだろ。人あらざるあんたなら」
「やったことは無いし、結論そのものが直接書き 換わるわけではないよ。乱数要素はそのままだし、放っておけば同じ結論に引き寄せられる。速度が乗っ ちゃってるからね」
「最終的にあんたが、望む結論にいきつくのであ れば、あんたは満足なんだろ?」
「割とね。 賢い子だなぁ、うちにも一人欲しい や」
えいえい、と雨秋の頭を撫でる。
【RL】:うしゅういじりをはじめるプペさん。 【天泉】「だって皆、僕が出るとすぐに殴りかかってくるから─」
【雨秋】:しょうがない。殴られるような事してるからしょうがない。
【RL】:泣いちゃうぞ。プペ泣き。
「ここ数週間で、一生分頭をなでられた気がする な」
半眼でぼやく。
「可愛い可愛い。─……それで?」
「世界を脅かすモノになってやるよ。そこの…… アウトサイダーも食う。代わりに、リセットボタンで14日の夜明け前」
紫に染まってゆく空を見ながら。
「昨日の今に戻してくれ」
【RL】:【天泉】「一日で何をするつもり?」
【雨秋】:「夜長が死なないようにする」
【RL】:【天泉】「それだけ?」
【雨秋】:「ああ。食うのをやめるように行動とかはしねぇよ」 プッペが心配するのは、その部分かと思って付け加えた。
【RL】:【天泉】「別にそこは心配してないよ。ただ、もし完全体になったら。もう九社前夜長とは会えないけど、いいの?」
【雨秋】:「それは、14日に?15日以降の話?」
【RL】:【天泉】「以降だねぇ」
【雨秋】:「構わねぇよ」 頷く。 「奴に、俺は必要無いから」
【RL】:【天泉】「片思いは辛いね?」
【雨秋】:「片思いの方が楽さ」 観念したように認めて答える。 「相手の事は考えなくていいからな」
【RL】:【天泉】「─…………」 ぽん、と手を打つ。 「おーけー、じゃ、やってみよう。ただし、絶対成功するかは判らないよ?バ グっちゃったら 責任もって治してもらうからね」
【雨秋】:「あぁ。無茶は承知の上だから、それくらいは自分でやる」
【RL】:【天泉】「後、ただ巻き戻るだけじゃ、茶番を繰り返すだけだよ。本当に変えたい事があったら、速度を上げるんだ」
つん、つん。
雨秋の唇を突く。
【雨秋】:「速度?……なんだよ、やめろよ」 その手を払いながら、そういえば、アウトサイダーの実験の時に夜長が何度か口にしてい たその謎の単語 を思い出す。
【RL】:【天泉】「照れるなよぅ。─…神の御業ってことさ」
【雨秋】:「それと、俺をつつくのに何が関係あるってんだ」
【RL】:【天泉】「嫌がってくれるかと思って…」
【雨秋】:「……」
つまみ。
天泉の鼻を、目にも留まらぬ早業でつまむ。
【雨秋】:「……」
【RL】:【天泉】「いひゃいよ?」 ぷるぷると暴れる。思ったより無抵抗主義だ。
【雨秋】:「痛くしてんだから、当たり前だろ」 そう言うと離す。
【RL】:【天泉】「女の子の鼻を摘むなんて…」
【雨秋】:「女同士だからいいんだよ」
【RL】:【天泉】「まぁいいけどさぁ。あ。ちゅういじこー」
【雨秋】:「何だよ?」
【RL】:【天泉】「15日の夜明け─つまり今だね。現時刻より先にいったら、もうリセットはできないよ。今から先に行くには、君は 約束を護る必要があるからだ。約束を護った君は、この世界には要られない。 意味、分 かるね?」
【雨秋】:「時間が連続するんだな、分かったよ」
【RL】:【天泉】「うんうん。後はー…とりあえず、契約書でもかいておく?」 にへらと笑う。
【雨秋】:「……いいけど、契約書は俺が書くぞ?」
【RL】:【天泉】「えー。 けどお願い、面倒だし」
【雨秋】:プッペのサイン、無駄に文字が可愛いイメージがある。(笑)
【RL】:間違いなく、丸文字である。雨秋c(ちゃん)とか書いちゃう。伸ばし棒は『→』でな!カンパニ→とか。
【雨秋】:さくさくと、契約書の項目を書いていく。 「終了条件はさっきので、俺からの提示は完全体の完成と夜長の”俺が納得する” 無事である事、 だ」 と、書き加える
【RL】:【天泉】「罰則事項はどうする?僕が決めて良い?」
【雨秋】:「決める前に、案を聞こうか」 ろくでもないのが来そうだな、と見る。
【RL】:【天泉】「うん。完全体は外に出てもらうとして、君には此処に残ってもらう。で、九社前夜長の事をずっと見続けてもらお う。うん、それが いい!」
【雨秋】:「それ、罰則じゃなくって。罰則を犯した後の、ペナルティじゃねぇか」
【RL】:【天泉】「罰則なんて一つしかないじゃなーい。"僕が気に入らなかった時"だよ」
【雨秋】:ここってつまり、大元の方のループで夜長をずっと見てろってことだよね?
【RL】:うん。カンパニーの地下の壁にでも埋まって、夜長が死んだり死んだりキャストともしかしたらいちゃいちゃしたりするのを見 てよ!と言って いる。
【雨秋】:ファンタジーしまえよ! 「えらく抽象的だな……でもしょうがねぇな、俺が提示したのも似たようなもんだ」
【RL】:【天泉】「うんうん。判ってて悪魔と契約しようとしてるわけだよ、君は。」
【雨秋】:「そのとおりだ」
【RL】:【天泉】「けどやらずにはいられないんだよねぇ、嗚呼悲しい!罪作りな男だなー」
【雨秋】:「あんたはいつでも楽しそうだな」
【RL】: ─すぅ、と。耳元に口を寄せる。 【天泉】「うん。─……あんまり面白くなさそうだったら、僕が手を貸してあげるよ。其 れが嫌なら、頑 張って面白くしておくれ」
【雨秋】:「……」 契約書に無言で書き加える。 【・過剰な介入は禁じる】
【RL】:ぷぅ、と天泉の頬が膨らむ。まぁプペたんも、力だと今の雨秋には敵わないので嫌がらせしかできないんですが。
【雨秋】:嫌がらせがいやらしいのがくるんだろ!
【RL】:【天泉】「…じゃ、もういい?サインするからどいてどいて」
【雨秋】:ペンを渡す。 「はいはい、と」
【RL】:かりかりとペンを走らす音。丸文字で名前を。各種条項にチェックを。そして。 【天泉】「一応、あくまっぽいところは見せ ないとね」 そ う言って、見上げる。 「この契約、破って力づくで脱出したって構わないよ。君にはその手段があるから。ただ、九社前夜長は、色々と遊ばせて貰う事になる わけで。その旨かいとくよ」
【RL】:要らん一行を書き加えて、ペンを置く。
【雨秋】:「あんたって、まともな契約書書いたことないだろ?」 その様子を、ため息をつきながら見ると、契約書を手に取る。 「名 前書いた後に書 き足すのは、違反なんだぞ……まぁいいけど」 くるくるとペンを回す。
【RL】:【天泉】「どうせ僕と君しか見てないじゃない」
【雨秋】:「契約者が見てたら意味ねぇだろうが」
【RL】:【天泉】「文句言わないでしょ?」
【雨秋】:「いわねぇけど。言ったらあんた、だったらやめるってほっぺた膨らまして拗ねるだろ?」
【RL】:【天泉】「もうちょっと書いていい?」
【雨秋】:「駄目」
【RL】:【天泉】「ぶー」 ほっぺた膨らまして拗ねながら、黒い石を取り出す。
【雨秋】:「ほら、ふぐになった」
【RL】:【天泉】「ふぐはないんじゃないのふぐは。ほい、判子」
【雨秋】:眺めて確認しながら。 「あんた、俺に言わせればそりゃ悪魔的じゃねぇな。どっちかっていうと妖精のたちの悪い悪戯の類 さ。悪魔はもっと 契約に誇をもっている」
【RL】:【天泉】「そりゃそうだよ。あいつらは、もっとマジメだもの。大変よろしくない」 笑って、はやくはやくと急かす。まぁ妖 精の一族だしな
【雨秋】:急かすな、と一言おいて、おかしいところがないのを確認してからペンを走らせる。そして、「ガリ」と、歯で、左の親指に傷 をつけると、そ れで印の代わりにして押す。 「破りやしねぇよ。夜長はあんたなんかにゃ、やんねぇ」 契約書を、プッペに突き出した。
【RL】:【天泉】「痛くない、それ?─……全く。そんなに欲しいなら、手篭めにでもしちゃえばいいのにねー」 よっ、と。黒い石 を、契約書に押し 付ける。
【雨秋】:レムーリアの黒石の判子。(笑)
【RL】:うん。(笑)《Plz!!》 ⇒ 契約の遵守。
ボンッ!!
乾いた破裂音。
契約書が一瞬にして弾け飛び、破片が黒い石へ と吸い込まれる。
【RL】:【天泉】「ごちそうさまです。それじゃ、いつでもどうぞどうぞ」
【雨秋】:あ、因みにここでアウサイ食べちゃう気なんだけど、RLとしては拙い?
【RL】:いや、食べてもいいんだけど、完全体になっちゃわない、それ?
【雨秋】:なっちゃって、潜在的完全体で回るって相談した時言って無かったっけ。そうしないと、最後の処理(ループの帰結やら、完全 体の処理やら) が重そうだったので、食べようかと思ってたんだけど。なのでイメージは刻限過ぎると、完成しちゃう的な。
【RL】:うん、そっちのが楽そうなんだけど、完全体なっちゃうとプペさんが─。あ、まぁいいか。もうサインしたし。
【雨秋】:最終的に■■■になって、出 て行けば契約通りでしょ?
【RL】:ルール的にゃ世界崩壊するのはアクト終了時だからねー。(笑)
【雨秋】:そうなのか。まぁ、崩壊の始まるタイミングが15日の明け方以降なんじゃないかな。
【RL】:#完成体が存在したまま、特に対策なくエン ディングを迎えると世界は滅亡する。こういう裁量。食べた瞬間に戻れば、いいん じゃないかな。
【雨秋】:ほうほう。引き止めるのをここでやってしまいたかった、んだが。EDは夜長周りでてんぱるだろうから それなら仕方がな い…。
【RL】:ああ、そこまでやるなら、やっちゃってええよん。引き止めた後回るなら問題なかろー。ただし神業が、一個の状態出回る。ス リル満点!
【雨秋】:しょうがないだろ。(笑)夜長を抱き込むしかねぇ……!
今まで黙っていたパリアが、重々しく口を開い た。
(─……賛成はしないぞ)
今更であることを理解して、今言ったのだろ う。
【RL】:パリスケさんにもなんかいってあげて下さい。すねリアになります。
【雨秋】:拗ねる奴多すぎないか?
(私の想像より、遥にロクでもなかった。巻き込 んだことに関してはどっちもどっちだ。付き合うかどうかに関しては、今更、だろう)
気だるげな声に、溜息が混じる。
それを合意を受け取ったのか、
「パリア。中盤戦って奴だ、喰え」
夜長の、遺体に手を向けた。
【雨秋】:ここで、DAKのニュースですね分かります。
その時、誰かが、この時間につくように設定していたのかDAKが、朝のニュースを流し始める。ふと、雨秋の意識がそちらに流れる。
それは、ある少女の死を告げるものだった。
九社前夜長という男は、そう。
彼は、正義の味方だった。
それは、万民の為の正義。
しかし。
『─……清和学院で発生した崩落事故は、犠牲者28人を数える─…』
そのニュースを見た時。
『─……以下に、身元が判明した犠牲者の─…』
"彼"がどんな表情をしたのか。
『 三条弥生 』
手に取るように、判ってしまった。
【RL】:このあたりで、モノクロ画面で九社前夜長がどたばたする様子が。
【雨秋】:|・) わくわく。
本当に護りたかったものが、掌から零れ落ちていく。
一人でも多くを護りたい。─…残されたものを護りたい。
それが、雨秋の自意識過剰な妄想でなければ。
その時、彼は、一人の少女を脳裏に描いた筈である。
【雨秋】:ちょっとまて。(爆笑)(←そう来るとは思ってなくてアワ食っている)
「"Outsider"」
「君 は、世界を救えるかい─……?」
世界がわがままだというのなら。
せめて、"この悲劇"を止める為に。
手を伸ばす、九社前夜長。
“正義の味方”は、哀れな命を救うために“必然”的に禁忌を犯した。
其れが、約束を違える事であろうとも。
結果的、なんて言葉は、結果が出るまで判らないものなのだ。
【RL】:【パリア】(─……ウシュウ?ウシュウ。捕食は済んだぞ─…大丈夫か) よながさんの死体が、半分に!
【雨秋】:(………あ、あぁ……大丈夫)
約束を破られたから、約束を破ってもいい。そ れは、小学生レベルの言い訳だ。
結果として、自分は彼との約束の”自分を大切 にする”という行為に背いている。
自分のプライドと、今後を切り売りして、夜長 を助けようとしている。
【雨秋】:(……夜長はきっと笑ってくれない、前みたいに笑ってはくれない)
一日でも、幸せに。
一時間でも、一分でも、一秒でも彼が痛い思い をしないですむのなら、構わない。
【雨秋】:ゴールの先の終わりは無い。思考を打ち切る。
【RL】:【パリア】「………中盤戦、か。ゴールは何処だ、ウシュウ?」
くっ、と笑う。笑って。
どくん─。
パリアは、小さく呻いた。
とん、と。軽い音を立てて目の前に、一つの、 新しい生命が、降り立つ。
【RL】:一応離脱。合体したかったら合体でもするといい。
【雨秋】:解脱である。
【RL】:死にました。
【雨秋】:取り合えずお約束の、展開待ち。そっから、神業で捕まえます。ちょうちょつかまえたー。
【RL】:【パリア】「─……私としては、本当に。此処がゴールでもいいくらいなのだが」 ゆっくりと振り返ったパリアは、気の抜け たような顔でか つての宿主を見下ろす。
「これが、生きるということか。だとしたら、私 は君達人間に敬意を表さざるを得ない。─……何も無い。当たり前ということは、実に─……不思議だ」
【RL】:けどBGMがクトゥルな件。
【雨秋】:変えようぜ。(笑)
【RL】:変えるしかない。もう月光でいいよね。
【雨秋】:バッドエンドじゃねぇか!(爆笑)
【RL】:容赦しない。神業使ったらスプリンターにでも変えてやるよ!(笑)
【雨秋】:吹いた。前振りさせろよ。
「図体ばっかり、でっかくなりやがって」
「そういう君は、随分と小さくなったように見え る」
「俺は何も変わってねぇよ、元からこんなもん だ」
「それだけ、お前が成長したんだよ」
「………」
何度か手を開いたり、握ったり。
「そうか。……そうだな」
【雨秋】:パリアのやりたい演出があったらこい! 落ち着いたら神業を使うぞ。 あれ、俺…るー…らー…?
【RL】:もうダブRLでいいよ。
「…有難うと、言っておこう。君のおかげだ、ウ シュウ。だが、同時に、恨み言もいっておこうか。これで終わるつもりは無いのだろ?」
皮肉げに口の端を上げる。
「無い。まだ続く……俺は止まれない」
「私は生きる為だった。改めて問おう。何のため に走る?」
「……」
一瞬、雨秋は目を伏せた。あぁ、そうだ。彼に は偽りは、醜い物は見せたくない、そう誓ったじゃないか。
【RL】:プペたんは、後ろでにやにやしてます。
「自分を偽らない為に。俺は、自分のやりたい事 を、する」
「─……そのため、だけに?…………」
【雨秋】:使うよ、神業。
【RL】:オウライ
【雨秋】:不可知でも、RLが納得できればいいんだよね?
【RL】:うん。
「パリア、お前は何もない、と言った。何がした い?何がほしい?」
【雨秋】:《不 可知》
パリアに、腕を伸ばし握った手は、すっかり自 分よりも大きい。
「お前の手はまだ何も持って無いだけだ。こんだ け大きければ、俺よりもたくさん何かをつかめるはずだ」
でも。
『……ああ、脆い。だから……俺は誰がいなくて も平気……とは、お前の前では言わねぇよ』
あの日、その言葉を語った、彼女と同じ顔で。
「その手を、貸してくれ。まだ、お前に誰かが必 要なように、俺もお前が必要なんだ」
そう、彼女は泣き笑いのように、密やかに告げた。
【雨秋】:これでどうかしら?二人だけの会話である。プッペには伝わんないのだった。駄目か?(笑)
パチン…ッ。
目の前で、パリアが、指を弾いた。
バサァ……ッ!!
彼の背中から、皮膜が広がる。
天泉が、目を丸くする。
─……二人の周囲を覆いつくした其れは、即ち迷彩。
「丁度」
「生きる目的とやらを、探していたところだ」
「丁度」
「君に私が必要なように、私も君が必要だったと ころだ」
声を隠すことも無く、堂々と告げる。
この程度は誇らせろ、と。しかし、雨秋の善意 を無為にはせぬと、手早く。
─……笑う。
「最初に会った時の銃弾の分の借しがある筈だ。理由が必要なら、とりあえず"其れ"で」「必要ないなら、─…………喜んで、と答えよう」
【雨秋】:「お前も、大概素直じゃねぇな」
【RL】:【パリア】「君には全く言われたくないな」
【雨秋】:「全く持ってそのとおりだ」 そう言って、笑う。合体でいいんだよね??
【RL】:うん。ついでだから変身しちゃって。(笑) 【パリア】「では、行こうか。善は急げだ」 笑い返して、手を強く握る。
†BGM :「ブルーバード」(http://www.nicovideo.jp/watch/sm3619460)
【RL】:【パリア】「─……決断は君に。今までどおり、それでいこう」
この先があるかどうか分からない。随分と大き くなった ”息子” のような存在を強く抱きしめると、その背に回した、腕で。
パチリ。
と、指を鳴らした。
【雨秋】:「あぁ、行くぞパリア」
【RL】:【パリア】「ご随意に、ウシュウ」
暁が過ぎていく。
消えていく"今"の中、白い女の姿を探す。
【雨秋】:「天泉、あんた、あんまりこの言葉を言われたこと無いだろ?」
… ザザッ。
ノ イズが混ざる。
【雨秋】:「有難う」
【RL】:白い女は、心外だといわんばかり。頬を膨らませて。
軽く、手を振った。
一人きりなら、孤独で孤独で死んでしまいそう。
けれど。
共にある、彼の存在が、君を闇から拾い上げた。
【RL】:ついに、ループとかいう良くわからんシーンに突入いたしました。
【雨秋】:ぎらり。
【RL】:俺も初体験である。そして確かにプペに有難うっていったのは、ウシュウが始めてかもしらん…。
***【幕間】***
【雨秋】:幕間!?
†BGM
:「Sprinter」(http://www.nicovideo.jp/watch/sm4379853)
その時、確かにぐるぐると回る円錐を見たような気がした。
丁度いい"セーブ・ポイント"を 見つけて、皮膜の翼をはばたかせながらそこへと向かう。
しかし。見えてしまった。
この円錐の、はじめからおわり。
【雨秋】:見えちゃったのか、始まりから終わり!
【RL】:うん、全部の思い出が見えました!
【雨秋】:なん、だと。あんなことやこんなことですね、わかります。
【RL】:しかも、舞台はまたヒミツキチ。
●CLIMAX: 3-1
◎Scene Card : KABUTO ( 父性 )
・Stage :木更津タタラ街・九社前夜長個人研究所"秘密基地" / Yellow
†BGM :「Waltz For Ariah」(http://www.nicovideo.jp/watch/sm3545457)
【14日 / 暁】
何の違いもあるわけではない、言うなればそれ は夢のようなものだった。
しかし、夢と一つ違うこと。
それを、現実であると断定する意思と、それを 現実であると証明する力が、あることだ。
【RL】:ほい、どぞー。寝起きである。
【雨秋】:夜長は先に起きて研究にいっちゃってるんだろうか??
【RL】:夜長さんはー…まだ横で寝てんじゃね?
【雨秋】:おっけー。疲れすぎだな。(笑)
【RL】:カンパニーって、夜長に黙っていったんだっけ?
【雨秋】:いや、行くって13日深夜のOPで言ってる。
【RL】:あ、そうだそうだ
【雨秋】:14日のいつ行くかは言ってないけど。「明日行って来る」とだけいってる。
【RL】:いやなんかイメージ的に、寝てる間にそっといった感じだったから!じゃあ、まだ寝てます。
【雨秋】:あー、とめられそうだからか。(笑)
【RL】:うん。(笑)
【雨秋】:いや言わないで下手に探されて、暴走されると困ると思ったので、言ってあるんだ。
体がまだ、休眠が足りないと訴えているこの 熱っぽい体の感覚さえ、明瞭に憶えている。
そして、身体は経験しておらずとも、止められ ないものもある。
ど くん。
其処に、九社前夜長が、呑気な顔で寝こけてい た。
【雨秋】:何をしろと。(笑)
【RL】:いや単純に、死んだ人が生きてる光景ってのは、どうなのかなと思っただけで。(笑)
【雨秋】:一瞬、ランが!食欲がー!とかいう意味かと。(笑)
【RL】:まだアウトサイダー憑いてねぇよ!一応ルールってほどじゃないけど、時間経過換算しよう。15日暁で巻き戻る。
【雨秋】:ういお。
【RL】:で、其の間、クライマックス3-1が、3-2になったり、3-3になったりしていきます。あ、パリパリはこの時のサイズに 戻ってる。
【雨秋】:がば、と弾かれるように体を起こすと。そ、と、震える手を伸ばし、夜長の口元……鼻の前に添える。ゆっくりと、呼気の気配 を感じると。深 く、深く安堵の息を吐いた。 「……生き……てる……」
【RL】:【パリア】(まだ死んでいない、が正しいぞ) "息子"の記憶も定かのようだ。
【雨秋】:「そっか……ッつ……」 体重をかけていた、左手の親指に痛みを感じて目を向ける。契約書に印を押した時の怪我がまだそこ にうっすらと あった。シーツが紅く汚れている。とはいえ、r.U.n.の宿主の回復力のおかげか、もう殆ど治り始めているが。 「夢じゃない、な」
【RL】:【パリア】(ああ。だが、我々以外の人間には、夢よりももっと不確かなものだ。慎重に行動し、この先起こる"結果"を知っ ているというア ドバンテージを最大限に活用しよう。……ヨナガを救おう)
【雨秋】:「ああ……、ああ、そうだな」 細い己が身を抱く。 「確か、今日の夜に一柳と十叶がくるはずだ。奴らもなんとかしなきゃ なんねぇし…」
【RL】:(契約の遂行の為には、君はもう一度完全体にならねばならんわけだしな…… 待てよ?)
【雨秋】:「うん?」
【RL】:【パリア】(となると、アウトサイダーも捕食せねばならんのか…?)
【雨秋】:「あぁ……それは、夜長がおそらく今日中に完成させるだろうさ。天泉も言ってただろ?結果に引き寄せられるって。俺がそれ になるのは、強 い因果だ。それに必ず引き寄せられる、つまり。アウトサイダーは俺がカンパニーに行かずとも完成するだろうさ」
【RL】:【パリア】(…アウトサイダーの完成と、夜長の死はほぼ同義だ。先ず、それを止めねばならんな)
【雨秋】:「ああ。だから、完成と同時に俺たちがそれを食う。それで解決するはずだ。
【RL】:【パリア】(ああ─…) さて、このループはどうなるのかなー。(笑)
【雨秋】:夜長を起こしますか。
【RL】:起こせ起こせい。
【雨秋】:「そのためにはこの、研究者さんを起こさねぇとな」 身を乗り出すと、彼の体を揺する。 「夜長、夜長。朝だぞ」
【RL】:【夜長】「…う?」 少し呻いて、ゆっくりと起き上がる。 「…ん…あー………。ああ…雨秋ちゃん。おはよう」 眠たげに 目を擦って、小 さな欠伸。
【雨秋】:「うす」 意外と、普通だ。昨日の夜の事で、起きた瞬間あたふたするかとおもってた。(笑)
【RL】:【夜長】「まさかとは思うけど…ほんとにずっとそこにいたの?」 寝ぼけてるからな。(笑)
【雨秋】:「見張るっつったろ」
【RL】:【夜長】「……あー……」 頭がはっきりしてきたのか、思い出したのか、少し顔が引きつる。 「……おはよう」
【雨秋】:「さっきもう聞いた」
【RL】:【夜長】「いや、もしかしたら寝ぼけてみた夢だったのかと、少し」 何やらぐだぐだと言いながら、ベッドから降りる。
【雨秋】:「何を?」 それを、視線で追う。
【RL】:【夜長】「………昨日の事だけど、うん。……えーと。……」
【パリア】(フリーズしてるぞ)
【雨秋】:(反対にこっちが恥ずかしくなってくんな……)
【RL】:【パリア】(じゃあなんでやったのだか)
【雨秋】:(イラッとして、つい)
【RL】:【パリア】(じゃあそういってやれ)
【雨秋】:とっちゃんぼうやって単語が…、頭を過ぎる。
▼とっちゃんぼうや
とっちゃんぼうやとは、立派な大人 の年齢だが、子供っぽさを残す男性。
【年代】 − 【種類】 −
とっちゃんぼうやの解説:
とっちゃんぼうやとは父ちゃん坊やと書く。父ちゃん(とっちゃん・とっつぁん)、つまり実年齢は立派な大人だが、坊やのように子供っぽさを残す男 性を意味する。この場合の子供っぽさとは思慮・分別のない幼稚なこと、行動・言葉使い・仕草といった当人の意識次第で大人として振る舞える部分の幼稚っぽ さ、更に童顔など容貌の子供っぽさをさす。
【RL】:そのまんまじゃねぇか。(笑) 「と、とりあえず朝ごはん用意するね」 32歳の少年は、微妙に目線を逸らしながら笑う。その
時。
『─……清和学院で発生した原因不明の崩落事故 が…』
DAKが、朝のニュースを流し始める。
夜長は、そのニュースをじっと見て、冷蔵庫の ある簡易キッチンへと去っていった。
【雨秋】:(……まずい……) あわてて、キッチンへと追いかけた。
【RL】:前回は此処に居合わせなかったのだろう。(適当)
【雨秋】:たぶん前回は、起こさずに適当に行動し始めたんだと思う。
【RL】:【パリア】(スイッチは入った、ということか) 何処か合わせたように。パリアが、淡々と感想を漏らす。
夜長は冷蔵庫を開け、適当な食材を物色してい る。
【RL】:【パリア】(─……さっきのアレとは別の意味で、心此処に在らず、だなぁ)
【雨秋】:「……夜長」 その背に声をかける。
【RL】:【夜長】「……っと、た」 ばさばさとカロリー・ブロックやら携帯食品やらを落す。ヨナガさん、寝起きにダブルショック。 辛い。後多分、 前回は起きたら延々と悩んでたきがする。ちゅうで。 「な、何?」 振り向いた顔は、笑顔。雨秋の言葉を待っている。少し顔が赤いのは、さっきの影響か。
【雨秋】:「あ……」 かといってかける言葉が見つからない。 「いや、その……思い詰めるなよって、……言いたくて」
【RL】:【夜長】「…………。…うん、有難う。」
【雨秋】:「俺の事はいいから、姪御さんの事を……その、悪い。うまい事、フォローしてやれなくて」
【RL】:【夜長】「─…君が謝ることじゃないよ」 はい、といくつかの携帯食品を差し出す。
【雨秋】:差し出された手をつかむ。
【RL】:【夜長】「今日、カンパニーに…行くんだよね。気をつけて。僕は一寸、研究を勧めようと─。……雨秋ちゃん?」
【雨秋】:何もしてあげれる事が思いつかないから。 「あぁ、今日は行くのやめた。一晩考えて考えもまとまったし、だから一緒に朝食 を摂ろう」 そ う、言った。
【RL】:九社前夜長は、嬉しそうに顔を綻ばせた。しかし。 【夜長】「うん。……ごめんね」 掴まれた手が、少しだけ震えていた。
そう、震えていたから。そのまま、
離す事が出来なくて。指をそのまま手のひらに絡めると。テーブルの場所まで彼の手を引いていった。
【RL】:間違いなく恋人繋ぎですね、わかります。さぁて。一緒にもそもそ飯を喰ったら─… どうする?完成まで待つ?
【雨秋】:そうだねぇ。完成は時間的に、十叶達が来るより先だろうし。
【RL】:そうねー。ところでぶっちゃけ、このループ、どうする?
【雨秋】:ラストをぼかして、失敗にするのがいいんじゃないかと思う。
【RL】:どうして失敗したか、だなぁ。あ、アウトサイダー喰うシーンはやろう。
【雨秋】:それはちょっと、十叶との交渉の時にネタを労と思ってる。言っておいたほうがいい?
【RL】:ほー。いや、じゃあそのシーンまでもっていこう。一回経験したシーンは「既読シーンのスキップ」で飛ばせます。(メタ)
【雨秋】:なん、だと。いや十叶にここは引いてくれって言った後さ、「大切な人があんた達にいたら、連れてN◎VAを去れ」 ってい うつもりなんだ けど。それで、一旦退いた十叶が止めにくるってどうかな?十叶も神業を吐けてばんばんざいじゃないですか。完全体殺し的な意味で。カンパニー辺万歳。(落 ち着け)
【RL】:ちょ、つまりあれか。十叶さんが、雨秋ブッコロしにくるんですか。
【雨秋】:うん、それがスマートかなぁ、と。というか他に失敗の仕方がひらめかなかった。RL何か案ある?
【RL】:「アウトサイダーが完成しないということは、十叶神在という最強の男を始末できなかったということだ─…」
【雨秋】:あ、ちなみに いっちーはもち ろん、国外逃亡ね。
【RL】:いちお。(爆笑)いや、それでいこー。スマート。二週目以降は其れを反省点に、十叶神アリをなんとかしようとするんだけ ど、神業無しだと 突破できないというね?(笑)というわけでファクターとして用意しておく。
【雨秋】:うん。と言うわけで、15日の夜明けとともに十叶が!《不可知》 ざしゅっ。
【RL】:何その、シロキヨナガ。違う、シロキトガノ、夜明けと共に。なんで俺達は必死になってループを失敗させる方法を、模索して いるのか。
【雨秋】:やりたいシーンはその向こうにあるからだ。
【RL】:やっぱ深淵だよ、これ。(爆笑)
【雨秋】:深淵だなぁ。(爆笑) 「RL、ここで夢歩きします」 一応これで、完全体が完成しないからループは回る。
【RL】:ああ、あれだ。このあとのループの話なんだけど、先手をうって十叶に話し合いにいったりしたらアウトサイダーの完成が早 まっちゃうとか、 タイムパラドックスに悩まされようぜ。
【雨秋】:げぇ!
【RL】:何してもうまくいかないの!
【雨秋】:それが今まで失敗続く原因何ですね分かります。
【RL】:そうそう。夜長に研究を止めさせるのが一番なんだけどな。アウサイが完成しないというディレンマ。後はニュースを見せない ようにする、と かか。 けどやっぱ何かで知るんだろうなぁ。
【雨秋】:だろうね。深淵だなぁ。
【RL】:N◎VAどこいった。(爆笑)
【雨秋】:旧支配者がもってった。知ってるか。深淵の悪魔はみな、人の成れの果てだ。【RL】:深淵を覗き込んだの か。
【14日 / 昼】
九社前夜長は、研究に没頭した。
自らを追い込むように。
【RL】:【パリア】(時間的には、夜には完成するといったところか) パリアがぼんやりと語る。 (─……今の内にイチヤナギと、トガノ
を倒しておいた
方がいいのではないか?アウトサイダーが完成しないということは、トガノ・カミアリは生き残るぞ) 今は、ヨナガの研究をぼんやり見てるのかなー。
【雨秋】:うん、後ろで見てる。 (そうだな……。手合わせして無いから何とも言えないが……)
【RL】:【パリア】(……勝てそう、か?)
【雨秋】:(そうそう、遅れはとらないとは思うが……、いつでも完璧ってのはないからな)
そうパリアと話してる合間も、夜長はせわしな く色々な記録をつけたり、薬品の投与をしている。
六波羅の助けもあり、すでにもう完成も間近 だ。
【雨秋】:少し考えて、立ち上がる。 (オーギュスト達を逃がそう。何か任せるのにいい、運び屋でもいりゃいいんだがな) カンパ ニー勢が追わない とも限らない。
【RL】:【パリア】(そうだな。不確定要素は少ないほうがいい)
【雨秋】:って訳で、オーギュたち逃がそうぜと提案する。四之宮に逃がして貰おう。多いゲストを連れてってくれ、四之宮。(笑)
【RL】:OKOK。(笑)
【雨秋】:アラシだけど、カゼ顔しながら。(笑)
【RL】:…あ。四之宮って確か、オーギュストの友人じゃん。
【雨秋】:だね。
【RL】:じゃあそっちで。
【雨秋】:「夜長。オーギュスト達の様子を見てくる。アウトサイダー完成したら、俺にも教えてくれ」
【RL】:【夜長】「んー」 生返事。
【雨秋】:「夜長」 前に回りこむ。
【RL】:【夜長】「んー… うわ、な、何?いきなり」 素で驚いた顔。
【雨秋】:「……さっき俺が言った事、聞こえてた?」
【RL】:【夜長】「え。……。お昼ごはん?」
【雨秋】:「……。夜長。オーギュスト達の様子を見てくる。アウトサイダー完成したら、俺にも教えてくれ」 もう一度繰り返す。
【RL】:【夜長】「うん、判った」
【雨秋】:「絶対だぞ?」 念を押す。
【RL】:【夜長】「判ってるよ、なんでそんなに念を押すのさ」 苦笑。
【雨秋】:「あんた、暴走しやすそうだから」 下から見上げるようにして、言う。
【RL】:【夜長】「─……。判った、絶対連絡する」
【雨秋】:よし、と頷く。
【RL】:【夜長】「心配してくれて有難うね」
【パリア】(心配どころか死ぬんだがな…)
【雨秋】:とん、と夜長の旨を拳の裏で気にするなという風に叩くと、 「何の足しにもなんねぇだろうけど、俺も、パリアもいるから。 アウトサイダー 完成以外でも何かあれば、すぐに呼べよ?」
【RL】:【夜長】「うん。─……あ。一寸待って」 声を上げて、呼び止めておきながら、少し押し黙り。 「……ごめん、なんでもな い。行ってらっ しゃい」 機材の方に顔を戻した。
【雨秋】:「……何だよ。いいたいことあるなら今のうちに言っとけよ」
【RL】:【夜長】「なんでもないって、その。気にしないでくれると助かる」
【雨秋】:「ナニ?そう言われると、余計に気になる」
【RL】:【夜長】「いや、頑張ってって言おうとしただけだよ、ほんと!」
【雨秋】:「嘘だ。何だよ、気になるだろ」
【RL】:六波羅さんが、じっと見てます。
【雨秋】:いるのか、この場に。
【RL】:いる…んじゃ…ないかな…。
【雨秋】:別の部屋でぐでーってしてるとおもってた。
【RL】:【夜長】「……」 すぅ、と息を吸って。 「…………ええとね。……明日にでも、バイク、だそうと思ってるから。それいい たかっただけ」 日和った。 「今日中に目処つきそうだから。それだけ。ね。変な意味はないよ」 二週目は、此処で選択肢が出ます。
【雨秋】:息がつまる。 「あぁ、うん。楽しみにしてる」 <交渉><虚言><隠密>、【感 情】2+札5+ r.U.n.10+Skill4=21。
【RL】:このやろ。(笑)
【雨秋】:くくく。ちょっときらきらしただろ?
【RL】:した。(爆笑)
【雨秋】:「でも、疲れてる時運転しちゃまずいんじゃねぇの?」 そう言って、笑った。うまく笑えてるだろうか?
【RL】:【夜長】「近場なら良いでしょ」 夜長も、笑った。まぁ、ヨナガさん、本当の言いよどんだことはいってないわけですが、次 週で。ここで やってしまうのは美味しく無い。ちなみにだけど例の誕生日ネタ。下手するとヨナガさん自分の誕生日気付いてないから。(笑)
【雨秋】:なん……だと。
少し、辛くて雨 秋は視線を横に逸らした。デジタル日時計が目に入る。
9月14日。
【雨秋】:「9月14日……」 口に出してつぶやく。夜長にはじめてあったのは、あの仕事をうけたのは9月の頭だったっけ?そんな事 を考える。
【RL】:【夜長】「─…え、もうそんな?…早いなぁ」
【雨秋】:「もう、9月も半ばか……」
【RL】:【夜長】「そうだねぇ。僕、明日で33だよ」 あははーと自棄気味に笑う。
【雨秋】:「え、俺も明日が誕生日だ」
【RL】:【夜長】「…え。9月15日?ほんとに?」
【雨秋】:「うん」
【RL】:【夜長】「うわー」 目を丸くする。 「奇遇だねー……って、うわぁ。本当にこう、年の差みたいなものを感じるなぁ」
【雨秋】:「干支が一周しておまけが来るな」
【RL】:【夜長】「言わないでよ…てことは、雨秋ちゃんもえーと、19歳かぁ。じゃ、明日はなんかプレゼントみたいなの買いに行こ うか。そのくら いならカンパニーも見逃してくれるよきっと」
【雨秋】:「えらく寛大な会社だな。いいよ、全部終わったら、行こう」 来ない明日の続きを語る自分がひどく寒々しい。思わず、片腕 で自分を抱い た。 「じゃぁ、様子見てくるから」
【RL】:【夜長】「うん。…いってらっしゃい」 きっと、各シーンに名前ついてる。【暁の目覚め】とか【夜長との対話@】とかそう いうの。
【雨秋】:すぐに戻る、といって背を向ける。
【RL】:【パリア】(─……大丈夫か?君は、自分を傷つけるのが好きだな)
【雨秋】:(そうかな) 力なく、笑う。 「っと」 脚を止め、夜長に振り返る。 「夜長は何がほしいんだ?」
【RL】:【夜長】「え、僕?」
【雨秋】:「うん」
【RL】:そうだなぁ、と思案。 【夜長】「バイク…かなぁ。けどあれも結構気に入ってるんだよね。特に思いつかないなー…あ。スキ
ヤキのカレーと
か」
【パリア】(……本気で言ってるぞ)
【雨秋】:「……食べてなくならないものとかじゃないわけね」
【RL】:【夜長】「いや、とりたてて必要なものは今ないなぁと思ってさ」 困ったように笑う。貰ったら貰ったで喜ぶけどな!
【雨秋】:「プレゼントって、必要なものじゃなくって、ほしい物をもらうもんだろ」 もしくは全くのサプライズか、だが。
【RL】:【夜長】「………。……DVD」 ぼそ。
【雨秋】:「何の?」
【RL】:【夜長】「……災厄前のね、マスクド・ライダー」 ニューロタングだとマスクドライダーになります。(断言)
【雨秋】:胡散臭っ。(笑) 「そりゃ、プレミアもんだな。でも、探せばありそうだ」 じゃ、といって背を向ける。マスクド・ライ ダー・ブレイドと かそんな。
【RL】:【パリア】(…探すのか?) まさかな、といった調子で聞いてくる。
【雨秋】:(違法品のツテなら困らないからな。見つけれないことはないんじゃねぇの) コピー品だろうけれど。
【RL】:【パリア】(………やることやってからな)
【雨秋】:(だな)
【RL】:じゃ、オーギュのところ─…RPいれる?それとも行動しました、で終える?
【雨秋】:RL的に巻きたいなら後者でもいいよー。四之宮を語るオーギュを見て見るのも面白い気もするけれど。
【RL】:じゃ、やっちゃおう。(笑)
【雨秋】:おっけー。
**********
【RL】:【三近】「あ、雨秋ちゃん…さん。どうもです」 三近が、何故かリンゴをウサギ型にカットしながら頭を下げる。雛子は甲斐 甲斐しい。
【雨秋】:「さんか、ちゃんかどっちかにしろ」
【RL】:【三近】「えーと、じゃあ雨秋ちゃんで」
【雨秋】:「うす、ちょっと邪魔するぜ」 戸をくぐり、オーギュスト達に貸し与えられてる部屋へと入る。
【RL】:【オーギュスト】「やぁ。どうかしたのかい」 上半身を起こして、簡素な手術着を着たオーギュストが手を上げる。
【雨秋】:研究所広いな。(笑)
【RL】:ほんとだ。まぁなんか倉庫みたいな部屋とかあるんだろう。三近が乙女パワーで運び込んだパイプベッドとか。
【雨秋】:乙女パワー自重。 「ああ、ちょっとな。急な話なんだが、あんたたちは今すぐN◎VAを離れたほうがいい」
【RL】:【オーギュスト】「……何かあるのかい?」 眉を顰める。 「離れる事に異存は無いが、確か此処の方が安全だ、とは君の言 葉だったはず だ」
【雨秋】:「起こりそう、ってところかな。下手こくとN◎VAのどこにも安全な場所が無くなるかもしれない」
【RL】:【オーギュスト】「詳しくは聞かないほうがいいかい?」
【雨秋】:「そうだな。多分話しても理解の範疇を超えるものだと思うから……でも、強いて言うなら、絨毯爆撃に、安全な場所なんて ねぇだろ?そこに いないのが、一番の安全なんだ」
【RL】:【オーギュスト】「物騒だね。判った、すぐに出よう。とはいえ、通常のルートは使えないな」 おろおろする三近を宥めなが ら、ベッドから 起き上がり荷物を纏め始める。
【雨秋】:「そっちのツテで、運び屋とかはいねぇのか?」
【RL】:【オーギュスト】「……一人居るな。古い友人でね、フェイトだが、そういう仕事もやっていたはずだ」
【雨秋】:「ついでに、六波羅も連れてってやってくれ。多分もう彼女のお役目もごめんのはずだから」 六波羅の名前を出したら飛んで くるよね、四之 宮。
【RL】:無駄に神業使っちゃうぜ、突破! 【オーギュスト】「判った。3人か、それなりに弾んでやらないとな。─……九社前夜長は いいのかい?」 ポケットロンを操作しながら、何気ない様子で問う。
【雨秋】:「奴は最後まで役目があるから」 契約上、最終的な絶対の安全があると説明しても通じやしないだろう。
【RL】:【オーギュスト】「そうか」 特にいぶかしむ様子も無く、電話をかけ始める。
【三近】「………」 ただ、三近だけが、少し迷うように雨秋を見ていた。
【雨秋】:「……何?」 その視線を受けて、三近を見る。
【RL】:【三近】「え、あ、あ、いや。な、なんでもないです……。夜長さんのこと護りきる自信があるのかなー、すごいなーって思っ ただけです、は い」 ぴしっと敬礼。彼女の荷物は、既に纏められている。
【雨秋】:「……。自信はねぇけど、やんなきゃなんねぇだろ」
【RL】:【三近】「……し、死なないで下さいね?」
【雨秋】:「俺がそんなへまに見えるか?」
【RL】:【三近】「…いえ。けど、ケルビムで出来る事あったらなんでも協力しますから!……私に出来る事だったらなんでも!」 言 い直した。
【雨秋】:「分かった分かった。でもそれはいま、満足に動けない先輩を助けてやれ、な?」 三近がスゲー勢いで、雨秋の死にフラグ立 てて来るんです けど。(爆笑)
【RL】:【三近】「はいっ!」 だって、死ぬじゃん。(笑)
【雨秋】:死ぬけど!(笑)何だか、段々年下に話してるような気がしてきた。
【RL】:三近がオーギュストの荷物を代わりに纏め始める。入れ替わるように、オーギュストが電話を切り、畳んだ。 【オーギュス ト】「……どう も、六波羅林鐘と知り合いらしい。」
【雨秋】:「そうか、それで?」
【RL】:【オーギュスト】「今すぐ行くとかなんとか。受けてくれるそうだ」
【雨秋】:「そいつは良かった。それじゃ、そいつが来るまでに荷物を……」
キキィィ…ッ!!
【RL】:【オーギュスト】「……着いたらしい」 再び鳴った電話を耳に当てて、若干呆れながらオーギュストが報告。
【雨秋】:「………早ッ。じゃぁ、出迎えてくるから……、六波羅を頼む」
【RL】:【オーギュスト】「わかった」 あいのせんししのみや。
【雨秋】:四之宮ファーストコンタクト。
**********
【雨秋】:「あんたが、オーギュストの友人?」 車できたんだろうね、きっと。
【RL】:うん。バンとか。データ的にはティンパニーあたり。セト・ロードトオってオーサカに逃げればいいだろ。 【四之宮】 「まぁ、そういうこと になるな」
【雨秋】:セキュリティもくそもない、簡素な扉から出てきながら、雨秋はそのバンから降りてきた男を見た。
【RL】:【四之宮】「可愛いお嬢さん、四之宮修景だ。宜しく頼む」
【RL】:【四之宮】「ところで、此処に六波羅が居るって聞いたんだが─…ほんとかい?」
【雨秋】:「いるよ、研究を手伝ってもらってた。俺のじゃないけれど」
【RL】:【四之宮】「よし!」 はやくはやく、と駆け足。
【雨秋】:「……あんた、六波羅に惚れてんの?」 こっちだ、と案内しはじめる。
【RL】:【四之宮】「違うな、運命を感じたのさ」
【雨秋】:どこか、夜長に似た雰囲気を持つ男の横に並んで歩きながら。 「あ、そ」 ちょっと、歩幅を広げた。夜長に似た雰囲気=正 義の味方が好き そう。
【RL】:フェイト!フェイト!
【雨秋】:夜長フェイト入ってないだろ!
【RL】:雰囲気だよ!
【RL】:【四之宮】「六波羅!久しぶりだな!」
【夜長】「……雨秋ちゃん?六波羅君がガン無視してるから良く分からないんだけど、あの人お知り合い?」
四之宮が色々と話しかけているが、相変わらずの無反応。
【雨秋】:「六波羅をファム・ファタルと信じてるバカヤロウらしい」 オーギュストの知り合いの、運び屋みたいなこともやってる奴 だってさ、と付け 加える。 「六波羅の手伝う部分は殆ど終わったって言ってたろ。オーギュストと一緒に奴も逃がしてもらおうと思って」 だから、呼んだんだと答えた。
【RL】:【夜長】「赤い糸は見えないんだけども」 資料をとりあえず纏めながら。
【雨秋】:「赤い糸は、本人同士にしか見えないんだと」 資料をまとめるクリップを夜長に差し出す。
【RL】:【夜長】「ありがと。もう後は僕一人でも大丈夫だ。後は実作業だからね─……六波羅君の方にはピアノ線でもついてるのか
なぁ」 いくつか
の資料の束を作って、机の上に重ねる。 「そこまで気が廻らなかった、ありがとう」
彼等を頼むよ、と四之宮に声をかける。 無視された。
【雨秋】:「夜長、多分そいつ……女性しかめに入らないタイプだと思う」
【RL】:【夜長】「………ある意味お似合いかもなぁ」
【オーギュスト】「準備終わったよ─……何してるんだい」 じゃ、脱出するか。(笑
【雨秋】:脱出して下さい。(笑)
《突 破》
「皆はもう行った?」
「あぁ、行ったよ」
「そうか、良かった。後は、僕達だけでどうにか しないとね」
エンジン音が遠ざかっていく。
「そうだな……大丈夫だよ、夜長。人数が少ない方が、小回りはきくさ」
騒がしい連中だったけど、そこそこ面白かった な、と言いながら。
「そうだね」
笑って─。
(……恐らく、"前回"はあの連中も死んだのだ ろう。あっさり回避できるということは、あいつらはヨナガの死にも、生にもあまり関係が無さそうだ な)
(ああ、だから逃がそうと思ったんだ。助けると いった手前、最後まで……いや、こんぐらいの手間は惜しまないさ、今更)
バンの消えた方を、しばらく見た後。
「夜長、戻ろう。もうじき、日も沈む」
「そうだね」
そして、二度目の日が沈む。
【RL】:後なんかやることある?無かったら夜にしちゃう。
【雨秋】:夜になってあうさい喰って、とがのん説得、か。それで一週目終わりかな?
【RL】:そね。ほんとになんか、ノベルゲーの、こうシーンを埋めていくのを……ホ■ウじゃん!
【14日 / 夜】
【RL】:アウサイが完成するかな、先に。
【雨秋】:時間的にそうだね。秘密基地襲撃に向かってる最中に、アウサイの群れに十叶達は襲われたんだろうし。
【RL】:うむす。ちょっとぐだぐだやって、夜長がキャホーイっていうから。(笑)
以前どおりなら、カンパニーに居た時間。
夜長は変わらず研究室に篭りきりだった。
その様子を、スナック菓子を適当にかじりなが ら、雨秋は後ろでおとなしく見ている。
自分の体感では半日前。血を流し、動かなくなっ た夜長を思えば、今動いている夜長を見ているのは、いくら見ていても、見飽 きないだろう、 と、思った。
緑色の培養槽の中に、どくんどくんと脈打つ肉 の塊。
「……"Fake/r.U.n. Outsider"。ようこそ、この世界へ」
振り返り─
【RL】:【夜長】「……完成だよ」
【雨秋】:「おめでとう、っつーのがいいのかな」 菓子袋を横に置き、こちらも立ち上がって夜長の横まで歩む。
【RL】:かんせいだよ!ほめてほめて!
【雨秋】:おっさんあがったよ!
【RL】:なん…だと…? 【夜長】「…………うん」 培養槽を見上げながら─緑色の光に顔を照らされながら。夜長は一つ、頷く。
【雨秋】:「こうやって、パリア達も生まれたのか?」 液体の動きによって、きらきらと動く光の流線に同じように照らされながら。
【RL】:【夜長】「うん。まぁ、工程は少し違うけど」
【雨秋】:「そっか。夜長、俺が言ってた、ひとつの推測ってあっただろ」 昨日の夜に話してたやつ、と横を見る。
【RL】:【夜長】「ん…?」 少し首を捻って、ああ、と頷く。 「……やるの?」 やっちゃうの、かい。
【雨秋】:「ああ」 低く答える。あうさい喰うよ!
【RL】:喰ってもいいよ。(笑) 【夜長】「……念のために聞くけど、僕が邪魔したらどうする?」
【雨秋】:「そうだな……困るかな。邪魔、したい?」 体ごと、向き直る。
【RL】:【夜長】「…………」
【雨秋】:「それは、生まれたばかりのアウトサイダーを殺したく無いから?それとも、俺に何かあったら、と思うから?」
【RL】:なやみどころ。 【夜長】「両方だけど─…ううん、正直に言おう。君の事が心配だ。完成したのと、安全なのは全く無関係だ から…」 同じ ように、身体ごと雨秋を向いた。向かい合う形。
【雨秋】:「大丈夫だよ、夜長。少し、進化をするだけだよ」 今までもそうだっただろ?と、なだめるように夜長に言う。
【RL】:雨秋がこう、ヨシヨシしてる光景しか浮かばない。 【夜長】「………其の先に」 しかし。 「其の先に、何があるんだろう ね」 それは、 独り言だったのかもしれない。
【雨秋】:「……何が不安なの?」 その独り言の向こうにある、彼の不安を感じ取って口をついてその言葉が出た。
【RL】:【夜長】「……判らない。判らないから不安なんだ。理論は完成していても、"そう"なった人はいないんだから」
【雨秋】:実を言えば、"そう"なった人は夜長 本人の目の前にいる。
【RL】:ウ…シュ…ウ…!!キラキラ度が、高まってまいりました。
【雨秋】:だから、彼女はこう、答えた。 「その人それぞれだよ。一律の答えなんか出ないと思うけれど」
【RL】:【夜長】「……君を信じろってこと?」 少し弱気な笑み。
【雨秋】:「信じられない?」 俺は今、上手に笑えているだろうか?
【RL】:【夜長】「信じられるよ。けど、………ごめん、上手くいえないけど。それでも、僕はこういうよ。"僕がやる、君がそんな事 しなくてもいい "…って」 結局理由の場所はでねぇのであった。
【雨秋】:「駄目」 返答は、そっけなかった。
【RL】:【夜長】「だよねぇ」 苦笑。
【雨秋】:「そんな言葉より、もっとかけるもんあんだろ」
【RL】:【夜長】「え」
【雨秋】:「"雨秋ちゃんなら、大丈夫"とか、"がんばれ"とか。ほれ、幾らでも聞いてやっから」
【RL】:【夜長】「………。雨秋ちゃんなら大丈夫、頑張って─…もし、もし何かあったら、僕が絶対なんとかするから」 思わずと 言った様子で、肩 を掴んで。 「…だから、絶対に無茶しないで。変な事があったら僕に言ってね」 頼み込むように。
【雨秋】:「大丈夫だって、俺には魔術師が ついてんだろ?」 あぁ、今のはうまく笑えた。
【RL】:【夜長】「……そうだね。そろそろ、手品のタネは切れそうだけど」 だからだろうか。夜長も、ようやっと笑った。 安心し たような、ほっ とする笑み。 「タネが無ければ、それこそ魔術師だ。… やってみるよ」 さて、喰っちゃうと…いい…よ…。
【雨秋】:おう!……《ファイト!》くれなかった。(笑)
【RL】:まだやらん。(笑)まだ一週目だ!
【雨秋】:ちぇー。(笑)さて食べろっていっちゃっていいのかな。それともRLから演出ある?
【RL】:んー。いいよ。そのままガシャパリーンで、いいだろー。
ゴポ…。
培養槽の中に浮かぶ、まだ人の姿すら為していない"Fake/r.U.n."─
【RL】:実際、この状態の食うのは初めてだ。
【雨秋】:そうね。(笑)
「悪いな、アウトサイダー。今度機会があったら 別のもんにでも、生まれ変わってこいよ」
そういうと、手を向ける。
「パリア、食事の時間だ」
(ああ─……そして、終わりの始まりだ)
ガシャァ……ァン。
【雨秋】:さて、カンパニー勢が来るね。一回追い返せばいいんだよね?朝とがの(朝マック的な意味で)来るんだよね?
【RL】:うむ。このまま切って、深夜いっちゃう?その後朝十叶で。
【雨秋】:そうね。
【14日 / 深夜】
【RL】:どこで交渉する?出向いてもいいけど。
【雨秋】:踏襲しよう。バラックの上で月を背にして十叶達を待つぜ。
【RL】:OK。(笑
【雨秋】:ところでいまおれたちのあヴぇーぽいんとはいくつだ。
†BGM :「Zero」(http://www.nicovideo.jp/watch/sm1432513)
『十叶の旦那、正面か?』
『質問肯定─……任務確認。このまま撃破す る』
『…やぁれやれ。ま、2対1だもんなァ』
二体の異形が、大地を蹴った。
タタラ街の屋根から屋根へ、飛ぶ。
目指すは、九社前夜長の個人研究所─ここから でも見える、大きなバラック。
『そこだ。エントリーを』
『初弾、爆撃─…』
【雨秋】:迷惑である。
【RL】:全くである。
十叶神在が、拳を振り上げる。其処に装填され る、生体パイルバンカー。一撃で壁を突き破り、突破口を開かんと─。
【雨秋】:「待った待った」 その声がかかったのは、頭上からだった。
【RL】: 【一柳】『んなッ』
【十叶】『─…直上!!』 異形達が散開し、声の主を見上げる。
【雨秋】:「確かに換気の悪い家屋だけど、さすがに穴は通気がよくなっちまうから勘弁してくれよ」
月を背に、屋根に腰をかけて見下ろしている。
逆光で、顔の表情はよく、見えない。
ただ、夜風にそよぐ長い髪や、女性らしいシル エットから、まだ変身はしていない事は伝わるだろう。
【RL】:【一柳】『…てめェ…"Paria"の!?』 思わず声を荒げ、飛びかかろうとした一柳を、十叶が制する。いっちーがかわ
いそうなこ。
【十叶】『戦闘形態に移行していないな。理由を聞こう』
【雨秋】:「戦う理由が無いからだ。理由その1、俺にはもう寿命が無い。理由その2、完全体はもう完成している。あんたたちカンパ ニーの目的のブツ は完成してる。……っていうのはどうかな?そっちの寿命がどうなってるのかが、ちょっと今の俺には把握しきれてねぇんだけどな」
【RL】:【一柳】『はン、くだらねぇ事を─』
【十叶】『その二に対して、否定する。完全体はまだ完成していない』
いっちーは、科白を言わせてもらえない役です。
【雨秋】:いちおの可哀相さは異常。 「と、いうと?」
【RL】:【十叶】『此処にまだr.U.n.があるからだ。完全体とは、全てのr.U.n.を捕食した存在を言う。つまり、その二の 案件は否定され る』
【雨秋】:ふれーばーあヴぇーつかっていい?
【RL】:いいよ。
【雨秋】:完全体って、変身しなくてもAVE使えるんだっけ?
【RL】:いや、特に其のあたりの設定は無い。使えないとは思うけど。
【雨秋】:ほい、じゃあ従来どおりに、 「それもそうだよな。じゃぁ、これじゃどうかな」 ぱちんと指を鳴らすと、 「パリア、変 身。そしてすぐ に、ありったけのA.V.E.を見せてやれ。あぁ、当てるなよ」
【RL】:【パリア】(─……多少趣味が悪いな。まぁ、任せろ)
【RL】: 全てのA.V.E.を励起状態に。
【雨秋】:レッガーは、悪趣味なんだよきっと。(?)
唖然とする二体の異形の、間を貫くように─。
(先ずは"ジヴリールの翼"からだな─)
【RL】:マリアとビッグヘッドとファールとジャンとウィス、ハートレス、ルナ、パリ、クレか。
【雨秋】:だね。
【RL】:どうなるんだこれ。(笑)
【雨秋】:さ、さぁ…?
【RL】:次々と発現するA.V.E.。一柳が『幻覚だ!』と騒いだので、一発打ち込んだら静かになった。
【雨秋】:いちお、可哀相な子。
【RL】:十叶神在は『"マリーシの陽炎"による可能性搾取か?』と冷静に論じたが、まだ発動していない自分のA.V.E.を見て首 を振る。
(これで最後だ─"レムーリアの黒石")
ズンッ!!
『……どうなってやがるんだ、手前ェ…』
一柳が、2歩、3歩と後ずさる。
【雨秋】:すべての発動が終わると、再び変身を解く。 「説明してもあんたたちには、多分分からない。でも、事実としてここにすべて の可能性は集っ てる。それは分かったろ?」
【RL】:いちおが、諦めた。
【雨秋】:心の折れたような、一柳はもう放っておいても大丈夫だろう。十叶を見て続ける。
【RL】:【十叶】『……それは確認した。しかし、任務の終了はできない』
【雨秋】:「なぜ?」
【RL】: 【十叶】『中止命令が降りていないからだ』
【雨秋】:「……。俺は……あんたが夜長の友人だったと、聞いた。出来れば、殺したくない。いや、違うな。殺し合いたく無い、か。結 果的に死ななく ても、夜長はそれで悲しむと思うから」
【RL】:【十叶】『─………』
【雨秋】:「それでも、中止命令が出て無いから、駄目か?」
【RL】:【十叶】『それはクグツが行う判断ではない』
【雨秋】:「そうか……じゃぁ、次の行動をやってみて、駄目だったら諦める」 そう言うと、ぐる、と視線をあさっての方向へ向ける。 「見てるんだ ろ、天泉」
【RL】:【天泉】『此処で呼ぶのってアリなのかい?』
一柳が大きく、そして十叶が僅かに反応する。虚空に響いた声が、笑い声を含んだ。プペさんが、待ちかねましたといわんばかり。
【雨秋】:「あんたも、見てるばっかじゃ飽きるだろ。たまには一言だけ台詞吐いて去ってけよ」
【RL】:【天泉】『えー、けど過剰な介入が禁止されてるし』
【雨秋】:ぱぷー。 「全然過剰じゃないってこれくらい、多分。いやしらんけど」 状況を把握できないだろう、男二人を放置しなが ら、会話が続く。
【RL】:【天泉】『んー。けど、つまりこれは協力しろってことでしょー?いいのかなぁ、いいのかなぁ』 悩んでいるのか楽しんでい るのか。プ ペー。
【雨秋】:「じゃーいいや、もう帰っていいよ」
【RL】:【天泉】『ええええ。そ、それは無くない?』
【雨秋】:「いいのかなぁ、いいのかなぁっておちょくれてもう満足しただろ?帰れよ。いつまでも決めれない子はいりません」
【RL】:【天泉】『……。じゃあ帰るよ、帰るよ』 拗ねた。 『サムライにやられちゃえばいいじゃない!』 あっかんべーでもしそ うな捨て台詞。
【雨秋】:「あらら、拗ねた。とまぁ、そんな感じなんだけど。クグツって、その場その場で的確な状況判断とかも放棄するものなの?」
【RL】:【十叶】『私に求められている役目は、其の通りだ』
【雨秋】:「じゃぁ、俺を殺して、夜長も殺す、と。どうあっても引いてくれないわけか」
【RL】:【十叶】『社の存続・物理的危機以外では、独自判断は禁止されている』
【雨秋】:「社の存続」 そこで、目を細める。
「じゃぁ、……こうしようぜ。明日の朝、本当の意味でのあんたたちが望む完全体が完
成する。これは
嘘じゃない。完全体の終着点はあんたたちも知ってるだろ?知らないなら教えてやるけど。これは十分な、社の判断を再度仰ぐ必要のある事態だと思わねぇ?」
そう言ってから、一柳の方を見て。
「つれて逃げたい相手がいるとか、自分の身が大事なら、明日の朝までにN◎VAを出な。それが一番、生き残る確立が
高い」 と、だけ告げた。
【RL】:【十叶】『………そちらの戦闘能力が非常に高い事は認識した』
十叶神在が、踵を返す。
『そちらの行動を条件付交渉と見なし、社の判断を仰ぐ事とする』
『あ、お、おい……お、置いていくなよッ!』
一柳が、慌てたようにその後を追って─、振り 返り。
『まだ寿命に余裕あるんだからな、こっちは!適 当こいてたら承知しねぇぞ!』
一目散に逃げて行った。
【RL】:ほい、逃げた。(笑)
【雨秋】:いちおーーーーーー。(爆笑)ばっちいお。
【RL】:ばっいちお。
【雨秋】:「おとといきやがれ」 手を振って、見送るような、追い払うように笑った。
【RL】:【パリア】(─……当面の問題はクリアした、といったところか)
【雨秋】:「そうだな、一発目で成功すりゃありがたいんだがな」
【RL】:さて、後は…後はなんだ。朝トガノか。
【雨秋】:うん、朝マックだな。
【RL】:じゃあ暁まで時間を送るか。
【15日 / 暁】
【RL】:というわけで、スーパーバッドエンドタイム。
太陽はまだ顔を見せず、ゆっくりと空が白み始 める。
約束の刻限は近づいた。
【RL】:【パリア】(─……恙無く終わった、といったところか。唯一不安なのは、"まだ実際には捕食していない"辺りか?) とはいえ、
能力は既に完全
体ではある。問題は無かろうが、とパリアが呟く。
【雨秋】:(可能性を受肉させた存在が、r.U.n.だとすると、すでにその、可能性を取り込んである今は、おそらく喰う必要はねぇ んじゃない、か な。まぁわかんねぇけど)
【RL】:【パリア】(駄目なら、もう一周すればいい。そういう契約だ)
【雨秋】:(あんまり何週もしたくねぇけどな。大体どう考えても、俺か夜長か、パリア、お前がが死んでる計算になる)
【RL】:【パリア】(出来る事には限界がある、ということだな…全く)
【雨秋】:場所は研究所の、外。近くにいたら、いの、一番で夜長が死んでしまうかもしれない。それだと全く意味が無いからだ。
【RL】:ヨナガザァン出れねぇ。(爆笑)
【雨秋】:出たかった?出てきてもいいんじゃないかな。それ以上近づくなって言うけど。
【RL】:いや、出るとちんじゃうし、ここは出ないでいいだろう。最後に駆け寄るよ。
【雨秋】:うい。
【RL】:【パリア】(……つまり) パリアが顔を出した。 「今回は、このまま夜が空けるのを待つ、ということだな」
【雨秋】:「ああ」
【RL】:【パリア】「判った─……ああ、待つまでもない。夜明け─朝焼けか。日が昇るぞ」
世界が明るくなっていく。
【RL】:神業使って引き止めてるし、ここは完全体現出だなぁ。
【雨秋】:ループする度に、何回も神業で引き止めろとか言われると困る。(笑)
あの時と似た感覚。
【RL】:【天泉】「ああ、もう時間だね」 気がつけば、横に立っている白い女。
【雨秋】:何かきたぞ。ああ、プッペか。
【RL】:うん。(笑)
【雨秋】:「あんたもマメだな」 わざわざ駆けつけてきた、天泉を見て。 「それか、暇なのか」
【RL】:【天泉】「契約者だもの。僕だって忙しいんだよ? ループ誤差はあるけれど、一応は完全体のまま、九社前夜長を殺さずにき たわけだね」 ひょい、と何かを差し出す。
二つの、黄金の果実のようなもの。
【RL】:【天泉】「はい。あの二人のr.U.n.。折角だし、ちゃんと食べちゃってよ」
【雨秋】:「殺してとってきたのか?」 いぶかしむような顔。
【RL】:【天泉】「ううん、取り上げただけだよ。其の後どうなったかは知らないけどね」
【雨秋】:いちおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!いちおはもう、生き返れないだぞおおおおお! 「…… あんたは本当に 反則ばっかだな」
【RL】:【天泉】「僕がルールブックだからね」
【雨秋】:「そういや、そうだった」
【RL】:【天泉】「ほらほら、どうぞどうぞ」 無理矢理手に取らせて、にこにこと笑う。
【雨秋】:はいはい、とぞんざいにパリアに取り込むようにさせる。折角夜長に、友人を残せたかと思ったのに、と少し残念に思いなが ら。
【RL】:【天泉】「雨秋ちゃん」
【RL】: そんな中、ふと─エルフプッペが声をかけた。
【雨秋】:「何だよ」
【RL】:【天泉】「一週目、もうすぐ終わりだねぇ。九社前夜長に何か言わなくていいの?」
【雨秋】:後ろ、気をつけてね、とか死にフラグしてくるかと思った。
【RL】:なんで、判るんだ…。
【雨秋】:受信しちまった……。
【RL】:もう駄目だ…、けどやろう。
【雨秋】:「?」 その言い回しに奇妙な違和感を感じる。だが、もうすぐ終わるという達成感のためか、そんな些細な事に注意を払うの を忘れてしまっ た。 「何もって……何を言えっていうんだよ。奴は、こうなる俺から、お礼も聞きたくないだろうし、別れも聞きたく無いだろうさ」
【RL】:【天泉】「うん、そうだねぇ。君のそんな姿を、彼は決して見たくないはずさ」
「だから、最後に忠告だ」
「次は、後ろに気をつけよう?」
《黄 泉還り》
《不可知》
とん。
自分の胸から、血塗れの腕が生えていた。
とてもシュールで、ジョークだとしたらブラッ ク。
背後から心臓を叩き潰し、重要な臓器を三つほ ど同時に損傷させたその腕は、手に掴んだ、黄金の果実のような其れを、雨秋の目の前で握りつぶした。
【RL】:トガノさんがちょうしこいた!
【雨秋】:とがのーーーーーーーーーーーー!というか三話はプッペ祭りだな。ぷぺ祭り。
【RL】:そして俺は雨秋を背後から貫けてちょう満足。あ、いちおは死にました。
【雨秋】:ですよね。
【RL】:プペップペッ。(SE)ああ、もう満足だ、もうトガノ何かどうでもいい。
【雨秋】:「俺も最後にお前に教えてやるよ」 急速に暗くなっていく視界の中、エルフプッペに告げる。
「て めぇ、忠告ってのは先にやるんだよ、クソが」
二度同じ手で死ぬのか、と思うと笑いがこみ上げてきた。
口から毀れる、夥しい量の血に、自身を汚しな がら、力の抜けていく体を見る。
【雨秋】:適当に十叶の手を引き抜いてくれたら、倒れるよ。
【RL】:白い女が、手を伸ばす。胸から流れ出る血を、指で救い。雨秋の唇に、紅を引く用に塗りつけた。
【雨秋】:えろい。
【RL】:ほんとは、流れ出た血を舐めるくらいしようかと思ったが、15禁になってしまうので止めたプッペさん。
【雨秋】:なん、だと。やれよ。
【RL】:【天泉】「いってらっしゃい。二周目へ」
突き抜ける時には無かった衝撃。腕が引き抜か れ、支えが無くなる。
繰り糸が切れた人形のように、アスファルトに 倒れ込む。早朝のアスファルトは冷たくて、広がる自分の濃紅の絨毯だけが、温かい。
「 !!」
【RL】:ヨナガさんはKYなので、ここで登場判定をしてしまいました。
【雨秋】:きちゃった☆
其の手が、ほんの少しだけ身体を温めて、すぐ にその温度も抜けていく。
抱きかかえられたことだけが、判る。
心臓が潰れたのに、まだ生きているのは、宿主 であったからか。その温もりの主が誰なのかを、途切れ行く意識の中で把握すると。
――……あぁ、痛い想いさせちゃったな。ごめん。気づかれる前に消えるつもりだったのに。二重の意味で失敗だ。
そう、思ったから。
あんたのせいじゃないって、どうしても伝えた くて。最後に、動かなくなっていく体の力全部を集めて、精一杯笑った。
うん、多分綺麗に笑えた。ちょっと血のせい で、壮絶そうだけど。
天泉は、次会ったら絶対に殴る。
【RL】:じゃ、二週目…、いや。二周目〜延々とした周回 でやっちゃうか。(笑)失敗シーンを一杯並べようぜ。
【雨秋】:失敗シーン、いいな!
世界は再び、少しだけ、傾いて─。
─SceneEnd...
***【幕間】***
一心同体の、彼の声が聞こえる。彼 が死んだ時点で、目的の達成はありえない。
彼は、砕かれた痛みについてかすか に苦言を呈し、そして肩を叩いた。
時間はあるし、機会もある、と。
それがどれだけの苦痛なのか、まだ 判らぬままに。
【RL】:というわけで、失敗シーンの羅列でいこうとおもうので、やりたいファンタジーをやっちゃってくださいよ!そのあと、ちゃんとした
シーンに入ろ
う。
【雨秋】:なん、だと。
【RL】:そこで…… 何やる?絶望やる?(笑)
【雨秋】:絶望?なんだっけ。妄言が多すぎてヒットが多すぎる。
【RL】:ドラッグで熱血ヨナガとかあのへん。
【雨秋】:ああ、そうだねー。最終週は綺麗な雨秋だから!(意味不明)
【RL】:なん…だと。
【雨秋】:で、失敗例か。
●CLIMAX: 3-2
◎Scene Card : TALKIE ( 平穏な生活 )
・Stage :ループ / ■■■■
†BGM :「傷跡」(http://www.nicovideo.jp/watch/sm2116627)
"あの朝"を終え、パリアがそう提言する─
【RL】:というわけで、色々と、NGを修正するかんじで。
それを踏まえて、十 叶達を呼び出し、先に始末をしてみた。心配した夜長がその時、勝手にアウトサイダーを使ってしまって、最初と同じ展開になっ た。天泉は爆笑していた。あんまり笑うから、口に指突っ込んで横に広げてやった。そのまま器用に膨れていた。
【RL】:ぶはははははは。(爆笑)
【雨秋】:こういうさ、シュールな一文を重ねていこう。(笑)
【RL】:どうする、俺も勝手にかいていい?(笑)
【雨秋】:いいよー。
(… 同じように張り込み、此方に向かってきた際に十叶神在を倒そう。あそこで逃がしたのがいけなかったのだ)
十叶神在を撃退した瞬間、一柳方歳が研究所を破
壊。機をうかがう余裕はあったらしい。どうも、天泉がそそのかしたようだ。
前回のお返しだとばかりに舌を出す天泉を最後
に、視界が暗転。 パリアが珍しく舌打ちした。
【RL】:こんなかんじで。 いっちーすらもほうっておけなかった。(笑)
(二つ煩わしいのがあるからいけ ねぇんだ。片方止めてみるか)
今度は、アウトサイダーを作るのをやめさせてみた。あんまり抵抗するから、夜長を縛って 転がしておいたら、三近が夜長を逃がしてしまった。一人、 アウトサイダーの研究物を持って飛び出した夜長を、カンパニーがほっとく分けなかった。兎に角失敗した。今度も天泉があまりに笑うので、もっていたレコー ダーでその笑い声を録音し、目の前で延々再生してやったら、とらふぐのように膨らんでいた。ちょっと溜飲を下げた。
(… カンパニーを壊滅させよう。今の力なら十分に可能だ。指揮系統の断絶を計ろう)
イヌが来た。派手な行動を取りすぎた結果、捜索 網に引っかかったらしい。三近とオーギュストの弁護も虚しく、正義の味方は手錠をかけられて連れて 行かれてしまったらしい。天泉は素晴らしい引き笑いを披露してくれたが、その内耐え切れなくなった爆笑を初め、やっぱりイヌに連れて行かれた。まぁ、逃げ るだろうが。
【RL】:ヨナガ、捕まる!!
【雨秋】:これ、平和な終わり方じゃね?(爆笑)
【RL】:ループしちゃうじゃん。
【雨秋】:確かに。
(もういいよ、十叶と一柳の使いそ うな生活用水に下剤でも混ぜてやろうぜ)
効果は発揮された。一般市民に。r.U.n.の宿主には下剤程度では全く効果は無かった ようだ。結果は無残だった。天泉は地味すぎるといって、文 句を言っていた。
(オー ギュストとミチカ、ロクハラ、シノミヤ─彼等に協力を頼もう。r.U.n.の宿主でないとはいえ、腕に覚えのある彼等に夜長の護衛を頼み、我 々と同時に行動。常に一団となって全ての敵戦力を殲滅して回る)
オーギュスト達が危険にさらされた瞬間、九社前 夜長は何の迷いも無く飛び出して盾になった。運の悪い事に致命傷を負った彼を見て、天泉がかわいそ うな子を見る目をしていたが、パリアはそれについて何も言わなかった。多分、同感だったのだろう。
(くそ、トラップだトラップ)
研究所の周りに、トラップを仕掛けてみた。
駆けつけた、四之宮が爆裂四散していた。あわてて出てきた夜長もそれに巻き込まれて、別
の罠にはまり終わってしまった。
天泉が、コントでもやってるのか?ときいてきた。至って、本人はまじめなんだが。
【雨秋】:何かひどい事になってきたな。悲痛なのないのか、悲痛なの。オチつけてしまう、つい。
【RL】:悲痛なのかぁ。
(海 外脱出だ!寿命に余裕はある、研究施設を他所に移して、そこでゆっくりアウトサイダーを完成させる。我々が夜長を完全にガードしよう)
飛行機が落ちた。しかも、カンパニーとか何の関
係も無い事故でだ。夜長がトイレに行っている間に発生したので、どうしようもなかった。
天泉が夜長の右腕だけ拾ってきた。いらない。
【雨秋】:いらないファンタジーをくれなくていいよ。(爆笑)
【RL】:プッペも俺と同じ、腕飛ばし信奉者です。
【雨秋】:GTっペだけじゃん。
その他エトセトラエトセトラ。他者が聞けば笑 えるような、終わり方でも、本人達にはどんどんと蓄積されていく疲労。心への負担。
精神が磨耗されていく音が耳元で、ぎりぎりと 鳴っているようだった。
何度救おうとしても、たいていの割合で夜長は死んでしまう。しかもたいていは本人が、誰かを救おうとして、だ。
(─……今回は上手くいきそうだな)
パリアがそう呟いたのが、ずっと過去のように思えた。
一柳と十叶は上手く始末した。
アウトサイダーも完成し、後は夜長を夜明けまで護りきるだけ。
「─……危ない!!」
そう思って振り返った時、九社前夜長は走り出していた。
本当に突然の事で、反応なんてできやしない。
いや、意味が判らなかったからこそ、動けなかったのだ
ただ、見ているだけしかできなかった。
彼の手が、路上で転んだ少女を突き飛ばし。
冗談みたいな軽い音を立てて、突っ込んできたトラックに弾き飛ばされる光景を。
護れない。
護りきれる訳が無い。
最早脅威は無くなった。
違う。 "目に見えていた脅威が無くなった"だけなのだ。
故に、次に襲いかかるのは全て。九社前夜長を取り巻く、全てのものが脅威へと転じる可能性を持っていた。
(─………)
パリアが言葉を失い─…本当に呆れたように、息を吐いた。
(……また死んだぞ)
泣き喚く少女の声が、ノイズの様に磨り減った脳味噌を冒す。
其の姿に、せめて自分を重ねられたなら─…
どうにも、ならないか。。
【RL】:パリアがもう、ヨナガが死んでもなんとも思わなくなってる件。
そして、夜長の死を、ただの数字としてカウン トし始めている事に気づいた。
麻痺している。
そんな自分の精神状況が明らかにオカシイとい うのが分かるのに、それでも、ループし続ける。
それは惰性ではなく、そこまであっても雨秋の 希望だった。
消えない。
夜長を救いたいという気持ちだけは。
【RL】:じゃあ一発悲痛なのいれるか。そこからバンして、通常シーンにいこう。(笑
【雨秋】:お、入れて入れて。
(─……ウシュウッ!!ぼっとするな!!)
しかし。不幸な偶然というものは、確かにこの 世に存在した。勿論、そうそう起らないからこそ偶然だ。
しかし。
しかし─…。
その時、始めて。
十叶神在との戦闘という、何度も経験した場 面。 流れ弾という、余りにもくだらない行為で、雨秋が自ら放った弾丸が、九社前夜長の身を、貫いた。
【RL】:悲痛だろ!?全部疲労が悪い
【雨秋】:ちょ。(爆笑)
【RL】:挟みたいのあったらどうぞ。無かったらバンして、がばっと起き上がるところ。
流れるような動きで、変身を解くと、こめかみ に。
――…ちょっと、疲れたな。
【RL】:ウシュゥウウウウウウ!即座に自決しやがった。(笑)
【雨秋】:……OK!GO!
・Stage
:木更津タタラ街・九社前夜長個人研究所"秘密基地" / Yellow
†BGM :「月光」(http://www.nicovideo.jp/watch/sm1913874)
【14日 / 暁】
(……ウシュウ。今回は…疲労が原因だ。ループを一つ使え、リラックスしてもいいだろう…)
パリアが、気遣うような声をかけてくる。
雨秋は覚醒しつつも、しばらくぐったりしたように寝台に半身を預けたまま、微だにしない。
頭の上の方で、すうすうと安らかな、護りたい 人の寝息が聞こえる。だが、今はそれがとても、癇に障った。
疲れてる、と自分でも自覚がある。
生々しいまでの、こめかみに感じた灼熱が今 も、右側にのこっているようだ。無論、命にかかわるような傷は、ループではついてこないというのは、一 週目の失敗で分かっていたが。
(……ウシュウ?)
【RL】:キラキラ…。やべぇ、疲れた雨秋見るのちょうたのしい。
(……)
やはり、それに対する応えは無い。
のろのろと顔を上げると、彼女はそばにあった 自分用の肩掛けかばんを漁る。
たっぷりのサタデーナイトの下に、こつんと、 手にあたる数種類の薬壜。
(……おい、起きたらすぐにDAKのタイマーを 切らねば─……ウシュウ、おい)
【RL】:パリアさんが、攻略サイト見てるみたいな喋り方に。
壜を手に持ったまま、DAKに近づくと、
パス、パスパス……パスン。
サイレンサーつきの銃で、DAKを黙らせた。
(……)
がら、とそのまま銃を床に落とす。
【RL】:【パリア】(……その行動はヨナガが不安になり、アウトサイダー研究が早まるだけだ!ウシュウ!)
【雨秋】:(……っせえな、一周自由にしていいんだろ……) ほっとけよ、と。蹲る
【RL】:【パリア】(……そうだが)
【雨秋】:こつ。足元に何か当たる気配。見ると、まだ中が入っている栄養ドリンクのようだった。
【RL】:ロボビタンA。
【雨秋】:先ほど床に銃を投げ捨てた時、ぶつかって転がってきたのだろうか。最初から持っていた薬壜を、こじ開けると、ざらざらと口 に含み、栄養ド リンクで無理やり喉の奥へと流し込んだ。涙目になりながら飲み込むと、息をつく。
【RL】:し、死にそう。(爆笑)
【雨秋】:オーバードーズです。
【RL】:【パリア】(……r.U.n.の宿主は、多少の薬物では影響を受けん。が。君は体質的に─…ドラッグの影響が出やすい。そ れに今の量 は…)
【雨秋】:(大丈夫、やばくなったら、ピュアブラッドが入ってる) そのまま、膝を抱えて壁にもたれる。
【RL】:【パリア】(………判った) パリアが押し黙る。ちょっと時間経ったら、ヨナガさん起きるよ。
ああ、世界がきらきらしてる。気持ちいい。
それは、明らかな幻覚作用だったが、そんな物 でも今の彼女には慰めになった。
手を伸ばして、鞄をたぐりよせる。これくらい なら、カクテルでもしても平気だろう。鞄の中には、まだ他のストックがあったはずだ。
ずりずり、と鞄の肩紐を引っ張った。
【RL】:夜長ザァン!!ナズェミテルンディス!!アヴェー!!イズケンデルヴェーイ!!!
かばんが、動かない。どうも、誰かにつかまれているようだ。今の自分ほど力強くはないが。
【雨秋】:起きた!?
【RL】:おきた。
【雨秋】:焦点の定まらない視線を、そのかばんをつかんでいる手らしきものからゆっくりと上げる。
【RL】:【夜長】「…雨秋ちゃん。聞こえる?まだ軽い幻覚作用で済んでるかな」 そこに、口元を引き結び、少し顰め面をした夜長が いた。
【雨秋】:「……何、か、用?」
【RL】:【夜長】「…ドラッグだよね。それ以上の使用は危ないよ。良くない」 かばんの中に手を突っ込み、ひょいと残った薬を取り 出す。
【雨秋】:「大丈、夫。これぐらい、何、でもない、から。……返せよ」
【RL】:【夜長】「駄目だよ、肉体的異存は中和は出来ても、精神的嗜癖は治しようが─…」
【雨秋】:おそらく、夜長もうわさでしか聞いていないような、違法品ドラッグがごろごろと、出てくる。ブースターとか、タタラ持てま せんし。
【RL】:だなぁ。(笑) 【夜長】「……これとこれはもう使っちゃ駄目。寿命が半分になるよ」 いくつかはポケットに突っ込み、残 りも机の上に置 く。
【雨秋】:「余計な、真似すんなよ。あんたは俺の保護者じゃねぇだろ」
【RL】:【夜長】「保護者じゃなくても、良く無い事は止めるよ。これは本当に良くない。これ以上身体に吸収させちゃ駄目だ、いくら か吐き出そう。 ピュアブラッドはすぐに作動させてね。いくよ」 腕を持ち上げ、肩を貸すように自らの身体を入れる。
【RL】:うーむ、ヨナガさんならこうするしか…!
【雨秋】:何する気だ!……(何かを受信)おま、ふぁんたじぃじちょう。(爆笑)
【RL】:うるせー!
【雨秋】:好きにやれ!
【RL】:そ、そんな、俺のファンタジィが、誤解されるようなことを!
【雨秋】:え、口に指突っ込むんじゃないの?
【RL】:なんで判るんだ。
【雨秋】:吐き出そうってそれしか。
【RL】:それもそうだな……いや、風呂場につれてくだけよ。 【夜長】「ほら、歩いて」
【雨秋】:「……やだ」
【RL】:【夜長】「……。よっ」 両腕で抱きかかえ、持ち上げる。これで二回目。これだけループして二回目という体験は、在る意味 新鮮ではある。
【RL】:【夜長】「裾掴んでるだけでいいからね」
【雨秋】:抵抗しようとして、今の力でもがいたら、どういうことになるか。それくらいは理性が働いたらしい。だが、抵抗の意思とし て、六波羅の時の ように全く、協力的ではなかった。だらーん。
【RL】:お姫さまだっこはそれなりにファンタジィだが、手術着じゃないと面白く無いな…。
【雨秋】:手術着ファンタジィ……だと?
【RL】:【夜長】「いくよー」 苦笑。かなり無理している感じだが。風呂場の扉を苦労して開ける。 雨秋を前屈みに座らせて、一 息。 「ごめん」 謝ってから、口を開かせて、指を突っ込んだ。
【雨秋】:「……ンッ」 観念したのか、されるがまま。
【RL】:【夜長】「我慢しないで、そのまま吐いちゃって」 背中を摩りながら、無理矢理吐かせる。気休めだが。
【雨秋】:胃の中にあったもの――錠剤と胃液と栄養剤を、散々吐いてから肩で息をする。 「………」
【RL】:【夜長】「…大丈夫?後は少し休んでようか」 吐瀉物をシャワーで洗い流して、少し笑う。 「朝御飯食べられるかなぁ、と りあえずドラッ グ中毒も治さないとね。僕の知り合いに、其の辺り詳しい人が─」 ヨナガが楽しそう……。
【雨秋】:「……」 少しだけシャワーの水撥ねから、身を引きながらも俯いたまま。ピュアブラッドを動かした気配もなく、独特のド ラッグ常用者らし い呼吸を繰り返しながら、ただ蹲る。
【RL】:【夜長】「……疲れてる?雨秋ちゃん」 口元を、タオルで拭う。
【雨秋】:その手を、ぞんざいに払う。 「……とけよ」
【RL】:【夜長】「ん?」
【雨秋】:「ほっとけよ」
【RL】:【夜長】「そういうわけにはいかないよ」
【雨秋】:「何で」
【RL】:【夜長】「何でって、身体に良くないからだよ」
【雨秋】:「死にゃしねぇよ」
【RL】:【夜長】「死ななかったら良いってわけじゃないよ。身体機能に異常が残ったりしたらどうするのさ」 肩を抱き、また持ち上 げる。
【雨秋】:「今まで残りやしなかったんだ、問題ねぇよ」 危うい呂律で、答える。
【RL】:【夜長】「嗜癖中の人の自己申告は信憑性が薄いし、仮にそうだとしても表に出てないだけだ。今後絶対に影響が出る。だから 駄目だ。女の子 は特に気をつけなくちゃ」
【雨秋】:「何で」
【RL】:【夜長】「……薬物の影響が出やすい器官があるでしょ?将来的に赤ちゃんにも影響出るしさ」
【雨秋】:それを聞くと、何がおかしいのかクックと喉を震わせて哂う。
【RL】:【夜長】「……何がおかしいのさ」 風呂場を抜け、またベッドの前まで。転がっている鞄を足でどけて、雨秋を下ろす。
【雨秋】:「ラリってる女しか興味のねぇやつもいるのに、そういうことを言う奴もいるんだなって思って」 マイルドに答えた。
【RL】:マイルドだな。鯖規約的に素晴らしい。
【雨秋】:だろう?
【RL】:【夜長】「………雨秋ちゃん、約束は護ってよ。もっと自分を大切にしてくれ」 少し語気を強くして、タオルケットをかけ る。約束全く護っ てない(雨秋的視点で)けど、ヨナガなら言う…!
【雨秋】:「護ってるっつの」 はは、と半笑い。弱い自分を護るための儀式。そうじゃないと、壊れてしまう。 「してるしてる、大切 にしてるよ」 的を得ない、何かに酔ったような応え。
ぱしん。
乾いた音。
「…そういうのは駄目だ、雨秋ちゃん」
軽く、本当に軽くだが。
夜長の平手が、頬を打ったのだと、パリアはす ぐには気付けなかった。
【雨秋】:スーパーびんたはやめたのか!
【RL】:スーパーだよ!凄いスーパーじゃんか!
【雨秋】:そっちの意味か!
【RL】:ヨナガさんが此処でトチ狂ってバシーンってやったら、って想像したら、なんか、その、ヨナガさんらしからなかったので。こ うなりました。 (出力低下) この場合よながが手を上げたという事実が、重要だと思うんだ!(妄言タイム)
【雨秋】:「……」 その夜長を、打たれた頬も気にせず茫洋と眺める。 「……何、怒ってんの?」 薄ら笑い。 「俺、言ったと思う んだけど さ。……夜長が、自分を大切にしたら、考えるってさ」 そう言って、指きりしたはずだった。 「なのに、あんたは……考えなしに、何度も何度も何度 も……」
【RL】:【夜長】「……雨秋ちゃん?」 多分毎回毎回、【ごめん…ね】っていって死んでる。駄目だこいつ……。(慄然)
【雨秋】:がし、と夜長の腕をつかむと、 「謝れば、済むと思いやがって」 寝台に引き倒した。
【RL】:【夜長】「だ─ッ」
【雨秋】:「……何回死ぬ気なんだよ。助かろうって気概のねぇ奴を、助けんの大変なんだよ。いい加減にしろよ、俺の気持ちが分かるの か」
【RL】:【夜長】「う…雨秋ちゃん?」 キラキラキラキラ……。スーパーキラキラタイム。
【雨秋】:「何べんも何べんも死にやがって」
【RL】:【夜長】「生きてるよ、僕は!」
【雨秋】:「死にたがりも、大概にしろよ」 ぐ、と首に手をかける。目は、亡羊としている。夜長の死を見つめている。
【RL】:【夜長】「…う…ッく」 驚いたように目を見開いて、ばたばたと暴れる。 「じょうだ…ん…ッやめ…てよ…ッ!」
【雨秋】:「分かってる。あんたは優しいから死ぬんだ。誰でもいいんだ、誰でも助ける。自分が死んだ後の事なんか、考えてねぇんだ。 残される気持ち なんか、考えてもいない」
【RL】:【夜長】「……ッ…!」
【雨秋】:「あんたは、皆平等に好きで。誰も深く愛してなんかいないんだ、いや、その相手がいたとしてその相手は、自分が死んだ時悲 しまないはずが ない事に眼を瞑ってるんだ。そいつの心が犠牲になる事を当たり前だと思ってるんだ。きっと判ってくれるはずとか、生きてれば、全部解決すると思ってる甘 ちゃんなんだ」
【RL】:ばたばたと腕を滅茶苦茶に振って─、それが雨秋の顔に当たって、ぴくりと腕を引く。 【夜長】「な…に、を…」
【雨秋】:「そんなんだったらこの世に、後悔なんて言葉は生まれないはずなのに、それをあんたは見ようとしねぇんだ」
【RL】:【パリア】(……ウシュウ。本当に死ぬぞ) 首の骨が、みしみしと音を立てる感触。リアルに手に伝わる、死の足音。
【雨秋】:「そんなに、死にたきゃ、俺が今すぐ殺してやろうか?正義の味方」
【RL】:【夜長】「…………ッ」
【雨秋】:パリアの忠告が、どこか遠くに聞こえる。 「あんたは、自分の綺麗だと思うものを押し付ける、俺に。どれだけそれに、俺が やけどしてるか なんてお構いなしだ」 そう言って、手から力が抜ける。
【RL】:【夜長】「…ッゲホ、ゲホッ…!」 激しく咳き込んで、目に涙を浮かべながら、自分に馬乗りになる雨秋を見上げる。
【雨秋】:「あぁ……くそ、殺せない。俺には、どうして………」 呆然とその自分の手を見つめる。
【RL】:【夜長】「………。雨秋ちゃん。…ごめんね」 荒い息の中、九社前夜長が最初に言ったのは、謝罪の言葉だった。
【雨秋】:「……何が?」 亡羊とした眼差しのまま、夜長を見る。
【RL】:【夜長】「……今まで嫌だった事と、多分、これからも、雨秋ちゃんが嫌だと思う事をやり続けるっていうこと」
【雨秋】:は。
ははははははははははははは。
【雨秋】:乾いた笑い声。「首絞められても、まだ、続けるのか?そういうのか、夜長は」
【RL】:【夜長】「まだ死んでないしね。死んだら治るかも」
【雨秋】:「……」
【RL】:此処で眩暈流すと、ノーマルエンドのデッドエンド臭くていいよね。
【雨秋】:流そうぜ。
【RL】:イエス・マム。
†BGM :「眩暈」(http://www.nicovideo.jp/watch/nm4191556)
壊れないかなぁ。
自分で壊したら、楽かなぁ。
ふわふわとした、感覚の中に、時折突き刺すよ うな痛みを感じる。
夜長を壊せないなら。
関係を壊してしまえ。
【雨秋】:よし。うわー、RLがやれっていうからー。(と、証拠を描いておく)
【RL】:や、やめろっ!事実を公表するのは最も人が不幸になるって、ばっちゃがいってた。
「…雨秋ちゃん、とりあえず一回休もう。疲れて るんだよ、多分。話し合いたいことあったら、後でさ」
雨秋の肩に手を置いて、優しくどかそうとする。
【RL】:パリアが、アーアーキコエナーイってしてる。
その手を躱と雨秋は半身を屈め、指の痕のくっ きりとついた夜長の首筋に、唇を添える。
「もう、保護者面には、飽きちゃった」
そう、肩をすくめるような、軽い言葉ととも に。
「ッ……ちょ…」
「止めッ」
「夜長も好きにしていいよ?……俺も好きにする から」
【RL】:本日最高のキュンキュン台詞頂きました。飾ろう。
【雨秋】:飾るのかよ!
【RL】:何処で暗転する?(笑
【雨秋】:ここでもいいかと思ったけど、もうちょちやり取りしたければ続けるけど。
【RL】:いいよここで。満足した(笑
【雨秋】:ならばよし。
【14日 / 夜】
【RL】:だが、俺は、ファンタジィを諦めない。
【雨秋】:え、壁?……って、夜。長すぎだろ!?
【RL】:パリア何やってんだろうなぁ……。
【雨秋】:寝てて下さい。(?)
【RL】:キラキラ……。
【雨秋】:RLがきらきらしてる……。
【RL】:このくらいがちょうどいい……。
「満 足した?」
不愉快な程に愉悦を含んだ声。
横では寝てんのか失神でもしてるのか、最早良 く覚えていない九社前夜長。
そして、ベッドの脇。
勝手に夜長の椅子を拝借し、胡坐を掻いて座っ ている白い女。
【雨秋】:「……何の用?」 横に体を、横たえながら、体を起こしもせずにそう尋ねた。
【RL】:【天泉】「見学」
【雨秋】:「何の?」
【RL】:【天泉】「やだぁ、判ってる癖に」
【雨秋】:「変 態」
【RL】:【天泉】「良く言われるよ。 ねぇ、どうだった?満足した?彼を独占できた?それとも、嫌われたかった?もう自棄になっ ちゃったのかな? 割と無抵抗だったけど、どうだった?楽しい?楽しかった?だとしたら君は新たなる性癖を発見したわけで、これも新たなる自己啓発だよね」 上機嫌にべらべ らと喋る。
【雨秋】:無抵抗って夜長、だよね。(笑)
【RL】:うん。(笑) 【天泉】「ところで、途中までずっと彼、すっごい謝ってたの聞いた?あれはちょっと無いよねー、礼儀に欠け
るというかね。
というか雨秋ちゃん、キスマークつけるの好きだねー。それとも、傷跡のつもりでつけたのかな。証拠がないとね、やっぱ」
プペはほんとKY。
「ていう
か、リセットボタン押せるなら皆これやっちゃうよねぇ。あはははは!はー、笑った笑った」
【雨秋】:なんかすげーいきおいで、RLのファンタジィ属性をつけられてる。プペによって。(爆笑)
【RL】:プッペほんと、便利。 【天泉】「で、また自殺でもする?次のループでは彼、ぜーんぶ忘れて元通りだけども」 プッペさん のゲラゲラタイ ム。
【雨秋】:「人を殺すのはさー……」
【RL】:【天泉】「うん?」
【雨秋】:「正義だってあんたはいったけど。あんたを殺すのは間違いなく、好奇心だな」 と、けだるげに答える。
【RL】:【天泉】「それも良く言われるけど、殺意ぶつけられるよりは少ないかなぁ」
【雨秋】:「敵、作りやすそうだしな、あんた」
【RL】:【天泉】「感謝の極み。それが僕の役割-Roll-だもの」
【雨秋】:「ちょっと、マゾっぽいな、それ」
【RL】:【天泉】「いじめられるよりは苛めるほうが好きなんだけども」
【雨秋】:「それで、見学が終わったら、帰れば」
【RL】:【天泉】「帰るよ、帰る。けど、一つだけ見ておきたいシーンがあるんだよね。彼が起きた時、君がどうするのか。」 立ち上 がって、机に腰 掛ける。
【雨秋】:「へぇ」 そう相槌を打つと、裸身の身を起こし、横にあった、夜長の白衣を拝借して纏う。 「いつ起きるか、わかんねぇけ ど」 床に脚を 着いた。 「それまで待ってんの?」
【RL】:【天泉】「……。流石に無理っぽいなぁ。非常に残念なんだけど、それは諦めておこう
【雨秋】:「ふぅん」 さして、興味もないように、そのままぺたぺたとプッペの横を通過すると、部屋の出口へ向かう。でもまぁ、起き た後の会話シー ンはやるんだよね。きっとRL的ファンタジィの方向で。(人になすりつける)
【RL】:【天泉】「何処行くの?」 ねーねー、と声がかかる。帰ってきたら起きてるわよ。
【雨秋】:「アウトサイダー喰いに」
【RL】:【天泉】「…まだ完成してないんじゃない?」
【雨秋】:「あぁ、そうか。夜長は今回は研究してないのか」 ぼんやり、とした顔で答える。
【RL】:【天泉】「する時間も無かったからねー」 一人で大爆笑。
【雨秋】:「じゃ、風呂」
【RL】:【天泉】「いってらっしゃーい」
【雨秋】:ぱたん、と扉が閉まった。
【RL】:プペきちは、もう帰るよ。(笑)
【雨秋】:満足したか。(笑)
**********
扉を開けると、夜長は既に起きていた。
ありあわせの服を適当に着たらしく、ぼんやり とベッドに腰掛けている。
【雨秋】:「……うす」 割としっかりした足取りで、部屋に入った。戸を背にして持たれたまま、奥には入らない。
【RL】:【夜長】「………おはよう」 迷った挙句といった様子で、挨拶。 「とりあえずコーヒー淹れたんだけど、飲む?」
【雨秋】:白衣一枚……ッ。(ファンタジィ面しながら)
【RL】:…そういえば、そうか。白衣一枚…ッ!!(爆誕) 【夜長】「っていうかそれより服、服だよ、雨秋ちゃんの服そこだから、 ええと着替え る?出ようか?」
【雨秋】:RLがやれっていうから。(電波を受信したような顔をしながら) 「いいよ、別にこのままで。今更」 そういいながら、 コーヒーの置かれ たテーブルに近づく。
【RL】:【夜長】「………。ごめんっていったら、怒る?」
【雨秋】:「どういう意味かによる」 いすに腰かける。
【RL】:【夜長】「……。怒られそうだから言わないよ。……けど、雨秋ちゃん。こういうのは…ええと、ごめん」 言った。
【雨秋】:「何がそんなに申し訳ないわけ?責められる方は俺の方じゃねぇの?」 背凭れに凭れながら脚を組む。一番の被害者はパリ ア……。
【RL】:全くだ。 【夜長】「……。いや、そうなんだけど…僕が何か悪い事しちゃったんじゃないかな、とも、思うわけで─」 これ は、雨秋とヨナ ガ、どっちが主人公かによって、バッドエンドかどうかが決まりますね……。あれ、どっちもバッド?
【雨秋】:「へぇ」 冷える声。 「原因もわかんないのに、謝るんだ」 どっちが主人公だと、ハッピーなんだ?って。なん……だ と……?
【RL】:【夜長】「………。…いやほら…僕は男で。君は、女の子だしさ」 そしてヨナガさんKY。
【雨秋】:KY力53万
【RL】:KY力が…増大しているだと…!?
【雨秋】:スカウターがー! 「俺は別に好きにしていい、って言ったぜ?そこで謝る方が、失礼だと思わねぇの?」
【RL】:【夜長】「……」 少し俯いて、立ち上がる。 「…君は…もっと自分を大切にするべきだよ」
【雨秋】:「してるっつったろ」
【RL】:【夜長】「だったらなんでこんな事」
【雨秋】:「悪かったよ、犬にでも噛まれたと思ってくれていいよ」
【RL】:【夜長】「…違うよ。その……─…軽々しくそう言う事しちゃ駄目だ、っていうこと」
【雨秋】:「何で?」 顔を上げて、夜長を見上げる。
【RL】:【夜長】「何で、って…」
【雨秋】:「あんた、が。構わないって言ってたんだぜ。ほら、あれ。『その内好きな人を見つけたら存分にしてあげるといいよ』って、 あんたが言って たんだろ」
嘘。
良い言い訳に使えるかと思って、夜長が以前口にしていた言葉を使う。上手く、今回しでかした事の理由を説明出来る自信が無かったし、出来れば”ルー プ”の事については言いたく無かった。
でも、半分だけは本当。
あの夜と、朝の間に、何度も時間のめぐってい る感覚のある雨秋と、夜長では随分感覚は違うだろう。
【RL】:【夜長】「………」 手を伸ばす。 白衣を掴んで、ちゃんと前を締めた。
「君なら、僕よりもまともな、良い人がきっと見
つかるよ。年上
の人への憧憬とか、後─…ほら、生死をともにすると云々。……はしかみたいなものだよ、君がそういう感情を僕に盛ってくれるのはとても嬉しいけれど、それ
で、一生をフイにするようなことはしてほしくないんだ」 ね?と。 彼は、困ったように笑った。
KY拳!十倍ェだー!
【雨秋】:「ふうん、迷惑って事ね」 肘掛に、ひじをついてあごを乗せる。
【RL】:【夜長】「そうじゃないよ、そうじゃないけど。……判ってよ、雨秋ちゃん」 二十倍ェだー!
【雨秋】:「判ってねぇのは、あんたの方だろ」 ジロ、と見る。もう、どうとでもなれ、だ。 「今度こそ、俺にあやまれ。どんだけ失 礼な事言ってる のか。あんたは俺の気持ちが偽物だって、言ってんだぞ。謝りポイントはここだ、好きなだけ謝れよ」
【RL】:や、やべぇ。きゅんきゅんする。
【雨秋】:「俺は、夜長じゃなきゃ、あんなことしねぇよ」
【RL】:【夜長】「………。心理学的にいえば、偽者かもしれない。この事件が終わってから、ゆっくり考えようよ。きっと僕の事どう でも良くなるか らさ」 こいつ、本気なのか…?(疑問になってくるRL)
【雨秋】:あんたがロールしてんだ。(爆笑)
【RL】:こ、これを本当に雨秋の事気遣ってるつもりで言ってるなら、ヨナガは本当にオオバカヤロウですよ!?どうしよう…。
【雨秋】:はぁ、とため息をついた。どうせ記憶が消えてしまうんだ。言ってしまってもいいかもしれない。ちょっとは気が楽になるかも しれない。今回 はガス抜きだ。 「ねぇよ。俺に明日は無い。次の朝がきたら、さよならだ夜長」
【RL】:【夜長】「…何いってるの?もう寿命は解消されたし、今の君は、肉体的には非常に頑健だ。大丈夫だよ」
【雨秋】:これ一寸、夜長の記憶も混濁してるフラグ?それともRLの素?
【RL】:……。混濁してます!
【雨秋】:判った。(そういうことにした)
【RL】:ば、ば、ばっか。ちょっと勘違いしただけなんだからね。表舞台に出ちゃったからしょうがないんだから!
【雨秋】:つんでれかよ!
【RL】:今日明日で寿命が尽きるはずはないし〜だな。けどこの辺で混濁しておいてもいいだろう。
【雨秋】:そうだね。随分回ったことにしたしね。
【RL】:三桁くらいです。
【雨秋】:すげええええええええええ。そりゃ疲れるよね。
【RL】:うん、一回くらいガス抜きするよ。
【雨秋】:その言葉に背けていた顔を、夜長に向ける。「……おかしい」
【RL】:【夜長】「……え?」
【雨秋】:「夜長。あんたの記憶だと俺は、この時点では寿命は解消されていない」
【RL】:【夜長】「…─……」 米神を押さえるように、顔を覆う。 「……そ、そうだね。そうだ。ごめん、なんでこんな勘違いを」
【雨秋】:「……」 いぶかしみながら、天泉の言葉を思い出す。バグが発生するかもしれない。そのうちの一つかもしれない。随分と 回ったのだ、不都 合も出てくるのだろう。 「まぁ、寿命ではないし。死ぬわけじゃねぇから、大丈夫だよ」
【RL】:【夜長】「…うん。じゃあなんでそんなことを」
【雨秋】:「知ってどうするんだよ」
【RL】:【夜長】「……心配だよ」
【雨秋】:「"僕の事はどうでもよくなる"って奴に心配されてもね」
【RL】:【夜長】「それは関係ないじゃない!」
【雨秋】:「あるよ。俺の意思を否定した奴の心配なんか信じられない。あんたがしたのは、告白を断るとか以前の問題だよ。そこんと こ、判って言って んの?」
【RL】:【夜長】「否定したわけじゃないよ、けど、そういう大事な事をすぐに断定するのは良くないって言ってるんだ。あの時の君は 疲れてたみたい だし、ドラッグの影響もあった、冷静だったとは思えないよ」 ヤクのせいだから気にしちゃいけないよ…みたいなこと言ってるツラ。
【雨秋】:ため息。椅子から立ち上がる。 「んじゃ」
【RL】:【夜長】「…んじゃって、何処行くの」
【雨秋】:「今から、カンパニー勢が襲ってくるから撃退しなきゃなんねぇんで、忙しいんだよ、俺は」
【RL】:【夜長】「……。おかしいよ、雨秋ちゃん。やっぱりまだ、ドラッグの影響が抜けてないんじゃ」
【雨秋】:「あんたの、その、偽善者面見てると今は吐き気がすんだよ。まだ、一柳とか、十叶と殺りあってるほうがすっとする」 好き な人でも、 365日らぶいわけじゃないよね。
【RL】:全くだ。とはいえ激しい。
【雨秋】:考えたら、これ14日夜だからカンパニーに行かないと、七緒も生きてるんだよな。
【RL】:……すっかりわすれてた。そうだ、ルナティックだよ。(爆笑)
【雨秋】:もう面倒だから生贄用だったし、いちいち倒すシーンやんなくてもいいよね
【RL】:うん。毎回エキストラ相当でピューンって飛んできて、アリエナァァアアアアイ!って言って死んでる。
【雨秋】:可愛そうにもほどがある。
【RL】:前のアクトの話しまで、いちいち戻れるか。(笑)さて、このループどうしようかな。絶対失敗はほぼ確定なんだが。
【RL】:【夜長】「……。外にいくなら、…服。もしくは変身して行かないと」
【雨秋】:「いいよ、別に。皆忘れちまうんだ」 取り繕うに、疲れた。極限状態というロールをですね。(駄目な顔)
【RL】:マーヴェラス。 【パリア】(…ウシュウ。ガス抜きといったが、……できたのか?)
【雨秋】:(さぁな) 本当にどうでもよさそうに、答える。出来たとしても、八つ当たりが関の山だろう。 (こんだけやって「君は疲 れてたんだよ」 だってさ。ちょっと、今の俺可哀想じゃねぇ?) くっく、と可笑しそうに哂う。
【RL】:【パリア】(…こんだけやったから、ではないか?確かに君の意見は同情を禁じえないが。君の意見に対して全面的に賛成する わけでもない ぞ、私は)
【雨秋】:(何だよ、お前もお説教かよ)
【RL】:【パリア】(消極的肯定だ。外見上の性別が同じという、共感かもしれんな。まぁ、気にするな)
【雨秋】:(……すっげぇ、気になるんですけど。まぁ、でも。やりすぎた感は俺にもあるよ、心配すんな)
【RL】:【パリア】(………)
【雨秋】:(そこまで、壊れちゃいねぇよ)
【RL】:【パリア】(私は君を心配する権利はあるか?)
【雨秋】:(お前に優しさがあるのなら、今は、どうか俺に優しくしないでくれ)
【RL】:【パリア】(消極的肯定をしよう。これ以上は無駄だ。さっさと自殺するなりなんなりして次のループへ行こう)
【雨秋】:(そうだな) 背中にはっきりとした、拒絶を湛えながら、夜長を残し部屋を出る。
【RL】:【夜長】「─……ッ雨秋ちゃん!」
バンッ!!
それでも、背後の扉は、開く音がして。
【雨秋】:「何?何かまだご高説たれたりねぇの?」
【RL】:【夜長】「─………違うよ。…何をしているのか、わからないけど。"人は、一人では勝てない"んだってさ。投げ槍になる前 に、周りを見て みて。僕の事は嫌ってくれてもいいから、これだけは聞いて欲しかった」そうとだけいって、自分から扉を閉める。
【パリア】【パリア】(……あの男は本当に駄目だと思うぞ)
【雨秋】:「そうだな、本当に莫迦だな。奴は本当に俺が見えてないんだな」 俺を見れば、今俺の周りにいる人が誰なのかわかっただろ うにな。
【RL】:【パリア】(まぁ、そこは奴の落ち度だな。次辺り、罵ってやれ)
【雨秋】:「何で罵られたか、判んないんじゃねの?」
【RL】:【パリア】(君は、自分で言っていたじゃぁないか。君は、そういう男を好きになったわけだ。なら、罵って矯正してやるとい い)
【雨秋】:「今回俺、すげー頑張ったと思うんだけどなー……」
【RL】:【パリア】(状況が悪かった。それだけだと私は思うがね。……案外、君等は似たもの同士かもしれんな) 久しぶりに、パリ アが引き笑い。
【雨秋】:「あーはいはい。好きに笑えよ。今回お前には、随分割り食わせたからな」
【RL】:【パリア】(その事に関しては後で本当に話し合おう) 素だった。
其のコロのヨナガ。 「僕結構頑張ったと思うんだけどなぁ…」 うわぁ。夜長の駄目っぷりだけが際立つ……。
【雨秋】:「まじで。ちょっと、あんまり触れて欲しくないんだけど、まぁ……時間だけはたっぷりあるしな」
【RL】:【パリア】(そう言う事だ)
【雨秋】:「あーあ」 腕を頭の後ろで組んで伸びをする。 「今回ので幻滅できたら、楽だったろうに、まだ嫌いになれそうもない なぁ」 こきこき と、首を鳴らすと、外へ向かう。
【RL】:【パリア】(…………。さっきはすまない)
【雨秋】:「何が?」
【RL】:【パリア】(君は本物の莫迦野郎だ)
【雨秋】:「うるせぇ、くたばれ莫迦息子」
【RL】:【パリア】(母親と父親の仲を取り持つくらいはしてもよかろう) というかほんとに雨秋は莫迦な子…!!これでも嫌いにな らないって酷 い…!
【雨秋】:「お前はかすがいにはでかすぎんだよ」 夜長が莫迦なのを半分わかってるから。自分がおじさんだからとか、遠慮してるのと かもあるって、 わかってる。半分。
【RL】:そして半分判ってるのは、いいなぁ。キラキラですよもう。
そういいながら、彼女はこの絶対に失敗する ループにおいても、夜長に害をなす存在である、カンパニーからの手勢を排除してから、輪に戻った。
少しでも、痛い想いを彼がしないように。
─SceneEnd...
***【幕間】***
そして、一心同体の彼は、この段に なって漸く愚痴を垂れた。
それは、彼が経験と感情を研鑽し、 生命に近づきつつある証でもあった。
円錐は廻る、廻る。
しかし、彼女の心は磨耗していく。
どちらが先か。
そんなもの、判りはしない。
【RL】:ちなみに、パリアのいいたかったことは、 「君は今回の記憶があるがヨナガはない、それは不平等じゃぁないか」 というこ と。
【雨秋】:話し合いたいって件?
【RL】:いや、心配したこと。
【雨秋】:なるほど。それも幕間とかで話してるんだろうな。
【RL】:うん。じゃ、次ループいこうか。
【雨秋】:ういー。
【RL】:で、次のループだけど、どこまで巻き戻る?どこから、で、何をやるか、ってことなんだけど。(笑)何ループかはさんだ後で もいいんだけ ど、やりたいことを絞ろう。もう9時間くらいループしてる。(笑)
【雨秋】:RLのファンタジィはあるか!?
【RL】:白ヨナガか、告白シーンかどっちかは、やりたいよねーってくらい。
【雨秋】:うん、どっちかって言うか両方。(欲張った)
【RL】:じゃ、両方やろう。先に白ヨナか? あ、いや…完全体になるってことを話して、止めて白ヨナよね。俺はもうかなりキラキラ キュンキュンし てて、大満足状態なので、これ以上は楽しい方向にいくしかない。(笑)生半可なファンタジーじゃかなわねぇよ
【雨秋】:確かに。(笑)えーっと、告白と完全体吐露は同義だっけ。ただ、最終週は穏やかにやりたいなぁ。
【RL】:だったっけ。できそうだけど。あ、いや。白ヨナの後告白で、素直になるんじゃなかったっけ。で、ヨナさんの協力を得て、最 終を走りぬくと かなんとか。
【雨秋】:うんじゃぁ、■■■告白しま しょうか。
【RL】:OK。今回のでスッキリしたんだな。(笑)
【雨秋】:じゃー、記憶の混濁してきた夜長あたりかしら?
【RL】:OK。で、特に地点でスキップがなければ最初辺りからやりたい。隠していた本心っていうのを、そろそろ出すとこだとおもっ て。(笑)
【雨秋】:夜長の!?あ、雨秋のか?
【RL】:いや一回言いよどんだじゃん。あれ。
【雨秋】:ああ、確かに!それは見なくては。ふらぐふらぐ!
【RL】:ふらぐですよ!ウシュウが素直になれば解決するように。ヨナガさんもちょっと口を滑らすだけで、この事件解決するんだよ!
【雨秋】:何、だと。雨秋のせいとでも言うのか。
【RL】:いや、雨秋と夜長のせいです。(断言)
【雨秋】:なん……だと。(雨秋)力が抑えられない!ですね、判ります。
【RL】:それは影響力がとぶわよ!
【雨秋】:なん……だと。
●CLIMAX: 3-3
◎Scene Card : KURO-MAKU ( プラトニックな関係 )
・Stage :ループ / ■■■■
†BGM :「魂の慟哭」 kt2 remix (http://www.nicovideo.jp/watch/sm354044)
【14日 / 暁】
【雨秋】:「う……」
毎度この体勢でおきて思うが、体が強張って痛 い。いい加減他の体勢で寝たいな、とも思う。出来ない相談だろうけれども。
ぐ、と腕の力だけで上半身を起こすと、DAK に近づきタイマーを切る。
まずは、朝のニュースを止めた。
【RL】:【パリア】(次はポケットロンだぞ)
【雨秋】:夜長が寝る時に脱いである、白衣からぽけろんを探すと、ニュースサイトのリンクを削除する。そして電源を落とした。 (えぇと、他に何か あったか)
【RL】:【パリア】(今の内にオーギュスト達を帰す…のは、まだ余りやっていないから上手くいくかどうか曖昧だ。やめておくか) 一回、早めに追 い出そうとしたら四之宮が研究所に突っ込んできた事があった。アウトサイダーの実験器具を巻き込んで。
【雨秋】:(そうだな、確実に成功すると証明されてる昼間だな)
【RL】:【パリア】(なら、次は夜長を起こせばいいだろう) 今までより若干うなされている感はあるが、いつも通りの夜長の寝姿。 ここまで呑気な のもどうかと思うが。それにしても、この作業感がたまらん。
【雨秋】:「夜長、夜長、おい、朝だぞ」
【RL】:【夜長】「…う?」 少し呻いて、ゆっくりと起き上がる。ふるふると頭を振った。 「…ん…あー………。ああ…雨秋ちゃ ん。おはよう。ま さかとは思うけど…ほんとにずっとそこにいたの?」 欠伸しながら、何十回目かの科白。
【雨秋】:「一晩中見張ってるっつったろ?」 こちらは少し、変えた返答。3桁じゃなかったのか。
【RL】:これ以外の起こし方したりしたときも、あったんだよきっと。 【夜長】「…そうだね、って一晩中?寝なかったの?」
【雨秋】:「寝たよ。明け方前に」
【RL】:【夜長】「……そっか。………ねぇ」
【雨秋】:「何?」
【RL】:【夜長】「僕、変な夢見てなかった?いや……うん。ごめん、なんでもない」
【雨秋】:「夢?何だよ気になるだろ」
【RL】:【夜長】「……こればっかりはほんとになんでもないよ」
【パリア】(……少し覚えているんじゃないか?まさかとは思うが)
【雨秋】:「こればっかりって言われると気になるだろ?」 (ふむ、じゃぁちょっとつついてみるか)
【RL】:【夜長】「ほんっとなんでもないから!」
【雨秋】:「何でも無いなら、なんで顔が赤いんだよ?」 最もな指摘。
【RL】:【夜長】「……き、昨日のアレがちょっと気になっただけです」 便利に使った。
【雨秋】:「……あれだけで、そこまで真っ赤になる年でもねぇだろ?」 何か寝言言おうぜ。
【RL】:【夜長】「………僕なんか寝言いってた?」 なんていおうかなぁ。
【パリア】(凄い不安がっているが)
【雨秋】:起こす前、夜長がうなされ気味だったときにうなってた言葉を思い返してみる。
【RL】:【夜長/寝言】『…ごめん…ごめんね、ごめん…』
【雨秋】:「……」
【RL】:【パリア】(辺りだったと思うが、聞き覚えはあるかね。最中は、私は寝ていたので覚えていないのだが)
【雨秋】:「ス ケベ」
【RL】:【夜長】「な゛ッ」
【雨秋】:それは、パリアか、夜長に向けてなのか。だが、充分に夜長を動転させうる言葉だったようだ。
【RL】:【夜長】「……あさごはんにしようか」
【パリア】(逃げたな)
【雨秋】:(意気地の無い奴だ) 「ん」 頷くと、寝台から立ち上がる。
【RL】:【パリア】(……次はオーギュストを逃がして…だったかな。なんだかんだいって、初回が一番成功に近かったな)
【14日 / 昼】
【雨秋】:もう、オーギュとか逃がした後でいいよね。
【RL】:うん、そのつもり。
オーギュスト達を逃がして、カンパニーに行かない旨も説明した。
夜長がどうにもぎくしゃくしていたので、少し だけ順序は変わってしまったが今のところ順調だ。
しかし。
見送り、帰ってきた雨秋の首。
何気ない世間話のつもりか─とっかかりが欲し かったのだろう─夜長が、そこにある痕を指摘した。
【雨秋】:「?」 近くにあった、培養層。それのガラスを鏡代わりにして、確認する。【RL】:キス…マー…ク…?
【雨秋】:RLの罠ですね。判ります。夢に見たのと同じ場所で(夜長的に)二度動転なわけですね、わかります。
【RL】:キラッ。
「……」
「………」
其の距離になって、夜長も何か思い当たったら しい。いや、あっちはまさかそうだとは思ってないだろうが。
大きくループに関係の無いものは、前回から着 いて回っていたが……よりによって。雨秋は首に巻いていたストールを、慌てず騒がず巻きなおす。しか しそれが、余計に白々しかった。
「……ええと…。………た、多分。夜には完成す るよ」
逃げた。
「そっか(意気地のない……)」
気の無い返事。
気まずい沈黙。
「………」
ただ、夜長がかたかたとDAKを操作したり、資料を引っくり返す音だけが響く。
「………」
雨秋は後ろの椅子で、ゆっくりとデジタル雑誌 を読む。
気まずいけれど、どこか穏やかな時間。
【RL】:これが幸せ…か…。
「……雨秋ちゃん?」
ふと。何か決意したかのように、夜長が口を開いた。
【雨秋】:「何?」 雑誌から顔を上げる。
【RL】:【夜長】「……いや。一寸、言っておきたい事があったんだけど。ええと、……明日辺り、バイク出そうと思っててね。近場で いいから、一緒 に行こうよ。約束したしさ」 先ず逃げ。これがヨナガ流。
【雨秋】:「あぁ……。そうだな、行こう。誕生日、だもんな」
【RL】:【夜長】「……あれ?僕の誕生日いったっけ?って、ああ、そういえば明日誕生日だ…」 思い出したようにぽんと手を打つ。
【雨秋】:「あ、あぁ……いや、明日俺の誕生日だったから、誘ってるのかって思ったんだ、そっか夜長もなんだ」 慌てて取り繕うよう に言う。
【RL】:【夜長】「…え、明日?9月15日?ほんとに?」
【雨秋】:「うん」
【RL】:【夜長】「うわー。凄いなー、凄い偶然というか。……じゃ、明日何か買いにいこう、プレゼントとかさ」 いつかしたような 会話を繰り返 す。
【雨秋】:せつねぇ。
【RL】:【夜長】「何か欲しいもの、ある?必要なものじゃなくて欲しいもの─…だっけ。あれ?」 少し違和感を感じたらしく首を 捻った。が、気付 かない。
【雨秋】:目を見開く。それは確かに、自分が一週目の時に言った言葉だ。 「欲しいもの、か」 どこか、疲れたような。遠いものを見 るかのような目 をして、 「何か、夜長が俺に似合う、と思うものをくれよ。それがお題」
【RL】:【夜長】「…………」
【雨秋】:「あぁ、因みに………、30分以内に選べよ」
【RL】:【夜長】「花柄のワンピース…」
【雨秋】:「まだそれを言うのかよ」
【RL】:【夜長】「似合うと思うんだけど」
【雨秋】:「どの辺が」
【RL】:【夜長】「可愛い辺り。……うん」
【雨秋】:「服だけだろうが」
【RL】:【夜長】「え、いや。……うん」
【パリア】(どうにも反応が芳しくないな。照れてないか…?)
【雨秋】:「……?どうしたんだ、夜長。何か変だぞ?」
「…………。……ちょっとごめんね」
立ち上がって、つかつかと雨秋の前まで。
「雨秋ちゃん、…明日の朝になったら、死んだり しないよね?」
唐突な事を聞いた。
「何だよ、死ぬわけないだろ」
本当。
【雨秋】:これ、が、一週目のとき言おうか迷った言葉?
【RL】:前フリですけど、なにか。
【雨秋】:ほう。
【RL】:ちっげーよ、そんな大層なもんじゃねーよ。ヨナガらしくはないけど。
【雨秋】:ほうほう、何だろう。
「……だよね、うん。…うん。……ごめんッ」
いきなりだったので、その行動には、本当に反応できなかった。
少し身を屈めて、顎をくいと持ち上げて。
夜長は、軽く。雨秋の唇に、キスをした。 ─……一瞬だけ。
「………じゃっ」
何がじゃ、なのかわからないが、そのままそそ くさと席に戻って作業再開。
【RL】:これです。
【雨秋】:なん……だと……。
【RL】:大した事じゃないだろぅ?フラグ立ってるんだって!
【雨秋】:え、ど、どこで立ったんだ!
【RL】:三話のOP辺りですが…。ただ、脳内選択肢出たときにイエスっていえないだけで!(笑)
【雨秋】:あの時、立ってねぇって言ってただろ!?(笑)
【RL】:あの編で基礎が出来て、夢(で見た前回の記憶)で覚醒した。(笑)あるじゃん、なんか、やっちゃおうかなーけどやばいか なーっていう瞬 間。そこで普通踏み出せないヨナガさんが踏み出した結果。三桁分の積み重ねとかなんとか。32歳ではないな…。
【雨秋】:なん……だと……。
【RL】:キラキラ…。
【雨秋】:中学生である。しかも、夏休みに出会った少女のとの期間限定のあれみたいな。
「……」
目を瞬いてから、利き手で、唇に触れる。それ から、ゆっくりとむくれた。
「……なんだよ、謝るようなことならはじめから すんなよ」
「…………」
(…おお。シカトか)
パリアが面白そうに言った。
「………いやうん。……怒ってない?」
「謝ったから怒ってる」
「………。………したかったからした、って言え ば怒らないの?」
間。
「……うす」
【RL】:かっ。かわいいっ。かわいいなお前。てれんなてれんな!落ち着いた。
【雨秋】:RLがきらきらしている。
「…………。……じゃあ、怒られないで…すむわ けだね、うん。………。………コーヒー淹れてくる…」
早足で去っていく。
【RL】:右手と右脚が一緒に。
【雨秋】:「……」 夜長かわいいなおまえ。
【RL】:【パリア】(………) パリアさんが最早笑えない。慄然である。
【雨秋】:「……何か言えよ」 もちろんパリアに。
【RL】:【パリア】(祝福でもすればいいのかね)
【雨秋】:「盆と正月と、葬式が一気にきた気分だ」
とはいえ、培養層に映っている自分の顔は。顔 こそ、取り繕ったように無表情だが、耳まで赤そうだった。
研究は、いつもより若干長引いた。
多分、雨秋がずっとそこに座っていたのと、無 関係ではない。
【RL】:じゃ、夕方いくか。(笑)
【雨秋】:うい。ラブい気持ちのまま、好きな女の子殺しにくるのか…シロキ夜長。切ないな。
【RL】:うん。そういうことになる。
【14日 / 夜】
†BGM : 「oblivious」 (http://www.nicovideo.jp/watch/sm2109329)
(……時間だ)
パリアが、呟く。これももう何度目だろう。
夜長が立ち上がり、培養槽の中の生命を祝福す る。
「……"Fake/r.U.n. Outsider"。ようこそ、この素晴らしき世界へ」
振り返り─。
「完成だよ」
笑顔で、そう言った。
うとうととしていた雨秋はその声に、ゆっくり と目を開いた。
「あ…ごめん、起こしちゃった?」
「いや、大丈夫」
肘起きにうでをついて、ゆっくりと立ち上が る。
【雨秋】:「おめでとう、っつーのがいいのかな」 決まりごとのように、夜長の横まで歩む。
【RL】:【夜長】「…………うん」 培養槽を見上げて─…けれど、少し横目で雨秋を見て、夜長は頷いた。
【雨秋】:「こうやって、パリア達も生まれたのか?」 それは、繰り返される儀式めいた呪文のようだ、と雨秋は思った。液体の動きに よって、きらき らと動く光の流線に同じように照らされながら。
【RL】:【夜長】「うん。まぁ、工程は少し違うけど」
【雨秋】:「そっか。夜長、俺が言ってた、ひとつの推測ってあっただろ」 昨日の夜に話してたやつ、と横を見る。
【RL】:【夜長】「ん…?」 少し首を捻って、ああ、と頷いて─。 「……やる…の?」 其の顔に浮かんだのは、恐怖か。
【雨秋】:「あぁ」 低く答える。 「……?」 いつもと、違う夜長の反応。 「どうしたんだよ、夜長」
【RL】:【夜長】「…やっぱり駄目だ、危険だよ」
【雨秋】:「それは承知だって、言ってるだろ」 おかしい。反応が違う。どうして?内心、雨秋は焦る。
【RL】:【夜長】「………僕は、どうすればいいのかな。此処で僕が犠牲になろうとしたら、また君は怒るんだろう」
【雨秋】:「当たり前だろ」
【RL】:【夜長】「……じゃあ聞くよ。君も、僕の為に犠牲になろうとしてないかい?」
ごぽり。 培養槽の中で、大きな泡が一つ、生 まれて消えた。
「犠牲にはならねぇよ」
嘘。
【雨秋】:判定。 <交渉><虚言><隠密><コネ:夜長>。
【RL】:てめぇえええええ!(笑)
【雨秋】:【生命】 6+札3+コネ4+r.U.n.10+skill4=27
【RL】:物理的に見抜けない…だと…?
「大丈夫、死なないっていったろ?」
本当。
「…………うん」
かなり悩んで、頷いた。
【雨秋】:きらきらすんだろ!この、嘘と本当の入り混じった会話がしたかったんだよ!(ファンタジィ)
【RL】:わかるよ!(笑)
【雨秋】:ほら!
「…判った、信じるよ。雨秋ちゃん、何かあった ら絶対に僕に言って。…………明日は、バイクで出かけよう。大学時代の、僕が良く行ってた場所がいっ ぱいあるから、そこを見てもらいたい」
「うん」
「プレゼントも買うよ。頑張って30分で」
「楽しみにしてる」
本 当。
「だから、君も僕に何か…くれると嬉しいな」
「何が欲しい?」
「…んー…バイク…いや、あれはあれでなぁ…」
「19歳に、バイクなんて高い物をねだるなよ」
笑う。
「だよねぇ」
笑う。
「特に思いつかないなぁ…あ、スキヤキのカレー とか?」
「食べたら無くなるものでいいのかよ?」
「いや、とりたてて必要なものは─…… あ…、………。………DVD…かな。欲しいもの、っていうなら」 ぼそりと、呟いた。
「ヒーロー物、だろ?」
笑う。
「……よ、良く分かるね。そんなに判りやすかっ た?」
「…………。……夜長の事、ずっと見てたから、 判るよ」
夜長のにとっては、同じ一日。
雨秋にとってはもう、三桁を超える数の一日。
【RL】:ハァッハァッ。なんだこの、PC1をやっているようなこの…シュガー…ッ!!
【雨秋】:俺今、RLやってる。
【RL】:俺PC1だっけ…。
【雨秋】:そうそう。夜長はPC1。
「………」
今回の夜長は、何かおかしいのだろうか。それ とも、あの時の言葉が全て、記憶にあるのだろうか。
ただ、黙って雨秋を抱き寄せた。
【RL】:【夜長】「………寿命が解決される段階まで捕食したら、雨秋ちゃん。君はそれ以上、進化しちゃいけない」
【雨秋】:「うん?」
【RL】:【夜長】「……他者を要しない単独で完成した存在。それが、完全体の正体だ。………そんな風に、なってほしくない。僕が言 う、きっと最後 の我侭だ」
【雨秋】:「最後?」 腕の中に抱きすくめられながら、夜長の顔を伺う。
【RL】:けれど、ぎゅうと腕に力が篭る。良く見えない。 【夜長】「……お願いだよ。夢…かも、しれないけど─……そう思ったんだ、なんか…」
【雨秋】:「何か?」 穏やかに、先を促す。
【RL】:【夜長】「……君を、失いたくないんだよ」
――……他の何が犠牲になったって。
それは。
一人の正義の味方が、死んだ瞬間の言葉だった。
【雨秋】:死んだー!
【RL】:ご、ごめん。此処で死ぬつもり(正義の味方じゃなくなる)はまったくなかったんだけど、死んじゃった。
【雨秋】:楽しくなっちゃったんだな!
【RL】:うん。後、ちょっと雨秋が可愛すぎた。
【雨秋】:なん、だと…。判ります。
「………」
腕を夜長の背に回し、ぽんぽん、と撫でる。
彼の肩に押し付けられた自分の耳に、遠く、近 く夜長の鼓動が聞こえる。
生きている。
夜長は生きている。護りたい、夜長が。
一番聞きたかった言葉で、一番聞きたくなかった言葉を紡ぐ彼を、慰める事しか出来なかった。
彼を変えたくて、変えれなくて。欲しい、手に するということは彼の生き様を否定する事だったから。
【RL】:夜長の32年を否定する言葉……。…凄いな。
これから自分が行う事は、より、彼に残酷な結 果をもたらすだろう、というのが、頭の隅で痺れるぐらいに、判っているのに。
【RL】:ゲェッ、此処で尚やるのか!夜長さん死ぬぞ!(精神的に)
【雨秋】:ここで成就しちゃったら、シロキヨナガ来なくなっちゃわない?後、最終週もあるし……。(メタ子)
【RL】:愛する人を失う次に怖いのは、愛する人が世界を滅ぼす姿だと思うんだ。(笑)こい!
【雨秋】:プッペの別の人ですね、わかります。
「………情け無いなぁ、僕は…もう」
泣き笑いのような声。
「夜長は、CDだな」
「…かもね」
「でも、……。ごめん。そこが、好きだった」
身を、引き剥がすように、離す。
「パリア、喰え」
手を、そのまま培養層のほうへ向ける。
【RL】:うおおおおおお!ヨナガアアアアア!完成させないとループは戻る……。
きらきらとガラス片と中の液体が、その部屋に散布される間。
雨秋は、夜長に真実を告げる。
「ごめん、夜長」
「俺はもう……」
「■■■なんだ……」
【RL】:あ ああああああああ!
【雨秋】:おらよっ!!!!
【RL】:ねー。精神ダメージひいていい?
【雨秋】:いいよ。(笑)
「 え ? 」
【RL】:ぶはははは!D9。DMG(Mind):D9⇒動転。(爆笑)
【雨秋】:動転した!
†BGM : 「Sands of time」 (http://www.nicovideo.jp/watch/sm3471769)
【RL】:【夜長】「………ッ!!」 一歩、後ずさる。胸を押さえて。 「……う…しゅう…?」
【パリア】(─……これがバグと言う奴か?おい、早く離れろ、夜長が死ぬぞ!)
【夜長】「君…その、姿は…!!駄目だ!!─……雨秋、君は…そんなの、駄目だッ!!」
次の精神ダメージをもう一度適用したら、死にそうだな。
その様子を、見て。
一瞬、駆け寄ろうとして、身を斬るような思い で、その部屋を飛び出した。
疾く、疾く、離れなければ。
夜長が、死なないように。
自分のことなど、頭の中から消えていた。
【雨秋】:これで逃げた!
【RL】:じゃ、深夜いこうか。具体的には、十叶といっちーをあっさり片付けるところ。これで片付ければ、目的達成じゃん。おめでと う!
【雨秋】:白い人が来るんですね、わかります。(両方的な意味で)
【14日 / 深夜】
†BGM : 「EXEC_DESPEDIA/.」 (http://www.nicovideo.jp/watch/sm1849434)
『 神 風 特 攻 』
バオォッ!!
真正面。
十叶神在が突っ込んでくる。
『なァァァめェェェんなよォオオオオオオオ!!』
上空。
一柳方歳が、攻性幻覚の靄を纏い、飛来する。
この二人を同時に相手した場合、片方の攻撃が 研究所を直撃する。
もしくは、片方がその場から離れ、不幸にも夜 長と遭遇する。
それが、今までのループで得た結論だった。
しかし。
(─……初撃だ、二人同時に仕留めれば、成功と なる!)
最早其れしか道は無いと、パリアが叫ぶ。
【雨秋】:演出戦闘でいいんだよね?
【RL】:うん。フレーバーA.V.E.も撃っていい。
【雨秋】:『………』
【雨秋】:『A.V.E.』
夜長を殺したから、忌まわしくて使わなかった。 『パンドラの匣』
"Outsider"の絶対変異効果。
今回はきっとうまくいく。
成功させて見せる。
ざっと並ぶ、複製体の群れに、それぞれの攻撃をことごとく受け止めさせ、使いつぶすと。
【雨秋】:『喰らえ』
生き残った数体に、襲い掛からせ、一人ずつ、 仕留めて行く。
【RL】:【一柳】『く…ッううううおおお、なんだ、なんなんだ畜生、このA.V.E.は─…!!うわぁああああああああ!!』
一斉に飛びかかられた所を─。
【RL】:(撃つぞ) 短く、パリアが告げる。
【雨秋】:『(あぁ)』
【RL】:(" ヌディ・ムバの弩弓"!!)
ドギュゥウウウウウウ!!
重力球に飲み込まれ、数体の複製体と共に跡形も無く吹き飛ぶ一柳。ただ、ぽとりと黄金の果実─休眠状態のr.U.n.だけがその場に落ちた。
【雨秋】:ちょ、いちお。(爆笑)
【RL】:【十叶】『……ッ!!』
そして、"テイアの光"を放ち、周囲の複製体 を一層した十叶神在は。状況的不利を悟り、大きく跳躍し撤退を計る。
しかしその跳躍など、翼を持つ者にとっては、地を這うに等しい距離。
ぞぶ。
決め手は、正面からの手刀。無論こちらは、十 叶神在が以前雨秋の体を、無手で突き破ったような真似はせず、パリアの皮膜を使ってではあるが。
【雨秋】:『あんたには散々やられたからな、ここらでやり返しておくよ。もう少し、頭の柔らかい奴だったら、夜長のために生き残って 欲しかったんだ けどな……』
【RL】:【十叶】『……夜長…は…。莫迦な、奴だ。私と同じ程度には』 胸を貫かれたまま、吐血。血と共に、言葉を吐き出す。 『………あれを頼 む』
【雨秋】:『悪ぃ、無理だ』 朱に染まる腕を引き抜きながら、返すのは否定の言葉。
でも、それでも。自分が居なくなったとしても きっと、夜長が護りたかった世界は残るはずだから。
それで、彼は大丈夫だ。
そう、思い込もうとした。
【RL】:【パリア】(よし、後は一体だ…いつも通りなら、テンセンが持ってくる!しかし万全を期して、此方から取りに行くのも手だ とは思うが─ど うする?)
明らかにほっとした様子のパリアだったが、すぐに気を引き締める。
【雨秋】:『……そうだな。カンパニーに出向く、か』
【十】
【四】
【日】
【/】
【深】
【夜】
↓
【十】
【五】
【日】
【/】
【暁】
『アリェナァアアアアアアアアアアアアアアアア アアアイッ!!!』
この声を聞くのも何度目だろうか。
襲い掛かってきた七緒常花を、いつもの様に撃 退する。二秒だ。
(もしかしたら、我々はこの地上で一番七緒常花を殺すのが上手い存在かもしれんな)
パリアが、いつもの様に引き笑い。
【雨秋】:駄目だ。(爆笑)一気におもしろくなったぞ!
【RL】:七緒だもん!しょうがないじゃない!
【雨秋】:少し気落ちのした気配。 (最後まで、お前に人殺しばっかさせちまったな)
【RL】:【パリア】(……r.U.n.としての生存欲求が解消された今だから言うが、私は、割とこの行為は嫌いではないぞ。君の悪 趣味が移ったの かもしれんがな) 気にするな、と低く笑う。
【雨秋】:(尚悪い。月臣なんチャラって奴みたいに、飛び出たら、再教育だな) 自分の様には、なって欲しく無いというのに。
【RL】:【パリア】(飛び出せるかどうかが、このあとで決まるぞ。) 捕食しながら。
【雨秋】:(するしかないだろ)
【RL】:【パリア】(このあと、夜長を殺す可能性のあるものを兎に角、片っ端から潰そう。この状態では直衛はできんな…。だが─見 ろ、もう暁だ。 空が白み始めた)
【雨秋】:(あぁ、時間だな…)
【RL】:【パリア】(日が昇りきれば─…)
【雨秋】:七緒が出てきた、ってことは今、プッペの部屋なのかな。
【RL】:うん。カンパニーのビルから、朝焼けを眺めている感じかしら。
【雨秋】:おー。一話のお風呂のシーンを思い出した。あれは夕日だったけれど。
【RL】:うん。多分あの光景と演出を被らせて、放送されることでしょう。どこで?
【雨秋】:RLの脳内放送で。
【RL】:【天泉】「や、お疲れ」 ぽん、と肩を叩かれる。 「今度こそ上手くいきそう?」
【雨秋】:『上々』 変身をとく。 「かな」 ぱさり、と長い髪が背に落ちる。
【RL】:【天泉】「それは良かった。正直、そろそろ完走して欲しいからね。僕もこれ以上嫌がらせはしないから」
【雨秋】:「あの腕だけ持ってくるのは、無い」
【RL】:【天泉】「ゾクゾクしない?」
【雨秋】:「変態」
【RL】:【天泉】「君には言われたくないよね」 横に並ぶ。 「ほい、契約書。そろそろOKって感じかな?完全体の完成。それと、 九社前夜長の" 君が納得する"無事。其の二つが揃って、この日の出が終わった時、契約は終了。異存は無いね?」 ぴらぴらと紙を揺らして、にんまりと笑う。
【雨秋】:「無いけど、最後までちゃんと確認してからな」 あんたは、気が急き過ぎる、と腰に手を当てて憤慨する。
【RL】:【天泉】「えー。早くいこうよー」
【雨秋】:「だーめだ。最後が肝心って言うだろ」 実は雨秋、あんま同年代ぐらいの女友達がいない件。プッペが友達だとは、いえない けれど。こうい う会話を意外と楽しんでるかもしれない……憎んでもいるけど、もちろん。
【RL】:それもそうだなぁ。 【天泉】「はいはい。けど、これから何が起こるっていうのさ、もー…。あ。一応一つだけ、教えておく けど」
【雨秋】:「何だよ」
【RL】:【天泉】「君んとこの九社前さんちの夜長さん、"Baroque Text"っていうの持ってなかった?CDな紙の書類なんだけど」
【雨秋】:見た事あるんだろうか?
【RL】:持ってた。夜長が。
【雨秋】:「紙束ならやまもりあったけれど。んー、そんなのもあったかもしれないな
【RL】:【天泉】「"朝焼ではない、夜明を望む"って、表紙にタイプしてある。明朝体で」
【雨秋】:「あぁ……あったあった。中を見てもちっともわかんなかったから、読んでないけど」
【RL】:【パリア】(ああ。あったな。確か、シノミヤが突っ込んできた時に派手に燃えた奴だろう)
【雨秋】:「そんな時もあったな」 今となっては、感慨深げに頷く。 「それが?」
【RL】:【天泉】「…いやね。ループ始まる前までは僕の手元にあったんだけど、見当たらないんだよ。おっかしいなぁと思って」 本 気で判らないよ うで、眉を寄せる。 この女とも長い付き合いだ。嘘かホントか適当な事を言っている時は良くわからないが、本当に本音で喋って居る時は良く分かるのだ。
【雨秋】:日数を、計算すれば一年近い付き合いという事になる。 「……書類ぐらいで、なんかあるのかよ?」
【RL】:【天泉】「……あの書類ね。完全体の事がかいてあるんだよ。正体というか。ま、書いたのは九社前夜長本人なんだけど…偶然 辿りついたわけ だから、ちゃんと把握してるわけじゃないだろうけど。なんかそんな事いってなかった?」
【雨秋】:「正体を知ったところで、r.U.n.を持ってない夜長には何も出来ないだろ?確かにそんな事言ってたけど……そんなもの にはなって欲し くない、って」
【RL】:【天泉】「………なって欲しく無いんだよ?男ってのは何するかわかんないからねー、女に理想押し付けるのにさぁ」 うんう んと頷く。多 分、からかってるだけだろう。
【雨秋】:「あんたさ、何でもわかった風に言うのよくあるけど、本当はわかってない、クチだろ?」 今更、不安になるようなこと言う なよ、と付け加 える。
【RL】:【天泉】「…………。なんだよぅ、その目」 ぷー、と膨れる。…仲良くね?
【雨秋】:あれだ。なんか、なぁなぁになってきちゃったんじゃないかな……。突っ込んだり突っ込まれたりしてる間に、やられたらやり 返してたし。 「ほら、図星」 慣れたやりとり。
【RL】:【天泉】「ふーんだ、何があるかわかんないっていったのは君じゃないか」
正面にある高いビル。
大部分をそれに遮られていた朝日が、白い部屋 を照らし出すように登ってくる。
「不安っていうなら─」
シュポンッ…
「んへ?」
間抜けな音と共に、天泉・エルフプッペの眼前に、榴弾頭が打ち込まれた。
バゴォオンッ!!!
(な─…ッ!!)
轟音。爆炎。
寸前でパリアが展開した皮膜に遮られて見えなかったが、確かに白い女の姿が爆炎に呑み込まれた。
【雨秋】:RLー、ちょっとやりたい事あるんだけど、やっていい??
【RL】:っと、なぁに?
【雨秋】:いや、ここまでなぁなぁになってたから、プッペを助けたかったんだけど。(笑)
【RL】:あー。(笑) 【天泉】「……ゲホッ…い、いったぁ〜…ッ!!」 煙がゆっくりと晴れる。
【雨秋】:「おい、生きてるか天泉」
【RL】:黒い石を突き出して、爆風を遮っている白い女。 【天泉】「な、なんとか…痛いよぉ」
【雨秋】:「榴弾頭くらって痛いで済んでるなら、大丈夫だな」
【RL】:【天泉】「吹っ飛んだ建材が当たったんだよ!クレイモア地雷みたいなもんだよ、痛いよもう」 ズタズタになった白いスーツ を指して泣き言 を言う。しかし、血が出ていないのはどうか。 「うう…誰だよぅ」
【雨秋】:「あーあー。折角の真っ白のスーツが、煤まみれだな」 灰被り。珍しい、シンデレラのような天泉を見て笑う。
【RL】:【パリア】(─……12時なったら魔法でもとけるのかね。それはそうと、向かいのビルの上だ)
【雨秋】:「ちょうど、今が魔法が切れるか切れないかの瀬戸際だろ…っとそうだな」
【RL】:登る朝日を背に、ビルの上に立つ人影が一つ。其れは、純白のアーマーギアを身に纏った、恐らくは男。
†BGM : 「Evil Shine」 (http://www.nicovideo.jp/watch/sm4716807)
【RL】:【天泉】「……あ、"Alice-V"ィ!?」 天泉がすっとんきょうな声を上げる。 「う…そ、そうか… "Outsider"造ったっ て事は、自動的に免疫機構も投入されるんだ…あっちゃぁ」
【雨秋】:「何だよそれ、知ってんのか?」
【RL】:【天泉】「い、いやね」
【雨秋】:「うん」
【RL】:【天泉】「r.U.n.に対抗する兵器というか─……、r.U.n.と交戦可能な、唯一の現行兵器だよ!」
ガシャッ!!
純白のアーマーギアの男、其の手にある二連装三単射のグレネードランチャーが、音を立てて構えられる。
【雨秋】:「誰が着てんの?」 パチン、と指を鳴らす。変身の合図だ。
【RL】:【天泉】「わかんない…といいたいところなんだけどね。事此処にいたって、まともに着れて、この街に残ってる役者-
GUEST-なんて、
限られてるんだよ…」
【パリア】(─……雨秋。気付かないか?) パリアの声が、絶望に染まる。 (あの、バイクだ)
白いアーマーギアの背後にあるのは、強化パー ツを装着され、変わり果てた、だが見覚えのあるバイク。
そう。
今日、彼と共に乗ると。
叶わぬ約束をした、あのバイクだった。
【雨秋】:『あの……莫迦……』
彼は。
正義の味方だから。
『結局、本気のお願いは。あんたは何一つ叶え ちゃくれなかった……セイギノミカタ』
いや。
『魔術師』
止めに来る、と、思ってた。
死なないで欲しい、という願いさえ、彼は叶え させてくれないのだろうか。
【雨秋】:『天泉。悪い、もう一周するかもしんねぇ』
【RL】:【天泉】「……そ、そう。残念。とりあえず─、─……うわわわわわわ」
ダラララララララララッ!!!
容赦の無いフルオート。
無数のグレネード弾が、嵐の様に打ち込まれ る。
同時に、バイクに跨った白い騎士が、高く跳 躍。
グレネードの嵐を追うように。
朝日を背に、押されるように。
其の手に白い剣を携え、高く高く、飛んだ。
バイクがここにつくまでの間。
【雨秋】:『天泉、あんたは俺のわがままに面白半分だが、付き合ってくれたしな。痛い思いしないうちに、いつもみてぇに高みの見物に 戻っとけよ』 皮膜で、グレネード弾を弾くと、そう、告げる。
【RL】:【天泉】「…そうだね。ごめん、そうさせてもらうよー」
【雨秋】:『違うだろ』 そこで、ぐ、と天泉の襟を掴む。
【RL】:【天泉】「何さ」
【雨秋】:『そこは、有難うっていうとこだ』 意地の悪い、声。
【RL】:【天泉】「………。………君、またあの正義の味方と喧嘩したの?」 にまりと笑い。
【雨秋】:『うっせぇなぁ、お前は』 ぱ、と手を離す。 『行けよ』
【RL】:【天泉】「有難ね、HERO。じゃ、また次の周」
《霧散》
グレネードの爆炎の中、白い影が消えていく。
そして─
『はああああああああああああっ!!!』
甲高く震動する、衝撃剣―r.U.n.殺し―を横一文字。
鋼の騎馬と共に振るわれた白い剣は、黒煙を、爆炎を、白い部屋を─展開した皮膜を、一撃で切り裂いた。
【雨秋】:きたきたきたぁっ。
─ィンッ!!!
バリン ガラン ガラ ガラン………
そんな、聴覚すら惑わす防壁がきらきらと朝日を乱反射しながら砕けていく。
"彼"は、ゆっくりと周囲を睥睨する。
【RL】:ギュルリ。
【雨秋】:さぁ、こい!(台詞的な意味で)
【RL】:【夜長】『……雨秋ちゃん。止めに、来たよ。正義の味方としてではなく。九社前夜長として、止めに来た』
【雨秋】:『何故、止めに来た?』
【RL】:【夜長】『君を失いたくないから』
【雨秋】:『死にはしねぇよ?』
【RL】:【夜長】『君は死なない。僕の愛した君は死ぬ』
『……あぁ、いつもそうやって』
『正義の味方であった僕が死んだように、君 は、誰かの─』
言葉が交差する。
『…自惚れでなければ、僕の為に、生き方を捻じ曲げようとしている』
『あんたは、俺を殺すんだ』
【RL】:【夜長】『…僕は、君を─…止めなくてはならない』
【雨秋】:『俺は望んでないよ?』
【RL】:【夜長】『……』
【雨秋】:『俺が望んでる事は、今のあんたなら良く判る筈だ』
【RL】:【夜長】『……うん。きっと、僕と同じなんだと思う。なら、君は、僕の望んでる事だって分かるだろう…!?』
【雨秋】:『無理だよ、夜長。砂糖が甘いと知った、生き物は甘い物ばかり求めるし、零れちゃったミルクは元にはもどらないんだ』
【RL】:手遅れ…だと…。
【雨秋】:『あんたは、理想が高すぎた。その歪が、ここに出た、それだけさ。心配ない、俺が、全部あんたの杞憂を持っていくから』
【雨秋】:『あんたがやろうとしている事は、そういうことだ。俺は、何回も言った。でも、あんたはそれでも理想を求めた。実際のあんたの手
は、あんたが
思ってるより小さかった。それだけだ、それだけだよ、夜長』
【雨秋】:『悪いとは言わない。俺は、あんたのそう言うところに、惹かれたんだから。だから、後悔してない。後悔しても、この結果を俺は何
度でも選ぶ』
【雨秋】:『一秒でもあんたが、痛い思いをしないなら、それでいい』
【雨秋】:「さぁ、時間が無い。かかってこいよ、九社前夜長。その魔法で俺を止めるというのなら」 まぁ結局これも雨秋の押し付けなわけ
で。
【RL】:【夜長】『………!!』
10秒を切り、9秒を数え、8秒を過ぎ、7秒に達す。
【RL】:【夜長】『─……君はッ!!君は、ただ拗ねているだけだッ!!求めれば何時でも手に入る立場なのに─…意地を張って、目を背けて
いるだけ
だ…!!』
【RL】:【夜長】『君は、幸せになれるのに!!君は、幸せになれたのに!!─……其処がッ!!其処が…ッ』
【雨秋】:「さぁ、早く。あんたの愛した雨秋が死んじまうぜ?3……」 カウントを、する。
【RL】:【夜長】『………其処が…其処だけが、大嫌いだ』
【雨秋】:「俺も、全部が俺だっていうのに、俺の綺麗なところしかみてくれない夜長が大嫌いだった」
【RL】:【夜長】『─……ッ』
【雨秋】:さ て、夜長が切りかかってこないなら、自決しますよ。
『其処が、好きだったんだッ!!』
ド─…
傷はほとんど残らない。
ただ、突き出した刃先が、雨秋の身体を貫いた。
【RL】:ころした。
【雨秋】:鼻血とか、腕とか、ファンタジィとか良かったんですか。
【RL】:物語的美しさを取りました。
残り1秒。
全ては、其処に。
刹那の時。
「うん」
「俺も そんなあんたが たまらなく 好き」
どさり。
【RL】:……。ぶわっ。う、ウシュゥウウウウウウウウウウ!!!
【雨秋】:オラッ!
泣いた。
白い鎧を纏った男は、恥も外聞も何も無く、泣 いた。
愛を叫んで、泣いた─……。
【雨秋】:幕間にひとつハサンデいい?
【RL】:イイヨ。
***【幕間】***
一心同体の彼が、泣いた。
何故か判らないが、涙が止まらぬ と彼は言った。
理由なんて明らかだ。
彼は、九社前夜長に共感してい る。
だから。
莫迦だな、と言って、そっとパリア を抱きしめた。
【雨秋】:いじょ。
【RL】:綺麗だ、切ろう。じゃ、最終周、いくか。
【雨秋】:うぃー!
【RL】:で、あのBGM,いくぜ。
【雨秋】:こいっ!
●CLIMAX: 4
◎Scene Card : KUGUTU ( 信念や理想の為に進んで犠牲になる )
・Stage :木更津タタラ街・九社前夜長個人研究所"秘密基地" / Yellow
†BGM : 「Sprinter」 (http://www.nicovideo.jp/watch/sm4379853)
【14日 / 暁】
其の日、目は涙で濡れていて。
「雨秋ちゃん、起きて」
君を起こしたのは、九社前夜長だった。
【雨秋】:「………?」 いつもと違う目覚めに、頭の回らないまま顔を上げる。 「……うす。まだ、疲れてるんじゃねぇの?」 ゆっ くりと、体を起 こす。
【RL】:【夜長】「……うん。 話したい事があるんだ」 ベッドの上で、向かい合う。
【雨秋】:「?何」 何かただならぬ事を感じながら。
【RL】:【夜長】「全部思い出した。いや、全部、知った」
【雨秋】:「……そっか」
【RL】:【夜長】「…うん。君を傷つけた事も、君に謝ったことも、君に言われたことも、君に言ったことも。君を愛した事も、君を殺 した事も」
【雨秋】:「……軽蔑した?」
【RL】:【夜長】「………」 ゆっくりと、首を振る。 「やっと判った。君は、僕と同じくらい莫迦なんだって」 真剣な顔で、失礼 な事を言った。
【雨秋】:「何だよ、藪から棒に」
【RL】:【夜長】「なんで僕の事を見捨てないんだ。……いや、この言葉は何時もの意味とは違う!」 慌てたように言って。 「…… 客観的に見て、 僕は君を傷つけ続けた、君に迷惑をかけ続けた。なのに」
【そ れも、そんなあんたが、たまらなく、好き】
【RL】:【夜長】「なのに…」 涙が零れる。 「何故、君は、僕を好きだと言ってくれるんだ…?」 はっきりいうと、致命的なバグ が発生しまし た。ループはもう終わりです…、黒い人が暴れ始めます。
【雨秋】:誰。(笑)ナイトメア(※)自重。(笑)
【RL】:うむ。死んだ全ゲストがナイトメア化してだな?黒騎士集団が……。プッペたんトラウマ。
【雨秋】:「それを、俺に問うの?」
【RL】:【夜長】「………。君は、僕に嘘をついた」 拗ねたように言う。 「……不安なんだ
【雨秋】:「何が?」
【RL】:【夜長】「……」 手を取る。 「こうしても嫌がられないか、だとか。そういうこと」 指を絡める。
【雨秋】:「………」 その繋いだ手を、視線を落として見る。 「理由が欲しいなら、助けてくれた事かな……でも多分それは、切欠。 出だしは確か に、つり橋効果としかいいようがないようなものだったし……でも、それは最初にあんたを助けるに充分な理由だった。一緒に逃げ回って、大変だったけど面白 かった。あんたは、俺の接した中で一番の嘘をつかない…ある部分では大嘘つきだったけど……兎に角、嘘をつかない大人だった」
【RL】:【夜長】「………」
【雨秋】:「いつでもあんたは綺麗だった。俺の持ってないものを持ってる存在だった。気になって、追いかけてた。気づいたら、あんた を護りたかっ た。……。気づいたら、そんな、融通のきかない、鈍い、こどもっぽいおっさんを好きになってた」
【RL】:【夜長】「……僕で良いの?」 眼鏡を掛けていない夜長は、益々子供っぽく見えた。
【雨秋】:「……どうしようもないぐらい、好き。僕でいいのか?っていうのを聞くのが、失礼なぐらい」 頬が、熱い。こんなに、好 きって単語を使っ たのは、子供の時以来じゃないだろうか。
【RL】:【夜長】「……僕だって、君の事が好きだよ。最初は保護欲みたいな…そういうのだったのは否定しないよ。保護者面っていう のも間違ってな い。君を護れるのは僕だけだって思ってた」 俯いたまま、夜長の手が汗ばんだのを感じる。 「露悪的で─…誤解されやすいんだ、君は。本当は、やっぱり、 これは嫌味とか僕の妄想じゃなくて……脆い、女の子なんだよ。触れたら崩れそうな…いや、僕は其処にべたべた触ってたわけだけど。なのに、君は自分から傷 つくんだ─ああもう」
「なんで君が犠牲にならなくちゃいけないんだ よ…君は、君は…。君は、本当に可愛い女の子だ。君は、本当に優しい女の子だよ」
夜長は泣いていた。どうしようもなかった前回 を悔やむように泣いていた。
【雨秋】:「……俺は汚れてるよ?」
【RL】:【夜長】「知ってるよ…それでも綺麗に見えるんだからしょうがないじゃないか。僕は、君の綺麗な面だけを見て綺麗だって 言ってるんじゃな いよ。その在り方が、綺麗だって言ってるんだ……其処が一番大嫌いな場所なんだけどね。…ごめん、良く分からない事言ってるかも」
【雨秋】:夜長が、先に泣いてしまったから。こっちは涙を流す事が出来なくて。反対なんじゃねぇの?とか思いながら、大きな子供を抱 きかかえるよう に夜長を抱きしめる。 「うん、何となく判った」
【RL】:【夜長】「………僕が恥ずかしいことを言ってるって事が?」
【雨秋】:よしよし、と頭をなでてやる。 「それは、元からだから大丈夫」
【RL】:【夜長】「…それはそれで釈然としないけど」
【雨秋】:「俺、多分、夜長が知りたくないような、事いっぱいあるよ」
【RL】:【夜長】「……君は其れ、言いたい?言いたくない?それとも、"其れも知らずに俺を語るな!"とか言う?」
【雨秋】:「判らない……」 少し迷って。 「……。そういうものだからしょうがない。そう思って、自分では片付けているものだけ ど、……あんたに 知られたら、と思うと、脚が震える。でも、話さないままだと、罪悪感がある……そんな感じ。判る?」
【RL】:【夜長】「……大体判る。じゃあ、全部言ってよ、…全部教えてよ。知りたいんだ、君の事を。足が震えるなら、僕がずっと横 に居るから。僕 を苛めるみたいに耳元で囁いてくれていい。……絶対大丈夫。僕は、きっとそれすらも、綺麗だと言ってしまう。…だって、君だもの。僕は、雨秋玻璃枝が好き なんだ」
【雨秋】:夜長、駄目な子だな……。
【RL】:きらきらきら。 【夜長】「君が犯罪者になったら、なれるものなら僕も一緒に犯罪者になるよ。そのくらい好き。……駄目な ら刑事さんに なって君を捕まえる。他の人に君を取られたくない」
君が■■■になるのなら。
僕が■■■になって。
【雨秋】:「それ、ちょっと……病的だぞ、夜長」 落ち着け、と、背をぽんぽんと叩く。
【RL】:【夜長】「……君が言えた事じゃないと思うんだよ、僕は。きっと精神病か何かだ、それでもいいよ。君を好きになれたんだか ら」 がばっ、 と抱き寄せる。 「……だから、行かないでくれ。一秒でも長く」 ヨナガさんもう駄目だ…。シュウケイみたいなこと言い出しちゃった…。
【雨秋】:シュウケイ化。抱きしめられたまま、瞑目。 「……でも、行かなきゃ。この時間すらも、無かった事になっちゃうから、俺は 行くよ」
【RL】:殺しあわないと、愛を確認できない。 「…じゃあ、僕も行く」
【雨秋】:殺し愛も出来たのでRLは満足なんですね、わかります。 【夜長】「…何処に行くか判って言ってる?」
【RL】:ギラ…ッ。 【夜長】「歩いていける場所じゃない事くらいは分かるよ」
【雨秋】:指を空に向ける。
【RL】:【夜長】「………」 吊られるように、空を見た。
【雨秋】:「宇宙に行って、崩壊を防いだ完全体がいるんだって……比喩的なものかもしれないけどな。世界とかも言ってるから、こうい う概念的なこの 世界外に出るって意味かもしれない」
【RL】:【夜長】「………」
【雨秋】:「とにかく、ここじゃないどこか、に俺は行こうと思ってる」
【RL】:【夜長】「完全体なら、行けるからね」
【雨秋】:「だから……俺の事が欲しいなら、追いかけてくるっていうなら。……待ってる。でも、完全体のそばにいても死なないとかそ の辺の解決策は もってから来ないと、追い返すから」
【RL】:【夜長】「………ハードル、高くない?」 泣き笑いのような顔。
【雨秋】:「でも、魔術師なら30 分ぐらいで解決してくるように」 あの白い部屋の、夜長の台詞を思い出す。
【RL】:【夜長】「……誕生日のプレゼントも、一緒の方がいい?」
【雨秋】:「……うん、先にもらっちゃうと、満足しちゃいそうだからさ」
【RL】:【夜長】「……判った。君は、もう完全体に近い状態だ。今でこそ、周囲を害する影響は出ていないけど、きっと、明日の暁が 終わると共に、 君は完全体になる。……ニュースで見たんだ。この街は、壊れ始めてる。」
【雨秋】:壊れ始めてるのか。(笑)
【RL】:【夜長】「きっと、ループはもう限界なんだ。黒いアーマーギアが沢山現れて、この街の何処かに居る誰かを探してる。きっと 君だ……ってい うことを、さっき、天泉・エルフプッペが教えに来た。彼女も慌てて逃げていったけどね─」
【雨秋】:たくさんて。(笑)
【RL】:バグを、消しにきました。
【雨秋】:えーっと、またフレーバーで十叶とかやっつけてから朝を迎えないとだめなのかな。
【RL】:いや?もう雨秋は待つだけでいい。まぁ、黒騎士から逃げないと駄目だけど。
【雨秋】:逃げると言うムーブは、データ的に必要?
【RL】:不必要。だってもう全部エキストラだよ。(笑)
【雨秋】:「そっか、これが最終局面、か」 少し、迷って。 「夜長……」
【RL】:【夜長】「……何?」
【雨秋】:「俺を信じてくれる?」
【RL】:【夜長】「僕は病的なんだよ、多分。ひょっとしたら、これが初恋なんだから。…君を信じる。君だから信じる」
【雨秋】:「俺を、手伝ってくれる?」 その答えに、若干気恥ずかしげに笑みながら。
【RL】:【夜長】「…うん。何をすればいい?僕に何が出来る?」
「……いっぱい触って」
もう、触れ合えなくなってしまうかもしれないから。
【RL】:ブシッ。(何かが千切れて噴出す音)は、は、はぁッハァッ。ぐ、おおおおお!
【雨秋】:どうした、おちつけ。
【RL】:今のは…効いた…!!
「……うん」
「明日の朝までの、夜長の時間が欲しい……」
「……30分だけくれるわけだね?」
【雨秋】:30分って、準備にってことかな。
【RL】:うん。
「………もう、手品のタネは何も無くて、本当は 僕は魔術師なんかじゃないのかもしれない。だから、これ が、一生に一度の、本当の、僕が使う"魔法" だよ」
それは肯定。
首筋に一度。
触れ合うように、唇に二、三度。
軽く、己の唇で触れてから、本当に最初の、長 い、深いキスをした。
【RL】:じゃ、えーと。
【雨秋】:ファイトですね!わかります!(←ファイト!が欲しくてしょうがないらしい)
【RL】:夜明けが朝6時だと過程して……。
【雨秋】:な、なん、だと。(←ファイト!がもらえないのか、と慌ててるらしい)
【RL】:今が朝の九時だと過程して……。
「君 を、信じてる。君を、愛しているから」
【RL】:20時間と30分いちゃいちゃします。
【雨秋】:ぶーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ。エアーコーヒー返せ。
【RL】:な、なげぇ!そんなにいちゃいちゃして大丈夫なのか。一生分いちゃついてないか。
《ファ イト!!》
長い口付けから開放されて、少女は、生まれて 初めて、愛を語る。
「夜 長、大好き………」
「愛してる」
【RL】:もうこれだけで俺は勝った。ファイトは好きな神業で。えーと、じゃあ何も無かったら、タイムリミットの30分前まで勧めま す。(笑)とこ ろで、このシーン、パリアさん喋ってませんが?ぶひゃひゃひゃひゃひゃ!
【雨秋】:ぱりあああああああああああああああ!!!一番の被害者である。神業は《不可触》を増やすよ。
【RL】:次のシーンカゼの正位置だ。…で。
【雨秋】:うん。
【RL】:次のシーンどうなんの?(素)
【雨秋】:黒騎士から逃げるんだよね?
【RL】:うん。 倒してもいいよ。
【雨秋】:倒すんかよ、雄雄しいな。あーでもできそうだね。ティアの光で……。でも、考えたのはバイクで逃走とか、定点いちゃいちゃ (頭悪いなこの 単語)がいいなら、篭城戦かもしれんけど。
【RL】:…希望を聞こう。そういえばあたしRLだったわ。
【雨秋】:ではこう答えよう。オーダー RLのファンタジィを見せてみろ。■■■になってしまう少女を連れて何がしたい、さぁさぁさぁ!
【RL】:……綺麗な場所を、一緒に見よう。バカヤロー!もうなんかファンタジィとかじゃなくて、ヨナガ的視点で答えるよ!
【雨秋】:来いよ!
【RL】:じゃ、えーと舞台はN◎VA、で。
【雨秋】:ういっ。
●CLIMAX: 5
◎Scene Card : KAZE ( 反対を押し切る )
・Stage :新星東京市 / トーキョーN◎VA
†BGM : 「Einsatz」 (http://www.nicovideo.jp/watch/sm3331853)
漆黒の触手が、道路を突き破り、そのバイクに 襲い掛かった。
十、百、千と膨れ上がり、一気に世界を埋め尽 くしていく黒い触手。
夜長はスロットルを一気に全開。
路面に火花を散らしながら、N◎VAの街を駆 け抜ける。
【RL】:というわけで逃げる。
そのバイクの上に、ライダーの後ろに曲芸のよ うに立つ、一体の異形。
皮膜の刃を構えると、
『パリア。ティアの光、だ』
(─もう展開済みだ)
周囲の狙い済ました部分だけを凪ぐ斬撃が、次々とその大元を断っていく。
気配が消えたのを確認すると、一息をついて変 身を解き、後部座席に座る。
「これで、ちょっとは時間が稼げるだろ」
腕を、夜長の背から腹に回しながら、声が風に 攫われないように、大声で伝える。
「そうだね。……もうすぐ夜明けだ、全部回る よ!」
彼もまた、大声で返す。
**********
「次、此処ッ!!」
案外見事なハンドル捌き。辿り着いたのは、木 更津タタラ街。
「─……大体このくらいの時間帯が一番好きなん だけど」
追われている状態にも関わらず、そんなことを 言って町並みを指差した。
その指先を追うように、街を見る。
静かで、そして完全には眠らず、どこか起きている。そこにあるのは静寂。そして、どこか大雑把な雰囲気。
これを心地よいと表現するか、ただの雑多な風 景と表現するかは、個々人の自由といったところだろう。
【RL】:追撃を避けながら、ヨナガイチオシポイントを全部廻ってる。(笑)後はこう、バイクで走ってる映像に、色んな綺麗な風景 が、カットインで 入る。
【雨秋】:なんという。
正直に言えば。
雨秋はさほど、それを美しいとは思わなかっ た。
だが。
彼が美しいというこの景色が。ただ、ただ、愛しかった。
【雨秋】:「うん……綺麗だ」
だから、こう続ける。
【雨秋】:「ずっと、忘れないと思う……この風景を」
【雨秋】:ためらいがちに伸ばした指を、夜長の、バイクに乗るためにはめられている皮製の手袋の上から絡める。彼と見る、と言う事が特別な
のだ。そう、心
に刻んだ。
【RL】:【夜長】「……良かった」
その風景が、一枚の絵のように思えた。
【RL】:【夜長】「これで、街中のは大体廻ったかな…」
彼が案内したのは、そんな、日常を切り取った 風景に過ぎなかった。
【RL】:ロクな場所案内してねぇ…。
けれど、彼はそこで夢を語った。彼は、その風景を 全て、綺麗なのだといった。
僕だけが綺麗だと感じた、全てがお気に入りの、秘 密の場所なのだと。
雨秋は、何でも頷 いた。
純粋に彼の見た世界を知るのが嬉しかったし、夢 を語る彼の横顔が好きだった。
何でも知りたかった。今、一生分の彼の記録を記 憶にとどめよう、と思った。
そして、自分が案内出来る場所がひとつも無い事 に、少しだけがっかりした。
【雨秋】:しかし、カムイスターって寒いのかな。寒いと思い込んじゃってたんだけど。(笑)
【RL】:……。
【雨秋】:これ、寒くないな。うん。
【RL】:うん。赤道に近い。
けれど。
【雨秋】:「俺、カムイST☆R生まれなんだ」 初めて、過去を口にする。
【RL】:「…そうなんだ。てっきり、N◎VAで生まれたのかと思ってた」
【雨秋】:ゆっくりと首を振る。 「8歳まで、普通に生活してて。その後、バーブチカのエージェントに攫われて、ツヴィートークにな るために、色々 訓練を受けたんだ」 バーブチカとか、ツヴィートークとか判る?と、夜長を見る。
【RL】:首肯。 「一応企業人だからね、僕も─……そうだったんだ」
【雨秋】:「ST☆Rの記憶は遠いけれど、でも、あそこなら夜長に案内出来る綺麗な場所も、ひとつぐらいはあっただろうになぁ」
【RL】:「……どういう場所だったか、教えてくれる?それとも、今から行こうか。飛ばせばつくかも」 こちらは冗談だろう。笑う。
【雨秋】:「綺麗だった」 その言葉に笑みを返しながら。 「ただ、だだっぴろくて、地平線の向こうに月が沈んで、地平線の向こうか ら日が上がって くる。他は何も無かった」
あぁ、そうか。
あの時に、はっきりとこの子にはバサラ・マヤ カシの才能が無い、と。告げられた時で。
名家に嫁いで来た母は、男子を授からずに肩身 の狭い思いをしていた中、やっと産まれた二人の娘のうちの片方の娘が異能を持たなくて。途方に暮れる 母の前から、封鎖的な、旧家の仕来たりから父が連れ出してくれたあの場所。
父の、手の温もりだけをはっきりと覚えてる。
きっと、二人で見たから綺麗だったんだろう。
本当に、空と大地以外何も無い場所だったか ら。
【RL】:【夜長】「……そう」
【雨秋】:「何処かは覚えてないんだけどな。……都心から離れてたってぐらいで」
【RL】:【夜長】「じゃ、探しにいこうか」
【雨秋】:「今から?」
【RL】:【夜長】「流石に無理なんで、似たような場所を。…似てるかどうかは判らないけど、一つだけ心当たりがあるんだ」
【雨秋】:「……うん」
【RL】:俺の想像通りの場所なのかどうかは、知らないが、以前夜長が言った場所で、その条件に半分だけ添えるかもしれないとい う…。(笑)
「多分、こっちの方が暖かいと思うよ」
行こうか、と、バイクを指す。ほんの3mくらいの道のり。
【雨秋】:一瞬夜長が、「俺の方がお父さんの手よりあったかいぜー!ひゃはぁ!」 っていいだしたのかと思った。
【RL】:それは、汚いヨナガです。
【雨秋】:いけませんそれはけがれです。
「うん」
ぎゅ、と彼の大きな手を強く握るとと、歩みだ す。
ガシャ…。
周囲を囲む、漆黒のアーマー・ギア。
彼等は一様に、同じポーズで、同じ電子音で呟 く。
『"Alice-N"、CombatDressMord,Set』
『A.V.E.─"Walpurgis Night",REDDY』
【雨秋】:なんかきた。Kさんのせいだ。わるぷるぎすのよる自重。
漆黒の触手が、もう逃げ場など無いのではない かと思う程の量出現して、周囲を埋め尽くし─。
ヴァオンッ!!!
一台のバイクが、矢の様に包囲から飛び出し た。
【RL】:というわけで、次のシーンは、其の場所です。
【雨秋】:ほうほう。わくわく。
【RL】:で、そこで夜明けを一緒に見ましょう。で、どうかな!(キラッ)
【雨秋】:うぃっ!ぎらっ★
【RL】:うひゃ、シーンカード、アヤカシの逆位置。(笑)
【雨秋】:げぇ(笑)、良いカード?
【RL】:うーん。"新生"とか"緩やかなる消耗"とか、"一目ぼれ""心地よい嘘"。最悪なのが、"破られる約定"です。
【雨秋】:最悪だ。(笑)
***【幕間】***
そして、バイクは走り続けた。
二人は、ずっと寄り添い続けた。
心地よい空気の中、彼は呟いた。
これが幸せかと。
ならば、生きるということは、確か に貴い事であると。
彼は呟いた。
限りが在るということは、貴い事で あると。
●CLIMAX: 6
◎Scene Card : AYAKASHI ( 一瞬のチャンス )
・Stage :房総南国際空港
†BGM : None...
【RL】:基本ルールブックの、P47,地図下部、番号8参照。ここなら、視界、180度だけ、全部海になる。
【雨秋】:おー。随分遠くまできたね。
【RL】:一時間ちょっとはかかったんじゃないかな、100kmくらいありそうだし。
既に、空は白み始めている。
貴重な時間を、しかし共にある事で費やした時 間を顧みるように、九社前夜長はそこに降り立った。
そこは、岬だった。
落ちてしまうかもしれない。そう思う程端に立 つと、視界全てが海に占められる。
このN◎VA近郊で唯一、"何処までも見通せる"場所であるかもしれなかった。
「…雨秋ちゃん。…雨秋ちゃん、起きて」
風が。強い。
「ん……」
ゆっくりと、目を開ける。しまった、貴重な時 間を眠ってしまった。
【雨秋】:「ごめん、着いたのか?」
【RL】:【夜長】「うん」
【雨秋】:ゆっくりと夜長の背から離れながら、ヘルメットをはずす。
何処までも広がる水平線。
視界の向こうに沈み行く月。
視界の向こうで、白み始めた空。
似ていると形容するのは、強引だ。
けれども、それは、綺麗であるといえて。
ぎゅ。
其の手を、暖かい手が、握った。
【RL】:ちなみに、もうそろそろ、ヨナガに30分上げるとするなら限界時刻。
【雨秋】:おお。ういっ。
【RL】:けどヨナガさんは、ギリギリまで居るんだろうなぁ。
【雨秋】:ちょっとしゃべるのは、時間ロスト換算しない?するならこのまま、雨秋は、泣くのをこらえて、夜長を離します。
【RL】:しないよー。30分だろうが20分だろうが、無理じゃい、普通なら。(笑)
「……はは」
その手を、握り返す。
「綺麗だ、綺麗だよ夜長。あの時見た、空より も……ううん、今まで見た何よりも、ここが綺麗だ」
†BGM : 「Garden」 (http://www.nicovideo.jp/watch/nm3153393)
空の向こうから、光が奔る。ほんの一瞬の光 景。雲を切り裂き、海面を揺らし、日の光が漏れ出した。
【RL】:【夜長】「─……良かった、ほんとに」 そして、九社前夜長は、本当に嬉しそうに笑うのだ。
【雨秋】:「うん、有難う」 少女の、滑らかな頬を涙が伝う。 「夜長、俺を手伝うっていったよな?俺を信じるって言ったよな?」
【RL】:【夜長】「うん。言った。約束した」
【雨秋】:ライダースーツなのかな、やっぱ。
【RL】:ヨナさん?
【雨秋】:うん。
【RL】:着替えてる時間はなかったと思う。大分冷えてるな。(笑)
【雨秋】:白衣か!
【RL】:白衣だ!
【雨秋】:息を吸う。 「じゃぁ、これから言うのは泣き言だから。絶対に、俺がすることを邪魔しないで」
【RL】:【夜長】「……うん」
白衣の裾をつかみ。すぐに、胸に飛び込む。
「本当は行きたくない」
「離れたくない」
泣き声。
【RL】:お、おまえ。かわいいな。クソッ。
「一緒にいたい、夜長と」
「ずっと」
甘い幻想と言われてもいい。この瞬間だけは、永遠を誓う。
「ずっと」
「離さないで、夜長。本当は怖い。本当は辛い」
「でも、貴方が死ぬ事のほうがもっと辛い」
泣き声は、風と波の音が奪い去っていく。
「……ほら」
彼は、抱き締めた。もう二度と離さぬというように。
せめて、時間まではと。
「─……やっぱり、君は、可愛くて、綺麗で、優しい女の子だ」
【RL】:「19歳の誕生日おめでとう、雨秋ちゃん」
【雨秋】:【夜長】「……おめでとう夜長。そして、有難う」 夜長の胸から顔をあげ、精一杯の笑顔を浮かべる。随分不細工かもしれな い、そう、思っ た。 「誕生日プレゼント。どっかいっちゃった後だと、何か用意できるかわからないけど、DVDは無理そうだ。……何がいい?」
【RL】:【夜長】「………君の、かばんを頂戴。30分だけ、預けてくれるだけでもいいや。どっかいった後は─……君が居てくれるだ けでいいもの」 「……はい」
【雨秋】:その言葉に、今更ながら赤く、顔を染める。 「夜長……恥ずかしい。いや、夜長が恥ずかしい…」 そう答えてから、肩掛け かばんをはず す。
【RL】:【夜長】「有難う」 あれ。次ってまさかのRLシーンという名の、PC1が頑張るシーンに?じゃあ、ヨナガ退場するから。
【雨秋】:きらきら……。GT劇場ですね。判ります。
【RL】:……。久しぶりに、GT劇場をやらねばならんのか…。寝る時間遅くなるのはカクゴしろよ!もう遅いけどな!このシーンのし めは、雨秋に任 せよう……。
【雨秋】:もう、後悔しないようにやろうぜ!
【RL】:全くだ!やりきってやる。
【雨秋】:このテンションはそうそうない。(笑)
【RL】:おかしい。(笑)
その鞄を、自分 の肩にかけて。
ゆっくりと。
惜しむように。
手を、離す。
身体を、離す。
「─……じゃあ、行って来る。30分後に、また会おう」
バイクに跨って。セイギノミカタだった男は、背を向け、遠ざかる。
岬に残った少女は、己の光明を信じて待つ。
(パリア、もうすぐだ)
(ああ。もうすぐだ)
(行こう)
この、美しい世界を壊さないために。
【雨秋】:これでどうかな!
【RL】:OK!GOGOGO!じゃ、次。まさかのRLシーンな。
【雨秋】:おう!わーくわく。
【RL】:BGMは、まさかのアレ。
●CLIMAX: 7
◎Scene Card : CHAKURA ( 徐々に深まる愛情 )
・Stage :房総幹線道 / Red
†BGM : 「戦士よ、立ち上がれ」 (http://www.nicovideo.jp/watch/sm3838029)
【雨秋】:ぶっ。(曲名を見て吹く)
(※ 以下、激しいRLシーンが続きます。た まに在る、雨秋PLの突っ込みと合わせてご覧下さい)
ガチャ…
ガチャ…
ガチャ ン
ガ シ ャ ン !!
そこは、岬へと続く道。
長い長い房総幹線道を、無数の黒いアーマーギ アが埋め尽くしていた。
彼等は真っ直ぐに道を南下し、世界を脅かす存 在へと向かう。
黒い触手が荒れ狂い、動くものを全て薙ぎ払い、喰らい尽くして言った。
ガシャ…
ふと。
悪夢の群れの先頭、一体の黒騎士が足を止め た。
まるで波紋が広がるように、悪夢の津波が動きを止めていく。
道の中央。
ゆっくりと強くなる夜明けの光を、背後に背負 い。
(http://ukaie.awg-fsmd.jp/_nova/archives/T_Ukai/20080907_1.gif)
カラン…
ほうり捨てたのは、そう。雨秋から取り上げた、ご禁制のドラッグのケース。
さらに、ざらざらとほうり捨てるのは、彼女が 持っていたストック全て─の、空き容器。
【雨秋】: 捨 てるなよ。(爆笑)後これ、黒き夜長じゃね?
【RL】: ち げーよ!黒くなりつつあるヨナガ。デ スミヤの仲間(※)。ブースターとか、ドラッグのみまくったヨナガ。
【雨秋】:
何
やってんだよ。(爆笑)仲間になっちゃだめでしょ!体壊しちゃうでしょーが!
(※
Death宮。通称死之宮。ヒーローな彼が、愛のために堕ちたというネタ)
そして。
「これだけあるんだ、負ける気がしないよ」
無数の、サタデーナイト。
バイクのエンジンを吹かす。
悪夢の群れが、漆黒の触手を伸ばした。
ザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザ ザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザッ!!!
そして。
「ぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおあああああああああああああああッ!!!」
正義の味方になりたかった男は、正義であることを金繰り捨てて。
迫る触手を─避ける。
避ける。
避ける。
避ける避ける避ける避ける避ける─
ジャッ…!!
「……ッヅ…」
【雨秋】:奈須テンプレ自重。
足を掠めた。構 わずハンドルを切る。
ガガガガガッ!!!
バイクの車体が、漆黒に汚染される。
触手が触れた場所から、腐り墜ちて崩壊する。
ぞぶッ…。
「…ぁ」
【雨秋】:おい。(爆笑)よながああああああああああああああああ!!!
背後から、夜長 の腹を貫いた。
吐血。
おびただしい量の血を、バイクにぶちまけて─
「…… い…った、く、ないッ!!!」
【雨秋】:痛いよ!
ヴァオォンッ!!
更に、速度を上げた。
腹に突き刺さった触手が、肉を焼き切りながら 抜ける。否、ついてこれなくなる。
切り込む。
伸びきった触手の根元。
アーマーギアの懐へと、半ば特攻するように飛び込んで─
ジャガガガガッ!!
サタデーナイトを、構え─
ガゥン!!
撃つ。
構え─
ガゥン!!ガゥン!!
撃つ。撃つ。
弾切れになった銃を投げ捨てる。
両手で構え、我武者羅に撃 つ。
ガゥン!!ガゥン!!
撃つ、撃つ、撃つ、撃つ、 撃つ─捨てて、構え、撃ち続ける。
ガゥン!!ガゥン!!ガゥンガゥンガゥンッ!!!
九社前夜長に、銃の心得など無かった。
ただ、これだけ居れば、何処に撃っても当た る。
敵の中心に切り込み、銃弾を放ち続ける。
黒い触手に肉を焼かれ、肌を裂かれ、それでも、そ れでも戦い続ける。
彼は戦士である。
闘う男を、人は皆戦士と呼ぶ。
【雨秋】:戦士である、だと?
そして、其れが正義の為であればヒーローと呼び、 悪の為であればヒールと呼ぶ。
だが。
それが、愛の為であるならば?
「……がッ!!」
アーマーギアが拳を振り上げた。
軽く突き出すだけの一撃をまともに喰 らう。
胸部に一撃。息が詰まる。だが、立ち止まれない。
【雨秋】:こ、こらー!死んじゃうだろーー!?(焦)
話を戻そう。
愛の為に闘うならば、何と呼ばれるのだろうか。
「……僕は…」
「……僕は…ァ……ッ!!」
【雨秋】:夜長ーーーー!雨秋は待ってるぞー!死ぬなー!(←何故か応援を始める)
「僕はァアアアアアアアッ!!!生きてッ!!!」
「─……雨秋を─…一人になん て…させないから…ッ!!」
「もう、二度と、彼女を失いたくないからッ!!!」
「もう、二度と、彼女に失わせた くないからッ!!!」
全ての拳銃が、弾切れ。
追加弾倉も無い。
故に、バイクをぶつけることとする。
五体のアーマーギアを弾き飛ばしたところ で、バイクが横転した。
バイクを失った。
代えも、修理する手立てもない。
故に、拳を握ることとする。
【雨秋】:ぶーーーーーーーーーーーー!!!エアーお茶返せ。
黒い装甲を叩 く、叩く、叩く。
「………ッ!!!ァァァッ!!」
言葉にならない声を上げながら、叩く、叩 く、叩く。
ゴッ!!
一撃。
棍棒の様な黒い腕に、一撃で弾き飛ばされ た。
「……く…ンッ…が!!」
起き上がり、気付く。
腕が折れていた。
治す手立てはない。
【雨秋】:ちょwwwwwwwwwwwww。
故に、其の身でぶつかることとする。
思い切り助走をつけ、黒い触手を無様に地面に 転がる事でかわした。
その度に助走が無になり、再び走り回る。
犬のように喘ぎ、転げ周りながら。
「…………アアアアアアアアアアアアアアアアア アアアアアアアアアアッ!!!」
ゴンッ!!!
肩から、思い切りぶち当たる。
流石のアーマーギアも、全体重を乗せた突撃 に僅かに揺らぎ─
ぐらり─…
逃げ回るうちに、偶然誘導できた場所。
そこは、ガードレールが僅かに途切れた、本当 に偶然の隙間。
遥か下方に見える海面へと、黒いアーマーギア を突き落とし─…
「……ッぐがッ!!」
手を伸ばす。
諸共に墜ちそうになって、慌てて崖を掴んだ。
─折れている右手で。
ビ キ ッ
致命的な音。
喉を枯らさんばかりと叫んだ。
叫んで、叫んで、叫んで、叫んで─
歯を、噛み締める。
「………、…ッっだ!!」
身体を持ち上げ、崖の上に戻ったとき。
悪夢の群れ、漆黒のアーマーギアは、全てがその動きを止めていた。
【雨秋】:よ、よながー!?
その中身は、例外なく空っぽだ。
それらを、一つ一つ物色する。
左手だけで兎に角動力部を思しき場所を引き抜 き、一箇所に集めていく。
そして、一機。
比較的損傷の少ない機体を選び─
「世界を突破なんて、r.U.n.じゃないとできない」
「けど、r.U.n.は全部雨秋が持って いってしまう」
「……残っていて、一番r.U.n.に近い のは」
ガシャン
漆黒の鎧を、装着した。
意識を塗りつぶしていくのは、漆黒。
【雨秋】:げぇえええええええええええええええええええええええええええ!!受信してたけどやっぱそれか。(爆笑)夜長!夜 長ーーーー!
r.U.n.を捕食せよ、という命令。
しかし、その対象が自らの愛する女性だと、黒 い鎧が継げた途端。
「……絶対に……」
─SceneEnd...
【RL】:な、なんだこれ。えーと、旅立ちシーンですね、つぎはー。(スルー)
【雨秋】:スルーかよ!
【RL】:今変なシーンがあった気がする…。ちなみに、次のシーンは、タタラ。おいおいペルソナかよ。えーと、日が昇りきった岬をや ろうとおもい マース。(笑)
【雨秋】:はーい。(笑)
●CLIMAX: 8
◎Scene Card : TATARA ( 女性による破滅的な影響 )
【雨秋】:破滅的な影響かよ。(爆笑)
・Stage :房総南国際空港
†BGM : 「You」 (http://www.nicovideo.jp/watch/sm3952711)
隣に腰掛ける白い女は、そういって笑う。
「俺もそう思うけどさ」
それを横目に見下ろしながら、
「やっぱ、信じたいじゃん」
そういって、黒髪の少女は、はにかんで答えた。
「……君、変わったね。正直言って前はそんな顔してなかった!違う!君は僕の好きだった雨秋ちゃんじゃない!」
【RL】:はいどうぞ。もう残り3分とかだよ。(笑)
【雨秋】:「お前に好かれてもなぁ」 そう言って、意地悪く笑う。
【RL】:【天泉】「……まぁいいや。ほら、準備してよ」
【雨秋】:「はい、はいっと」
【RL】:【天泉】「遅れると世界食っちゃうよ?彼も一緒にさ」
【雨秋】:「そいつは困るな」
【RL】:【天泉】「でしょ。ほら、後2分ー!」 天泉が嬉しそうにカウントする。
【RL】:【パリア】(……ウシュウ。奴は来ないぞ。いや、来れない)
【雨秋】:(何でそう思う?)
【RL】:【パリア】(物理的に不可能だ。ここから…往復で15分で行ける場所には、使えそうなものは何もない。空港と日本軍基地く らいだが、夜長 が侵入できるとは思えない)
【雨秋】:(そうだな、それでもいいよ。俺は)
【RL】:【パリア】(……約束を破られてもか?)
【雨秋】:(それについては、俺約束してないもん。希望を述べただけ。俺がした約束は、夜長が絶対死なない事、だ)
【RL】:【パリア】(………)
【雨秋】:(それに) そう言って、パリアに笑いかける。これから、人で無くなる少女は、こう続けた。 (あんた達は、夜長を知らな 過ぎるよ) そう言って、岬の先の海。昇って来る朝日の光を浴びながら。 (ヒント。夜長の好きなものはなんでしょう?)
【RL】:【パリア】(……変身ヒーロー……か?)
【雨秋】:(当たり。良く言うだろ?ヒーローは、遅れて) 「やってくるってさ」 つまりは、遅刻の常習犯なんだ。と、肩をすくめ る。
【RL】:【天泉】「─……時間だよ」 同時に、天泉が告げる。 終わりを。
【雨秋】:「ああ」
【雨秋】:「長い夜が終わって、夜明けが来る」
【RL】:【天泉】「ああ。……あんまり残念そうじゃないね」
【雨秋】:夜長こないのかなー。神業で来るところ?
【RL】:くるよ、あいつは。神業吐いてでも。(笑)
白い乙女は、黒い石を握りつぶす。
【RL】:【天泉】「君は、僕等の仲間になった。見なさい。足元を」
【RL】:【天泉】「ようこそ、僕等の仲間。世界を滅ぼす存在。この瞬間、契約は解除される。君は完全体だ。どこへなりと行くといいよ」
その時。天泉が、はっと顔を上げた。
遠く、遠く。
遠く響くのは─…もう聞きなれてしまった、エ ンジン音。
「…一体何処に行ってきたっていうんだ…」
【雨秋】:「ええ、何かやってくコツとか教えてくんないの、先輩」
【RL】:【天泉】「こ、コツ?ええと…。って、時間稼ぎしようとしない!」
【雨秋】:「ぷっ」
【RL】:【天泉】「僕等のコツは、"好きにやること"だよ、其れが世界を滅ぼすんだ─……」
【雨秋】:「天泉、あんたそういうとこ可愛いよ」
【RL】:【天泉】「……君変わってるねぇ」 呆れたように、やれやれと首を振る。 「可愛いってのは、好きな男に言われたいもんで すけれど」
【雨秋】:「女同士でもいいじゃん。まぁ、変な意味は無いんだし」
【RL】:【天泉】「よくなーい。ほら、行った行った。あれじゃ、着く前に死んじゃうよ」
ライトが、雨秋を照らした。
まだ遠い。
全速力で、数秒。
その数秒できっと、彼は命を落すだろう。遠ざ かるならともかく、彼は近づいているのだから。
「……」
まぶしくて、手を顔に翳す。
「そうだな」
【雨秋】:死ぬっていうのは、怪我的な意味じゃないよね?完全体が及ぼす影響って意味だよね?
【RL】:うん。怪我なんかなおったわ!気合でな!
【雨秋】:おま。(爆笑)
【RL】:アリスは、生命維持装置ついてるらしいぜ。(笑)
【雨秋】:まじで。(笑)つまり雨秋たちは、夜長がナイトメアを手に入れた事に気づいてないって意味よね?だから、今近づかれると夜 長が死んでしま う、と思っている。
【RL】:うん。というか、もっと酷いことするけど。きっと皆許してくれるよね。
【雨秋】:え、なに、する、気、だ。
【RL】:【夜長】「雨秋ゥーーーーーーー─………ッ!!!」 叫び。
【雨秋】:「じゃ、天泉」 その声を聞きながら。
【RL】:【天泉】「うん。じゃね」
【雨秋】:「あんたの、面白おかしい道化をやるのはここまでだ。悪いけど、次のおもちゃを探してくれ。でも、結構楽しめた」
【RL】:【天泉】「僕も結構楽しかったよ。……君、やっぱり■■■の素質あるって」
【雨秋】:「また今度会う事があったら、何かして遊んでみようぜ。別の……そうだな。何かスポーツでも」 得意な土俵を提示しつつ。 ゆっくりと浮き 上がる。
【RL】:【天泉】「スポーツは…苦手なんだけどね。女の子ですから」 ひらひらと手を振って、陽炎のように消えていく。
【雨秋】:えーとぶっちゃけ到着するまで待ったほうがいいか、飛んじゃっていいか、どっちでしょうか。
【RL】:とんじゃうよ。ギリギリ間に合わない。
【雨秋】:OK。では行く。
消えた天泉を見送って、近づいてくる夜長を見 る。
「夜 長ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
手を、振る。
「…ッッ雨 秋ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
大きく、手を振る。
「先に行って るーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
ふわ、と。さらに高く飛んで。
「待ってるから」
「ずっと」
「でもあんた無茶するから」
【雨秋】:ふれーばーAVE使って良い?
【RL】:いくらでも。完全体ですので、無限に使ってもいい。
【RL】:パンドラ…だと…?
「それ、見張り」
一人、自分の分身をおいていく。
【RL】:おまっ。(爆笑)
【雨秋】:もちろん、雨秋そっくりです。判ります。
「無茶してきたら、叩き返すか らーーーーーーーーー」
そう言って、岬の先端に一人の複製体を残して、はじき出されるように、この世界から消えた。
【RL】:次のシーン、行くぞ。BGMはなんか、最初の方が前回で今のアレ。
【雨秋】:こいっ。
【RL】:そして、シーンカードがまさかのヨナガキーカード。
【雨秋】:ずっと夜長のターンですね。判ります。
●CLIMAX: 9
◎Scene Card : MISTRESS ( 愛 )
・Stage :房総南国際空港
†BGM : 「DISTANCE」 (http://www.nicovideo.jp/watch/sm949806)
「あああああああああああああああああああああ あああああああああああああああああああああああッ!!!」
スロットルを全開に。
そして─ハンドルから手を離す。
腰に手を。
ぐるり、と手を回し─
「変……身ッ!!!」
漆黒のアーマーギアが、全身を包む。
「"A.V.E.─ワルプルギスの夜"ッ!!!」
漆黒の触手が、バイクを包み込む。
無数に取り付けられた、"ALice-N"の動力炉を飲み込んで、一つの巨大な塊となった。
そして、そのまま速度をぐんぐんと増す。
岬に立つ、雨秋の複製体に手を伸ばして─、腰を抱きとめ、空中へと飛び出した。
『君も、雨秋なんだろうッ!?だったら─…一緒 に連れて行くッ!!来てくれッ!!』
少女は頷く。
それは雨秋が残した、彼を導く羅針盤。
【雨秋】:とかいいたかっただけなんです。
『変…… ─ッ!!!/Ad─』
そう、彼は最早正義の味方ではありえなかった。
彼は、彼女を護る為に、己以外の多 くを犠牲としたのだから。
彼は、彼女を護る為に、己以外の多 くを犠牲とするのだから。
しかし。
それゆえに、彼は。
本当になりたかったものへと、姿 を変える。
『…… ─ッ神!!!/vent!!』
そう。
雨秋玻璃枝の為だけの─……英雄 /HEROに!!
少女の眸は見る。
絶望の-パンドラの-匣から飛び出した、たった一つの。希望-道導-を。
「夜長、あっちだ」
しっかりと、指差し示す。
『ああ─……見えたッ!!』
その姿は、純白の、アーマーギア。
《タ イムリー!!》
『"Alice-V"!!』
『"A.V.E.─プロメテウスの火"!!』
『エ エエエンィイイイイイイイイイイイイッルッ!!!』
漆黒、不定形の塊だったバイクが、名を与えられ形を結ぶ。
其れは、巨大な─まるで、災厄前のロケットに、タイヤをハンドルをくっつけたかのようなバイク。
"Enlil-K"。
グォァアアアアアアアアアアッ!!!
巨大なエンジンが火を吹いた!!
重力に曳かれる車体を支え、空中へと駆け上る。
少女─羅針盤が指差した、道標の先へと真っ 直ぐに。
─しかし、足りない。
これでは、ただ早いだけだ。
世界を超える事等、できやしない。
だから。
嗚呼、だから─……
『…………ッッッああああああああああああああ ああああああああああああああああああああ!!!』
【雨秋】:きらきら……。
それは。
かつて見た、かつて憧れた、伝説のヒーローの 変身ポーズ。
強く強く握り締めた左手を、腰に。
右腕をぐるりと回し、すれ違うように左腕を 伸ばす。
ぐ、と身を屈め。
バイクを、蹴って─
跳躍ッ!!!
【雨秋】:まさか…、キックで次元の壁を壊す……だと?
変
│
│
│
│
/
T
A
M
J
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C
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│
│
│
│
真
!!
』
其れは混ざり合い、高め合い、やがて一塊の金 色の光と化す。
光が夜長の身体を覆い。
その全身を、装甲で包んだ。
『………ッ!!!』
『雨秋……ッ今……ッ!!!』
『今、行くぞォオオオオオオオオオオオオオオオ オオオオオオオオ!!!』
空中で、思い切り高く、真っ直ぐに、右脚を 突き出した。
其の足に、金色の光が再び生まれ、眩く輝きだす。
高く、高く、駆け上るように─。
【雨秋】:とどまるところを知らない夜長、リミットオフ!
『キイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ イイイイック!!!』
《脱出!!》
バキィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイインッ!!!
空が、割れた。
男の蹴りが、空間すらも叩き割った。
【雨秋】:ぶ。(爆笑)おい、空が割れたぞ。な、なんだこのおっさん。かっこいいぞ…
其の先に見えるのは、世界。
人間の力及ばぬ世界。
くるり、と空中でバク転し、飛んできたバイク ─"ALice-K"の上に飛び乗る。
そのままハンドルを握り、身を低く。
スロットルを、全開に─……
『今、行くよ………ッ!!!』
【雨秋】:三段階変身……だと……。
─SceneEnd...
【RL】:えーと、次どうしますか。
【雨秋】:やっぱ再会ですよね。それとも会いたくない?
【RL】:会うにきまってるだろぅ!
【雨秋】:ダロゥ。
【RL】:どこでどうやって会うか。それが問題だ。
【雨秋】:あれだよね、今雨秋、円錐くるくるしてるとこにいるんだよね?
【RL】:うん。で、どっかの世界に降り立ったら、その世界ぶっ壊すわけよ。
【雨秋】:なあるほど。
【RL】:もうBGMはスプリンターしかないし、とりあえず、円錐くるくるな場所に居る?
【雨秋】:うん。
●CLIMAX: 10
◎Scene Card : KATANA ( 真の愛情 )
・Stage :"変世界-No ←w→ here-"
†BGM : 「Sprinter」 (http://www.nicovideo.jp/watch/sm4379853)
【雨秋】:クライマックス10ってなんだ。
【RL】:わからん。これ、3-1〜3-3まであったから、ほんとは13だぞ。(笑)
【雨秋】:(口笛吹いて誤魔化す)
「………ウシュウ。見ろ。此処が、世界だ」
言葉で形容することすら莫迦らしい。どこまで 見渡しても、ぐるぐると廻り続ける無数の円錐。
それを見下ろすように、見上げるように、浮い ていた。
「……多いな」
それを見てうめく。
「これ全部、世界……か。今俺達、何処から出て きたんだ?」
「あのちょっと傾いでる奴じゃないか」
「傾いちまったか」
ちょっと、出るのが遅かったかな、と舌打ちす る。
「廻っているうちに直るだろう。其れゆえの円錐 だ」
「ふぅん。意味の無いものなど無い……か。その ための形だったってわけだ」
「後は、他の世界に突き刺さったりもするらしい がな」
「尖ってるからか……迷惑な話……」
【雨秋】:さて。誰かまず、夜長じゃない人と遭遇しないかな。
【RL】:OK(笑)、ヴォイドは出せねーぞ。
【雨秋】:要らないよ!!!ログに残しちゃいけないあの生き物は!!!
(http://www.cronos.ne.jp/~tdsnihon/nova/run/character/m_02.jpg)
【RL】:【????】『よう』 そこに、襤褸切れのような外套を纏った、"Maria"がいた。
【雨秋】:「っととと、吃驚した。Maria……宿主か?」 すい、と距離をとる。
【RL】:【????】『ああ。─…r.U.n.から派生した奴か。まぁ、元宿主とでも思ってくれ』
【雨秋】:「ふうん」
【RL】:【????】『それで、誰か待ち人か?俺はちょっと、そこの世界に用があるんだがな』 少し傾いだまま廻り続ける円錐を指 差す。
【雨秋】:「ふん?」 傾いた世界を見る。 「何の用だ?」
【RL】:【????】『廻るだけさ。壊しゃしねぇよ。─……いつか、あの女に追いつく為にな』
【雨秋】:「天泉・エルフプッペ?」
【RL】:【????】『イエス』
【雨秋】:「ふぅん。通してもいいんだけど、ちょっと、正常な角度に戻るまで待てねぇの?」 ちょっと、俺が壊してしまったから、と 付け加える。
【RL】:【????】『傾いでるから丁度いいんだよ。天泉・エルフプッペの目を盗んで回すにゃ、異常な状態の円錐が一番良い。修復 に気を取られて るからな』
【雨秋】:「イレギュラーが発生するのを期待してるってわけか」
【RL】:【????】『そう。"黒歴史"が増えれば増える程、俺の活動できる場所は多くなる。デッドスペースみたいなもんだな ─……』
【雨秋】:少し考えて。 「悪いけど、他の世界をあたってくんない?」 と、切り出した。
【RL】:【????】『……理由は?』 肩を竦める。
【雨秋】:「待ち人がそこから来る予定っていうのと、この世界の天泉に俺は借りがあるから、可哀相な目に合わせたくない」
【RL】:【????】『……参ったな。r.U.n.の世界は一つだぜ。あの世界が何度もリセットして、何度も要素を細かく再構成し て廻ることで、 多重の結果を生み出してる。それが、俺達が居た世界だ』
【雨秋】:「……え」
【RL】:【????】『天泉・エルフプッペも一人だよ。あのヤロウも、俺達と同じ在り方だからな』
【雨秋】:「うーん、じゃぁさ。せめて、待ち人が来るまで待ってくれよ。それで世界が廻って奴が来なくなったら、俺、あんた恨むよ」
【RL】:【????】『……正直、俺はそこまで強い方じゃない。今回は諦めるとするか』 あっさりと、男は背を向けた。
【雨秋】:「悪ぃな」
【RL】:【????】『構わないさ。─……三条弥生の様子を聞いてもいいか?今回のだ』
【雨秋】:「……悪い。死んじまった。夜長の姪だから、助けたかったんだけどな」
【RL】:【????】『……ま、無理はねぇよ。ああそうだ、九社前夜長は…?』
【雨秋】:「ん?夜長は、最後まで生きてた……いや、生きてるよ」
【RL】:【????】『……そうか。良かった』 ばさり、と羽根を広げる。
【雨秋】:「今回諦めて貰った変わりに、何か軽くなら手伝える事があったら手伝うよ」
【RL】:【????】『そうだな─…じゃあ、今度だ。今度何かやる時に、頼むかもしれねぇな─…』
【雨秋】:「あ、待って」
【RL】:【????】『……ん?』
【雨秋】:「俺も知りたい。あんたの時の夜長はどうなったんだ?」
【RL】:【????】『………死んだよ。始まりの終わりにな。俺にマリアを託して、死んだ』
【雨秋】:「そっか、そういう役どころなんだな」
【RL】:【????】『そういうこと』
【雨秋】:「俺の待ち人は夜長なんだ」
【RL】:【????】『……凄いな、それ。早々見ないぜ』 純粋に感心したように、口笛を吹く。
【雨秋】:「来たら、あんたのこと話してみるよ。名前は?」 夜長は憶えて無いのだろうけれど。
【RL】:【????】『■■■■─……。……お前ェ、三速から来たな?』
【雨秋】:「三速?」
【RL】:【????→■■■■】『速度だよ』 特に説明もせず。 『酷い検閲が入りやがる…まぁ、聞こえてるだろ?』
【雨秋】:「ああ、何となく」
【RL】:【■■■■】『■■■■だ。まぁ、夜長にゃ聞こえなさそうだからいいわ』
【雨秋】:「そっか。俺は、雨秋だ」
【RL】:【■■■■】『雨秋な。……なぁ』
【雨秋】:「何?」
【RL】:【■■■■】『後悔すんなよ』
【雨秋】:「無理」
【RL】:【■■■■】『だろうなぁ』
【雨秋】:「だって、俺は夜長に出会ったから」 そう答えて、何とも言えない良い笑顔を浮かべた。
【RL】:【■■■■】『………。成程ね。ったく、それでも■■■の端くれかよ』
【雨秋】:「人それぞれなんだから、■■■そ れぞれがいても良いだろ。好きなようにやれって、先人は言ってたぞ」
【RL】:【■■■■】『……ま、確かにな。 "Maria"、いこうぜ』
【Maria】 ─はいっ、■■■■!!
『さよならだ。またどこかで会おう』
【雨秋】:「あぁ、またな」 手を、振った。 「さて。遅刻魔はいつ来るんだろうな」
【RL】:【パリア】「……さぁな。待つのか?」
【雨秋】:「ああ」 淡々と、頷く。
【RL】:【パリア】「………では、待とう。どうせ、もう時間など関係ない身だ」
【雨秋】:「そうだな。適当に何かしゃべって待ってれば来るだろ。疲れたら寝たらいいし」
【RL】:【パリア】「そうだな─……。……では、軽く話でもしよう」
パリアと、色々な話をした。
けどもう、人間で言ってどの程度立っているの か判らない。
遠くで円錐が崩れたり、新たな円錐が廻り始め るのを見た。
疲れたと思ったら睡眠をとった。肉体的な疲労 は最早無いが。
向こうの向こう、更に置くで、円錐が押し退け られているのを見た。なぜかは良くわからないが、暫くして元に戻った。何か、とてつもなく大きなもの が移動していたのかもしれない。
遠くを、何かが通り過ぎるのを見た。同じ■■■かもしれない。
それは、どれもが始めてみる光景で─……。
だから。
目の前に、バイクの残骸のようなものが突然現 れた時。
それがなんなのか、最初はわからなかったの だ。
【RL】:ドゴンッ!!(SE)夜長さん、到着!夜長さん、到着!!
【雨秋】:き、きた!誰何の声を上げよう。 「……何か来たな?」
【RL】:けどウゴカナーイ。
【雨秋】:ひょこひょこと、興味本位で近づいてみる。
【RL】:【パリア】「ああ……ロケット……いや、バイク…なの、か?ほとんどスクラップだぞこれ」
【雨秋】:「本当だな」 つま先で、こんこん、と蹴って見る。
【RL】:【パリア】「……誰か乗っていた…のか?」
【雨秋】:「完全に壊れてんのかな」
【RL】:【パリア】「そのようだな。まともに動くまい」
【雨秋】:パリアの声に、周りを見渡す。乗り手の姿は……。
【RL】:バイクの影から、手が突き出された。その手に握られているのは─……一輪の花。
「…ごめん。誕生日プレゼント…っぽいの、これ しかなかった。けど、似合うと思うんだ」
慣れない仕草。はにかむように笑う。
ボロボロの白衣を着た、その男は。
「お待たせ、雨秋ちゃん。ちょっと時間かかっちゃった」
【雨秋】:四之宮が来たかと思った。(爆笑)
【RL】:チッゲーヨ!(笑)
【雨秋】:「………」
【RL】:【夜長】「……どしたの?」
【雨秋】:「………いや、結構早かったから……いや、そうじゃなくて」
【RL】:【夜長】「あ、これ?吶喊で造ったワリには良く出来てるでしょ。A.V.E.の多重起動で、兎に角速度だけを追求したバイ ク。おかげで ちょっと迷っちゃったけど─」
【雨秋】:「……夜長?」
【RL】:【夜長】「………。僕以外の何に見えると」
【雨秋】:目を細める。具体的に言うと、物の真贋を見極めるそんな、技術者がやるようなしぐさ。
【RL】:【夜長】「……何。もしかして、こないとか思ってた?」
【雨秋】:「………あんまり恋しくて、幻でも見てるのかと」 目をこする。
【RL】:【夜長】「………」 手を取って、半ば抱きかかえるようにして抱き寄せた。 「……それはこっちの科白。もしかしたら、二 人とも幻を見て るのかも」
【雨秋】:「幻でもい……いや、実物の方がいいや」
【RL】:【夜長】「うん。少なくとも、触れるみたいだ。…それに、良い匂いがする」 ぎゅう、と力が篭る。多少痛い。
【雨秋】:「どうやって?何で触れる?」 少し苦しそうにしながら、尋ねる。 「俺は、人を脅かすモノになってしまったのに」
【RL】:【夜長】「マジックだよ。バグで出てきた黒いアーマーギア…"Alice-N"って奴に、わざと寄生されたんだ」
【雨秋】:「……!お前」
【RL】:【夜長】「…約束は護るよ。絶対死なない」
【雨秋】:「……大丈夫なのか?」
【RL】:【夜長】「…………Alice-Nもr.U.n.の亜種なんだ。それでね。君が完全体のまま廻り続けたように、僕もループ の記憶を持つよ うになって、持ったものがあるんだよ」 そういって、腰にあるベルトを見せた。
【雨秋】:「……?」
【RL】:【夜長】「─Alice-V.後は簡単さ。僕はr.U.n.の宿主であるとともに、Aliceの装着者でもある。─……単 純な話、力づく で突破してきただけなんだけど。それと、ごめん。………」
【雨秋】:「?」
【RL】:【夜長】「………複製体、食べちゃった」 物凄く申し訳無さそうに言う。
【雨秋】:「……寿命的な意味で?」
【RL】:【夜長】「…うん。一回別の世界にいっちゃって。…そしたら、あの子が……無理矢理。」
【雨秋】:「え、意味が」
【RL】:【夜長】「……寿命、一応あるんだよ僕にも。"Outsider"がないと、その内死んじゃうかもっていう、そういう 話…」
【雨秋】:「そういう意味か」
【RL】:【夜長】「…………」
【雨秋】:アンパンマン思い出した。僕の複製体を食べなよ!
【RL】:【夜長】「…………うん」 バツが悪そうに俯く。 「最後まで決まらないなぁ」 しかも、これからは雨秋に頼らないと生き ていけないとい う事らしい。
【雨秋】:「なーるほどね。じゃぁ、せいぜいご機嫌取りしてもらっちゃおうかな」 意地悪く笑う。
【RL】:【夜長】「う……何しろって言うのさ。じ、実は今結構寿命危ういんだ、あんまり時間かかることは」
【雨秋】:「ぷっ」 噴出す。
【RL】:【夜長】「笑わないでよ!文字通り死活問題なんだよ、ここまで来て死ぬなんて、死にきれないにも程がある!」
【雨秋】:「パリア」 パチンと、指を鳴らす。
【RL】:【パリア】「ああ」 頷きながら、パリアが苦笑。
【雨秋】:複製体を数体出すと。 「はいどうぞ?」 にやにやしながら、勧める。
【RL】:【夜長】「…………。…………え」
【雨秋】:「おいしく食べてね?……ぷっ、くく」
【RL】:【夜長】「……君に似せる必要は…ないんじゃないかな…」
【雨秋】:「俺の事、食べたくないの?」
【RL】:【夜長】「………」 頭を抱える。色々とオーバーフローらしい。 「……今そういう事言われると、割と歯止め利かないよ、 多分?君の体感 だとどうか知らないけど、こっちは一ヶ月くらい彷徨ったんだから」 情けない顔で情けない事を言う。
【雨秋】:「いいよ。夜長も好きにして。俺も好きにするから。でもまずは、寿命問題を何とかしてからね」 お預け、といって体を離 す。
【RL】:【夜長】「……………その科白、二度聞くとは思わなかっ…た…ああッ」
【パリア】「…ちなみに、その複製体の意思統括やってるのは私なんだがな」
相変わらずのパリアが、げんなりした様子で答える。
【雨秋】:「ぶっ、くくくくくく」 床があれば、連打していただろう。
【RL】:【夜長】「ねぇっ、なんでこの子達僕を取り押さえようとするのッ!?雨秋ーッ!」
【雨秋】:「夜長が素直に喰わないからと……パリアがそう、面白いと思ってるからじゃねぇの」 床はないけど、転がって笑いながら。
【RL】:【夜長】「………パリアに変な事教えないでよ!ちょ、ちょ…うわわわ」
【雨秋】:「俺は教えてない。勝手にパリアが学びました」 しれっと答える。
【RL】:【パリア】「教師は二人しかいないのだがね。そして、どちらもここにいる」
【夜長】「………この親子は、もう…」
具体的な方法は伏せるとして、複製体を吸収し ていく。
特に寿命で困ることは無いだろう。雨秋と一緒ならば。
【RL】:で。神業どうする?(笑)
【雨秋】:ほんまにな。まさかの余った、だぞ?(笑)
【RL】:いいよもう、好きに吹けよ。
【雨秋】:まじで。(爆笑)じゃぁ、パージとか自由にしちゃおうぜ。二発あるしいいよね。……パリアが……気の毒で……。
【RL】:全くだ…が…。パージすっとアウサイ補給ができなくなるから、よなががちんじゃう!
【雨秋】:こう、使い魔的な関係に。たまに「いってらっしゃいー」「おかえりー」みたいな。
【RL】:使い魔だとッ!?使役するつもりか!
【雨秋】:分心みたいなもんじゃないかな。魂ではつながってる。って言えば、良いってGさんがが言ってた。
【RL】:なん…だと…。エニグマン。やれやれ。(笑)はやくなんとかしないといかんな。しかし。世界の外でにゃんにゃんするなよ、 お前等。日本神 話か何かか。
夜長はあの時のように、長いキスをした。
誕生日プレゼントを貰うと言い張って。
【雨秋】:《不 可触》×2
それは、全くの突然変異。
【雨秋】:「まてまて、落ち着け夜長」
【RL】:【夜長】「………この状態で待てと?」 情けない面。
【雨秋】:「とりあえず、あんたを待ってる間にパリアと話して相談したんだけど」 そういうと、よいしょ、と背中からパリアを出させ る。
【RL】:【夜長】「…え、出れるの!?」
【雨秋】:「複製体の応用で出来ないか試行錯誤した結果」 じゃーんと、手品の助手がやるようなポーズをして、彼の手を引き抜くと、 「出来ちゃい ました。まぁ、複製体に意識をうつしてパリア賀散歩できるってみたいなもんだけど」 いわゆる黄金の果実のようなものは、雨秋の体の中にある。
【RL】:【パリア】「これから先、君達が個人的または肉体的に"仲良く"する際は、人こと行ってもらいたい」 凄いげんなりしか顔 でパリアが言 う。 「一心同体の身にもなれ」
【雨秋】:「戻りたい時は、作った体を破棄して戻ってこれるってことも、実験済み」
【RL】:【夜長】「…べ、便利だね…」
【雨秋】:「苦心しました……」 やけに、芝居がかった口調で。
【RL】:【夜長】「……いやまぁ。……助かる…かな?」 何が、とは言わないが。
【雨秋】:でもなんか、自分で妄言言ってなんだけどいけそうじゃね?とか思った。(※まねしないで下さい)
【RL】:いけそうだな、確かに。
【雨秋】:具体的に言うと、パリアさんは母親の再婚に付き合う、理解のある息子状態。(判りやすいたとえを提示できたという顔をして いる)
【RL】:しかも部屋の壁が薄くて部屋が隣合わせなんですね、わかります。
【雨秋】:最低だ……。
【RL】:【パリア】「で、宿主様」 パリアさんが、すげぇ疲れてる。
【雨秋】:「何だ」
【RL】:【パリア】「早速だが、暫くどっかいっておいたほうがいいのかね」 パリアが"いい加減にしろよ"といった仏頂面で尋ね る。
【雨秋】:そういわれた雨秋は、夜長の顔を見る。
【RL】:【夜長】「………」 取りあえずと言った様子で、手を繋ぎ、指を絡めた。 「……君が良いなら」
【雨秋】:「だ、そうです」 重々しくパリアに頷いた。
【RL】:ヨナガさんが、その、なんだ。彼女が初めて出来た高校生みたいになってる……。(生々しい例え)
【雨秋】:ヒイッ。とっちゃんぼうやっ。
【RL】:駄目だもう…。 【パリア】「……じゃあ、暫くうろついているから。10時間くらい見積もっとけばいいかね」
【夜長】「長くない!?」
【パリア】「語り合いとかも済ませておいてくれ」
【夜長】「あ、ああ、うん」
【雨秋】:「気の利く息子で、涙がちょちょぎれる」 おかしそうに、雨秋は笑った。
【RL】:【夜長】「……僕は一寸胃が痛いよ、胃が」
【RL】:ところで、これまだクライマックスシーンなんだけど。EDどこ?
【雨秋】:え、ED何処?
【RL】:さぁて。EDどうするかしら。登場回数たっぷりだし、特に何かしなくてもいいんだけど。
【雨秋】:一個は短いイメージがある。
【RL】:ほう。
【雨秋】:ただ、本当のラストにさらっとする感じなので。こう、複製体をおろしてさー。各回週の時。
【RL】:うん。
【雨秋】:OPで死んじゃった夜長を回収するの。
【RL】:何してんだ。(爆笑)
【雨秋】:大体雨の中放置ジャン、夜長!!!くれよ!(笑)
【RL】:何に使うんだよ!(爆笑)
【雨秋】:え、えーと。なんとなく。
【RL】:家に飾るのか。
【雨秋】:飾らない。
【RL】:ヨナガマニアめ……。
【雨秋】:まぁ、あれかなぁ。リセットくるまで、どっかで安置するんじゃないかな?
【雨秋】:夜長がさー全部欲しいっていったじゃん。雨秋のこと。
【RL】:うん。
【雨秋】:逆もいいじゃない、と思った。
【RL】:…いいよお前ら。もういいから幸せになれ。えーとじゃあ、舞台はどっかのOP1で?
【雨秋】:うん、けどこれをするともう本当にラストシーンなので、普通のEDは、なくなっちゃうぞ?
【RL】:普通のEDって何ができるんだ。
【雨秋】:……。さ、さっきのシーンみたいなの?
【RL】:……やる…か?
【雨秋】:GTさんの脳内に何かファンタジィが浮かんだ、か?
【RL】:いや実はあまり浮かばないんだけど。■■■の 日常生活が、そもどうなってんのやら。(笑)
【雨秋】:人間の習慣踏襲するんじゃない?
【RL】:じゃあ、さらっとやるか。
【雨秋】:だってさー、元人間がにんげんやめましたって、すぐ習慣抜けないだろう。
【RL】:まーなー。問題は場所だ。正直、言い残した言葉、ちょっとあるよね。
【雨秋】:よし、こい。
【RL】:人間の居ない世界でも間借りすっか。
【雨秋】:しようしよう。
●ENDING: 1
◎Scene Card : NEURO ( 達成 )
・Stage :"世界-Now here-"
†BGM : 「鐘を鳴らして」 (http://www.nicovideo.jp/watch/nm4910030)
一人の男が、其処に降り立った。
いや、男と言う言葉も、一人と言う言葉も、こ の世界には存在していない。
ここは、生命の無い世界。
ただ、惑星だけが其の通りに存在する。
植物の様なものが生えていたが、はたしてこれを植物という分類でよんでいいのかは疑問だった。
「雨秋ちゃん、大丈夫そうだよ。人はいないみたい」
声を張り上げる。
空か、虚空か、とにかく何処かへ向けて。
【RL】:呼んだ。
とたん。
ふわ、と空中に人影。
ゆっくりとおそるおそる降り立つ。
とん、と大地に脚をつけて、とんとん、とつま 先で地面を叩く。
崩壊の条件は良く判らないが、大丈夫のようだ。人の世だけが、拙いのだろうか。
「うん、平気みたいだ」
【雨秋】:こんな感じ?
【RL】:世界渡りの条件いろいろ聞いたけど、忘れたから、無視しよう。
【雨秋】:多分その条件踏んでるんだよ神業で、という事にして目を瞑ろう。
【RL】:【夜長】「……うん。じゃあ、とりあえず家でもつくろっか。暫くは住めそうだ。前のとこみたいにいきなり限界迎えて崩壊したりす
るかもしれない
けど…」
【雨秋】:「………大工仕事なんかできんの?」
【RL】:【夜長】「……頑張れば出来ない事は無いよ。っていうか、君が"Wisper"で造ればいいじゃない!」
【雨秋】:「あー……」 天泉がいっていた、兵器転用されてしまったエネルギーの話を思い出す。その逆もありえるってことか、と頷い た。 「よし、 じゃあやろう」 パチンと指を鳴らす。 「ギョームの王冠っと」
【RL】:【夜長】「…………」 こんなことにA.V.E.を…、贅沢である。
【雨秋】:ヴィーグルを弄れるんであれば、内装も触れるのかなぁ……。
【RL】:フレーバーだし、弄れるんでない?
【雨秋】:「細部はむりだけど、一応雨風はしのげる程度にはなってると思うぜ」
【RL】:【夜長】「……そ、そだね」 複雑な顔の夜長。
【雨秋】:「……どうしたんだよ?」
【RL】:【夜長】「……………喧嘩したら本当に、絶対に勝てないなと思って」 ぼそぼそと呟く。何を心配しているのか。さて、皆ダ イスキメタ発言 でもするか……。
【雨秋】:なん、だと。夜長がメタ発言、だと?(笑)
【RL】:【夜長】「………。ねえ、雨秋ちゃん」
【雨秋】:「何?」 建物に入らないの?という顔をしながら、振り返る。
【RL】:【夜長】「この世界-Act-が終わったら、僕達はまた離れ離れになるかもしれない。判るよね、円錐を見た君なら」
【雨秋】:「うん」
【RL】:【夜長】「……僕の事を忘れてもいい。僕の事を思い出さなくても良いんだ、そうしたら。ただ。約束は、護って。 何処の世 界にいても、自 分を大切に。」 そうとだけいって、建物の扉を開ける。シュール、まさかのメタ発言。
【雨秋】:「やだ」
【RL】:【夜長】「……っちょ」 慌てて振り返る。
【雨秋】:「夜長がいないんだったら、約束は反故」
【RL】:【夜長】「き、君ねぇ」
【雨秋】:「大体、失礼極まりない。話の中の人物-Guest-だからって調子にのんな」
【RL】:【夜長】「……な、何さ」 雨秋さんまでメタに…!!
【雨秋】:よし。無茶振りをするぞ。
【RL】:しろよ。
【雨秋】:怒られたら、■■■■するもん。
【RL】:検閲…だと…?
【雨秋】:「忘れるわけねぇだろ」
※インスタント
九社前夜長のコネを4レベル取得
http://navyleague.sakura.ne.jp/invul/ndb.php?CMD=view&NO=4205
【雨秋】:おらああああああああああああああ。
【RL】:なッ!?なあああああにぃいいいいいい。(笑)
【雨秋】:メタでくるならメタで返すぞ。(笑)常備化しました。
【RL】:うわほんとに生えた。(爆笑)
【雨秋】:■■■■⇒リビルド 怒られたらリビルドする。(笑)ふれーばーで雨秋のコネも、夜長に4レベルあげます、あげます。(い らん)
【RL】:俺にヨナガのコネをいじるパスワードさえあれば、4Lvこっそり追加するのに…伏字にして。
「………。次に会った僕は、君の事を忘れている かもしれないよ。第一、其れは僕じゃないかもしれない」
「……けど」
「……けど…」
「それでも、君を愛している」
「それでも、君の事を、僕はずっと好きなまま だと思うから」
だから、と。
「─………その笑顔は」
「僕だけに、見せて」
「……うん、忘れても忘れなくても」
「俺は、夜長のものだ」
そう、彼の為だけの笑顔で、笑った。
【RL】:これで笑顔の一枚絵で締めるくらいが、美しいと思うんですが、なんかありますか他にやりたいこと 。
【雨秋】:いや、いいんじゃないかな!
【RL】:OK!じゃ、きろう!美しいEDだ。(笑)
【雨秋】:こう、夜長がおくてだったらどかっといくとこなんですが。後半の夜長さんが、あまりに積極的で吹いたので満足です。
【RL】:完全に、ふっきれた。……。これってどのエンディング…?マリッジK&Qだとは思うんだけど、なんかヨナガがキラキラしす ぎてる…。
【雨秋】:オリジナルでRLが作っちゃえばいいよ。どうせどれにもあてはまらない。ギアすら3rdでいいのか怪しい。
─SceneEnd...Happy Happy Ending / BirthDay / Wedding!!
・ [Original Route End(1)] Marriage 9&Q=Only One Your Smile / 彼の為だけの笑顔
【RL】:さて。じゃ、さらっとED2やって終わるか!
【雨秋】:おう!
【RL】:場所はまぁ適当に。
●ENDING: 2
◎Scene Card : KARISMA ( 精神的な影響、成長 )
・Stage :アンモニア・アベニュー
†BGM : 「魂の慟哭」 (http://www.nicovideo.jp/watch/sm705041)
ザァアアアアア アァアアァアアア………
雨の中。
彼は、ゆっくりと倒れ伏した。
彼から"彼女"を受け取った青年が、大きく翼を広げる。
巨大な剣を振り下ろす異形。
斬撃を危なっかしい動きでかわし、斥力の翼で 受け止め、高く高く飛び上がる。
『目標飛行─…追跡開始』
騎士もまた、高く跳躍。
後を追い─……。
その場には、正義の味方になれなかった男の、 死体だけが残された。
ぱしゃん。
唐突に、人影が現れる。
水溜りに映る、逆さまの世界の中に現出したのは、一人の女性というには少し幼さが残り、少女というには大人びたその姿。
人の死体に恐れるでもなく近づくと、そっと彼 ――九社前夜長の前にかがみこんだ。
【雨秋】:「あぁ、もう。また、痛そうな死に方して……」 憤慨したような顔。 「天泉、もう役目無いだろ?3rdじゃないし、今 回。またもってっ ても文句ねぇだろ?」
雨の中、誰もいない方向に向けて、話しかけ る。
【RL】:【天泉】「そりゃそうだけども、君もマメだねぇ」 果たしてその方向に、白い女が現れる。
【雨秋】:「あんたほどじゃないと思うけど」 よっと、夜長の体を抱き起こす。
【RL】:【天泉】「彼、君の事忘れちゃってるんでしょ?世界のリセットに巻き込まれて。これってあれだよね、蒸発に近いよね。夫婦 生活上手くいっ てなさそうに見えるんだけど」
【雨秋】:「その一因は、あんたにあるんですけど?」 文句たらたら言いたそうな顔をして、エルフプッペを見る。
【RL】:【天泉】「けどー、君と彼の間を取り持ったのも僕だし。結婚式で仲人やってもいいくらいには僕、キューピッドだよね」
【雨秋】:「だから、本体でここに殴り込みに来てないだろ。良心的じゃねぇか」 そう、ここにいるのは複製体と呼ばれるもの。
【RL】:【天泉】「……本体で凝られると色々台無しだもの。君結構強いんだよ?ほんとに。ま。これでまた暫く、次のrevが始まる までは君達の新 婚ラブハウスに戻るでしょ、夜長も……違った。"君の"夜長も」
【雨秋】:「まぁ、そうだけど。あんたに恩を感じてるから、顔を立ててるんだろ」
【RL】:【天泉】「はいはい、ありがとうございますー」 ぷー、と膨れる。
【雨秋】:「あーはいはい。プッペ可愛い可愛い」 膨れた顔をした時に、そう言うのがお約束と化している。
【RL】:【天泉】「そのプッペっていうの止めてよ!もー、これだから視点変えた人間は」
【雨秋】:「好きにやれって言ったの、あんたじゃねぇか」
【RL】:【天泉】「……こんな厄介なポジションにつくとは思ってなかったんだよ」
【雨秋】:「毎回毎回、夜長をこんなに死なせて……まぁ」 にや、と笑う。 「ここで死んでるから、浮気は出来なくていいかもね」 酷い事を、さら りと言った。
【RL】:【天泉】「どの道ベタ惚れだし、しない…っていうか、うん、出来ないとは思うけど。夫婦喧嘩だけは他所でやってね。ほらほ ら、さっさと 持って帰ってよ」 しっしっ、と追い出す仕草。
【雨秋】:「仲人なんだったら、仲裁にこいよ。って、はいはい。それじゃお邪魔しました」
【RL】:【天泉】「やだよ、犬も食わないっていうじゃない。そういうのは、門の番犬にでも頼みなさい」
【雨秋】:「天泉は猫系だからいけるって」 そういいながらも、もうこの世界から興味が薄れたのか、次第に消え始める。
【RL】:【天泉】「え、意味が。今回は結構面白そうなんだから、邪魔しないでよ!見学くらいはいいけど…」
【雨秋】:「見学ね。それほど俺、別にずっと見続けるっての趣味じゃねぇし。じゃぁ、終局になったころにでも声かけてよ」 んじゃ、 と、手を振って 消える。
【RL】:【天泉】「………人の世界をワイドショー気分か、あの新婦さんは」 やぁれやれ、と首を振る。
「ま、あれもまた可能性の一つ。………羨ましく なんかないもんね」
べ、と。
"そちら"に向けて舌を出して。
「さぁて、先ずは十叶神在をけしかけて─……」
†BGM : 「Sprinter」 (http://www.nicovideo.jp/watch/sm4379853)
■CAST
「夜長も好きにして。俺も好きにするから」
「それも、そんなあんたが、たまらなく、好き」
─"月無"雨秋 玻璃枝
■GUEST
「─……何も無い。当たり前ということは、実に─……不思議だ」
「早速だが、暫くどっかいっておいたほうがいいのかね」
─Serial-r.U.n.007 "Paria"
『今、行くよ………ッ!!!』
『正義の味方としてではなく、九社前夜長として、止めに来た』
「─………その笑顔は、僕だけに、見せて」
─"英雄"九社前夜長
「愛してる」
「君を、信じてる。君を、愛しているから」
─Nice Buddy & BEST Couple!!
何度目かもはや判らない。
ただ、同じ暁が登る。
僕達、血を流さず進めないのだろうか?
僕達、涙を流さず進めないのだろうか?
愛とは何か。
正義とは何か。
男とは何か。
女とは何か。
答えなんて、出やしない。
ただ、その腕の中に。
護りたい真実を囲い込むのが、精一杯で。
だから、僕は愛を告げた。
君を失いたくないからと。
だから、僕は愛を告げた。
君の笑顔を、独り占めにしたかった。
だから、僕は愛を告げた。
君の事が、どうかするくらい好きだから。
TOKYO N◎VA the Detonation
"Under Heven's Bar" Present...Vol.2
Script:Fushimidoh & GT Direction:Fushimidoh
『 r.U.n. 』
rev.28(3rd)/Birtht
“ruin.Unknown.number nine.(XXX)”
――I AM JUSTICE.
正義 の味方に、なりたかったんだ─
全ては、愛ゆえに。
彼が語り、最早表舞台では語れぬでしょう愛の言葉。
どうか、お忘れなきようお願いいたします。
それだけで、彼の愛は、彼女の愛は、永久のものとなるのですから。
それだけで、彼と、彼女が、語り合ったあの言葉が。
─……嘘偽りなどなかったことを、証明できるのですからして。
【雨秋】:セツナス。
【RL】:お疲れ様でしたッ!!これにて、終了ですっ!
【雨秋】:おつかれさまでしたーーーーーーー!!!!!
【RL】:おつかれさまーーーーーーー。r.U.n.ではなかった気がする。なんだこれ。(爆笑)
【雨秋】:わかんない。(爆笑)今回のは、r.U.n.という名前の何かを遊んだ感じです。r.U.n.に愛はいらねぇんだよっ!と いってたRL が、居た気もした。先月あたり。
【RL】:いないよそんなの。それ俺の複製体だよ。食っちゃった!
【雨秋】:全肯定になってる……だと。夜長貰いました!(この周回的な意味で)
【RL】:ヨナガあげました!鼻血ふくような楽しさだったのは覚えてるんだけど、ロクなことした覚えがまったくない。(爆笑)
【雨秋】:私もずっと、RLをそそのかした記憶しかない…。
【RL】:おい!たいへんだ!俺ループに入ってから、判定一回もしてないぞ!精神ダメージ一枚引いただけで。やっぱこれN◎VAじゃ ねぇよ。深淵だ よ。
【雨秋】:深淵やろうぜ。
【RL】:俺クーシャマエ・ヨナーガってキャラでやるよ。
【雨秋】:ルール読み込むから2年ほど、待て。
【RL】:なん…だと…。
【雨秋】:後何その、むりやりファンタジー世界にきちゃった夜長っぽい何か。
【RL】:帰れないので、迎えにきてあげて下さい。死ぬと脱出できるので、死んでもいい。
【雨秋】:ファンタジー世界に?雨秋で?迎えに?
【RL】:うん。
【雨秋】:……。知ってるか、あの世界縁故……だったかなそんな関係の深さがあるんだけど……まァそれが面白いです。
【RL】:深いんですね。わかります
【雨秋】:6段階まであって、6になると、食べちゃいたいぐらい大好きなんだぞ!
【RL】:マジで。
【雨秋】:うむ。
【RL】:食べは流石に俺のファンタジィでもカバーできないな…舐めくらいなら…。
【雨秋】:というか、狂気的ラブって意味です。やんでれれぴき。
【RL】:ピキか。
【雨秋】:ぴき。たのしかったーありがとうおやすみー。
――…XYZ.......?
Σ見付かっちゃった。
■おまけ■
▼閲覧上の注意▼
*内輪ネタとノリの産物です。他所は他所、うちはうちと考えられない人は読まない事を
お勧めします。注意書きを読んだ上で気分を害した場合、一切の責任は負いかねますのでご注意下さい。
*世界観の分からない部分は、適当に吹いています。シナリオ公式設定と必ず
しも同一では御座いませんのでご注意下さい。
*後悔しませんか?本当にしませんね?では、内輪ネタ祭りへどうぞ。