【RL】:さて、次はアカシャね。

【アカシャ】:よっし。

【RL】:イスラエルです。街の中はいる?

【アカシャ】:街の中にいよう。鍵の姿で。(爆)

【雲外鏡】:いつのまに、イスラエルに。

【アカシャ】:アフリカとイスラエルが地理的に合体しているのかと思いましたが……どうなんだろう?

【RL】:なんか地図みたら、大アフリカ連邦の下のほうにイスラエルがあった。

【雲外鏡】:なるる。あ、ちなみにエルサレムが極点。ナンカ、イヤーゴが壊してた。

【RL】:気のせいだよ。

【アカシャ】:あ、地図見たら。イスラエルと聖母領が2つ記されている……。

【RL】:ほんとだ。(笑)じゃあもう、極点でいいよ。寒いぞ。

【アカシャ】:極点!人いるかなぁ……。人に持ち込まれた感じで街に。

【RL】:今、どんな姿だっけ。

【アカシャ】:2頭の蛇が絡まった、鍵。アンティークな感じ。


●RESERCH#4 : POINTER.

◎Scene Card : KATANA ( 決断力 )

○Scene Player: アカシャ

・Stage : 大アフリカ連邦 / イスラエル首都:聖地エルサレム†BGM :『 窮境へのレクイエム / 機神咆哮デモンベインO.S.T Track05 』


 災厄により、極寒の地――そして、地磁気の集 う極点へと変貌した聖地、イェルサレム。

 メディナット・イスラエルの形はほぼ形骸 と化してはいたが、そこにはまだ人が息づいていた。

http://www.wallpaperlink.com/images/wallpaper/2007/0712/04184x.jpg

 人々が行きかう、大通り。さまざまな露天が立 ち並ぶ中、一人の旅人が足を止めた。

『店主。これは?』

 ニューロタングではなく、いまだに公用語であ るヘブライ語で問いかける。手に取ったのは、ひときわ目立つ古びた鍵。二頭の蛇が絡まった、どこか不 可思議な様相。

『さぁね。此処に来るときにせがれが拾ったの さ。だが、どうにも持っていると気分が重くなる。こいつはいけない、憑き物か、それとも前の持ち主に未 練があるのかと――此処に並べることにしたわけだ』

 悪びれもせず、そう答える。

【雲外鏡】:これは、良い展開。わくわく。

【RL】:旅人は少し笑って。

 『もらおう。キャッシュでいいかい』

 『ニュー・シュケルか豪ドルだ。それ以外は、この街じゃあダスト・ボムさ』

【アカシャ】:買われる――。

【雲外鏡】:こいつが、テオドールである。

【天杜】:どれか幹部なきがするけど。

【RL】:テオドール…だと?エキストラだよ。(笑)

【天杜】:エキストラか。

【RL】:うん。ほっとくと死ぬ

【天杜】:おわた。

【雲外鏡】:ちーん。

【RL】:つまりこいつの役目は、なだれ込んでくるロッジの構成員に穴だらけにされること。

【天杜】:天杜が行くのは、ここにいくわけじゃないんだよね?

【RL】:うん、けどこの街ではある。

【天杜】:そなのか。

【RL】:襲撃してくるのは敵対ロッジな。天頂の煌星。

【天杜】:話すすまねーし。出るかな。

【RL】:出る場合は適切と思われる社会で10、コネなら成立。

【雲外鏡】:あんま気にしなくてもすすむとおもうけど、でる?

【RL】:シーンPLの許可制で。

【天杜】:なんか、クライマックスで顔見世して終わりそうなきがするのよ意識しないと。

【RL】:魔術争乱だし…。

【天杜】:ただでさえ、あもりとあかしゃうんがいきょう組みは、交わりにくそうだし。

【アカシャ】:ですよね……、登場はありあり!

【天杜】:交差できるときに因縁作っとくかなぁという、気が若干してる。どうせ、契約シーンとかになったら、二人の世界なんだから! (魔導書と魔術 師との)絡めるうちに顔出すわ!寂しいやん、キャスト一人ぼっち!

【RL】:からめからめ!合流シーンは、攻撃作戦後しか作ってないぞ!(笑)

【雲外鏡】:戦う前にヒロインズが顔合わせるのは、おもしろそう。雲外鏡出てもいいけど、展開はやめるだけだ。

【天杜】:うん。敵対ロッジが踏み込んだら、出る!

【RL】:宿屋。

 狭苦しい部屋で、旅人は防弾繊維のターバンを取り、皮のマントを寝台の上に置いた。からん、と机の上に鍵を投げ出して、寝台に横になる。

「無駄遣いしたかね」

 そう、苦笑して。

【アカシャ】:―― りぃん…… ――。

 微かに、水晶が震えたような、音。それは、耳鳴りにしては澄んだ音。

 魔術の素養がある者ならば、その力を持って、燐光のような淡い、光を感じ取れたかも知れない

【RL】:「……ん?」

 寝台から身を起こして、机の上の鍵をみやる。

【アカシャ】:―― りぃ……ん ――。

【RL】:薄暗い部屋に、ほのかな明かりを感じる。彼もまた、深淵に導かれしもの。

【アカシャ】:―― エントロピー増大を確認。例えるなら、川の支流が、大河に、海に集結するような ―――― 己があがめる者があ るならば、それ を導きといい ―――― 皮肉屋なら、運命と罵る ――。

【RL】:けど、このテオドールは多分死ぬよね。

【雲外鏡】:ばっか!しなないよ!テオは死ぬ!なんどでも蘇るさ!

【RL】:おい、死んでるじゃん。

【天杜】:テオが何故死んだかわかるかい?エキストラだからさ。

【雲外鏡】:おい。

【RL】:「なん…だ?」

 ゆっくりと、手を、伸ばす――。

【アカシャ】:―― 無神論者も、運命を否定する者も、後から、この時起こる事象を眺めれば ――。

【RL】:

【アカシャ】:―― 集結していた、とその現象を 言うしかないだろう ――。

【RL】:指先に、かすかに燐光がまとわりつく。

【アカシャ】:鍵の頭部 二匹の蛇が 向かい合う 間、光の加減で7色に輝く水晶が、淡く光る

【RL】:「――………あ」

 砂と霜にまみれた、しかし少年っぽさを残した顔に、驚愕が浮かぶ。

 そのまま。不思議な鍵を、つかみ――。

 ダカダカダカダカッ!!!

「! 」

 階段を上る、激しい足音が響いた。複数人だ。

  ――知っている。 扉の向こ うからの激しい鉛の嵐を。2秒で肉塊へと堕落せしめるこの男の末路を。

【天杜】:テオーーー!オワタ。

【雲外鏡】:て、ておーーー!

【RL】:ガーって撃つからアクションあったらどうぞ。エキストラだから、宣言で死ぬし宣言で守れる。

【アカシャ】:―― 煙・流血・肉塊 ――

――  知っている ――――  ただ、それを、知っているだけ ――。

【天杜】:知っているだけいうてるぞ、見捨てた。

【アカシャ】:ちんだ……。

【RL】:死ぬぞ!

【アカシャ】:守れるのか……ならば、アクションしよう。

【RL】:撃鉄。炸裂。発砲。貫通。衝撃。飛来。

【アカシャ】:―― 時空軸1908番 第1000528931462地点 ――。

【RL】:さまざまな事象が巻き起こり、全てが男の死を導いた。

【アカシャ】:―― 崩壊・拡散の開始を確認 ――。

【RL】:木製の扉が粉々に砕け散り、秒間400発近い鉛球が――。

【アカシャ】:―― りぃ……いいいいん ――。

 水晶が煌めく。その反射光は、天井を。屋根裏へと続く扉を指した。

【RL】:アカシャが守った…だと?

【雲外鏡】:ぎゅん。

【アカシャ】:テオに、運んでもらおう……!

【RL】:「――………ッ!!!」

 男の行動はすばやかった。このニューロエイジに、旅人という身分を選んだが故の反応。懐からリボルヴァーを抜き出し、扉に向かって数射。

 すぐに位置を変え、ベッドが穴だらけになるのを尻目に机の上に飛び乗る。銃声に紛れ込ませ、扉の蝶番を打ち抜き――、天上裏へと、身を躍らせる!


ガ ガガガガガガガガガガガガガガガガガッ!!!

【天杜】:出るよー。

【RL】:おげ。

「はぁっ……ハァ、はぁ、はぁ、はぁ…!!」

 屋根裏で、息を整える男。しかし、見つかるのは時間の問題。

【アカシャ】:―― 幸運と思うか 不運と思うか それは、当人次第 ――。

【天杜】:<コネ:黎明の海星> 【理性】6+9=15 登場。

【RL】:でたぁー!

【雲外鏡】:おー、いいかんじにどたばる!

【RL】:ノルマもついてくるよ。チーム化してる。

【天杜】:メキ、メキメキメキッ。

 天上から差し込む、光と冷気。

【アカシャ】:メキメキ言っている……!

【RL】:「なんなんだ、この鍵、あいつら……ッ! 」

 上を――。

【天杜】:旅人を包む、のは神気

【RL】:神きたこれ。

【天杜】:カニオいるんでしょ?カニオの神がめきめき天井ひっぺがしたんだ よ。

【雲外鏡】:え。カニオもういるの。

【RL】:なん、だと…?

【天杜】:だって、星女一人で行かせないでしょ?

【RL】:うむ。

「あ……――!!」

【天杜】:「もういいでしょう、カニオ。ワタシが行きます」

【RL】:「…しかし、天杜様。危険です」

 視界を埋め尽くす、圧倒的なまでの光。まぶしくて目が開けていられない。

【アカシャ】:―― キタ……。誰に言ったのか、小さな、呟き。旅の男にも聞こえたかも知れない。

【RL】:「もし流れ弾でも掠ってしまえば、ああ私はなんとお詫び申し上げればいいのやら」まだ神の全体像は、画面に映らない感じ。

【天杜】:カニオの操る、AURA、彼の少女が奉る神の手の先にたち。

【天杜】:「貴方はいつも、やりすぎます……主も、いつまでも寛大ではいらっしゃいません」

【アカシャ】:―― キタ……。色で例えるとするなら赤と青のノイズが混じる。

【RL】:今、下でノルマがトループを素手でボコボコなぎ倒してる。

【天杜】:背後の神の繰り手にかける声はここで、切りあげると。

「……あの」

【RL】:「え?え?」 手をひさしに、ぽかんと口を開けて。

【天杜】:目前のおびえる旅人に、どう声をかけたらいいか迷うような表情。その場にそぐわぬ、少女。

「ごめん、来てくれる?」 手を差し伸べる。

【RL】:「……は、は、い」 ただ、頷くしかできず。

【アカシャ】:―― りぃ……ん 水晶が響く その手を受け取れとでも言うように――。

【RL】:導きのまま、手を伸ばし。 細く白い手を、取った。

【天杜】:「カニオ」

【RL】:「はい、天杜様」

【天杜】:一人と一柱を乗せた、手のひらを持つ神の繰り手を見上げ。

「無益なこれ以上の殺生は好みません。引きあげるよう、他の者に通達を」

【RL】:「承知いたしました。いや、全く、星女天杜様は、流石にお優しい」

【天杜】:「今は、繰るのは、神だけになさい」

【アカシャ】:―― ネゲントロピーの増大 を確認 ――。

【RL】:「――仰せのままに。 ノルマ、聞こえますか。ニオファイト、及びショゴス総員に通達。撤退を」

「あの、君……は?」

 旅人が、ぼんやりと問う。 誰に問うたのか。

【アカシャ】:―― 集束 から 事象の終息へと ――。

【RL】:天杜の返答くらいで着るのが美しいか。それにしてもテオドールがPC1にしかみえない。

【アカシャ】:ておレジェンド、開幕である。

【雲外鏡】:これは、テオはじまる。

【RL】:エキストラだから、死ぬぞ。

【雲外鏡】:死なせない。君を死なせはしない。

【天杜】:「ワタシは、天杜」 自身の手を、胸にあて。 「ごめんね。信じちゃったキミが悪いんだ。後は、キミと……キミの懐にある 魔導書次第だ よ」

【天杜】:「ワタシが出来るのはここまで」

【アカシャ】:――魔導書 と、言う単語に反応したかのように、水晶が煌めいた ――。

【天杜】:眼科の様子が収束したのを見やると。

「引き上げます」

【アカシャ】:―― ……アモリ。小さな、小さな、心象次元での呟き。

 ―― ……え……? その呟きは、男にも、その星女にも聞こえたかも知れない―― 刻歴葉の破損を確認 ――。

 ―― ザザザッ…… ――。

 ―― 繰り返し再生されていた、場面が―― 消える。

 ―― ……これは……。

 今、ここに、瞳が在れば アカシャは、アモリという少女を、しっかりと捉えて、見詰めていただろう。未来の一場面が、不確定の波に投げられ止まらぬ賽子 のように、くるくる回り出す。

―― りぃ……ん ――。

 水晶は、確かに、その音を発した――。

【RL】:そのとき、運命というものを呪ったのだと思う。けれども、美しい不思議な鍵の輝きと。金の髪を持つ、天使のような少女に魅 せられていたの も、また事実で。


                     ――SceneEnd...



【RL】:次のシーンは天杜っぽいけど、雲外鏡に回してもいいね。ちなみに次の天杜はイベントよ。襲撃。

【アカシャ】:テオにとって、魔導書も、アモリとの邂逅も、始まりの予兆に違いない(爆)

【天杜】:これ、ゲームだったら不思議な少女達と出会うってはじまりだよね。

【アカシャ】:はじまり。

【雲外鏡】:はじまた。

【天杜】:オワタ。

【RL】:うむ。(笑)

【雲外鏡】:これ、テオが死ぬヴィジョンが見えないんだが。

【RL】:うるせー!死ぬよ!天杜ルートと、アカシャルートと、雲外鏡ルートがあります。

【アカシャ】:え、テオ。ルートが3つ。

【天杜】:三つ目は腐女子御用達。

【アカシャ】:テオ・レジェンド、始まります。

【天杜】:馬鹿、俺が終わらせる。

【RL】:おまえか、テオドールのことかあああああああっ!


■舞台裏

・雲外鏡

【雲外鏡】:登場失敗H2、H7回し 以上。


【幕間】

 記憶が無い、ということは、とてもさびしいことだ。

 今まで歩んできたものがない。蓄積したものがない。 なしたことを、覚えていない。

 それは、とてもさびしいことだ。それは見過ごせない。

 たとえ。

 私の行く先に、ギンヌンガガプの大亀裂が待ち受けていようとも。


【天杜】:この幕間は黄金卿か。

【アカシャ】:マスター……。(元)

【RL】:というわけで次は雲外鏡にしとこう。場所はどこがいいかしら。

【雲外鏡】:お。なやんでる。2つ考えててさこのままこのシーンにでてアカシャとテオと話すか、黄金卿のアトリエ漁るか。

【天杜】:襲撃が来ると、このまま急転直下っぽいから、アカシャと契約前の何か対話もいいんじゃないかなぁ、とか思ったり。外野は 思ってみる。

【雲外鏡】:じゃあ、そっちにしよう。

【RL】:OK、じゃあえーと、どうなるんだ、舞台。宿屋で神が空に浮かんでるシーンの会話?

【雲外鏡】:いま、宿屋はどんな状況?(笑)

【RL】:えーと、屋根を神がひっぺがしてて、神の手のひらにカニオとAURA(精霊)がのってて、屋根裏に天杜がおりたってて、そ こにテオとアカ シャ。下ではショゴスと構成員とノルマが他ロッジの構成員と戦ってる。実はすごいカオス。

【アカシャ】:カオス!

【雲外鏡】:ひどい。(笑)

【RL】:じゃ、続きでいいかな。

【雲外鏡】:ういうい、カメラこっちじゃないほうがいいとおもう!ので、アモリのシーンがいいんじゃないかな?途中で出るけど。


●RESERCH#5 : CHAOS.

◎Scene Card : AYAKASHI ( 宿命 )

○Scene Player: 雲外鏡

・Stage : 大アフリカ連邦 / イスラエル首都・エルサレム【RL】:†BGM :『 虚偽の自己申告 / VALKYRIE PROFILE O.S.T Track17 』


【RL】:シーンPLは雲外鏡になってしまいましたが、天杜にカメラをあてようとおもいます。

【雲外鏡】:ういさ。


「天杜様、お乗りください。護衛役の――何とい いましたか。彼女は、別ルートで撤退しますゆえ」

 光輝く機神――魔導書によりて招来される最高 の奇蹟――の掌上から、カニオが声を落としてくる。


【アカシャ】:……カニオ、拉致する気か……! (爆)

【天杜】:なん、だと。

【雲外鏡】:らち。(笑)

【RL】:ゲラゲラ。

 ぼろぼろと崩れていく屋根の破片。ざわめきと混沌に満ち溢れる、夕暮れの街中。

【天杜】:「……」

【天杜】:眼下の、ノルマの姿を見る。他の構成員に、指示を出す勇ましい彼女の姿を見て。

「彼を」 今しがた救った少年を指し。 「ノルマと共に」

【RL】:「――……かしこまりました。よろしいのですか?」

 何がよろしいのか。

【雲外鏡】:これ、このままカニオルートもありうるな。カニオ サクセスストーリー。

【RL】:まさかのカニオルート。

【天杜】:「……?」

 その問いの答えに、思考は行き当たらない。

「ええ」

 だからうなずくと、自身は、カニオと共に神の手中へと上がった。

【RL】:「では、参りましょうか」

【アカシャ】:―― りぃぃぃ……ん 水晶が、僅かに、赤味を強くして煌めいた……――。

【RL】:「このまま"天頂の煌星"へと攻勢をかけます。御手を煩わせることになりますが、ご辛抱くださいませ」

【天杜】:そちらの方を、ぎくりと一瞬見るも 、 「はい」 大人しくうなずく。星女とは、そういうものなのだから。

【RL】:カニオの隣で、うつろな目をした少女が、ただ空を見上げている。

【天杜】:罠に自ら飛び込んでみる。どーん。

【アカシャ】:どーん

【天杜】:これでさー。アカシャが雲外鏡と、契約する動悸になると思うんだ、なんていうかカニオの仕掛けた卑劣な罠から脱するためっ ていうか!

【RL】:(笑)

【天杜】:なので、わざとアカシャからカニオを遠避けてみるぜ!

【RL】:アモリ側は撤退しちゃって大丈夫かな。テオをノルマが迎えにくる。ノルマはたらきものだなぁ…。

【天杜】:うん撤退、シーンプレイヤーどうぞッ。

【雲外鏡】:アカシャを、天杜が持ってる感じ?

【天杜】:ううん、テオが持ってる。テオの身柄をノルマに預けた状態。

【雲外鏡】:ういうい。で、テオは神とは別に撤退か。

【アカシャ】:アモリ・カニオと、テオ・ノルマ・アカシャ、に分かれた感じ。

【RL】:空を彩る、瞬く極光。オーロラの光を翻し、"神"が雲間へと消えていく。

「…あれは…」

「失礼します」

 呆然と空を見上げる旅人を、ぐいと担ぎ上げる細身の少女。

【RL】:「うわっ!?」

「天杜様のご指示ですので。このまま安全なところまでお運びします」

「しょごす!、周辺掃討開始!」


「てけり・りっ!」

「てけり・りっ!」

【アカシャ】:しょごす、きた。

【天杜】:しょごす。

【RL】:ちまちまと動く少女の姿の使い魔が、黒いタール状の物質へと姿を変える。

「つかまっていてください」

【雲外鏡】:「てけり・り。いつ観察しても、彼らは面白いね。おや?」

【RL】:「……ん?」 今まさに窓から隣の屋根へと飛び移ろうとしていたノルマが、身体ごと振り返る。

【雲外鏡】: コンコン。

 崩れ落ちたドアをノック。

「失礼。ノックを忘れていたよ」

 そこに居たのは、白いスーツの男。眼鏡の奥からこちらを見ている。

「しかも、大幅に遅刻してしまったようだ」

 肩をすくめ。

【RL】:「私の部屋ではありませんので。……"雲外鏡"ですか。"闇"の腹心である貴方が、何の用です」

 じろり、とにらみつけるノルマ。

【雲外鏡】:「初めまして。僕の名は知っているようだけれども、僕はキミを知らない。よければ名前を教えてもらえないかな?」

【RL】:「……」 嘆息。 「光栄にも、星女天杜様が護衛役の任を任されました――"黒腕"ノルマ」

【雲外鏡】:「!、へぇ。キミが、あの、“黒腕”か」

【RL】:「はい。 残念ながら魔術は収めておりませんので、階位は持ち合わせておりませんが」

【雲外鏡】:「そこは卑下するところではないよ。もっとも、してないみたいだけれど」

【RL】:「ええ」

【雲外鏡】:「星女様ともども、キミの名は良く聞えてきている」

【RL】:「――魔術に頼らず、技術を研鑽したからこそ、私は天杜様の傍にいられるのですから……そう、ですか?」

 不思議そうに、胡散臭そうに眉根を寄せる。担がれた旅人は、何がなんだかわからない様子だ。

【雲外鏡】:「うん。中睦まじい姉妹みたいだってね。これを言った構成員は、残念なことになってしまったのだけど。あはは」

【RL】:「……」

 どう反応していいのか、困ったという様子。しいて言うのならば、不信感。

 なんでこんなに胡散臭いんだ…。

【雲外鏡】:胡散臭くないよ!狂言回すよ!

【RL】:それ、胡散臭いよね。

【アカシャ】:うろんーうさんー、様子見アカシャ。

【雲外鏡】:「おっと。置いてけぼりを食らった顔をしているね、旅人くん」

 気づいてか気づかずか、ノルマから旅人へと視線を移し。

「置いてけぼりといえば、どうも“光”と星女様は出立なされた様子だけど――うん?君達は此処で何をしているんだい?」

【RL】:「何、とは?」 訝しげに問うノルマ。

【雲外鏡】:「だって――」

 視線を上下へ動かし。

「廃墟と呼ぶに相応しい宿の、窓枠に脚をかけ、若い女性が、若い男性をかつぎ、今にも飛び出そうとしている。この状況だと、いまいち理解がおいつか なくてね」

【アカシャ】:……改めて、状況説明されると、確かに。

【RL】:改めて言うな。

【雲外鏡】:「しかも――」

 口の端がつりあがる。

【RL】:「は、はぁ…」

【雲外鏡】:「旅人君の懐には、もう一人いるときている」

【アカシャ】:―― りぃ……ん……。

【RL】:「――え?もう、ひと。り?」

【アカシャ】:それは、魔術の素養がないという ノルマにも、聞こえた――水晶の震える、音――テオの懐で、水晶が淡く光る。

【雲外鏡】:「自己紹介、は出来ないかな? 人型を模るには消耗しすぎているか」 少し考え。「旅人君、その水晶の鍵を手にとってご らん?キミに “資格”があるのならば、聞えるはずさ」

【RL】:「……」 懐から取り出した鍵を、手にして。 「何、の――……?」

【天杜】:おい、おちつけ。エキストラをマギウスにするな。

【RL】:ばか、エキストラだぞ。契約した瞬間パンッ。おわる。

【天杜】:ヒ゜チュン。

【アカシャ】:―― ……テオ、テオドール …… それは、改めて、その存在を認識したというような呟き――。

【RL】:「……」 ぼんやりとそれを見つめる。

【アカシャ】:―― 知っている。この者の行く末。だからこそ。―― 水晶はただ光るだけ。

【RL】:「何も、聞こえないよ」 あきらめたように、鍵を目線からはずす。

 二週目だと、ここでテオが聞こえるとかいいだして、テオドールルートにはいります。

【天杜】:ありませんよ。何いってるんですか。テオにそんな、繋ぐなんて力ありません。

【雲外鏡】:繋げ、テオ!契約を!どーん!

【天杜】:ヒ゜ィチュン。(破裂音)

【雲外鏡】:「そう。それは、残念。素質があるように見えたんだけどね。あるいは―― “彼女”が拒んでいるのかもしれない。なにせ」

【アカシャ】:―― りん……っ ―― 鋭く、短く、音が発せられる ――。

【雲外鏡】:「彼女は、最愛のマスターを失ったばかり――、いや、これも違うか。そう、だね。最愛のマスターを失うという確定事項を 確定させてきた ばかりなのだから」

【アカシャ】:―― "黄金卿" カヴァラドッシ ……。―― ……。―― サイ……アイ……?

【雲外鏡】:「いささか、確定された未来というものに、傷心気味なのかもしれない」

【アカシャ】:―― そのものを肯定する 感情―― 知っている―― そういう、意味だと、知っている。

 ―― 傷心―― 心が、傷つく……? ―― 誰の? ワタシの? ワタシ……? 

【雲外鏡】:「これも、憶測に過ぎないけれどね」

【RL】:「――あなたは、何が言いたいのかいまいちわかりません」

 ノルマが鋭い目でにらむ、が。

【雲外鏡】:「彼ならば、少しは解ってくれたと思うよ」

 その視線を受け流し。

【雲外鏡】:「失礼。前置きが長くなってしまうのが、僕の悪い癖なんだ」

【アカシャ】:『――雲外鏡――あなたは、ワタシという存在に 何を見ているのですか』

 それは――確かに、空気を振るわせた。

【雲外鏡】:「――驚いた。自我を顕現させられたんだね。しかも、声まで」

【RL】:「――……ッ! 」

 ノルマとテオドールが、同時に身を縮こまらせる。圧迫感。

【雲外鏡】:「フフ――、これこそ、星の導きというものか。ああ。ああ。驚くことも、萎縮することもない。僕が言っても説得力はない けれども」

【アカシャ】:『ワタシは、鍵にして、杖にして、書……。』

【雲外鏡】:「魔にして、聖にして、神の欠片」

【アカシャ】:『ワタシが、その存在として降り立つには、求める契約者がそこにいる時』

 それは、純粋な相互協定のはずだ。それに、拒否――価値を持つと見なす肯定感が入るというのか。

『記録体であり、媒体であるワタシに――何を付与してみているのです』

【雲外鏡】:「全知なる魔導書が、その問いかけを発する理由を、かな?」

【RL】:あ、会話終わったら(契約までもってってもいいけど)、襲撃発生なのでシーンがかわるとだけいっておく!

【アカシャ】:ういういっ。んーアクションを起こそうっ。

『……』

 ―― ソウダ ワタシハ 何故 問ウテイル―― ……。

 ―― それは、レコードと接続しても、出てくるはずもない―― そこに、解答が 無……い……?

【RL】:出る筈もない。全知全能?全ての情報が?そんなものはありはしない。

 あるのは、側面にのみ。 即ち、その本質は――。

【アカシャ】:―― 混じる―― 混沌とした雑音―― 結晶化――記録体として保存されたはずの、カヴァラドッシの情報が、彼女の秩 序を乱すよう に、目の前に、いる、この白い男の声が彼女の何かを掘り起こすように。

『……ッ』

 鍵が、灼熱を帯びる。男の、テオドールの手を、熱が刺激する――。

【RL】:「ヅッ! 」

 思わず、悲鳴と共に鍵を取り落とす。

【アカシャ】:テオから離れますッ。(爆)

【雲外鏡】:ひど、い!

【RL】:かわいそう。(笑)

【アカシャ】:ちょこっとだけだよ! でも、後で冷やして(爆)

【天杜】:てお「ア"……ヅッ」

【アカシャ】:放り出され――弧を描き、雲外鏡の元へと。

【雲外鏡】:ぱし。

†BGM :『 Turn over a new leaf / VALKYRIE PROFILE O.S.T Track13 』

【雲外鏡】:「げっと」

【アカシャ】:『……』 その沈黙は、いささか不服そうではあった 『時空軸1908番 第1000528931462地点、到達を 確認』。――獲 得という言葉を使ったからには、貴方は これに 何を求めるのです』

【RL】:一足先に、契約ですね。わかります。

【雲外鏡】:「そうだね。いい加減、質問に答えるよ、お三方。旅人君――…、キミは幸運な不幸に巻き込まれたに過ぎない」

【RL】:テオが、こんなにPC1台詞なのにハブられていく。

「――……なんだ、――……なんなんだよ、あんたら…」

 亡羊とした答え。

【雲外鏡】:「キミはただの愚者だ。その疑問を解かぬまま旅を続けるのも構わないし、その疑問を説くために旅立つのもキミの自由だ。 ただ、そのため の力を欲するなら、僕の名を呼ぶと良い」

【RL】:おまえ、テオが3話くらいでゲストになってもどってきたらどうすんだよ。

【天杜】:倒す。

【RL】:なん……だと。

【天杜】:これ以上、ゲスト増やしてどうすんだ。倒す。

【RL】:ばか、まだまだいる。

【天杜】:ばか、倒す。

【RL】:減っても増えてもかわらん。

【天杜】:ひとーりー、ふたーーりー。

【RL】:五人たりなーーいーー。

【天杜】:倒す。

【RL】:ゲスト全滅DA。

【雲外鏡】:「僕の名は雲外鏡。キミの願いを映し出す存在。もっとも、今はその時じゃないようだけれども」  一方的につげ、視線をノエルへ。  「“黒腕”のノエル。聡明なるキミには、答えは要らないと思うけれど。僕の“道標”もまた、書を集めることだから。宮仕えは大変だよね。お互いに」

【RL】:ノエルじゃなくてノルマでござる!!

「……」 むすっとした顔で。 「ノルマ、です。間違えないでください」

【雲外鏡】:ごめん。ノルマ。PLの素だったけど、雲外鏡のせ いにする!

【RL】:うむ、雲外鏡ならわざとやりそう。(笑)

【アカシャ】:やってそう。ノルマさん、実は、名前を間違えられるのがイヤだったり。(笑)

【RL】:窓枠が、ぎし、と軋み。

「――それと。私は、大変とは思っていません」

【アカシャ】:あれ、今ノルマさん、テオ抱えたままかー。

【雲外鏡】:「そうかな? なら、これからが大変だ。それこそ、確定した未来などは、この魔導書にでも頼らないとわからないだろうけ れども。そう。 最後の問いかけへの答えはそれだよ」

 最後に、鍵へと視線を落とし。

【アカシャ】:『……』 見詰めかえすように、力を向ける

【雲外鏡】:「僕は、自身を、知らねばならない」

【アカシャ】:『……』

 ―― ワタシハ ワタシヲ シリタイ。

『……!!』 声に、ならぬ、声。

【雲外鏡】:「その通り。キミのマスターが、キミのためにと望んだ、キミのための願いさ」

 読み取ったかのように。

【RL】:うむ、黄金卿が願ってたからな。

【雲外鏡】:「僕は、僕の願いを、他者の願いへと託す。何を求めるか、と聞いたよね?」

【アカシャ】:『……ええ』

【雲外鏡】:「僕の求めることは単純にして複雑。キミの願いを叶えたい。僕の願いを叶えるために」

【アカシャ】:『“これ”が“ワタシ”を知ることは、“雲外鏡”―貴方―が“アナタ”を知ること』

【雲外鏡】:「Exactly」

【アカシャ】:『合一を確認しました。同時に……――刻歴葉の破損を確認。不確定刻歴葉を棄却します』 その声は、淡々と告げる。  『全世万界刻歴 光素子第10132葉、時空軸1908番、第1000528931463地点において、契約締結に移行』

 とりあえず 宣言しておこうっ(爆)

【天杜】:おお。契約、くるか!

【アカシャ】:シーンをどうするか、どう動くかは、そぉい。

【天杜】:姿を現さないの?

【アカシャ】:そっちの方が良いですかね……?姿は息を吹き込まれてからにしようかと思ってました。(笑)それがOKなのかは、分か りませんが。

【雲外鏡】:「今後ともよろしく。僕の希望」

鍵を恭しく掲げ、忠誠を誓う騎士のように、軽く口付ける。

【アカシャ】:『――……』

 その口づけと共に、鍵が光を発し光の球のようなものになる――。

 そこから、2つ、4つ、8つ、16、32、64……。

 光が分裂を繰り返し、現れたのは、白い、白い、男と対を為すような黒い少女。闇紫の髪、夜の宙の瞳、褐色の肌。

 白い男の唇から――淡い桃色の少女の唇が離れた。

「契約締結完了」

 その声は、人の肉を持った者の、その声帯から発せられた。

【天杜】:ちゅー!

【アカシャ】:ちゅーで、相手の生体情報から対になるように、顕現体を作ります。

【雲外鏡】:「改めて。僕の名は、雲外鏡。キミの名を教えてもらっても良いかな?」

【アカシャ】:静かな湖面のように、白い男をただ、映す。

「アカシャ。環樹=アカシャ」

 さざ波の立たない、静かな湖面のような表情。

 ちなみにいま、すっぱだかといったら……ごめんなさい、まだ18時。

【雲外鏡】:なん、だと?

【天杜】:すっぱだかだ、と。いいぜ言っとけ。も……。

【RL】:いいぜ。

【天杜】:いやなんでもない。

【RL】:おい。おい。

【天杜】:なんだよ。

【RL】:おい。

【天杜】:受信したのか、破棄しろ。

【RL】:したけど、いえよ。ほらはやく。

【天杜】:もざいくかかってるからだいじょうぶ、っていおうとして最低だと思ったから破棄したのに。

【RL】:よし。予想通り最低だった。あんしん台無しじゃねー か

【天杜】:莫迦ッ!だから、なしだよ!

【RL】:なんか変な煙とか光とかが。

【天杜】:なちゅらる!空気のよめるヒカリが!

【RL】:放送コード上危ないところを隠してるから大丈夫。

【天杜】:おめーそれ以上黙れ。台無しだ!

【RL】:ぺっ。

【雲外鏡】:「良い名だね。アカシャ」

 微笑を深め、指を鳴らす。

【アカシャ】:「……」きょとん、とその首を傾げる「良いもの、なのでしょうか」

【雲外鏡】:「勿論。名は、その存在を表す鍵なんだから」

 m:アヴァター、M:<謎のプレゼント>。

【アカシャ】:え。

【RL】:なん、だと?

【雲外鏡】:→ Key! 21 相当 のファッション購入。

【RL】:服。(爆笑)かっけぇ!

【天杜】:なん、だと?かっけーキー効果。(爆笑)

【アカシャ】:し、紳士!

【天杜】:変態という名の紳士……。

【雲外鏡】:おい。なぜくまきちった。

【RL】:プゥレェゼェンンTO!!ほんとに、謎のプレゼントだな。とりあえず、これで1「ちゅー」ね。

【天杜】:カウントだと?アクト中に…?

【RL】:5ちゅーで、神が降臨

【天杜】:おい。

【アカシャ】:なっ。

【雲外鏡】: ぱちん!

 鏡がアカシャの姿を覆い隠し、2秒の後にその身に衣と変化して定着する。

【アカシャ】:「ならば、私は “第五元素”すなわち“空”……! 」

 ――驚く。

【雲外鏡】:「ちょっとした手品。お気に召さないかな?」 フフ、と笑い。

【アカシャ】:「……」 目をぱちくりとさせ、おずおずと、頭に載っている帽子を両手でキュッと掴む。 「……私でも、顕現は出来ま したの に……。……」

 それは、戸惑いだ

【雲外鏡】:「プレゼントというおは、贈らなきゃ意味がないからね」 ざ、と手を振る。 「そういうわけだ。ノエルくん。申し訳ない けれど、星女様 にはよろしく伝えておいてもらえないかな?」

【RL】:おまえ、ノエルを貫くつもり……だと……。

【雲外鏡】:m:幽屋 準備。

【RL】:「……ノルマです…あ、ちょっと!」

【アカシャ】:「…………」おずおずと 「ならば、プレゼント、という存在にするためには、こうして受け取るのですね……」 と落ち 着きどころを見 つけ「……マスター?」

【雲外鏡】:「正解。アカシャは何でも識っているが、何も知らないね」 くすくすと笑い。

【アカシャ】:「はい。識っています。知りませんでしたが、今、理解をしました」と答え。

わーい、服、もらたー。

【雲外鏡】:「それでは、ごきげんよう。また、キミに願いが出来た時に」

 ずるり、と二人が鏡へと溶け込んでいく。

 →アカシャ・チーム化 退場。

【RL】:それじゃイベント入れてシーン切るよ。

【雲外鏡】:あいあい長引いた。ごめんー。

【アカシャ】:同じく、すみませんっ。

【天杜】:いやいや大事なシーン。わくてかした!ちゅー!

【雲外鏡】:ちゅーいわない!


「く……。……まぁいいです、テオドー ル……君?さん?とりあえず、セーフハウスまで……」

       ドォオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!!

         爆発。

「ッ!なん……だッ! 」

振り返る。 街の郊外で、何かが燃えている。

「まさか……もう作戦がッ!早すぎる ――……!! カニオォッ!!」

ノルマが、窓枠を蹴って跳躍した。

どこからが罠だ?そも、これは罠なのか? 間違いなくカニオの仕業だ、目的はなんだ? ――雲外鏡は?

混乱の中、街を駆ける。


【天杜】:ぎゃー!?

【アカシャ】:どーーーーん。

【雲外鏡】:ぎゃーーー。ちょ、ま、のるまーーー。

【アカシャ】:のるまがー、ておがー。

【雲外鏡】:あと、これじゃ、雲外鏡の手引きみたいだーーー!!

【アカシャ】:ぬれぎぬ!ぬれぎぬ!カニオはここまで計算して!(笑)

【雲外鏡】:NUREGINU!

【天杜】:おのれうんがいきょうめ!

【雲外鏡】:星女様まで敵、だと?

【アカシャ】:最初からそのつもりだったんだよ! だからこそ、あの〈分心〉も受け取ったんだ。そう、星女に敵と認定されるため に……!(爆)

【雲外鏡】:げぇぇ!


「……なんなんだよ、これ……」

一人残された旅人は、空を見上げる。

見よ、天上には不吉なる紅い月。空一面を覆う、 七色のオーロラ。


【RL】:さぁて、次がイベントだぞう。わくてか。

【天杜】:わくわく。

【RL】:後、噂のPC1がそろそろ楽屋で衣装に着替えてるころ。

【天杜】:え、脱いでるだけじゃないの?

【RL】:アシさんが布まいてる。

【天杜】:あの布、絶えず動いてるんじゃなかったか。

【RL】:CG。青い布を巻いてるんだ、きっと。

【天杜】:裸線と螺線をかけてる。

【RL】:おい。

【アカシャ】:噂のPC1はガウンを脱いでいるのを想像した。

【天杜】:やめて、ちょっと色っぽくて気持ち悪い。

【アカシャ】:え、いや、ほら、ボクサーとかプロレスの人達みたいなかんじに。

【RL】:おい。ディスんなよ。

【天杜】:もりならいいかとおもって、つい。

【RL】:おちつけよ。

【雲外鏡】:おい。ブーメランはいてろよ。

【天杜】:……MORI、ブーメランっぽい……。

【RL】:何故ディスった。

【天杜】:だって……ぽいし……。

【RL】:おい。

【アカシャ】:ぽいですね。

【RL】:よし、イベントいくぞ!

【アカシャ】:GOGO。


                ――SceneEnd...


●RESERXH#6 : MORI

◎Scene Card : EXEK ( ターニング・ポイント )

○Scene Player: 天杜

・Stage : "天頂の煌星"本拠地 / イスラエル首都・エルサレム

†BGM :『 機神咆哮―交錯する刃金と刃金 / 機神咆哮デモンベイン O.S.T Track05 』


  ドォォォ……ン………!!!


 閃光が走る。

 空を翔る機神。まばゆい光に包まれ、その全容 すら定かではない、が。撒き散らす破壊は、現実のもの。

 魔術師達が、血飛沫を上げて蒸発する。


【アカシャ】:蒸発している。

【天杜】:じゅっ。圧倒的じゃないか我が軍は。


 ドロイドが ソニックヴームにて屑鉄と化す。なだれ込んだ構成員が、生き残った者達を容赦なく撃ち殺し。巨大化した幾体ものショゴスが、建物ごと生命を飲 み込んでいく。


【アカシャ】:しょごす、おおきい。


 魔術師同士の戦いは、既に決している。

 ならばこれは、一方的な虐殺。

 そして。

 戦場から離れた、完璧なる魔術防護が施された 神輿の上に。飾り立てられた天杜は、座らされていた。


【RL】:ノルマがいない。

【天杜】:飾り立てられてるの?

【RL】:なんとなく。飾り立てた。

【アカシャ】:きらきら、しゃらしゃら。

【天杜】:「……」

 痛ましげな視線でその現状をみやり、幾度目かの爆発で目を伏せた。

 シャラ……。

 彼女をこの場に繋ぎとめる鎖のような、銀の星の形を模した、飾りが揺れて涼やかな音を鳴らす。繻子のスカートを、握る手が白む。

「後、どれくらいかかるのですか」

 そばにいるだろう、人物へ向けて。

【RL】:「30分もかからぬでしょう」

 満足げな声が返ってくる。

「思ったよりも戦力を溜め込んでいたようですが……神とは、矢張り偉大。時間の問題とはこのことですね――おっと。勿論、星女天杜様のお力があって のことですが」

 傍らに控えるカニオは、うんうんと何度も頷いた。

【天杜】:無礼なその物言いには慣れているのか、ため息もつかず、再び前を見た。

「そうですか」

【アカシャ】:おのれ、カニオ。

【RL】:人生の春。ヘヴン状態!!

【天杜】:殺す。

【RL】:おい。

【天杜】:ヘヴン状態殺す。

【RL】:「では、そろそろ時間ですね」

 懐中時計を取り出す。

【天杜】:「時間?」

【RL】:「はい。天杜様、此方へどうぞ」

 手を。跪き、手を伸ばした。

【アカシャ】:にげてー。あもり、にげてー。

【天杜】:逡巡。何も聞かされていない。いつもは、このように、こういう場に飾りのようにおかれるだけ。

 場が収束すると、本部―いつもーに帰る。

 星女とは、対異能集団への威圧。能力を著しく、減衰させる。

 ――ソレも副産物であるというのだが。

 それ以外においては、上層部においての機密となっている。つまり、天杜自身も知らぬ事がある。

 いぶかしみながらも。

「……まだ、収束していないようですが?」

【RL】:「最後の詰めでございます」

【天杜】:目端にそちらの様子を見ながら。

「詰め?」

【RL】:「きゃつらの最後の希望を、星女天杜様自らの手で御するのでございます!」

 カニオの声は演説者向きだ。良く通る。周囲の構成員達の目が集まった。

【天杜】:「最後の…希望?」

 何のことだろうか。

【RL】:「はい――"兇獸怒啼きずり"と申し ます、魔導書が此処に保管されております」

【天杜】:「ああ…」

【RL】:「まだ彼奴等が抵抗を崩さないのは、恐らくは神召還の儀式でも行っているのでしょう」

【天杜】:そういえば、ここへ来る途中に色々ノルマから聞いていた気がした。そのような魔導書を奪うのが今回の仕事である、と。

【アカシャ】:作戦だったのか……! そして、雲外鏡にぬれぎぬ、ぬりぬり

【天杜】:「それを、抑えよ、と。おっしゃるのですね?」

【RL】:「はい」

【アカシャ】:だ、駄目ー。そして、もりさん、大スタンバイ。どめきずる。カニオ、もしかして魔導書2つゲット予定、おいちい。

【RL】:おいちいぃ。

【天杜】:「判りました」

【RL】:「おお…」

【天杜】:その、白く尊い――とされる御手を、カニオの、白人独特の白く大きな手に添える。シャラシャラと、銀の星がその姿を誉めそ やすように鳴っ た。

【RL】:「皆の者、天杜様が我等を導いてくださる!!傅き、顔を伏してお帰りをお待ちしろ!!」

 ぐ、と握られる。少し痛い。

【天杜】:「……っ」

 わずかに、眉を顰める。何と、無礼な振る舞いだろうか。エスコートにしても、無いにしても、このような仕打ちを受ける謂れはない身分であるはずな の に。

【RL】:「――失礼」

 振り返った顔は、炎に照らされて、尚微笑。

【天杜】:  ぞくり。

 だが、その火のあるそこにあっても、背筋を滑り落ちるかのような悪寒が、手から寒々と伝わってくるかのようだった。

「…いえ」

 誘ってくれい。

【アカシャ】:あもりー、いっちゃだめー。

【RL】:「では、参りましょう」


†BGM :『 それでは御伽噺を始めよう / 機神咆哮デモンベイン O.S.T DISC2 Track11 』


【天杜】:よくない、音楽が。

【RL】:轟く爆音。

 振動が床から伝わってくる。内臓を揺らすような感覚。

 ――……断末魔の悲鳴が、途絶えない。これほどの轟音の中だ。気のせいかもしれないが。

 廊下を歩く。窓があること以外は、どこのロッジも似たようなものなのだなと意識の端で思った。

「これで計画は終了です。いやはや、苦労いたしました。ここまでご足労願わなければ叶わなかった。全くもって感謝しております」

 なんか絵面が、少女誘拐犯にしかみえぬ。

【アカシャ】:え。いぐざくとりぃ、じゃないの?

【RL】:手を引き、ぐんぐんと進むカニオ。顔は、見えない。

【天杜】:「そう…ですか」

 歩調が明らかに、天杜のことを考えられていない。

 場にそぐわない、しゃらしゃらと涼やかな音と、衣擦れの音が爆音の合間合間に、冗談のように静かに、静かに流れる。

「っ…カニオ。少し、歩くのが早いのではないですか」

 抗議。これでは、いつすそを踏んで転んだものではない。

【RL】:「貴 方が遅いのですよ」

【天杜】:「え」

【アカシャ】:げ、下克上してきた!

【RL】:「少しお黙りなさい」

 ぐい、と。今までになく強く、腕を引かれる。それだけで、少女の身体は宙を舞った。

【天杜】:「な……っ」

【RL】:壁に、たたきつけられたと、理解するのは、そんな仕打ちを経験したことの無い天杜にとっては相当に難しい事だった。

【アカシャ】:RLが、ボコボコタイムに!にげてー!

【RL】:バコーン!

【天杜】:一瞬の浮遊感の後に、襲ったのは背を打つ痛みだった。ず、と音もなく壁からずりずりと……。

【RL】:楽しくなってきた。

【アカシャ】:本当にRLは。(以下略)

【天杜】:「ぅっ」

 珠の肌と言っても過言ではない、白い、乳白色のしみひとつ傷ひとつ無い少女の肌に、星の飾りと、壁の軋轢が生んだ引っかき傷が赤い花を添える。

【RL】:「全く、図々しい。もう誰も貴方を崇め奉る民草はいないのですよ?もう少し殊勝な態度をとりなさい」

 微笑のまま、カニオが近づいてくる。

「天杜様。貴方には、此処で死んでいただきますので、そのおつもりで。ああ、どうぞご心配なさらないでくださいませ――死んだことにして、私の手元 に置くだけですので

【天杜】:「な……」

【RL】:「ご安心を」

【天杜】:何を恐ろしい事を。言って、いるのだろう?

 乾く、喉が。

 この建物のどこぞに、火が燃え盛っているからではない。断じて無い。

「何を、言ってるのです」

 壁に手を、つき。這い上がるように立ち上がる。くらくらとするのは、軽い脳震盪でも起こしたのだろうか。

【RL】:「今言ったとおりですが――……ああ、貴方は本当にお人形さんのようですね。 嗜虐心という意味が理解できました。肉体的な責め苦は好きで はないのですが、ええ、全く。

【アカシャ】:へへんたいえせしんしがっ。にげてー!

【天杜】:RLが、変態である。

【アカシャ】:はい、へんたいです。

【天杜】:ぞっ……――。

 背筋に、再び冷たいものを感じる。

【RL】:そ の白く白い透き通るような肌に、アンシンメトリィな朱が奔るのは――中々に美しゅうございます

【天杜】:「なっ」 そのような。 「小達人風情が、星女にそのような感想を抱く事など、なんと恐れ多い…っ」

【RL】:「……学習能力はないのですねぇ」

 ぱん。

 嘆息と共に、平手。頬を打ち、同時にその腕をつかむ。倒れこませない。

【天杜】:「はぅっ」

 がくん、と引き止められ、細い肩に体重が。

【RL】:ぱん。

 そこに、もう一度。

【天杜】:「あぐっ」

【RL】:「良いご身分ですね、全く、ええ、貴方にどんな価値 があるというのですか」

 ぱん。

「けれど、"黎明の海星"があそこまで重視する以上、貴方には何かがあるはずです、ええ。 異能を屈服する力よりも、もっと大きな何かが、はい、ある はずですよね」

ぱん。

「ですから、貴方は私の手元に」

ぱん。

【天杜】:「じょう……」

【RL】:「魔導書がこれで二冊。星女が一個。ああ、これで私の野心も満たされるというものです――……何か?」

 ぐ、と腕を引き寄せる――。

【天杜】:両頬にさす、血色の上記した頬はけして、打たれ、早速腫れたものだけでなく。彼女の持ち前の、気丈さが。

「だん…!」

 これだけ不利であっても、金のけぶる長い睫の中にある、マラカイトを塗したかのような、きらきらとした強い意志を秘めた翠の瞳は光を放つ矢のよう に。

「じゃないよ!」

 その、野心に高揚する男を睨めつけた。

【RL】:「……。あなたは頑固ですねぇ。しゃべれないようにしたほうがいいでしょうか、しかし再生が面倒ですね…」

 何やら、悩み。

「とりあえず、気絶するまで殴る事にしま す。降参したい場合は、どうぞ」

【天杜】:「なっ」

【RL】:ゴッ

 脳が揺れた。拳。見た目からは想像できない、鈍器のように重い一撃だった。

【天杜】:RLおまえいま、画面、にやにやみてんだろ。

【RL】:「私の身体は特別製でして、ええ。――どちらがお好みですか?」

 [A]生体武器:準備。

【アカシャ】:って、カニオ、ヒルコ!

【天杜】:な、何を出す気だ。

【RL】:右腕が、半ば程からばくんと裂ける。昆虫の節足のような、先端に鎌を持つ異形の脚が突き出した。

  [A]生体武器:準備。

 左腕が、ぐにゃりと解ける。錐のように回転し、細く長い――鋭い返しをもった、黒い棘へと変形する。

「多分、どちらも、2、3度で気が狂える痛さを与える形状に出来ていると思います、ええ。――自信作なんですよ

 微笑だった。

【天杜】:「……ぃ」

 当然だ。ただの、少女なのだ。

「ぃやああああっ」

 甲高い、悲鳴。

 なんかあれ。デモベの瑠璃お嬢様と変態ガイコツ思い出したわ。

【RL】:近い。あの"存在自体が18禁"なティベリウスな。

【天杜】:おい。

【RL】:そんな。変態オカマゾンビ。いや、良いゲストだとおもうよ。

【アカシャ】:強烈。今、RLがHENTAIタイム。

【RL】:なんだよ。

【天杜】:逃げていいの、これ?

【RL】:あ、じゃあ。ここで。

「天杜様ァーーーーーッ!!!」

 まるで、それに答えるように黒い弾丸が、空から舞い降りた。

  ガッ!!!

 振り下ろされた鎌を、左手で。

 ゴッ!!

 突き出された錐を、右手で。それぞれ受け止める。


【天杜】:げぇー!!おい、RL展開が読めたぞ。これ、ノルマがかわりにうけて発狂するとかいいてーんだろ。

【アカシャ】:の、のるまー!!

【RL】:ばか、ほら。ちゃんとうけとめたろ。

「天杜様、お逃げをッ!!」

 ぎりぎりと迫る兇器を押し返しながら、叫ぶ。

【天杜】:「ノルマ」

 助けに、来てくれた。でも、相手は、黎明の海星が誇る六幹部が、一。

「ノルマ、逃げてっ」

【RL】:「カニオ、貴様ッ……もはや言い逃れは許さぬぞ!!天杜様、早く!! 私は大丈夫です…!!」

 そして。ノルマの足元に伝う紅いしずく。その全身に穿たれた、無数の傷痕。

「――良くこれましたねぇ。私の部下は皆役立たずのようです、ええ、まったく。貴方のような優秀な手ごまが欲しかった」

 余裕の表情で両腕を押し込みながら、カニオが嗤う。

【天杜】:「ノルマ、ノルマ、ノルマ!」

 ああ、脚!震える、脚。この、役立たずな。

「逃げて、ワタシはいい、から」

【RL】:「よくありません!!だって……、だって!!!私は、あなたを――!!」

 どっ

[A]衝天髪:準備

[A]生体武器:準備

「……ぉ……ご」

 言葉は。最後までつむがれなかった。天杜の頬に、ぴ、ぴ、と。紅い飛沫が、生暖かい雫が飛ぶ。

【天杜】:ぼくはこんなにもむりょくだ。

【RL】:ノルマの背中から、あの優しかったノルマの背中から突き出す、醜悪なオブジェ。無数の逆棘のついた、太い触腕。それは、カ ニオの背から生 えていた。

【天杜】:「ッッッぁああああああああああああああああああッ」

 顔を流れる彼女の命の残滓は、赤く尾を引き、涙のよう。

【RL】:やっ べたーのーしーいー。

【天杜】:「いやっ、いや……あっ……」

【RL】:「あ…も……り……に、げ……」

「この腕の良い所はですねぇ」

 上機嫌なカニオの言葉。

「――……抜く時に、イタイんですよ。死ぬほどね」

【天杜】:「やっ」 めて。

【RL】:ブヂブヂブヂブヂ……ッ!!!

 その声も、届かず。肉の断裂する音が、響いた。

「い……ッあああああああああああああああああああががあああああああああああああああ!!!!!」

【天杜】:近しい人の断末魔、とは、どうしてこんなに、恐ろしいのだろう?

だからこそ、それが現実に引き戻してくれた。

【RL】:ふー…。きらっ。ちゃんとキャストに有利なようにしてるって。ニゲテイイヨ。(笑)

【天杜】:ここで、彼女の死を悼む?

 Noだ。

 彼女が残してくれた、このタイミングで、天杜は間違いなく、彼女が最期に望んだ―――ということにしなければ、悲しすぎる――行動に移る事ができ た。

 悦に入る、カニオがノルマから針が抜き切るより早く、駆け出していた。

【RL】:《神の御言葉》

 対象:ノルマ

 ちなみにこのゴスペルは、実はカニオじゃなくて魔導書が飛ばしてます。(笑)

【RL】:「――まだそんな元気がありましたか」

 針を引き抜き、体内へと収容する。腕の中で、かくん、と。もはや肉の塊となった少女の肢体が、崩れ落ちる。

【天杜】:のるまあああああ!RLほんっとうに、変態だな。

【アカシャ】:のるまー!

【RL】:「まだ息がありますか。流石に頑丈な身体だ。AURA.後は任せます」

 ふわり、と。其処に舞い降りる光。

「 は い 」

 シーンかえるかとおもったけど、登場回数いくら?

【天杜】:5。

【RL】:じゃあいいか。このままやっちゃえ。

【天杜】:おげ。


 奔る。走る。疾る。

 どこがどうつながっているのかわからない廊下 を、ただ走る。


【RL】:逃げろ逃げろー!いいかなーと思ったら、自我か、知覚で判定してみて。目標値は12と15。

【天杜】:お仕着せの外出着に上からかぶされていた、ふわふわと先ほどから体にまとわり付くレースをぐいを引き上げ、走りながら器用 に脱ぎ捨てる。

 途中、飾りがいくつか肌に赤い線をひいたが、それも委細かまわず引き上げた。

 ――…ノルマ、ノルマノルマ!

 どうして、ああ、どうして!

 切れ切れになる、息はもう上がりきる寸前だ。

 <自我>………。………。

【RL】:どうした。

【天杜】:【生 命】1+6=7+報酬点 5=12。

【RL】:ちょ。(爆笑)

【天杜】:報酬点ないなった。

【アカシャ】:【生 命】、1……。ほろ り。

【RL】:ォォォォオォォォォォォオオオ……ン…………。

 遠吠えが、聞こえた。

 其れは、げに恐ろしげな獸の咆哮。怒啼きずる兇獸の、重き嘶き。

【天杜】:脚が、止まる。

「……はぁっ…はぁっ……な……んのこえ…」

 壁に手をついた。相当走ったのに、まだ廊下が続く。随分広い建物だ。

【雲外鏡】:たっだいまー。(※ ご飯を食べに離席していた)

【アカシャ】:おかえりなさいー。

【RL】:おっかえりー。

【天杜】:おかえり雲外鏡PLさん。RLがさっきからエキサイトしまくってるよ。

【雲外鏡】:4文字くらいで具体的に。

【天杜】:へんたい。

【雲外鏡】:よし。

【RL】:おい。

【雲外鏡】:カニオ、超、はっするしてんな。

【天杜】:タ゛ロォ。

【雲外鏡】:へんたいというなのあでぷと。あと、RLくんが本領発揮すぎる。

【天杜】:きょろ、きょろとT字路にたっていたところで、見渡す。

【RL】:ぉおおおおおおオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ……ン……。

 先ほどよりも、近く。わかる。

 右。下。地下。ヨンデイル。なかま。タスケ。いかり。

 咆哮/方向が。意思/遺志が。つたわって、くる。

【天杜】:「……」 ええい。 「ままよ!」

 そちらに向けて駆け出す。

「これ以上悪くなることなんて、ない」

【RL】:走れば、そこに階段が見える。閉ざされている筈の扉は、なぜか開いていた。暗く、昏い地下への入り口は、悪夢の怪物の口の よう。

【天杜】:「……呼んでる…?」

 誰を?ワタシを?

「……」

 考えるより先に、脚が動いていた。半開きであった鉄扉をぎいと押し開き、生物の息吹では無いかと感じる、奥から吹き上げる風に長い髪をなぶらせ。

 ――…ごくん。

 小さく、生唾を飲み込んだ。

 かつん。

 恐ろしく、今の時代にCDな石畳の階段に靴音が響いた。

【RL】:深い。奈落へとつながっているのではないかと錯覚するような――。


†BGM :『 暗黒の絶対者―理不尽にして神聖不可侵 / 機神咆哮デモンベイン O.S.T Track21 』


【天杜】:曲が!?

【RL】:そこは。薄暗い、倉庫のようにも見えた。ただ。広い部屋の中央には、ぼんやりと翠色に輝く魔方陣。そして、散乱する、元は 人間だったであ ろう朱と黒と黄色の残骸。

【天杜】:「っ…ひ」

 息と共に、すっぱいものを飲み込んだ。

【RL】:おぉおおおおオオオオオオオオオオオオオオオ………ン………。

 そして、魔方陣の中央に。鎖によって幾重にも戒められた、一冊の書。

 ――見てしまった。

 その、書物の表紙に。チギレた人間の指が四本、張り付いたままに――……。恐らく、儀式をしていた魔術師達の成れの果て。書に喰われた哀れな物共 の 残骸。

【アカシャ】:凄惨……。

【天杜】:「はっ、はっ……ああああああああああああああッ」 後退。 「やっ、あっあああああ」

 無理な発声をしてるからだろう。 か弱い少女の声は、無残にも枯れ、途切れ途切れに。

 がらん。

 術具だろうか、足元に転がっていた何か、硬い物にふれその場で、尻餅をつくように後ろに転がった。

 脚、脚が。疲労と、その他もろもろで。

「ああ、あああああ、いや…」

【RL】: ど くん。

      どくん

      どくん

『なんだ、騒がしいと思えば。小娘。――此れを尻に敷くとは、中々に良い度胸だ』

 声が。した。

【アカシャ】:……すでに、もう、尻に敷かれて。

【天杜】:落ち着けとしかいえない。

 ばっ。

 前に飛ぶかのように、その場からどく。

「なっ」

 ど、こから?

 人が、―― 「うっ」 ――赤と黄色の稚拙な落書きのようになったものを思い出し口を押さえながら、 「だ、だれ」――いたような気配など無かっ た のに。

【RL】:『誰と問うのは、聊か滑稽であると評さざるを得ない。若きメイガスよ。知恵遅れではあるまいし、明確に表現せよ』

 ふわり、と。床に転がっていた、ぼろぼろの紙束が浮かび上がった。何百年と経てきたかのような、古い紙束。恐らくは上であろう位置を、何かの蔓の よ うなもので縛ってあるだけだ。

 だが。それだけの、ただの紙の束は。

 床に。

 天上に。

 壁に。

 幾重にも、鎖にてつながれ、戒められていた。

【雲外鏡】:きた。ひろいん。

【アカシャ】:ひろいん、きた、これで、かつる。

【天杜】:ヒロイン。ここに、二冊あるの?魔導書。

【RL】:うん。

【天杜】:魔方陣の中央にあるやつと、鎖に縛られてるの?

【RL】:並んでおいてある感じ。だってここ封印の間だもん。いや、それとは別。

【天杜】:なん、だと。

【RL】:『此れは、魔導書。輪廻と円環、世の流転の理。そして、長き手を持つ神を奉ずる、"螺旋断簡逸書"』

それが、出会い。

奇妙な運命が、神の掌上にて起こした、ほんの小 さな希望と絶望。

【天杜】:「ま。魔導書……」

 ずきん。

 胸が痛む。

 魔導書の心臓である、かの男に殺されたノルマを思い出したのだ。

【RL】:『然り。機神を祀り喚起する、最高位のアーティファクト也』

【天杜】:「ワタシ…ワタシを呼んだのは……キミ?」

【RL】:『呼んだ覚えなどない。隣の奴であろう』

 つまらなそうに、そう答える紙束。

『タスケテ、タスケテと喧しい。恐怖で狂った、哀れな魔導書よ』

【アカシャ】:どめきちゃん……かわいそうに。

【天杜】:視線を、隣の書……人の指を見て思わずそらして、向けた。 「狂った?」

【RL】:『然り。あれはもうだめだ。精霊が死んでいるようなものだ。あんなもの、制御できるはずがなかろう』

【天杜】:「どういうこと……?」

【RL】:くっ、と嗤い声。

『ここの結社の連中は、魔導書の扱いがなっていないということよ。強制的に使役する方法ばかりを求めた。まぁ、思想としては正しい。だが、結果はこ れだ』

【天杜】:「………」

【RL】:『儀式に従事した魔術師は、全員哀れな食いカスに。魔導書もまた、元より正常とはいいがたかった魂をケダモノへと窶して泣 き喚くだけ。全 く、ハタ迷惑に程がある』

【天杜】:ゆっくりと、手を突き、ぺたりと座り込んでいた姿勢からふらふらとしながらも立ち上がる。そのまま、心もとない足取りで、 悲鳴を上げ続け る書にそろりそろりと近づいた。

【雲外鏡】:まさかのどめきルート。

【RL】:『止めておけ』

 背後から聞こえる忠告。

【天杜】:「でも」

【RL】:目の前の書は、すすり泣く様な、唸り声を上げるだけ。

『喰われるぞ』

【天杜】:「助けてって、言ってる、……んだよね?」

【RL】:『ああ。だが、それがどうしたのだ』

【天杜】:「どうって…」

【RL】:『そいつはもう、何の役にも立たん』

【天杜】:「助けてって言われたら、助けてあげないの?」

【RL】:『――……そいつは魔導書だぞ?怪異を撃滅できぬ魔導書など、その存在は害悪だ。むしろ、世に災いと深淵を振りまく存在。 そのままそこに 繋いでおけ』

【天杜】:そろそろと、すすり泣く書に手を伸ばす。

【RL】:『――……此れは止めたからな』

獣の皮を使っていると思しき魔導書は、ぶるぶると身を震わせるかのように揺れる。"螺旋断簡逸書"は、だんまりを決めたようだ。

【天杜】:「でも……」

 伸ばしかけた手を、一度胸に引き寄せて。もう一度、うなずいてから伸ばした。

 指先が、それに触れる。

【RL】:パキィイイイイイイイイイイイイイイイイインッ!!!

『――……な?』

 呆然としたかのような、背後の声。書を戒めていた鎖が、弾けとんだ。

【雲外鏡】:おお、おお?

【天杜】:「っきゃ」

【RL】:同時に。書から湧き出した、黒い牙のようなものが、天杜めがけて伸び上がる。

 ――しかし。

 天杜に触れる直前で、止まる。

【天杜】:「……っ?う?」

 てっきり、食い破られるのだと思ってかざした両の腕を、所在なげにそろそろとおろす。

【RL】:『………コ、ロ、シ、テ』

【雲外鏡】……。RL全壊。

【RL】:声。それは、少女のような声。血の泡を含んだような声。

 そして、あれがきた。

 ズキン

【天杜】:「あ…」

【RL】:【■ 獸怒啼■■り■■始】【■■ンロー■■■】【■■準備完■】【送■】【転写終■】

 爆裂するようなノイズ。

【天杜】:「ッッゥツ……………」

 少女の喉を引き裂くような、引きつった悲鳴が狭いその禁断の間に響く。

【RL】:【■■ 神■伝■】【解離■■発■】【■■■■争■】【完了】【完了】

 初めて味わったあの感覚より、大分短かったような気がする。

 脳を焼くノイズは、一瞬で過ぎ去った。それでも、吐きたくなるような衝撃が身体の芯を揺さぶっている。

【天杜】:「………ぁぁっ、いや、いや……ぃ…」

 がく、と膝を突き荒い息をつく。前のような意識の、消失はなかったようだが……。

【RL】:ハァハァ。謎フラグ2、はいりました。

『……困ったことをしてくれたな。メイガス』

【天杜】:「え?」

【RL】:『暴走している』

  ギギギギギギギギ……。

【天杜】:細い肩を上下させながら、背後を振り返る。

【RL】:『その書だ。早く御せ。――……間に合わんか』

【天杜】:手にあるそれを、 「ど、どうやるの?」 やり方なんて知るわけないではないか。

【RL】:『いや、もう手遅れだ。放れ』

 手の中の書は、いびつな形に変形していく。膨れ上がる。まるで、その小さな形に押し込められていたかのように。

【天杜】:「えっ、あ、ああっ」

【RL】:ボコボコとあわ立つように、膨れ上がる。

【天杜】:その、膨張に弾き飛ばされるかのように、紙束となっている、そのもう一冊の書のそばに転がる。

「どうなってるの!」

【RL】:『狂っているといったであろう。あれは、もう神ではない。外なる者と同義』

 ボゴ ボゴッ!!!

【天杜】:「ソト…?」

【RL】:脚だ。脚が、突き出した。丸太程もある――いや、まだ、まだ大きくなる!!

 牙が見えた。獣じみた毛皮が。かとおもえば、機械の装甲板が。排気口が。

【天杜】:「き、キミも魔導書でしょ!何か、仲間同士でわからないの!」

【RL】:『分かるぞ』 溜息交じり。 『あいつはもう終わりだ。撃滅されるべき怪異だな』

【天杜】:「そんな……助け…られないの?」

【RL】:『……違う』 なぜか、その声色は少しだけ揺れていて。 『貴様が此処に来たときには、もう手遅れだった』

【天杜】:「……っ」

【RL】:『助ける、という概念が存在しなかったと思え』

【天杜】:「でも」 傷ついたような顔をして、少女は、何やら自責の念を感じているよう。

【RL】:『無理だ。もうできることはない――此方に拠れ』

 膨れ上がる肉が、装甲が。機械と生命が混じったような塊が、地下室を埋め尽くしていく。

【天杜】:「う、うん。ねぇ、まだ大きくなるならここにいたら…」

 縋る様に、その声のするほうに寄る。

【RL】:『此処は居心地の悪い場所だ。扉は開けたままだな?』

【天杜】:「う?うん」

【RL】:『なら、外に飛び出すであろうよ。あれはもう、自由なのだから』

 皮肉げに、そう言うた。

【天杜】:「飛び出すって……、出て、何するの?」

【RL】:『獣を人里に放した。とても飢えている。ひどく人間に虐げられて、憎んでいる。しかも、病に置かされて狂っている。さて、 どうなる?』

【天杜】:「そんな」

 つまり、コレより繰り広げられるのは、神による、神罰という名のおぞましき殺戮だというのか。

「と、止めれないの?」

【RL】:『……。神に対抗する手段は、神だけだ。小娘』

【天杜】:「え?」

【RL】:『死ぬ覚悟はあるか?』

【天杜】:「無いよ」 0コンマも無い、即答。

【アカシャ】:即答!

【雲外鏡】:完。

【RL】:『……早いな。軟弱者め』

 あきれたような声。ゴボゴボという異音が、醜悪なるBGMとして響く。

【天杜】:「死を覚悟する人だけが、ツワモノでもないでしょうが」 む、とした顔をして。

【RL】:『だが、君は死ぬぞ』

【天杜】:「死にたくないし、死ぬわけにはいかないもの、死なないよ」

【RL】:『……では、訂正しよう。"あれ"を止めようとするなら、君は死ぬしかない』

【天杜】:「どういう意味さ」

【RL】:『止める手段はただ一つ、君が此れと契約を果たすこと』

【天杜】:「魔導書と?」

【RL】:『ああ。此れは特別な魔導書でな。魔術の素養がある人間でも、無い人間でも大体は契約ができる。まぁ、女性でないといけな いという制約は あるのだが』

【天杜】:「……」 ざざっと、引き気味に。

【RL】:『代償として……なんだ』

【天杜】:「何で?女性だけ…?」

【アカシャ】:ですよねぇ。(笑)

【RL】:『……魔術的な概念の話を君にする気はないぞ』

【天杜】:「お、おんなずきまどうしょ?……へんたい?」

【RL】:『器物に対して、その表現は不適格といわざるをえないな。端的に言えば、"産み出す"事ができるのは女性だけであろう?そ ういうことだ。 此れに聞くな……』

 鼻で笑うような返答。

【天杜】:「仮に契約したとして、どうして死なないといけないのさ」

 この間にも、この間に魔は膨れ上がる。

【RL】:『ああ、続けよう。代償がある。全て薙ぎ裂く我が神の手が、慈悲を振り下すのは一度だけだ。ささげられた心臓は、ただの一 度で焼き尽くさ れる。此れは、"そういう"魔導書なのだ』

【天杜】:「心臓……マギウス?……燃費悪いんじゃないの?」

【RL】:『ああ、悪いな。だが、どんな粗悪な薪であろうと、最後に、我が神という名の大火へと燃え上がらせる。それが、此れの齎す 奇蹟である』

【天杜】:「……そう。じゃぁ、契約、しない」

【RL】:『――…………そうか』

【天杜】:「犠牲を払うのは、奇蹟なんかじゃないよ」

 そういいながら少女は、その書――螺旋断簡佚書を、戒める鎖に手を伸ばす。

【RL】:『? 何を』

【天杜】:「キミもここでこのままいたら、危ないでしょ?」

 封印を解こうというのだ。

【RL】:『……君の行動は、いちいち不可解だな』

【天杜】:「そかな」 拗ねたとように、唇を小さく尖らせながら、鎖に触れる。

【RL】:『無駄だ。偶然は二度は続かんぞ――……大分消耗しているだろう。それこそ奇蹟でもおきなければ、今の君にこの封印を破る ことはできな い。無駄なことをして消耗せず、さっさと逃げろ』 要約:神業使え。

【天杜】:神業か。

【RL】:それっぽいと思うものを使うといい。

【天杜】:「でも、いけるかもしれないじゃない。だめなら、鎖をはずせれば」

【RL】:『どうやって、はずすのかね』

 太い鎖は、壁に、天上に深く埋め込まれている。

【天杜】:「それはほら、……気合で?」

【雲外鏡】:この星女。アグレッシヴである。

【RL】:『……君は本当に魔術師かね? 発言に思慮が見受けられないが』

【天杜】:「キミは、失礼だね」

 ぐいぐい、と鎖の強度を確かめて。

《突 破》

 ぶ、つん。

「ほら、切れたじゃない」

【RL】:あっ さりーーーーーーーーーー!!

【アカシャ】:あっさり!

【雲外鏡】:ぶ、つん。

【RL】:『……は?』

 二度目の驚愕。

【天杜】:それと同時に、涼やかな、何かが崩壊するがらがらという――音目に見えぬ戒めが、ルーン文字のきらめきとなって床に落ち消 える。

【RL】:『……馬鹿な。なんだ、その力は。なんだ、その……神の如き気は?』

 気がつけば、いつのまにか――天杜の身体を包む、柔らかで、強き光。

【天杜】:「え?知らない」

 そう、彼女は何も知らない。表面的な、自分が入れ物であるだけを知っている。

【RL】:『……』

【天杜】:「さ、逃げれるよね?魔導書でそんなにたいそうな口がきけるんだもん。精霊がついてるんでしょ?」

【RL】:ふわり、と床に落ちた魔導書は。 『……ああ。さっさと行くがいい。どうするつもりかは知らんが……っと』

【RL】:『奴が出るぞ』

【天杜】:「え」

【RL】:おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお……ん……

 振り返れば、それは部屋に収まりきらぬ程の質量を持っていて。

【アカシャ】:大きくなっている……。

【RL】:ず…ギギギギギギッ!!

 濁流のように階段へと殺到し、石畳と壁材をそぎ落としながら、猛烈な勢いでさかのぼっていく。

ガ ガガガガガガガガガガガガガガガッ!!!!

 不定形のそれは、ところどころ獣のような脚や爪を産み出しながら、外へと――。

『もういいだろう。君も、さっさと逃げろ』

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ。勿論機獣王です。

【天杜】:「う、うん」

 その衝撃に転がっていた少女は、何とか起き上がると擦り傷だらけの、体で

「元気でね!」

 床に、すうまいあるだけの紙片にそういうと、瓦礫と化した階段をなんとかよじ登り始めた。

【RL】:『……元気、か』

 地に落ちた魔導書がひとりでに、めくれて行く。ぶわ、と舞い上がった紙片が人間の姿を、象った。

『――おかしな奴だ』


――SceneEnd...


【RL】:次ぎクライマックスだ!ぶたいうらー。

【雲外鏡】:まっくす……まーーーっくす!

【天杜】:ごめん、ながくてごめん!

【アカシャ】:大丈夫わくわくしてたから!

【天杜】:よかった!

【アカシャ】:この勢い良い感じ!疾走感あるから、体感時間は短いですっ。


■舞台裏

・雲外鏡

【雲外鏡】:登場失敗D5。リサーチ、“星女”について。

【RL】:<社会:アストラル> 21、<社会:M∴C∴A> 18、<社会:黎明の海星>  10 21、 (黎明の海星の21のみ別情報)、<コネ:天杜・ステラ> 制

【雲外鏡】:<コネ:天杜・ステラ>、【理性】7+S8=15。しゅっしゅ。

【RL】:☆ 星女

 教団における聖女の異名。

 対異能存在(データとしてはブランチ:クレリックを持ち、己はアストラルスタイルを持たない)、神の設計図等様々な呼び名を持つ、特異な血統の 『乙女』を指す。

 尚、非人道的な近親婚の繰り返しの果てに存在する故に、心体は弱く短命であり、近代の神子達は総じて30の誕生日を迎える事なく夭逝している。

 その婚姻関係、遺伝子は教団によって厳重に管理されている。傍流にいたるまで、厳しく監視されており、組織の所有物と見なされている。

 敬われているが、基本的に彼女達には組織内における権限――人権は無い。

 特異な血統を管理する生きた入れ物というのが教団上部での認識である。下部では、それこそ理由を知らず、聖女と敬う者も存在する。

 今代において"完成"したとの噂がある。


・アカシャ

【アカシャ】:んー、カニオの21番か、"極光賛歌断片"か……。よっし、"極光賛歌断片"で。登場判定:H5切り。

リサーチ:"極光賛歌断片"。

【RL】:<社会:アストラル><社会:M∴C∴A><社会:黎明の海星><コネ:カニ オ> 制  16

【アカシャ】:〈自我〉+〈永世者〉+<コネ:カニオ>。【感情】5+K8+4(永世者)=17。鰺(H5)、ヒラメ (K8)、さよう ならっ。

【RL】:制:光を纏い天空を駆ける機神を祀る魔導書。戦場にて戦士を導くもの。光を操る術と、軍団を指揮する儀式魔術に長ける。

  喚起するはHILDR/ヒルド、勝利の名を冠す神速の戦機神。

16:"黎明の海星"によって捕らえられ、その精霊を汚染された。

  現在は、"APo mekhanes Theos"カニオによって意のままに操られる人形と化している。

【アカシャ】:精霊を汚染……かー。


【幕間】

 助けてけてたすあけてしげてててててて てててててててて。

   痛   いの   るし   いの   あたす、たあああああ ああう。

 ガあああうううううおおおおあおおあお おあおおおお怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨。

 怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨 怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨 怨怨怨怨怨怨。

 怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨 怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨 怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨。


み んな、しんじゃえ。


【天杜】:いけない、壁くさい。

【RL】:おまえ、なにいってんだ。

【雲外鏡】:RLがキラキラしてる。あれは、御酢の反射する光や。

【RL】:なんだよ。というわけで次はクライマックスじゃーよー!

【アカシャ】:くらいまーっくす。

【天杜】:きたきたぁ。

⇒ next Climax 01

inserted by FC2 system