第一話プレイから数週間。再びPL達がオンライン上に集まった。
【雲外鏡】:ごめん、5ふんいただけるかしら。
【RL】:おげーい。俺もチャいれてくる。
【天杜】:もふもふ。自己紹介の文章準備する。
【RL】:するといい!
【アカシャ】:あ、RLー。
【RL】:あい?
【アカシャ】:コネ、なんか「???」とかやればいいとか、こ の前仰ってた気がする。うろ覚えでアレですが……。
【RL】:ああ。???コネだとさすがにあれだ から、えーと暫定で「彼方より聞こえる声」とかしといてください、と りたかったら。(笑)
【アカシャ】:ういうい、了解しました。(笑) 【生命】で 取りましたっ。これでちゃんと埋まったはず。
【RL】:おげ。
【雲外鏡】:おまたせ。
【RL】:おけい。それじゃ、ぼちぼち始めるかっ!
【アカシャ】:うい!
「──それでは、遊戯を始めよう」
†BGM :『 謳う丘〜Salavec rhaplanca〜 / Harmonia 』
・PreAct
・キー申告
【天杜】:●カリスマ
【アカシャ】:アヤカシ●
【雲外鏡】:ハイランダー●
・自己紹介
天杜⇒雲外鏡⇒アカシャ
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Category: アストラル/その他 ID: B+ Aj: 15 Jender: ♀ Heit: 142cm Weit: 25kg Eyez: 翠 Hair: 金 Skin: 白 BirthDay: 4/4「知ってる?聖女ってね……昔は、素晴らしい貢献をした女性に死後与えられる名誉だったんだよ」 M∵C∵A黎明の海星が掲げる、第14233代星女―聖女。 実年齢より幼く見える外見、人よりもややか弱いからだ。それに宿るのは、ただの年頃の多感な少女の心である。 魔導書『"兇獸怒啼きずり"』を得る作戦の際、教団が誇る、"Hexa-6-"が一人、"光"の"APo mekhanes Theos"カニオによる、裏切り行為により、図らずも"螺旋断簡佚書"との邂逅、契約を果たす。 そして、今。組織への連絡手段の無い少女は、彼を伴い、帰るために幹部達が探しているであろう魔導書のある地へと小さな旅を始めた。 (イラスト:玻璃乃 真砂) |
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【天杜】:成長:<神族>1レベル、ブランチ:クレリック1レベル、コネ:MORI2レベル常備化。
報酬点9点、プレアクト購入9以下の適当なファッション二つとポケロン。
PLは二話目も精一杯楽しむぞ!のいぬやです、よろしく!以上!
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Category: 戦闘系/殺し屋 ID: X Aj: 20? Jender: ♂ Heit: 180cm Weit: 65kg Eyez: Silver Hair: White Skin: White BirthDay: ? 「フフ…… 鏡の中に、本当のキミが見えるよ」 (イラスト:玻璃乃 真砂) |
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【雲外鏡】:PL:良いくらいす。第二話はどこから見ても良い人間であることを目指します。 以上!
【アカシャ】:え、PS。え、良い……だと……?
【天杜】:ないわ。
【雲外鏡】:ぎらり。
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Category: アストラル/魔器・魔導書 ID: - Aj: no-count Jender: ? Heit: 157cm Weit: ?kg Eyez: Purple Hair: Purple-Black Skin: brown BirthDay: ?/? 「知っています」 (イラスト:玻璃乃 真砂) |
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【アカシャ】:プレアクトでニルヴァーナ、身療符、シティコンダクター、銀の目を購入。報酬点:7点入手。ブランチ・エトランゼ指定:原質
解析にします。
【雲外鏡】:しゃかしゃか、アカシャ蟹。
【天杜】:しゃっかしゃっかーうぉううぉう。
・キャストコネ
アカシャ⇒雲外鏡⇒天杜⇒アカシャ 前回と逆順に取得。
【RL】:前回の逆回し。
【天杜】: to アカシャ from 天杜
【理性/迷子】 …… キミも迷子なの?
【感情/不安】 一緒に、探そうっか?
【生命/■■】
【外界/真実】 キミ……が、雲外鏡の魔導書、“全世万界刻歴光素子第10132葉”。
【雲外鏡】:おい、生命がよめない。
【天杜】:あによ。魔術争乱はこういうのやって雰囲気出せって、電波が。(※ 空欄で提示されている)
【アカシャ】:なんという空白。
【RL】:何を、やらかしてるんだ。
【天杜】:え、RLの真似事。
【RL】:おい。
【天杜】:(’3’)〜♪
【アカシャ】:今回は、【感情】で頂きたいので、そう 宣言します。ぐぎぎっぎ。歯を噛みしめた音。あるいは、はんかちギリギリでもよ い。どれも、美 味しそうだったから(爆)噛みしめて決断。
【RL】:おイィ。
【雲外鏡】: to 天杜 from 雲外鏡
【理性/敬意】我 らが道標。星の導き手たる星女様。
【感情/希望】貴 方は僕を導いてくれるのかな?
【生命/■■】あの時のように……。
【外界/観察】鏡 越しに確かめさせてもらうよ。
【天杜】:おい。あの時のように……じゃねー よ。(※オンラインセッション時、生命のコネの宣言だけ、チャットツールの背景色にし、 選択して反転さ せないと見えないようにしていた。今回も雰囲気を再現するために、文字の色を白にしてあります。カーソルを当てて選択すると文字が見えます)
【雲外鏡】:読まれた。
【アカシャ】:……。【生命】は空白が流行なの か……!?
【RL】:おい。おまえら。
【天杜】:(ダイスコロコロ……)感情をもらっとけという神の啓示。【感情】でもらいました。 ワ タシに人を導く力なんてないよ。で も……。
【アカシャ】: to 雲外鏡 from アカシャ
【理性/情報】知っ ています。黎明の海星所属の――。
【感情/不明】……。 貴方ハ、何ヲ――。
【生命/■■】カガミウツシ
【外界/契約】契 約をせし、“これ”のマスター。
【天杜】:大流行である。
【アカシャ】:乗っかってみた。
【RL】:おイィ。
【雲外鏡】:【生命】にて受領。あわせ かがみ。
・HO&ゲストコネ
▼Page.1 "SainT of the STELLA"
アクトコネ:"tragoIDIA"ヴィオレッタ 推奨:感情
アクトコネ:"螺旋断簡逸書"MORI 推奨:自由
あれから、一カ月が経った。
他の魔術結社の目に付かぬよう、"黎明の海星"とコンタクトを取る──それは、想像していたよりもずっと困難な事だったようだ。
東欧共同体を抜け、ヴィーグリーズ共和国へ。海路にてヴィル・ヌーヴまで。
初めて経験する、それは旅であった。それは、不安と鬩ぎ合う言いようのない高揚感を君に与え──
船上にて。 ぞわりと、背筋が凍った── 。
☆PS:【自由選択】
【天杜】:MORIコネは【理性】【感情】で持ってる。 生命はラストだよな。
【RL】:うむ。
【天杜】:ヴィオレッタ 【外界】。螺旋断簡佚書 MORI 【外界】。PS【旅を楽しむ】。いじょ。
【RL】:旅。(爆笑)PSはかえてもいいよん。途中で。
【天杜】:おげ
▼Page.2 "Face in the MIRROR"
アクトコネ:"Hexa"より一人自由に選択 推奨:自由
儀式は、今日も続く。"Hexa"達は、それぞれ独自に魔導書を探し当てているようだ。
いや、むしろ足を引っ張り合っているかもしれない。"光"たるカニオの独走は、僅かながらこの六芒星──今や五芒だが──に揺らぎを与えたよう だ。
問題は此処からだ。さて、どう動く。
──それが、このゲームのルール。 駒の指す先は、慎重に、だが愉快に。
ふわり、と。花の香りが、君の鼻腔をくすぐった。
☆PS:【■■■の問いに答える】
【雲外鏡】:自由、だと。
【RL】:ジユウ。
【アカシャ】:ふりーだむ。
【雲外鏡】:炎殿から【外界/未知】にて受領。
【RL】:おまえそれ、イヤーゴや。
▼Page.3 "Akasha ChRONik"
アクトコネ:"毒王古韻律" 推奨:生命
分からない、分からない。
ノイズが激しくなってくる。雑多な情報に雑音が入り混じり雑念が胸を■き雑踏に紛れ進む。
知っている。知っている。
次に"目覚める"のは、"毒王古韻律"。"あれ"が目覚めるのならば、いかなニューロエイジといえどもその地図を書き換えざるを得ないだろう。
──だが、"イヤナヨカン"がする。
君の"魔術師"は、何というだろうか?それを、君は断定することはできなかった。
答えは、幾重にも広がっているのだから。
☆PS:【何かを思い出す】
【天杜】:何かってなんだよ。
【RL】:何かだよ。
【アカシャ】:ふぉぉ!?
【雲外鏡】:こどものころのゆめ。
【天杜】:厨くさい。
【アカシャ】:コネ:"毒王古韻律" 【生命】にて。PS、了解し ました。魔導書の読みは、どくおうこいんりつ……?
世にはふしぎなる事もあるものかな、と申しま す。
荒唐無稽に跳梁跋扈、摩訶不思議なる御伽噺。
順調なる滑り出しとでも申しましょうか、第二 幕。
どうか、最後までお付き合いくださいませ。
語り手は私GT.
先ずは、幕開き よりごらんにいれましょう──
【_ 】
【now roading_ 】
【road load Y/N? _】
【road load Y/N? Y】
【Hellow, My God_ 】
【World End? Y/N _】
【World End? Y/N Y】
【天杜】:世界がおわるーーーーーーーーー。
【雲外鏡】:なん、だと。
ゆつくりと、はつきりと、どどうがどうと浮か びゆく。
運命の輪の一押しは、余りに大きな牙の中。
人よ、神よ、地の子らよ。
飽いた、空いた、此方は当に渇望せり。
今世の無卿の慰みに。
がぶりとこの 星、呑み込もう。
「貴様が物語なのか、物騙り なのか。それが問題であろう」
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世界観構築■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■Under Heven's Bar ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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「おや、初対面 でしたかな。これは失敬、我が友よ」
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「こ れが──……神かッ!!」
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ イラスト■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 玻璃乃真砂■GT■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
「地獄の門よ、その傲慢なる大口、開いて猛れ!!」
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■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 玻璃乃真砂■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ くらいす■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 湧五澄朗■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
「そ
う。それでいいの。あなたは、そう生まれた
のだから」
■■■■■■■
■
RL:GT ■
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TOKYO N◎VA THE DETONATION
GT Presents!!
【 偽神宴舞 】
引き返せない?
うう ん、引き返さ ない。
【雲外鏡】:しゃかしゃか。
【RL】:つーわけで、いくぞっ!最初のシーンはッ!!そこのしゃかしゃかしてるおまえだ!
【雲外鏡】:アカシャか!
【アカシャ】:GO-!えマスターでは!?
【雲外鏡】:シャカシャカといえばアカシャ。アカシャといえ ば、蟹。
【アカシャ】:え。分かりました。蟹かまぼこ美味しい。サラダ にするとさらにさっぱり。アカシャは鍵の姿で、しゃかしゃかしてます (爆)
【RL】:おい。どうみても雲外鏡。あーそーいや、結局どめきずりは、天杜(ていうかMORI)が知らないうちにゲットなのか?
どめきずりと極光賛歌はそれぞれダウンロードした魔導書が使える特殊なヴィークルオプション(およびそれに順ずるオリジナ
ルアウトフィッ
ト)と看做すよー。リサーチしたら効果出す。(笑)
【雲外鏡】:ういうい。どめきはモリが止めさしてたから、そっちだとおもう。
●OPENING#1 : GAME MASTER
◎Scene Card : NEURO ( 停滞 )
○Scene Player: 雲外鏡
・Stage : "黎明の海星"本拠地
†BGM :『 無限螺旋−忌まわしき神々の呪われた宇宙 / 機神咆哮デモンベイン DISC2 O.S.T Track06 』
ボッ……
ボッ……
ボッ…
灯る篝火。浮かび上がるは六芒の星。だが、その 頂点にあるべき外法は、五つ。
「雲外鏡。君、"光"に立候補してみたら?」
"闇"は、そういって傍らに従える君に笑いか けた。
【アカシャ】:昇進?(笑)
【雲外鏡】:「身に余る光栄」 微笑を返し。 「ですので、辞退させていただきたく思います」軽く返答する。
【RL】:「へぇ」
同じく、軽い──否。どうでもいい、といった風の返答。
【雲外鏡】:「おそらくは誰も望まぬ願いでしょうから。なぜなら、此処に存る在は、本質的には他者などどうでもよい、と考えている」
肩をすくめる。
【RL】:「自己中心的なんだよね」
ぷらぷらと足を揺らしながら。
「それで、会議はどうなってる?聞いてなかったよ」
欠伸でもしそうな調子で、ザラストロは君に問うた。まあ、いつものことだ。
【雲外鏡】:どうなってますか!
【RL】:よし、描写しよU!
「ミトラス北西部にて、魔導書の存在を確認。回収に向かう。──邪魔をするなよ」
"火"を司るイヤーゴが、そう述べた。 何がおかしいのが、隣に立つヴィオレッタはくつくつと笑っている。
「ふん……こちらもだ。一冊だがな。場所は教えん。少し時間がかかる。暫く、俺の兵団は派遣できん。頼られても困るな」
張り合うように言うのは、"DIEs irae"──"土"のスカルピア。これもいつものことだ。そして、配下であるゴーレムの兵団は暫く自分のためにしか使わぬ、ということだ。
【雲外鏡】:魔道書が多すぎる。
【アカシャ】:ドキ☆魔導書だらけの大運動会。
【天杜】:ペラリもあるよ。(ページがめくれる的な意味で)
【雲外鏡】:べりっ。
【アカシャ】:破いた。
【天杜】:くらいすさんは大胆、と。
【RL】:「剣呑、剣呑、誠に結構、実は私も魔導書を発見したのですよ」
【雲外鏡】:みんな、有能だ。(笑)
【RL】:「そう、あれは日曜朝の真教教会前からの帰り道。今日も良い礼拝を拝みましたと天高く感謝の念を述べていたりしなかった 所、とたんに啓示 が降りてきたのです、あああれはもしかしたら神──に類するものだったのではないでしょうか?分かりませんが。つまり述べるに、かの地──かの世界樹の根 元にこそそれはあるのではないでしょうか?と。──はは、これは失敬。"皆様ご存知"かと思いました」
【雲外鏡】:ましんがんとーく。
【アカシャ】:ちょっとやそっとじゃとまらない、きみの、ましんがんとーく。
【RL】:べらべらとしゃべっているのは、"風"のドゥルカマーラ。
だが、誰も聞いていない。
"自称"高位悪魔の、"自称"大法螺吹きの発言だ。いちいち聞いていては身が持たない。彼の場合、実際の行動を見て判断するのが最も楽なのだか ら。
【天杜】:ドゥルカマーラってなんか、GTさんっぽいよね。
【RL】:おい。ディスんな。ドクルカマラのBGMは、西博士のアレ。
「ええ、ええ、高位なる悪魔であります私にかかれば全く持ってたやすいことです、直に手に入れて見せましょう。魔界に戻れれば666個軍団を即座に 派遣できる心当たりもあるのですが、いやぁ少し難しそうではありますなぁ」
そして。 今日もまた、"黎明の海星"は代理のアガシオンだけを介している。
こんなかんじ!
【雲外鏡】:「――こんな感じでございます」
丁寧にも、ドゥールカマーラの口調を真似し終えたところで、告げる。
【RL】:「いつもと何も変わらないじゃないか。月一とはいえ、もうちょっと密度を濃くして欲しいね」 君、物真似の才能があるよ、 と嘯いてから。 「雲外鏡、先に退室していていいよ」
【雲外鏡】:「鏡写しとはいきませんでしたが」
途中で舌を噛んだ。
【RL】:それに対しては薄笑いを返す。
【雲外鏡】:「了解しましたが――。貴方はどうされるのですか? “闇”を冠する我が主よ」
【RL】:「愉しんでいるよ。知らない所で、君がどうしているのか。それを耽り愉しもうと思う」
笑った。
【雲外鏡】:「なるほど」 納得がいったと頷き。 「主の命、確かに受諾しました」 一礼する。
【RL】:いったいった、と手が振られる。
【雲外鏡】:「それでは。貴方の望みが叶うことを心より願っております」
くるりと身を翻し、“闇”をあとにする。
【RL】:「そうだね」
白い廊下。窓の無い其処に、雲外鏡は一人出る。振り返っても扉は無い。さて、どうやって入ったのだったか。
【アカシャ】:こう、招き入れる時だけ開くのかしら、扉。
【RL】:かも。(笑)
【雲外鏡】:「いつもながら、空気が重い」
ふー、と息を吐く。 毎度のことだが、あの場にいるだけで精神を何かに食われていくかのような錯覚を覚える。もしかしたら、錯覚ではないのかもしれないが。
「アカシャをつれてこなくて正解だったかな?」
フフ、と笑い。待たせた土産は何にしようかと、廊下を歩き出す。
【アカシャ】:お土産、下さい。(爆)
【RL】:ふと。 懐かしいような、香りが漂った。
【雲外鏡】:「――ん?」
【RL】:花──だろうか?微かな、心やすらぐ香り。 無味乾燥な白い廊下にあって、それはあまりにも場違いで。だが、どこかで包まれたことのある香り。
【雲外鏡】:むらさきのばらのひと……。
【RL】:廊下には誰もいない。 いや、"もう"誰もいないのだ。
【雲外鏡】:無意識に、脚を止める。 香りを鍵に、記憶の引き出しを空けようとするが、上手くいかない。それも当然か。
「――鏡に香りは映らない」
肩をすくめ、再び歩き出す。
「うん。お土産は香水とかにしてみようか」
そんなことを呟きながら。
【RL】:香水きたこれ
【アカシャ】:う、雲外鏡が、おされ紳士。
【雲外鏡】:よいひと。
【アカシャ】:よい……ひと……だ……。(ぐるぐる)
【RL】:次、あもすけ。旅の途中でも、もう船に乗っててもいいんだけど、兎に角ヴィルヌーヴに向かう途中。舞台どこがいいよ。
【天杜】:どこにしようかな、船でいいや。パンフレット見てる。
【雲外鏡】:豪華客船アトラス。
●OPENING#2 : FRY AWAY
◎Scene Card : AYAKASHI ( 自己矛盾 )
○Scene Player: 天杜
・Stage : 船上
†BGM :『 安住の地 / TALES OF LEGENDIA O.S.T Track09 』
平時は世界を巡るクルーズ用として使われてい るが、ときたまその船室を一般に開放する。 空き室を有効に埋め、連絡船として運用することでコストを削減しているのだろう。
兎に角、思ったよりも安く、また"目的地"に行 くには最も手ごろだった。
理由はそれだけだ。 なのに、そこは想像していたよりもずっと快適だった。
──何故か、同行者は不機嫌だが。
【RL】:こんな感じで。
【天杜】:靴を、寝台の横に脱ぎ散らかして、ソファーがあるのにその上に座すと、手の中のパンフレットを少女は熱心に読み込んでい た。
(イラスト:玻璃乃 真砂)
【アカシャ】:おぉ、お洋服、可愛い。
【雲外鏡】:髪ながーい。
【天杜】:「館内設備………」
何処に行こうか。食堂、カジノ等もあるらしい。子供向けの施設はあまりなさそうだが、プールぐらいはあるようだ。
【RL】:通行手段なのに……。アモリさん金もってるからな!
【天杜】:一応豪華客船なんだよね?
【RL】:うん。
【天杜】:水着。持っていない。でも、よくよく読むと、船の中で販売しているようだ。そういう客層を狙っているのだろう。意を決する と、寝台の上で 立ち上がった。
「……よし!」
【RL】:「……何処へ行く」
ほぼ同時。窓際の椅子に座っていた魔導書の精霊が、不機嫌な顔と声のままで問いかけてくる。
【天杜】:「え?物販コーナーだよ」
振り返ると同時に、左右に結わえられた長い髪が、さらりと揺れた。
【RL】:「無駄に金を使うな」
【天杜】:「無駄じゃないよ」 力説。
【RL】:「限られた客層しか乗っていないとは言え、だからこそ此処は逃げ場が無い。此処に居るのが合理的だ……ほう」
【天杜】:「プールに入るには必要だもの!」
【RL】:「……。耳を傾けた此れが阿呆であった」
深いため息。
【天杜】:言葉を交わすMORIは、珍しく上半身にも服を着ていた。流石に、船に乗る上で古びた皮の羽織はまずいと思った天杜が、金 など持っていな い、と無駄にえらそうに語った彼に服を買い与えたのだ。
(イラスト:玻璃乃 真砂)
【雲外鏡】:げ、え。だれだこれ。
【天杜】:裸 族をやめたMORI。
【雲外鏡】:変態に見えない。普通のイケメンに見える。おかし い。
【天杜】:「阿呆じゃないよ!」 枕がびゅん、と飛ぶ。
【RL】:「ふん」
べしっ、とそれを叩き落として。
「いいか、この一カ月君はそればかりだ」
【天杜】:「どういう意味さ」
【RL】:「隠密を旨とせよといったにも関わらず、祭りに出てみたり。監視機器で満載のデパートにいってみたり」
【天杜】:「だ、だって……」
【RL】:「逃げ場の無い電車内で暢気に熟睡したり」
【天杜】:「だ、だって……」
【RL】:「限りある資金を買い食いで消費したり。あれもこれもそれもと──……」
【天杜】:「だ、だって……行ってみたかったし、疲れてたし、食べた事無かったもの食べてみたかったんだもん」
ここぞとばかりに、お目付け役付きでは出来ない事を彼女は次々とやっていたのだ。
【RL】:「……一カ月かかって得た情報はなんだ?"ヴィルヌーヴに魔導書がある、らしい"」
おもいきり口と眉をひん曲げて──表情が大きく変わるのは珍しい──MORIが言うのは。此処一カ月で調べられた──調べなかったともいう──情 報 のすべてだった。
【天杜】:「……うー」
【雲外鏡】:契約解除のために魔道書探してるんだよね?
【RL】:いや、一応ロッジに戻るために、「魔導書の元に幹部が来るだろう」っていって探してる。あんまり大きく動くと、別ロッジに 見つかるから。(笑)
【雲外鏡】:お。そうなのか。じゃあ、雲外鏡と出会うと拙いんだな。(笑)
【RL】:「まさか本当に餓鬼の使いになるとは思わなんだ!!君は真面目に生き延びる気があるのか、アモリ」
ばんばん、とサイドテーブルを叩く。
【天杜】:「あるよ!」 その音から耳を護るように、顔の横にてをあてる。
【RL】:「ならば自重し自粛しろ!」
【天杜】:「してるもん!」
ぴょん、と寝台から飛び降りると、白い靴のリボンを手に掴み、素足で絨毯を踏み部屋の外に出ようとした。この小うるさい、魔導書から逃げてやる! そ の一心で。
【雲外鏡】:こいつら、仲いいな。
【RL】:がしっ。 だが、逃亡劇は儚く散った。長くたなびいた髪を、伸びた腕ががっしとつかむ。
【天杜】:「あぅっ」 びんっと、張った髪に引き戻され、尻餅をついた。 「痛いよ!」
【RL】:「戦闘能力の無い君に、単独行動されてはかなわん。勝手な行動は許さんぞ」
【天杜】:「酷いよ!」 頭を抑え、涙目で振り返る。
【RL】:「酷くて結構だ。此れはアーティファクトとして、器物として、役目を全うするのみ」
【天杜】:「髪を引っ張る事無いじゃないか」
【RL】:「つかみやすかったものでな。次は三本に増やしてくれ」 ははははは、と乾いたような平坦な笑い。
【天杜】:「……嫌いッ!」 離して、と髪を握るMORIの手を打つ。
【雲外鏡】:MORIが、MORIだ。
【RL】:「……」 ため息。 「これ以上騒がれては逆に目立つな。外に出ても良い。だが、これも一緒に行くぞ」
【天杜】:「……」 今しがたのこれで、同行。嫌そうな顔をしたが、頷いた。
【RL】:「よし」 ぱ、と髪を離し手を出してくる。
【天杜】:「……?お小遣いちょうだいってこと?」
その手を見た後、MORIを見上げる。
【RL】:「手だ」
【天杜】:「……やだ」
【RL】:「行くぞ」 苛々したのか、ぱっとアモリの手を掴む。
【天杜】:「……」
【RL】:「手が嫌なら、足を掴んで逆さづりにしてやっても構わんが?」
【天杜】:「嫌い」
【RL】:「人間とは不便な生き物だな、好悪等で心痛めねばならんとは」 行くのだろう、と手を引かれる。
【天杜】:「……」 何かをこらえるように床を見た後、そのまま素直に引かれていく。
【RL】:「お。素直になったな」
ははは、と笑って。それからは、急に静かになって、黙々と腕を引いて歩いた。
【雲外鏡】:あもり可愛いな。
【天杜】:ところでいまの地球って海はやっぱり青いの?
【RL】:青いよ。
【天杜】:空も青い?
【RL】:青い。
【天杜】:日差しは?
【雲外鏡】:場所によるけど、ヴィルヌーヴは赤道近いから結構良いはず。
【天杜】:外の見える廊下を歩く。潮風が、肌を、衣服を、髪をなでる。
こんなに景色が美しくて、こんなに気持ちがいいはずなのに、 少しも楽しくなかった。
少しも。
【RL】:「──……これは、奇遇かな。少しご都合主義な気もするけれど」
呟きは、海風に流れ。
──SceneEnd...
【RL】:あもりさんがすねちゃった……。
【天杜】:すねすね。
【RL】:あもりさんがすねてかわいいので、もっといじめます。
【天杜】:おい。
【RL】:ばか、水族館で遊べ。
【天杜】:迷子。
【RL】:にげんな。
【幕間】
──これでいい。
恐らくは、これでいい。多少のイレギュラーは許容範囲。"あるがままに"。
あるがままなり、とはよくいったものだ。流れのままに身を任せ、目の前だけをしかと見据 えよと。
彼は気づかぬ。その流れを、狭めていく自らに。
●OPENING#3 : HOWLING
◎Scene Card : EXEK ( すこしずつ遠退く )
○Scene Player: アカシャ
・Stage : ???
†BGM :『 アオイロ缶詰 / Harmonia 』
『見える?ほら。次の物語は、どこをどう行って も"毒王古韻律"の物語。だから、"彼"を導いてあげて』
目の前には、世界中の様に枝分かれする"未来 "。未来を予知することはできない。できるのはただ、すべての未来を知ることのみ。
背中には手が。片手にて背を支えられ、伸ばさ れたもう片方の手が、指が、未来-サキ-を指指す。
あれ。此処は、どこだっけ。
【アカシャ】:……だれだー!えっと、謎の空間の続きですよね?(笑)
【RL】:そんなかんじ。(笑)アカシャは何やってもいい気がしてる。
【アカシャ】:りょうかい!マカセロ。(何)
【アカシャ】:その指の先に意識を集中する / ココハドコ?
見える。どの枝にも、“毒王古韻律”の存在が / アレハナニ?
“毒王古韻律”その存在が、枝を束ねた時――それは、分かれた枝が再び幹のように集束する、まるで、逆転の現象 / 毒王古韻律?
“刻歴枝”が、“刻歴幹”となり、根へと繋がる その根本が―― / 誰ヲ導ケバイイノ?
過去であり、未来―― / アナタハ 誰?
【RL】:『■■■■■は、全部背負ってくれたんだもの。思い出せなくていいよ、しょうがないから』
背に当たる手は、二つ。
『私"達"は』『──まってるから』
此処はドコカ。あれは未来。導くべきは"魔術師"。
ワタシタチハ。アナタノ、■■。
【アカシャ】:何ノ事?貴方達ハ誰?何処デ待ッテイルノ?
ネェ、ネェ!ネェ! オシエ…… 。
光。
眼に差し込んだそれに、痛みを感じ―― そうして、この世界に、覚醒した
“人間”という形状をしているからこそ、そこに存在してしまう、感覚というモノ
「……」
机の前に、腕を置いて――そこで、“突っ伏して寝ていた”という行動を取っていたらしい。情報は、降下されたが、大分曖昧、といえばいいだろう か。 “感覚的”過ぎる。形状を解くべきだったか……?
「……んっ」
手を伸ばし、背を伸ばし――伸びをする。契約をし――この時空点に出現してからというもの、情報を降下する際、雑音が入るのは、この形状のせいな の だろうか。
“これ”がどんな姿を取っていようと、その役割、能力に差異が出る筈など……。
「〜〜〜〜っ」
それを、他者が――人間が見たら、苛立ち、という――。
【RL】:此処って、雲外鏡の部屋なのかな。
【アカシャ】:かな?
【RL】:ただ。微かなぬくもりを感じる。一人ではない、と信じれるような。だが、事実一人ではない。──"魔術師"。
知っている。知りえたサキにて、"魔導書"がヴィル・ヌーヴに眠っている事を知っている。
【アカシャ】:「……」
身体が、呼吸を整える。自律神経の自動的な行動。それを意識して行う時、人は、己の精神を整えているという――。今の、“これ”も、そうしている の だろうか。
知っている。
この時空点の、時間にして、あと、5……4……3……2……1……。
口を開く、告げる。 “これ”の背後に立つ者に――
「マスター。ヴィル・ヌーヴへ。そこに、“魔導書”が“います”」
【雲外鏡】:予期された!?
【アカシャ】:ちょうど、帰ってくる感じだと思ったので。(爆)
──SceneEnd...